SICILIA
シチリア、受胎告知

シチリアツアーの全体地図map4
 時期 ・ 期間 ・ 旅行の種類 2007年10月24日(水)〜31日(水)・ ツアー
 目的地 ・ 目的 イタリア中世、ルネサンス期の図書資料を読んでいると地中海の要 衝の地であったシチリアは、ギリシャ、ローマ帝国のみならず、アラブやイスラムなど様々な民族の攻防とその結果、特異な文化を形成したことがわかる。特にノ ルマン王朝は多様な民族をうまく融和し統治した結果、現在の西欧のもととなる、知識、技術、文化を作ったといわれる。美術の分野でも様々な時代、多様な民 族の特性が現れたり融和したものが生み出された。それらを、気候風土的にもユニークなシチリアを楽しみたかった。
パレルモ、アグリジェント、シラクーサ、タオルミーナなどを巡るツアー。
 印象 ・ おすすめポイント モンレアーレやパレルモのパラティーナ礼拝堂のモザイクはイスタ ンブールやラベンナのものに劣らない。小 さな町でも必ずといっていいほど美術館などがあり、のぞいてみるのもいい。パレルモの州立美術館は、小さいがアントネッロ・ダ・メッシーナの受胎告知の聖 母、ガジーノの彫刻、死の勝利のフレスコなどなど素晴らしい。美術という点では、ツアーではほとんど見に行けないのが残念。
一方、古代の遺跡を散策できるがところがあちこちにある(不勉強だった)のが楽しい。管理人にとってはセ ジェスタとアグリジェントはパワースポットのように精神的に落ち着きを感じて立ち去りがたかった。シチリアはもっとなだらかな山からなる島とイメージして いたが、海から急に崖のように立ち上る街が多くあるので、変化のある景観はどの街でも思いのほか感激した。エリーチェやタオルミーナのさらに上のカステル モーラなどなぜこんな急峻な小さな山に街を作るのかと思えるほどだ。
イタリアの中でも果物やお菓子などが安くておいしい。お土産には事欠かない。この年はヨーロッパは熱波で酷暑だったが、シチリアは10月のこの時期でも日 差しがきつく暑かった。気候には注意が必要。


目的地
宿泊地
10月24日(水) 1日目
移動日
Palermo
10月25日(木) 2日目
Palermo、Monreale
Palermo
10月26日(金) 3日目
Erice、Segesta、Marsala
Agrigento
10月27日(土) 4日目
Agrigent、Piazza Armerina
Siracusa
10月28日(日) 5日目
Siracusa、Taormina
Taormina
10月29日(月) 6日目
Taormina、Castelmola
Taormina
10月30日ー31日(水) 7−8日目
移動日


当初、個人旅行でと情報収集したが、多くを見ようとすると車でないと無理と判断。行けるところが限られるものの、
ツアーの便利さをとりました。アマルフィー、マテーラ、アルベロベッロなどの南イタリアとセットが多く、
シチリアは2都市位のツアーばかり。シチリアだけというのが少なく、HISはリーズナブルだが
日数が少なく、イタリア専門ツアー会社は高額、その中で日本旅行のツアーがフリー
タイムが多そうで、タオルミーナのサンドメニコホテルに連泊するというの
に惹かれた。チェファルー、ノート、シャッカ、メッシーナなど
には行かないし、シラクサ、メッシーナの美術館にも
行かないのが残念だがこのツアーに
した。同行者にも恵まれた。

                                                                             *シチリアツアーの写真は、GALLERIA のページにあります。そちらもどうぞご覧下さい。

  10月24日(水) 1日目 出発〜移動

     13:20成田発JAL 0417便 – 18:45ミラノ空港着−22:00発AZ1773便−23:40パレルモ空港着―ホテルチェックイン 24:30

ツアーだったが、同行者との集合は乗継 のミラノ空港だった。集ったところでパレルモへの国内線のゲートに。
パレルモ へのゲートは、ミラノ空港の中でもかなりはずれで暗い。ロビーもいわゆるイタリア人でない人であふれている。おまけにアリタリアの国内便は遅れるようだ。 1時間は遅れ、22:00発になってしまった。個人だったら不安だったと思う。
パレルモ の近くは、海岸線にそって夜景がとっても美しい。空港は小さく、遅いせいか人もすくない。すぐにバスにのりホテルへ。パレルモは思っていた以上に大都会 だ。高層ビルが林立している。遅い時間でどこをどう走っているか全くわからずホテルに。

  10月25日(木) 2日目 (現地1日目) パレルモ ・ モンレアーレ

9:30出発〜10:30モ ンレアーレ着〜ドォー モベ ルベデーレ〜11:30発〜(バス)〜12:35マ ルトラーナ教会13:00〜昼食(徒歩)14:00発 〜ノ ルマン宮殿・パラティーナ礼拝堂〜(徒歩)〜カ テドラル〜16:00 途中下車〜シ チリア州立美術館ラ・ ガンチャ〜(徒歩)〜海 の公園〜(徒歩)〜17:45ホテル着

ホテルの位置が想像できず、海の見え ない側の部屋だったので、朝散歩してもそんなに海に近いと思わず、ホテルの周りを1周しただけ。さすがに、植物が変わっている。初めて見るような(コットンツ リーというらしい)木や実が鈴なりのウチワサボテンがどこにでもある。

モンレアーレvc12今日は、先にモンレアーレの大聖堂に 行くことになった。市街地は大渋滞。シチリアではどこでも市街は一日中渋滞らしい。イタリアはどの都市も旧市街地は建物を保存するので道は狭いままだから。

モ ンレアーレは、目玉の一つ。ツアーバスの駐車場から階段、坂道を登る。ドォーモ広場に着いたが、建物が大きく全体を見ることができない。 1174年の建 築で、内部は新約、旧約聖書の内容がモザイクで堂内全面を埋め尽くしている。 シチリアの宮殿、教会は皆そうだが、創建後、様々な時代の建築様式で修復、拡張 され、様式が混在している。美術史的におもしろいモザイクも沢山ある。 身廊から外に出て回廊にいく。回廊は、ビザンチン様式のようだ。イスラム風の2重 の装飾柱が美しい。

ドォーモを出て、ベルベデーレに行く。公園になっている見晴台。大聖堂を 中心としたモンレアーレの街の下には、コンカドーロ=黄金の盆地と呼ばれた一帯を見渡せる。シロッコのせいか白く霞んで透明感がない。コンカドーロとは、 オレンジとレモンで黄金色だったからという。今は、緑は多いものの住宅地になってしまっている。それでも眺めはよい。

パレルモ市街にもどり、まず、マルトラーナ教会にいく。サ ンジョバンニ・エレミティ教会に行く予定が修復中で閉鎖しているのでその代わりらしい。マルトラーナ教会もビザンチン様式モザイクで有名。1143年建築 を命じた海軍提督が亀になったモザイクがある。そのほかにもモザイク装飾で天井、壁も埋めつくされ、後年拡張された部分にフレスコ画もある。外部は16世 紀バロック様式。

昼 食は、街中の小さなレストランCINCIN。日本人の団体向けなのか美味しいが量が珍しく少ない。。ツアーの同行 者ともまだ顔なじみになれないのでぎこちなく礼儀正しい。

ツ アーの大本命、ノルマン宮殿のパラティーナ礼拝堂にいく。入れるが、修復中のため、ほとんどに足場と幕がかけられ、見えないところが多い。これなら入場で きなくても同じだったかも。ここのモザイク装飾は、チェファルーに行かないので期待していたのに残念だ。建物は11世紀のアラブの城を12世紀にノルマン様 式の宮殿としたもの。

ノルマン王宮から歩いてカテドラルに 行く。この大聖堂は1184年創建のシチリア・ノルマン様式。以後600年にわたり次々と征服者が変わり、様々な建築様式が混在している。ロマネスクのよ うな色だがゴシックをアレンジしたような尖塔もありで、パレルモらしい建築と言われる。内部も肝心の皇帝と王の霊廟もクローズされていた。がっかり。

昨 夜遅くついたので、今日は軽くするスケジュールのようで、16:00前というのにホテルに帰るという。まだ、もったいないので、ガイドブックを見て、添乗 員さんに、シチリア美術館に行きたいので途中下車させてもらう。一組のおばさんが連れて行ってくれ、というので、一緒に降りる。ガイドさんに、ホテルへは この海沿いの道をまっすぐ歩いて15分くらい、と教えてもらった。

広いバスの通る海岸通りから狭い路地 に入ったらすぐに、シチリア州立美術館がみつかった。こじんまりした元は宮殿といういい美術館だ。チケットを買って、ガイドブックなどをみていたら、売り 場のおばさんが奥から日本語のパンフレットを引っ張り出してきた。中庭では現代美術を展示していた。
大理石の素直な彫刻もあったが、よく分からない。アントネッロ・ガジーニの作品という。14世紀の多翼祭壇画や板絵がよかった。15世紀の「死の凱旋」は 迫力があり面白い。2階に上がると、1階の「死の凱旋」の部屋が吹き抜けになっていて、上からも見られるようになっていた。2階の小部屋の中に、これを見に来たアント ネッロ・メッシーナの受胎告知の聖母 が静かにあった。なかなかいい。ベネチアのアカデミア美術館の小さな展示室でも、これを見たが、ここのほうがしっく りしている。

美術館を出 て、すぐ近くに、ラ・ガンチャという教会に行く。16世紀のスペインゴシックで内部にもガジーニの彫刻やセルポッタのスタッコがあるらしい。行ってみたら 結婚式の最中で、奥まで入れなかった。おばさん達が一緒でなかったら、もう一箇所行きたいところだが、ホテルまでの道もどのくらいかかるか分からないの で、あきらめ、ゆっくり戻ることにした。せっかく海沿いの通りだからと、海ベりまで行ってみようというので、バス通りをわたり海の公園に出て、海沿いに歩 きホテルにもどる。地元の人がたくさんのんびり散策している。ホテルへの道の途中に魚屋があった。カジキのノコギリなどをみた。


  10月26日(金) 3日目 (現地2日目) セジェスタ、エリーチェ、マルサーラ、アグリジェント

9:00出発〜10:15セ ジェスタ神殿11:30出発〜12:00エ リーチェ・トラパーニ門〜ウンベルト広場13:20解散〜ノ ルマン城エ リーチェ市立美術館13:30ウンベルト広場近くのレストランで昼食。15:00出発〜16:05マルサーラ・ワイン工場(cantina MOTHIA)16::30出発〜18:30アグリジェント・ ホテル着 

古代遺跡にはそれほど関心がなく、知 識もまだないので、期待していなかったが、最初に山の中のセジェスタにいった。トラパーニから内陸に30Kmの周セジェスタ神殿vc15りには何もない、バルバロ山の斜面にあ る。駐車場でおり、丘を登っていくと黄色の土でできたような神殿がぽつんと建っている。着いた時には外人観光客が10人位いたが、そのうち、我々だけに なって静寂に。空が急に晴れ青空になった。

青空を背景に神殿だけがポツンと建っ ている。名前もわからない鳥が、神殿のあちこちの隙間に出入りしている。神殿に座ってのんびり眺めていた。とってもリラックスした。紀元前5世紀のドーリ ス式神殿。すこし離れたところに劇場もあるのにガイドは何もいわず、神殿だけですますつもり。まだ、この神殿は解明がすすまず、謎の神殿と言われているそ うだ。アグリジェントの神殿よりもよく形が残っている。現地のガイドが他の神殿と柱の作り方が違い、謎が多いなどと説明してくれる。

丘 をくだり、又バスにのり、今度は、 エリーチェにいく。内陸から海沿いに出て、エリーチェの入口の道から急なつづらおりの坂道をかなり登っていく。海岸線を上から眺められる。下の街からかな りありオルビィエートどころではない。車窓からの眺めも素晴らしい。思わず、お客から声が上がる。街の入口トラパーニ門の下でバスをおり、門をくぐって町 の中心、ウンベルト広場までゆっくり登り坂を歩く。お土産屋はあるものの、観光客はいない。広場で一旦解散。自由行動というものの、見にゆくところは限ら れている。街はずれに眺望のいいノルマン城があるというので、行って見る。ノルマン城自体には入れず、まわりの展望台から周囲を見る。急斜面の下の海、反 対側にまわると平野というか畑などが眼下に見える。いくら武力抗争が激しかったといってもイタリアではどこでも山の上に街を作るのだろうか。

広場の近くに市立美術館があるとガイ ドブックにあるのでさがしたら、ウンベルト広場に面していた。個人住宅と、見分けがつかない。アントネッロ・ガジーニの大理石の受胎告知があるというので行く。1階は市役所で入口からす ぐに2階に上がると図書室。そこを抜けると2部屋だけの美術館だった。受胎告知らしいものはなく、どの作品にもタイトルもない。しかたなく降りて、外に出 ようとしたら1階の入口にそれがあった。今日のうちにアグリジェントまで行くが、途中、マルサーラのワイン工場に寄りマルサーラワインの試飲をする。道す がら、塩田らしいところがたくさんあり塩の山も見かけた。

マルサラ塩田vc10マルサーラワインはデザートワインで 有名だそうだ。特に、シチリアは全世界の70%のアーモンドの生産量をほこり、アーモンドの香りのするワインが有名らしい。一口飲んだらすごく甘い。それ でもアルコール度数は17度。

18:30アグリジェントのホテルに 到着。夕闇に神殿でも見えるかとおもったら、神殿のあるところから離れた高級リゾートホテルだった。このホテルもまわりには何もなく、ホテルの庭も暗く プールだけが見えた。 まだ新しそうなホテル。

  27日(土) 4日目 (現地3日目)アグリジェント考古学地区、ピアッツア・アルメリーナ

8:15出発〜8:30考古学地区〜 (徒歩)〜ジュ ノーネ・ラチニア(ヘラ神殿)コ ンコルディア神殿ヘ ラクレス神殿ゼ ウス神殿国 立考古学博物館〜12:00出発〜(バス)〜13:00昼食レストラン14:00出発 〜14:15ピ アッツァ・アルメリーナ着 〜15:30出発〜18:15シラクーサ・ホテル着〜スーパーで買い物 

今日は、アグリジェントの古代遺跡の 広いエリアを歩く。天気はまあまあ。暑くも寒くもない。考古学地区はホテルからバスで15分くらいだ。駐車場でバスを降り、黄色いザレ場のような斜面の道を歩く。周 囲は、アーモンドの林。春はサクラのように満開になるらしい。

最初に来たのは、ヘラ神殿とよばれる ジュノーネ・ラチアニ。丘の上に建っている。紀元前450頃の神殿跡。カルタゴの侵攻で焼け、中世には地震で全壊した。残ったもので組上げたもの。 柱の 太さに圧倒される。 丘の上だけに、周囲も見渡せ、柔らかな陽もさして、神殿の中の崩れた石の上を渡っていくのも、暖かく気持ちがいい。

次のコンコルディア神殿まで、丘づた いに歩く。神殿といわれるが、神殿とは直接関係はない建物らしい。これも紀元前440年頃のもの。ディオスクロイ神に奉献されたと推測されている。色漆喰 で装飾されていた。6世紀末の初期キリスト教の聖ペテロパウロ教会として使われたため保存状態がよい、とされる。アーキトレーブもよく残っている。

アグリジェントの神殿遺跡vc2考古学地区全体が丘の上に位置して、 よく整備されている。アーモンド畑の中の広大な公園の中に遺跡があちこちに点在している。途中のアーモンドの木に狂い咲きの花が咲いている。次のエルコレ (ヘラクレス神殿)は、アグリジェントのドーリス式神殿の中で最も古く紀元前520年の建造。地震で崩壊したといわれ、1924年に英国のハードキャッス ルにより現在の姿に復元された。

神殿の脇の整備された道は、神殿通り といわれ、古代と同じ位置の道のままだそうだ。

バスの駐車場のすぐ脇の瓦礫の山が、 ゼウス神殿(ジョーベ・オリンピコ)。紀元前480年ころ建造されたが、巨大すぎ未完成のうちにカルタゴに破壊され、さらに地震で全壊した。基階だけが 残っている。巨大な人像柱テラモーネが支えていた。1体のレプリカが横たわっている。

 こ の遺跡散歩の最後に、国立考古学博物館にいく。シチリア有数の考古学博物館。神殿を飾っていたアッティカ陶器のコレクションは人物装飾が素晴らしい。 紀元前 470年の大理石像アグリジェントの青年像も名品という。

巨大な人像柱テラモーネの本物が2体 あったが、巨大さが分かる。テラモーネの頭もそれぞれ違う。圧巻だ。古代遺跡は、知識がなくわからないが、見て歩くのはそれなりに感激する。アッティカ陶 器が沢山あり、一つ一つの装飾が風俗画になっていたり、すいすい通りすぎるのがもったいない。大理石の彫刻よりもこの陶器のほうをもっとゆっくり見たかっ た。

博物館の庭にまわったら、小さな神殿 と紀元前3世紀の半円形の集会所の遺構もあり、そこから、さっきまで歩いてきた神殿通りの丘が遠望できる展望台のようになっている。昼に田舎のレストラン で食べたあと、ピアッツア・アルメリーナにいく。この街も山の中で道は狭い。よく大型バスが通れると思うほピアッァアルメリーナvc4ど狭くカーブが急。

ピアッツア・アルメリーナのローマ帝 政時代の別荘カサーレ。ローマ皇帝マクシミアヌスの別荘だったという説が有力だが確定されていないらしい。補修と発掘のため全てがガラスの温室のように囲 まれてしまい、趣は全くない。ほこりのため、モザイクも曇っている。全てがモザイク画で埋め尽くされた贅沢な建物で、水洗トイレや、風呂、トレーニング ルームもあり床暖房のような設備も整っていた。3世紀末ごろのものといわれるが発掘はまだ続いており、モザイクの修理も行っている。有名なビキニの女性も あった。工事現場のような囲いの中で見るので、趣はない。ほこりで絵も霞んでいるのも残念。ここからシラクーサのホテルに行く。

18:15分ホテルに着き、部屋割り してもらったが、ダブルベッドなので、部屋を変えてもらった。添乗員に言えばいいのが楽なのはツアーならでは。部屋が決まってから、すぐに外に出てスー パーを探す。このホテルは市街地にあるので、買い物ができそうだ。
ホテルから広い道に出たら正面にスーパーがあった。スーパー以外の商店街ものぞきたかったが、時間がない。スーパーで非常に安いドライトマトなどを大量購 入。
20:00ホテル内レストランで夕食。ゆっくりしたかったのに、隣りの席は地元の大家族の一族のような団体さんが、ものすごくやかましく、ゆっくり食事も できず、早々に退散。

 

  10月28日(日) 5日目 (現地4日目) シラクーサ、タオルミーナ

 8: 50出発〜9:20 テ アトロ・グレコディ オニシュウスの耳ヒ エロン2世の祭壇古 代ローマの円形闘技場10:30出発 →オルティージャ島への駐車場、〜  ポ ンテ・ヌォーボア ポロン神殿ドォー モ 〜ア レトゥーザの泉→12:00駐車場出発〜12:15昼食・オープンランド13:40出発〜15:10ミニバス乗り換え・タオルミーナ到着 〜15:30サンドメニコホテル着〜16:00散歩  

古代ローマ劇場vc7まず、バスでシラクーサを巡る。ネア ポリ考古学公園にあるギリシャ劇場にいく。入場券の半券を記念にもらいたいが、入場券は、現地ガイドの領収書になるそうで、くれないところが多い。ギリ シャ劇場は、紀元前3世紀、ヒエロン2世時代に斜面を利用して作られた。最初、添乗員は下から見る位置だけから帰ろうとしたが、他のお客さんから上からも 見たいといって時間を延長させた。下から見るのとは大違いだ。上からは、海を正面にしたことが分かるし、音響効果も高いのがわかる。階段状の席も立派。石 灰岩のようだ。一番上まで行った人は、泉があったと言っている。

劇場を出て、右下に周ると、天国の石切 り場となる。その下に、カラバッジョが名づけたというディオニシュウスの耳は面白い。囚人のひそひそ話しも響きの関係でよく聞こえたことから。奥は明かり もなく真っ暗。 帰りがてら、ヒエロン2世の祭壇と3,4世紀の帝政時代の古代円形闘技場も見に行った。

公園の入り口の屋台で、オレンジの生 ジュースを飲む。おいしい1.5€。日本のみかんのような小さなオレンジだった。パピルスの紙がお土産屋にあり、 しおりを買った。1つ2€と高い。

バスで、オルティジア島に移動する。 この島は旧市街という感じでまとまっている。島の手前の駐車場でおり歩く。ポンテヌォーボを渡り島に入り、すぐのところのアポロ神殿跡を見る。パンカーリ 広場の隣り。紀元前7世紀のシチリア最古のドーリス式神殿。となりの教会ではミサ中だった。

メインストリート、マッテオッティ通 りに入り、1本裏の旧メイン通りを歩き、ドォーモにいく。バロック式のファサードのドォーモ。もともと紀元前5世紀にドーリス式のアテネ神殿がありそこを 教会としたもの。内部は木製の天井がはめ込まれている。柱はドーリス神殿の円柱が組み込まれている。柱の教会ともいうらしい。教会内部も時代ごとに混在し ている。 ドォーモ広場を抜けて、アレトゥーザの泉に、パピルスを見に行く。アルフェウスから逃れるためアレトゥーザが泉に変身したという伝説の泉。

ここから海沿いの道を歩いて、駐車場 までもどる。個人旅行ならこの島の旧市街や美術館に行くところなのだが。

ここからは、長距離のバス移動で最後 の訪問地タオルミーナにいく。最後がパレルモか、メッシーナだったらよかったのに。シチリアの山といえばエトナ山だタオルミーナvc17が、曇ってさっぱり見えない。タオル ミーナは斜面の中断に広がる街で、海岸線から狭い急坂を上るため、バスを途中でマイクロバスに乗り換える。15:10分ミニバス2台に分乗して出発。 15:30分 タオルミーナで2泊するサンドメニコホテルに到着。下の海岸ぞいに高級リゾートホテルがあるが、このホテルも最上級。豪華さはないがおしゃ れ。落ち着いた美術館のよう。ドメニコ派の修道院を改築したホテルという。グランブルーの中にも出てくるという。我々には似つかわしくない、優雅なホテ ル。格式がありそう。中庭の回廊やフリールームはまさに美術館。特に、廊下の広さ、長さ、天井の高さ。各部屋のドアの上には、フレスコ画のような絵が描か れている。部屋に入ってまたびっくり。海を見下ろす部屋で、白い壁に、木枠の映えるインテリア、重厚なドア、家具調度品やトイレタリー、バスローブ、ス リッパ、アメニティまで文句のつけようがない。

今日はもう夕食まで自由行動だが、添 乗員がよければ街はせまいので簡単に案内する、というので、16:00に再びあつまり街に散策に。ここはリゾート地で観光地だ。せまいウンベルト通りをウ ロウロする。通りの中央部分に、4月9日広場という見晴らし台のような広場が中心のようだ。道の両側には、地元のお菓子屋やブランドショップ、レストラ ン、バールが並ぶ。道の左右は急斜面にレストランや住宅が階段状に配置されている。

20:00ホテル内のレストランで夕食。ジャッケット着用 でといわれ着ていく。食堂も立派だが、料理はツーリストメニューのようなミニコースでがっかり。しかも、それほど美味しくない。ここはけちらないでほし かった。


10月29日(月) 6日目 (現地5日目) タオルミーナ、 カステルモーラ

9:00出発 〜(徒歩)市 民公園  9:50テ アトロ・グレコ 0:45ロープウェイ乗り場で解散。〜バスセンター・バス停13:45発 (バス) 14:05カ ステルモーラ着 〜散歩・城 塞跡マ ドレ教会〜サンジョルジョ広場〜ヴェ ルヴェデーレ〜サンジョルジョ広場〜15:45カステルモーラ発(バス)〜16:00タオルミーナバス停着)〜16:05ロープウェイ乗り 場〜下駅〜イ ソラ・ヴェッラ〜下駅〜ロープウェイ乗り場(上)〜レストラン探し〜18:10ホテルに帰る。〜18:30 スーパー、八百屋〜 20: 00ホテルに帰る。

早朝,ホテルの中を探検。中庭のほかに回廊の跡があったり、礼拝堂の跡の部屋らしいところ、海岸線を見下ろすベランダがあったり 素敵な構成。中庭サンドメニコホテルvc16を取り巻く回廊はガラスで囲われていて、古美術品が並んでいる。朝食に、食堂を探したら、ここの食堂は大広間のよう。バイキングも久しぶ りに目移りするぐらい種類が多く、今日食べられなかったものは明日の朝食にしようと思う。ベランダではこの時期は、席は用意しないらしいが、暖かいのでベ ランダにも席を用意してくれたので外で食べる。昨日の晩餐より今朝のバイキングのほうがよっぽどうまい。コーヒーもジュースもデザートも。

午前中はツ アー参加者一緒の散歩で、午後は自由行動なので、予定を立てる。午後にカステルモーラに行き、明日の午前中にイ ソラ・ヴェッラに行くことにする。そのつもりだったが、添乗員は、2箇所とも今日行ける、明日は何があるかわからないので、遠出しないで欲しい、という感 じでいう。しかたなく、今日、両方に行くことにする。今回の添乗員はよく気が付く人なのだが、全てに慎重派で私のような勝手人間には困る。

夕食を海沿いのレストランにするつも りなので、先にカステルモーラに行き、その後ロープウェイで海に行くことにした。最終日も午前中が自由時間とはツアーの日程表からは読み取れなかった。準 備しておけばもっと有効に時間を使えたのに。今日、メッシーナに行き、明日、カステルモーラという手もあった。まあ準備していなかったのだから仕方がな い。

カステルモー ラ行きのバスの時刻表とバス停の場所を添乗員さんに聞いたら、昨晩ホテルのコンシェルジェに聞いて調べてくれていた。バスの本数は、少ない。

9:00ロビーに集合して、歩いて街 を散策。昨日ウンベルト通りは行ったので、裏の海岸を見下ろす道から市民公園にいく。そこからのんびり住宅街の街歩きしながら、テアトロ・ゴレコ(ギリ シャ劇場)に行った。

シチリア第2のの大きさの古代劇場。 斜面のくぼみを生かして、紀元前3世紀に建造。階段状の観客席は、残念ながら、カバーがかかっていた。最近もコンサートがあったらしい。下からでは、全体 が見えないので、上にのぼり、右から左まで歩く。見晴らしはいい。イオニア海を見下ろす設計になっている。眺望はすばらしい。下の舞台の声が上でもよく聞 こえる。エトナ山もよく見えるはずだが、ガスって見えない。シロッコのせい。

昼 に解散という予定だったが、ロープウエイで下に行きたい、という人が多く、添乗員が乗り場まで案内する、というので、一緒にいく。乗り場で他の人と分か れ、カステルモーラに行くため、バス停を探しながらいく。一緒に行きたいという人が3人いて、歩いていく。バスにはまだ時間があるのでのんびり坂を下る。右に広場、そこがバスの ターミナルになっていた。

カステルモーラvc513: 45時間通りにバスが出発。狭い道をよく入ると思うほど、急坂のヘアピンカーブをスイスイいく。ドライバーの技術はすごい。ドンドン高くなっていく。車窓からの眺めは素晴らしい。 14:05カステルモーラ停留所着。案内板などなく。どの道を行くかよく分からないが、上を目指せばいいと思うので、階段の道を登っていく。サンアントニ オ広場にでた。ここからが城塞への登り口になっている。ここからも、ゆっくり階段を登るとすぐに、頂上の城塞跡に出た。結構高い。下のタオルミーナから、 あれがカステルモーラと思っていたところは、ここでなく下に見えるカステッロだった。

城塞では、時間ごとに鷹匠のショーが あるみたい。有料らしく見ないなら降りろという雰囲気なので降りる。サンアントニオ広場までおり、上から見えた教会のほうへ行く。お土産屋とバール やレストランが狭い道の両側にある。教会はしまっていたが、裏側は展望台になっていた。ロープウェイへ行った人たちもあとから一緒のバスできたが、時間を もてあまして、タクシーを捕まえてさっさと降りていった。

裏 道歩きが楽しいのでさらに路地を探検する。狭い道と斜面に家が密集して、迷路のような道が続く。気温が下がって寒くなってきた。サンアントニオ広場のバー ルに入りトイレを借りる。バスの時間までゆっくりしてバス停に戻る。15:45分予定どおりバス出発。 タオルミーナの停留所に16:00に着いた。

ロープウェイで、下にいく。調べてき たレストランで夕食にしようと思っていたらロープウエイの最終が20時になっていて、それでは戻れないので、下のレストランはあきらめた。(いつも旅行で タクシーは使わないので、タlクシーを使うということにその時は全く気がまわらなかった)

ロープウェイはたいしたことはない。 下の駅か道路そいにイソラ・ヴェッラにいく。まだ、海に入っている人がいる。浜辺に下りてイソラヴェッラに行くが、上げ潮イソラベッラvc8らしく、中道が隠れそうなので渡 るのはあきらめた。しかたなくもどることにする。

調べてきたレ ストランはやめたので、他のレストランにするため、他の候補の店を探しまわるが、2軒とも見つけられず、いつもの旅行のようにピザ屋にいくか、スーパーで いつもの軽いものを買って食べることにして、最初にスーパーに行った。小さなスーパーで、赤いトマトも、パンもないので、ヨーグルト、ぶどう、生ハムを 買って、他のピザ屋か八百屋をさがしにうろうろウンベルト通りを歩いた。 するとシチリア銀行の前の路地に八百屋とみやげ物の店を見つけた。トマトと洋ナ シを1つづつ買った。ケッパーやいいドライトマトもあるので、買うかどうしようか悩むがやめた。ホテルにもどり、テレビでサッカーを見ながら食す。


10 月30日(火)・31(水) 7日・8日目(現地6日目)移動〜帰国 タオルミーナ散策 

6:30起床〜ホテルの庭散歩〜7: 30朝食〜〜9:30タオルミーナ散歩〜11:30チェックアウトにホテル戻る〜昼食〜13:50ホテルにロビーに集合14:00出発 15:30カター ニャ空港―16:40出発ローマ行きAZ1570便〜18:00ローマ空港―21:00ローマ出発JAL0400 便――31日17:45成田着 

朝食vc13早朝にホテル の庭散歩。手入れが行き届き涼しい。珍しい花が多い。朝食は、昨日と同じ格調ある食堂で。昨日食べられなかった料理を中心に食べた。今日も美味しかった。

ホテルは12:00チェックアウトだ が、出発は14:00と時間はたっぷり。

まず、スーパーに、そこから、カター ニャ門からウンベルト通りを反対側のメッシーナ門まで歩く。途中で、昨夜みつけた八百屋でドライトマトをまた買い足した。チェックアウトのため一度ホテル にもどり、あまり時間がないので先にスーツケースを閉じ、今度は昼食に出る。旨いピザ屋を探したが、今日は定休日だった。他はわからず、うろうろしてい たら、昼を一緒させてほしいと他のお客さんから声をかけられ、メッシーナ門の近くのレストランでピザとサラダとシュリンプを頼んだ。ツーリストメニューの ような味でおいしくなかった。がっかり。

ツアーのいいところは、移動の時。ど こに行くか考えなくていいし、添乗員におまかせで付いていく。カターニャ空港は新しいのかきれい。人も少なくスムーズに入れた。飛行機も時間どおり。今回 のツアー中はパレルモ行きの飛行機が遅れたが、心配性の添乗員のおかげで早め早めの移動でトラブルなし。その分ゆっくりできなかったが。

ローマは雨だった。今度のツアーで は、シロッコで海は青くなかったが、天気には恵まれた。ローマ空港では、乗り継ぎ便まで時間もゆうゆう。お茶を飲むため、空港内の電車でもどったら出られ なくなってしまい、あせった。ガードマンにもう一度身体検査されて、さっきのターミナルに出た。ローマからの席は通路側の席が取れなかったが、他の知らな いツアー客の人と席を交換してもらった。JALは久しぶりに乗ったが食事はまずかった。到着は、予定通り。



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