*GALLELIAに写真集があり
ますのでそちらもご覧ください。トップページから。
2月10日(土) 1日目 出発〜移動
14:55成田AZ785便 –19:30ローマ・フィウチミーノ空港着-(タクシ)ー−ホテルチェックイン22:00
飛行機はほぼ満席で、一番後ろの席
だった。おまけに今回もビデオシステムが故障していて、時間つぶしの楽しみがなく殆んど見れず。それでもアリタリアではよくあると思うので以前のようにい
らいらすることはなくうつらうつらしているうちに着いた。
19:
30予定通り到着。乗っていたのは、11時間くらいか。フィウチミーノ空港からは、テルミニ駅近くのジオベルティというホテルまで、車で1時間弱。電車で
もバスでも行けるが、飛行機が遅れたりする連絡など英語もできないと面倒なので車にした。無事ホテルに着き、ホテルもミラノのようなトラブルもなく、まず
まずのビジネスホテル。駅に本当に近い。環境はよくないが便利な場所。早速、荷物を解いて、明日からの支度をした。天気予報のあるTVは見つけられなかっ
た。
2月11日(日) 2日目 (現地1日目)
7:30出発〜(徒歩)〜8:00サ
ンタ・プラッセーデ教会・サ
ンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂〜(徒歩)〜駅〜(バス)〜ピンチアーニバス停 9:00ボ
ルゲーゼ公園・9:30ボ
ルゲーゼ美術館〜(徒歩)〜国
立近代美術館〜(徒歩)ポ
ポロ広場・ピ
ンチョの丘〜2:30ピザリア(昼食)〜サ
ンタンドレア・デッレ・フラッテ教会〜(徒歩)〜 サ
ンタ・マリア・インコマラータ・コンチェツィオーネ教会〜(徒歩)〜スペイン広場〜(徒歩)〜サ
ンタ・マリア・デル・ポポロ教会、サ
ンタ・マリア・イン・モンサント教会〜(徒歩)〜フラミーニ駅〜(地下鉄)〜テルミニ駅〜(徒歩)〜スーパー・ウピム〜(徒歩)〜20:
00ホテル着
ボルゲーゼ美術館に11時の回に予約
しており、10時半までに予約証を見せ、入場券を買わなければならない。その前に骸骨寺に行く予定だったが、自信がないので、ホテルの近くを散歩してから
バスでボルゲーゼに行くことにした。
サ
ンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は意外に近くエスクイリーノ広場側に出た。スーパーのウピムも前にあった。サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はローマ
の4大聖堂の一つ。博物館は9:30からなので、内部をみるだけ。5世紀に建築され、その後たびたび改築され、時代と様式が混在している。柱上部に5世紀のモ
ザイク。初期バジリカ式の原型がみられる。後陣モザイクはマリアの戴冠。ヤコボ・トッリティのローマ・モザイクで、ビザンチン様式より多少優美。13世紀
の作。祭壇下には、キリスト誕生のかいば桶の木片を聖遺物としてまつっている。ベルニーニの墓もあるらしい。
1585
年フォンターナ制作のシスティーナ礼拝堂。左側には1606年ポンツォがボルゲーゼの注文で作ったパオリーナ礼拝堂。グイドレーニのフレスコ画がある。
近
くにサンタ・プラッセーデ教会があるらしいので、探してそこも覗く。イタリアの教会は大きくても小さくても、外観と内部の印象は全く違う。この教会も外は
簡素。入ってみると内側は、全面にフレスコ画で装飾され、小さな礼拝堂は、それぞれ素晴らしいモザイクで埋めつくされている。9世紀に建築され、後陣のモ
ザイクも9世紀のもの。
サンゼーノの礼拝堂のモザイクはロー
マでも1,2という。残念ながら、朝のミサ中で、あちこち見て回れる雰囲気でない。
駅のタバッキで、バスの3日券
(@11ユーロ)を買って、ボルゲーゼ美術館にいく。ガイドブックに910番の路線と書いてあり、インフォメーションで停留所を聞く。
停
留所には、方向ごとにアルファベットがあり、さらに、個別の時刻表と路線案内がある。ただし、路線案内のどこで降りればいいかはわからない。時間通りに出発。乗り降りす
る人がいなければ、ドンドン停留所を飛ばすので、今どこを走っているかわからない。大体このあたりか、とピンチアーナ門あたりと思って降りた。すぐに公園
の中にいくと建物があるので入ったら、ボルゲーゼ美術館。切符売り場は地下階。予約券をチケットに替える必要がある。時間が早いので、公園を散歩することにした。
公園の緑の中をブラジル広場、ゲーテ
像、ディアナの神殿と歩いて海馬の泉から、美術館に戻った。公園は広い。地階にカフェもあるので、カプチーニを飲み早めにチケットを買った。(@8.5ユーロ)入口は1階から11
時なので、外で待つ。
1階は古代彫刻からスタートする。彫
刻や古代はよくわからないので、もったいないが飛ばして見る。
有名なカノーバのパオリーナの像、ベルニーニのダヴィデ、アポロとダフネ、などを見た。1階の最後の部屋にカラバッジョが何枚もあった。ゴリアテの首を持
つダヴィデ、ヒエロニムス、馬丁の聖母などもあった。絵画はいいものが多い。2階が絵画館になっている。2階への階段は、裏側にある。ティチアーノの聖愛
と俗愛、ドメニキーノ、ラファエロ、盛期ルネッサンスからマニュエリズム、バロックまで、美術史によく出てくる絵がごろごろある。最初から歩き疲れた。
次に同じボルゲーゼ公園の中、西のはずれにある国
立近代美術館にいく。公園は抜けていけいい散歩コースだ。道がいくつもあるが、緑が多いので、気持ちがいい。動物園の前を通って道を下ると広い緑のドッグラン
エリアに犬が沢山いた。
昼
なので、食事したいが店らしいものが全くない。国立近代美術館にカフェがあるので、そこに行こうとしたが結局、中を通って行かれると思い入館した。お腹が
すき、疲れていたせいもありゆっくり見る気がしなかった。モダンアート中心でゆっくり見れば面白そう。ゴッホ、セガンティーニもあったが、1枚づつ程度で
著名なモダンアート作家のほかは、イタリアの近代・現代作家のようで面白いものは少なかった。それでも一通り全部みた。
カフェにいったら満員でしかも注文の
仕方が分からない。ランチメニューのバイキングが1人€25と高いからやめた。
出ても回りには食べ物はありそうもなく、いらいらしながらピンチョの丘を目指して歩くことにする。道は間違っていないと思って歩いたが、ポポロ広場の近くの
フラミニオ広場に出てしまった。とにかく、食べようと店を探し、コルソ通りのピザの美味しいという情報のピッツェリアにいく。5分並んでやっと席に座れた。14:30だっ
た。サラダもピザも美味しかった。
一
休みできたので、ポポロ広場にもどり、戻ってピンチョの丘に登る。公園のようになっていて家族づれがにぎやかだ。確かに眺めはいい。降りて、ポポロ教会に
入ろうとしたら午後は4時からで入れず、それまでに、先にサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会へ行こうと、スペイン広場の前のバブイーノ通りをひたすら
歩く。サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会は、ボロミーニ設計で、ベルニーニの天使像2体のオリジナルがある。(サンタンジェロ橋の天使像。)
こ
こまで来ると、朝、立ち寄ろうとしたサンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会に行ってしまおう、とまたガイドブックとにらめっこしながら
歩く。サンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会は、骸骨寺として有名。街中にこんなカタコンベのような骨で装飾されたお堂があるなんて。
1626年カプチン派のお寺。
外にでると日
が落ちてきた。ポポロ広場にもどろうと又歩く。この道でいいと思っていたら、トリニタ教会の前に出てしまった。スペイン階段をおり、ポポロ広場までさらに
歩き、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会に行く。
1099
年市民がお金を出し合って建てたのでポポロ教会が誕生。シクストゥス四世が1472年現在の形に、さらにブラマンテが後陣をつけた。ベルニーニ、ラファエ
ロ、ピントリッキオのフレスコ、カラバッジョの2枚の絵がある礼拝堂などが見られた。主祭壇は、13世紀ビザンチンの板絵ポポロのマドンナ。
ポ
ポロ広場のコルソ通りの入り口の両側にある双子教会も外観は有名だが、どうなっているのかサンタ・マリア・イン・モンサント教会のほうに入って見る。伽藍
はひろくないが趣がある。さすがに疲れて、もう1つのサンタマリア・ディミラーコリ教会は入る気力がなかった。この双子教会は17:00〜19:00まで
が開場している。昼食が遅かったので、スーパーで果物程度にしようと、地下鉄のフラミニオ駅からテルミニ駅に戻る。そこからスーパー・ウピムに行きお土産
の候補を
さがしながら、トマト・ハムなどを買ってホテルに戻る。
2月12日(月) 3日目 (現地2日目)
8:20出発〜テルミニ駅〜(地下
鉄)〜オッタビアーノ駅〜(徒歩)〜8:50ヴァ
チカン博物館・ヴァ
チカンクーポラ・サ
ンピエトロ寺院〜(タクシー)〜2:30カ
ンポ・ディ・フィオーリ、ラ・カルボナーラ(昼食)〜(徒歩)〜サ
ン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会→サ
ンタゴススティーノ教会→ パ
ンテオン→サ
ンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会→サ
ンティニャツィオ教会〜(徒歩)サ
ンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会〜(徒歩)〜ジェ
ス教会〜(タクシー)〜テルミニ駅〜19:00ホテル着 〜(徒歩)〜スーパー・ウピム〜(徒歩)〜20:00ホテル着・(夕食)
今
日はヴァチカン美術館がメイン。前回、見られなかった署名の間や絵画館には行きたいと考えていた。朝、テルミニ駅から地下鉄で、オッタビアーノ駅までいく
が、ものすごいラッシュ。スパーニャ駅までにはすいたが。オッタビアーノ駅で地上にでたが道がわからず、うろうろ。人に聞いて方向を教えてもらった。
こ
ちらでは、と歩いていくと既に、長蛇の列。今年から個人は10:00開場と時間が遅くなったが、早く並ぼうと8:45分には並びたかった。ちらちらと雨が
降ってきた。 それでも9:30頃には列が動き出し入れた。記憶があるところと道順が全くわからないところとがあった。知らない間に署名の間にはゆけた。
意外に壁面の高いところにあり、全体が見えにくかった。システィーナ礼拝堂は、期待していたが、天気が悪いせいか、色の印象が前回とは全く違う。大分くすんで見
えた。ニコリーナ礼拝堂への道がなく、聞いたらクローズと言われてしまった。道順は迷路のようになっている。古代や彫刻類は沢山あるが、重要なものがあっ
てもあまり関心がないのでさっさと過ぎてしまう。システィーナ礼拝堂を出てから絵画館を探すのをすっかり忘れ、外に出てしまった。ラファエロ、ダヴィンチ
の名画に会えず、また、こなくてはいけなくなった。
次に、サンピエトロ寺院のクーポラに登った。入口は、システィーナ礼拝
堂の出口の下。歩くと €4、
エレベータでは€7。今回はエレベータでいった。それでもエレベータは、途中階までしか行かず、全て一方通行になっている。見晴らしは、雨はやんでい
たが天気が悪く、遠くは晴れのようには見えない。そこからは細い階段を結構登る。ドームの内側を半周できる。ここまでかと思ったら、途中から上に上る細い
螺旋階段に気がついた。グルグルのぼって見ると、本当のクーポラの頂上に出られた。風が強く寒いが、一周できる。 まだ、ローマの位置関係がよく理解でき
ていないが、眺望はよく、360度良く見える。
お
りたら、サンピエトロ寺院の中だった。中は前回も見たので、ざっと1周し、地下遺構をみるため、再び、クーポラへの登り口の隣から入った。カタコンベを思
い浮かべていたが、歴代の教皇の棺などきれいな美術館のようだった。ここも一方通行で、出口は、サンピエトロ寺院の左側のブックショップ側だった。
ここから昼食に、カンポ・ディフィ
オーリのトラットリアを目指して、バス停をさがすためにうろうろした、乗りたい番号のバスは走っているがバス停が見つからない。
結局、サンピエトロ寺院までもどりタクシー乗り場からタクシーでいった。
せっかくのカンポ・ディ・フィオーリ
も、市場はかたずけのためゴミにうまっている。雨も降りだした。行きたい店はすぐに見つかった。14:15着。カルボナーラ発祥の店だって。美味しかった。昼は15:00までらしく他のお客さんがいなく
なってしまった。
ここから近い
エリアの教会をまとめて見ようと歩きだし、最初に、サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会へいく。ここは、カラバッジョがたくさんあるので有名。聖マ
タイの3部作があり、ドメニキーノのフレスコもあった。
次いでここもカラバッジョの絵のある
サンタゴススティーノ教会いく。路地を抜けて探して歩く。初期ルネッサンスの明るい小さな教会。1483年に着工された。カラバッジョの巡礼の聖母があ
る。ラファエロのイザヤもあった。
そ
こからサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会へ行く途中にパンテオンがあるので少し寄って見る。ラファエロの墓を見ようとしたら、床の半分を修復中で、
近くに寄れなかった。サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会は、美術館といえるほどいい絵がたくさんあるので有名。ロマーノの受胎告知、フィリピーノ
リッピのフレスコ画のあるカラファ礼拝堂、ペルジーノのキリスト、フラアンジェリコの聖母子もある。ガリレオの異端裁判も今はないが付属修道院がありこの教会で行われた。
そ
こからサンティニャツィオ教会にいく。17世紀になってできた教会。アンドレアポッツォによるだまし絵の天井画とフレスコがある。一見、クーポラがあるよ
うに見える。外に出ると、日が傾いて暗くなってきた。ここまで来たのだからとサンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会に行く。
1591
年グリマルディの設計で建設。サンピエトロ寺院に次ぐ高さのあるクーポラを持つ。クーポラのペンデンティブのフレスコはドメニキーノの福音書記家、ベ
ルニーニのヨハネもある。最後にジェス教会にも行ってみる。日本とゆかりのイエズス会の中心的教会で、ザビエルの墓もある。暗いので、天井の有名なフレス
コが見えない。遠近法を生かした装飾で有名なのだが。しかし、一瞬だけ電気をつけてくれた。暗くなって歩くのも疲れ、タクシーで帰ることにする。
2
月13日(火) 4日目 (現地3日目)
8:30出発〜テルミニ駅〜(タク
シー)〜シスト橋〜(徒歩)〜8:50国
立コルシーニ宮美術館→ファ
ルネーゼ荘〜(徒歩)〜ス
パーダ宮絵画館〜(徒歩)〜12:00ドルチェ・トラステヴェレ(昼食)〜(トラム)〜ア
ルゼンチーナ広場〜(徒歩)〜ドー
リア・パンフィーリ美術館〜ヴィッ
トリオ・エマヌエーレ記念堂〜(徒歩)〜アルゼンチーナ広場〜(トラム)〜(徒歩)〜サ
ンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂〜(徒歩)〜サ
ン・フランチェスコ・ア・リーパ教会〜(徒歩)〜
サンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会〜(トラム)〜アルゼンチーナ広場〜(タクシー)〜バ
ルベリーニ宮・国立古典絵画館〜(徒歩)〜20:30ホテル着
今日はトラステヴェレ方面を中心に歩
く。午前中しか開かないコルシーニ宮美術館からスタート。
テ
ルミニからは、バスでも乗り換えなければならないので、タクシーで行くことにする。大きな道はわかるようになってきた。ローマの道はほとんど一方通行なの
で、行きと帰りの道が違う。それで、バス停も見つけにくい。乗ったタクシーはテヴェレ川の向こう側へ行きたいのに、人だけ渡れる橋シスト橋の手前で、ここで降りてすぐだからと河の手前で下ろされた。
こ
のあたりは閑静。但し、大学もあり学生相手のようなカフェやトラットリアが多い。コルシーニ宮美術館まで観光客はこないのか、入口も分かりにくい建物の二
階にあった。まだ9時前で誰もいない。トイレを探すが美術館の中らしい。9時までじっと待つ。15世紀に建てられ、今は17から18世紀の絵画を中心とし
た美術館に。カナレットのヴェネチア風景、カラヴァッジョのヨハネ、ルーベンスのセバスティアーノなどがある。小さいが落ち着いてみられる美術館だ。
コ
ルシーニ宮の向かいがファルネージ荘。ペルッツイ設計1520年完成、初期ルネッサンス様式の貴族の館。内側は全面フレスコで埋めつくされている。ラファ
エロの描いたガラテアの間、ロマーノやペルッツィのフレスコもある。壁画は大きく壁面を埋めている。2階には、ペルッツィの遠近法の間があり面白い。壁面に描かれた植物や庭が3Dのように見える。このほか、ソドマのアレキサンダー大
王とロクサーヌのフレスコもあった。
も
う昼に近いので、トラステベヴェレの教会は昼休み時間になる。シスト橋をわたりスパーダ宮のスパーダ絵画館にいく。今は国務院になっていて、一部に絵画館
がある。入口が分かりにくく、聞いたら裏側の入り口まで案内してくれた。各部屋に案内人がいてイタリア語で教えてくれるがちんぷんかんぷん。グイドレー
ニ、ドメニキーノ、ティチアーノ、バチッチャなどの絵画と室内装飾・家具などの美術館になっている。1階にボッロミーニの遠近法の間があると聞いていたの
だが探してもわからない、聞いたら、中庭だって。行ってみると、絵ではなく、実際の建築で遠近法を表現したものだった。
午後もトラス
テヴェレあたりの教会めぐりをしたいが、まだまだ、開場時間の16時には間があるので、トラムでヴェネチア広場のパンフィーリへ行くことにする。トラム
は、チェスティオ橋を渡るらしい。位置関係が今一分からない。降りたところはアルゼンチーナ広場で、始発・終点だった。
そ
こからパンフィーリ宮殿の美術館まで歩く。コルソ通りから1本裏に回る。15世紀に建てられ所有者が転々とかわり、最終的にパンフィーリ家のものに。住居
の一部も申し込めば見られるが、絵だけにする。カラバッジョのマグダラのマリア、ヨハネ、エジプトへの逃避の休息、ベラスケスのイノケンティウスの肖像、
ティントレット、ティチアーノなどもある。まだまだ。16:00までには時間がある。エマヌエーレ二世記念堂は無料で公開しているらしい、というので、
上ってみることにした。ここは今の交通の要衝になっているので頻繁に目にするが、今まで入ってみようとは思わなかった。時間つぶしにはいいかと娘に誘われ行ってみた。
記念堂の中段
からの眺めはいい。期待していなかっただけに、よけいに眺めはいい。フォロ・ロマーノからコロッセオも良く見える。屋上にビニールの風よけのあるカフェがあった。このカフェで休憩する。€3のカプチーノ。記念堂の内部は戦争博物館になっている。休憩して、またアルゼンチーナ広場からトラムでトラステヴェレに
戻る。
トラステヴェ
レ通りから裏道を抜けるとサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂のファサードが見える。4世紀、ユリウス1世に建てられた。ローマで最初に立てられた
公式教会と言われている。後陣モザイクもよく残っている。
次いで、サン・フランチェスコ・ア・
リーパ教会にいく。サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会は、1231年に最初のものが建てられ、現在の建物は17世紀に再建されたもの。ベルニーニの彫
刻がある。
そ
こからサンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会に向かう。道は分かりやすいようで良く分からない。それらしい建物はあるのだが、入口が見つからな
い。1周したら前庭があった。チチェリーナの元もとの家だった場所に5世紀に教会があったが、その同じところに9世紀立てられた。天蓋はカンビオの作。地下の納骨堂は、€2.5の入場料で下りられる。
そ
ろそろ暗くなりかかっているが、今日の最後にバルベリーニ宮に行くことにする。バスはよく分からないので、タクシーで行こうとしたが、途中まで、トラムで
アルゼンチーナ広場まで行き、そこからタクシーで行けば少しは節約になると、トラム乗り場にいく。バルベリーニ宮に着くまでには暗くなってしまった。
バ
ルベリーニ宮はバルベリーニ家が政府に譲り、その際コルシーニやキジ家のコレクションをあわせて国立古典絵画館としたもの。ラファエロ、ホルバイン、リッ
ピ、ペルジーノ、グレコ、ティントレット、カラバッジョ、グイドレーニなど絵画の数は多くはないが名画が沢山ある。カラバッジョのある部屋に、有名なグイ
ドレーニのチェンチの肖像もあった。その部屋の天井画も有名。コルトーナのフレスコ、神の摂理の勝利などなど。
バ
ルベリーニ宮からは、共和国広場まで歩けるので、ついでにテルミニ駅まで歩いて帰り、駅の近くで夕食にすることにする。後から考えれば、反対側に出てバル
ベリーニ駅から地下鉄で帰ればよかった。疲れて、駅の中では、ましなカフェテリアに入った。ホテルへ帰る前に、オルヴィエートへの列車の切符を買いに行っ
た。一応メモをしてきた。乗りたい時刻表のICは予約しなければいけないのかわからないので聞いたら、予約は必要ない列車のようだ。
2月14日(水) 5日目 (現地4日目)
7:30出発〜(徒歩)〜7:50サ
ンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会→サ
ンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会〜(タクシー)〜ヴェネチア広場〜(徒歩)〜サ
ンタ・マリア・イン・アラチェリ教会→カ
ンピドーリオ広場→カ
ピトリーニ美術館→市庁舎〜(徒歩)〜13:00フォ
ロ・ロマーノ→パ
ラティーノの丘→コ
ロッセオ〜(徒歩)〜
サン・クレメンテ教会〜(徒歩)〜サ
ン・ピエトロ・ヴィンコリ教会17:00〜(徒歩)〜サ
ンタ・プデンツィアーナ教会〜(徒歩)〜19:30ホテル着
今日は、カピトリーノ広場周辺からコ
ロッセオあたりを歩く。
歩
いてゆけるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会を目指して共和国広場にゆく。テルミニ駅から共和国広場までは本当に近い。前回は扉の前まできたが入れ
なかった。この教会はミケランジェロが設計した。ミサ中でロットの天使のマドンナの祭壇画は見られなかった。この教会は1561年に、ローマ時代の浴場の
中に作った。外観と内部は大違いで、内部はやたらに広くだだっ広いという印象。床には天文(太陽?)の線が斜めに埋め込まれた線で示されている。
こ
こから、ベルニーニの聖テレ−ザの法悦のあるサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会に行くが3つくらい教会が固まっていてどれか迷ってしまった。他の
教会も外観は立派だし中にはいれば何かあるとは思うが、入れる時に入らないと。サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会は交差点の角に建つ。バロック様
式の外観だが、内部は意外に小さい。ここもお祈りする神父さんがいたが、他にも観光客らしい人もいて近くまで行ってしまった。聖テレ−ザの法悦は高いとこ
ろにあるので、肝心のお顔が良く見えない。このコルナーロ礼拝堂の祭壇は、他にみられない演出的な装飾がされている。ベルニーニの代表作といわれる。
こ
こからカンピドーリオ広場へ直接行くバスを探すのは難しいのでタクシーを拾いヴェネチア広場までいく。カンピドーリオ広場に行く前に、まず、サンタ・マリ
ア・イン・アラチェリ教会にいく。エマニエルU世記念堂の下をぐるっと周り、急傾斜の石段を登った頂上にある。古いゴシック様式のファサードが見える。ド
アが閉まっていて入れないのか、と思った。古い木の扉を押したら入れた。この教会は7世紀にはあった。現在の形は1300年代のもの。入ってすぐにドナ
テッロ作のクリヴェッリの墓。右側の最初のブファリーニ礼拝堂にはピントリッキオのベルナルドの生涯のフレスコ、左側奥の礼拝堂には、カヴァリーニのフレ
スコがある。さらに、奇跡を起こすという聖幼な子の像の小部屋も入れてしまった。ゲッセマネのオリーブの枝で作られたという。金色に輝いている。もしかすると休館中だったのかも。工事の職人さんが2人いるだけで、ひっそりしている。
広
場へは、急階段を下りず、横のドアから下りられる。そのドアの上のモザイクもカヴァリーニ作という。市庁舎のところからカンピドーリオ広場を見る。広場か
らカピトリーニ美術館に行くが、両側にあるのでどちらか分からなかった。地下でつながっているが一方通行になっている。
カ
ピトリーニ美術館の1階、2階は、向かいの新宮のコンセルヴァトーリ美術館とともにギリシャ・ローマ時代の彫刻の名品がある。あまり興味もなく飛ばしてみ
た。3階に絵画館がある。16世紀から18世紀の絵画を展示。ティチアーノ、ベネローゼ、レーニ、カラヴァッジョ、ルーベンスなどの名画が沢山見られた。
美
術館の地下通路から市庁舎の地階に抜けられる。そこは、ちょうどフォロ・ロマーノに続く市庁舎下の遺跡群とフォロ・ロマーノを一望できる展望が開けている。
とても気持ちがいい眺め。そこから新宮のコンセルヴァトーリ美術館に抜けていく。こちらの美術館も古代遺跡からの発掘されたものが沢山ある。カピトリーノ
のヴィーナスなど。モザイク画のコレクションも面白い。
美
術館の中にカフェがあるとガイドブックにあるが、どう行けばいいのかグルグル探してしまった。結局、分からず聞いてやっと行きついた。今度は、レジで注文してお金を払っ
てから席にいくシステム。、メニューもなく注文もできず、出てしまった。コロッセオのほうでは店はないので、一度、ヴェネチア広場に行けばバールがあるだ
ろうとカンピドーリオ広場から階段をおり、最初に目に着いたカフェbar・mianiに入る。
高
くても疲れて、席に行こうとすると、店の人がそこは高いから立って食べなさい、と席料のある値段で売ってくれない。親切に言ってくれているので我慢して
立って食べたがまずいパンだった。外に出てきたない噴水のそばに座って、パンを食べ、今回の旅行で最初で最後のジェラートを食べた。疲れた。一服してから
歩き出す。
カ
ピトリーニ美術館のさらに裏側にあるフォロ・ロマーノに行くには結構歩かねばならない。しかも地図上は道が右周りでもありそうだが、入口があるのは反対側
だ。左回りでは遠く歩くには気が重いので、右に回る道を選んだ。エマニエーレU世記念堂の前、サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会の石段下、カピトリーノ美
術館の階段下を通り、美術館の外周をひたすら歩く。真実の口のある教会がすぐ近くに見える。市庁舎の下側に抜ける道があったので左折して行けるところまで
行くしかない。
正
式な門ではないが、犬を連れた人が入っていく小さな扉があいていて、そこから入れた。よかった。ここから反対側まで歩く気力はない。フォロ・ロマーノに興
味はそれほどないが、パラティーノの丘の入場券はコロッセオとの共通券になっていて、コロッセオで長蛇の列にならばなくていいというメリットがあるから。
古代遺跡はすごいと思うがじっくり見てもよく分からない。前回来た入場券売り場まで遺跡の中を歩く。フォロ・ロマーノは、日本人観光客も多く目につく。
もっともここは入場無料だけど。
パ
ラティーノの丘の中は、日本人は少ない。中は広い。道が地図とあっているようなあっていないような、でコロッセオ側の出口に向かう道を探しながらあるく。
今日は、足が重い。遺跡はどれをみても違いがわからない。競技場あとのようなところをぬけて、やっとコロッセオ側の出口にいく。サングレゴーリオ通りに出
てコンスタンチヌスの凱旋門からコロッセオの入口を探す。
人が多くど
こが入り口の列か分からず、最初、チケット売り場の列に並んでしまった。せっかく券を持っているのに。中に入ったが、上の階にいきたいのに階段が見つから
ず、1階の3分の2周したら出口になってしまい聞いたら、入口の外側の奥にあるという。しかたなくもどり階段を探すと、エレベーターがあった。
エ
レベーターであがるとコロッセオの中段の階に出た。結局ここも1周し、エレベーターで降りた。疲れて歩く気力がうせた。冷たい風が吹き抜けるコロッセオの
入口の石に腰掛ける。疲れているがここまできたから、コロッセオの外周をまわり、サン・クレメンテ教会まで歩く。分かりやすい道のはずがよくわからず地図
を見ながらいく。
サン・クレメンテ教会は4
世紀、ミトラ教の神殿あとに教会が建てられ11世紀にさらに教会を乗せた。内部は12世紀のまま。十字架の勝利というモザイクはきれい。マゾリーノのフレ
スコもある。売店で地下に降りるチケットを買って降りる。4世紀に建てられたミトラ教の神殿跡と地下教会が意外に広く迷路のようになっている。水音がす
る。結構な水量の水が流れている。 写真をとったらおこられた。地上に出て時間を見たら16:30。疲れたがまだ時間はある。どこかで休めたら休もうとい
いながら、次のサン・ピエトロ・ヴィンコリ教会を目指してあるく。今度は、コロッセオの右側をドムスアウレアの前を通って回る。
サ
ン・ピエトロ・ヴィンコリ教会は、5世紀に建てられた教会をさらに15世紀に再建したもの。聖ペテロがエルサレムで牢につながれていた時の鎖(ヴィンコ
リ)を聖遺物としている教会。それに、ミケランジェロのモーゼ像がある。ミケランジェロの作品はモーゼ像だけで、周りは弟子が作ったもの。
17:
00過ぎたところで時間はあるが、足がついて行かない。今日はここまでとして教会前の椅子で休憩。、帰りがてらその途中にサンタ・プデンツィアーナ教会も
あるので、歩き始める。カブール通りへおりるトンネルの階段はボルジアの階段と呼ばれる。階段上の建物に悪名高いアレクサンデル六世の愛人が住んでいたか
らという。
カ
ブール通りからウルバーナ通りへ行きたいがウルバーナ通りは平面でなく段差があった。カブール通りと平行した路地になっている。サンタ・プデンツィアーナ
教会のほかにも古そうな教会があった。サンタ・プデンツィアーナ教会は、4世紀に建てられたローマでも古い教会。13世紀、16世紀と手が加えられ、まと
まりがない外観で変わった印象がある。後陣モザイク、キリストと使徒は創建当時のもの。カエターニ礼拝堂も16世紀の設計。教会を出てまたひたすら歩く。
途中、サンタマリアマジョーレ教会の
ウラ側の広場側の後陣が見える。表とは全く印象が違い、色も白い。別の教会のように見える。ナツィオナーレ通りまで出るとテルミニ行きのバスが通る。帰り
はバスで帰ろう新聞スタンドでチケットを買った。
2月15日(木)6日目(現地5日目) オルヴィエート
8:00出発〜(徒歩)〜テルミナ駅
〜8:55ミラノ行きIC →(特急列車)→9:10オリヴィエート駅着→9:30フ
ニクレール(ケーブルカー)→城
塞公園→聖
パトリツィオの井戸〜(徒歩)〜ドォー
モ〜(徒歩)〜モー
ロの塔〜ポ
ポロ広場〜(徒歩)〜ラ・バロンバ(昼食)〜(徒歩)〜15:00フ
ニクレール駅〜(ケーブルカー)〜15:30オルヴィエート駅〜17:25ローマ・テルミニ行きR〜(各駅停車)〜18:58テルミニ駅着
→バス停(時刻表調べ)〜(徒歩)〜スーパー・ウピム〜(徒歩)〜20:15ホテル着(夕食)
今日は、オルヴィエートに行く。天気
予報ではローマは雨、北のフィレンツェ方面は晴れ。朝食後、外にでたら曇りだったが、8時にホテルを出る時は雨になっていた。
イ
ンターネットで調べた列車は8:55分発のICだが、本当にその列車があるのか、どこ行きの列車か分からないと、ホームも分からない。早めに駅に行って確
認することにする。壁にはってある発車列車の一覧表を見ると、8:55発のICは確かにあった。ミラノ行きだった。今度は、何番ホームから出るのかを電光
掲示板でたしかめようとしたが、その列車だけ表示がない。どうも到着が遅れているらしい。ぎりぎりになって、ホームの表示が出た。
もう乗客がホームに動いていく。列車も入ってきた。年季のはいった列車だ。どこが2等なのかわからないので、適当に車両を選んで乗った。普通の座席かとお
もったらコンパートメントになっていた。
12分遅れの9:07分出発した。ベ
ルも何にも合図もなく動きだした。街中を走っていると思っていたら、いつの間にか、郊外を走り、田園地帯を走っていた。
10:10オルヴィエート駅着。駅前
にはなんにもない。小さな駅前広場の向こうに斜面が立ち上がっている。駅前からフニクレール(ケーブルカー)の下の駅がある。切符は70分有効の1人€1.5だった。すぐに、乗り場に行く。ほんの短いケーブルで眺めもなんということはないが雰囲気がある。上の駅についた
ら、鉄道の駅前よりも広い広場になっていた。雨はやんでいる。
そういえば、
事前に調べてきたオルヴィエートの情報に、パトリツィオの井戸があったはずだ。
と思って、駅の左をみたらすごい景色が広がっている。どこかに行く前にまず、駅前の景色をみよう。 城塞都市のような高いがけの上の町を実感する。がけの
上から下に降りる道もあった。城塞公園というらしい。グルッと城壁がまわっている。景色はすばらしい。風は冷たいが見飽きない。左のがけの上に井戸があっ
た。
ケーブルの駅から井戸のところに行
く。無料と思い込んでいたら、小さな小窓が切符売り場になっていて、人がいるのでびっくりした。入場料は1人€4。
聖
パトリツィオの井戸。 16世紀に作られた。ここから60m下に井戸があり水がわいている。らせん状に階段があり、下りと登りの階段は別になっていて一方
通行になっている。ぐるぐる階段をおり、 やっと下の井戸についた。雨が降っている。 ここからの登りは、けっこうきつい。息切れする。上にでたら、学生
の団体がいた。ここからドォーモにいく。
観光客はいない。人も殆んどみかけな
い。普通の住宅地の間をぬけるポスティエーナ通りを歩く。
ゆっくり登りになっている。やっとドォーモらしいカタチが見えた。後ろ側のようだ。脇から広場に出る。前に回ると、モザイクの装飾が素晴らしい。前庭は狭いので、正面全体の写真はとれない。
インフォメーションがあったが入らな
かった。この時はドォーモさえみられればいい、という気持ちになっていた。資料ももっていたのに、何を見るか確かめずにただ歩いてしまった。
ドォーモは13世紀に着工され、16世紀に今の形に完成。ロマネスクか
らゴシックへの過渡期に建てられた。入口の彫刻はグレコの作品。まず、中に入ることしか考えなかった。中は古いバジリカ式で2つの列柱の外側の壁にそって
祭壇などが並んでいる。
主祭壇のフレスコは、シニョレッリの
もの。(と思いこんでいた。)後で確かめたら、シニョレッリのフレスコは、右側のブリッツィオ礼拝堂にあり有料チケットが必要とあった。インフォメーショ
ンでチケットを売っている、と調べた記憶があった。その時は確かめなかった。
外に出て、
ドォーモの正面や側面をしっかり見る。
見
飽きることはない。広場に面しての土産屋やレストランも趣がある。ドォーモ通りを歩いていくと時計塔があった。これが上れる塔、モーロの塔のようだ。鉄の
扉をあけると本屋さんになっていてレジで塔のチケットを売っていた。たいして高い塔ではないが、階段はつらい。やっと上に出た。雨はやんでいる。見晴らし
がいい。1周できる。サンジミニャーノとはまた違った景観だ。屋根が美しい。白茶の屋根で統一された町並みと狭い道がイタリアらしさを感じる。街の断崖の
外には典型的なトスカーナの緑の丘陵地が広がっている。目の下には市場もあるようだ。昼食は、調べてきたレストランに行きたいが13:00以降のオープンな
のでまだ時間がある。塔を降りてから、上から見た市場をみにポポロ広場に行ってみる。期待した市場は、市場というより、移動売店のようで、食料品以外にも
カーテン屋とか、洋服屋とかも並んでいた。
水がないの
で、スーパ−を見つけて買う。このあたりがオルヴィエートらしい路地の町のようだ。
2
軒のいきたいレストランの外観を見比べに歩いた。結局、トリュフがけのスパゲティで有名という地元の店にした。そこそこだった。ここはパスタでないものを
注文すべきだった。レストランからドォーモ美術館にいくため、ドォーモ広場へもどったが、美術館は閉まっている。休憩時間なのか、レストランの帰り道で
も、行きには開いていたお店の殆んどがしまっていて人どおりもなくなっている。
疲
れているせいか、今考えるとなぜ、モーロの塔から先の道を歩かなかったのか、沢山ある教会に一つも行かなかったのか勿体なかった。何だか疲れて、帰りの列
車まで時間はたっぷりあるのに、ケーブルカー駅に戻ることにして、帰りはカブール通りを下って行った。また、城塞公園の見晴らし台で時間を過ごした。寒い
ので、お茶が飲みたくなり駅に行くことにした。駅前にもバールが1軒と駅の中にお土産屋と立ち飲みがあるだけ。しかたなく、駅の待合室で待つことにした。
帰りは遅い時間にICがあるが、17:25分の各駅でテルミニ駅に戻ることにする。 まだ1時間弱ある。
ホー
ムで待つが、列車は遅れている。17:38分やっときた。 走りだすとすぐ日が落ちて、夕焼けがきれい。最終日のことを考え、あきらめていたカタコンベ
に、やはり行こうと思った。アッピア街道は無理としてノメンターナの教会へはチャレンジしようと思った。カラカラ浴場にもいってみようか。8:58分ロー
マ・テルミニ駅着。 バスターミナルで、ノメンターナ方面のバス停留所を聞いてまわった。大体のことしかわからなかった。やっとわかったのは36番で、Iから乗るということ。降りるバス停はノ
メンターナだが同じ名前のバス停が3つある。あとは乗るときに聞くしかない。
2月16日(金) 7日目 (現地6日目)
8:
00出発〜(徒歩)〜駅前バスターミナル・36番〜(バス)〜ノメンターナ・サンタニェーゼバス停→サ
ンタニェーゼ・フォーリ・レ・ムーラ教会→サ
ンタ・コスタンツア教会〜(バス)〜テルミニ駅〜(地下鉄)〜サン・ジョバンニ駅〜(徒歩)〜サ
ン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会→ス
カラ・サンタ〜(徒歩)〜カフェ・サンジョバンニ〜(徒歩)〜カ
ラカラ浴場 〜(徒歩)〜チルコ・マッシモ駅〜(地下鉄)〜テルミニ駅・14:00カフェ(昼食)→マッ
シモ宮〜(徒歩)〜(FURURA)〜(徒歩)〜バルベリーニ広場〜(徒歩)〜ス
ペイン広場・トリニタ・ディ・モンティ教会〜(徒歩)〜サ
ン・アンブロッジョ・エ・カルロ・アルコルソ教会〜(徒歩)〜mario(夕食)〜スパーニャ駅〜(地下鉄)〜テルミニ駅)〜(徒歩)
〜21:15ホテル着・帰国準備
今
回は、ちょっと無理かなというほど予定を入れたが、ほぼ行きたいところへは行けた。すこし疲れているせいか、すこしのんびり歩こうという気になっている。
そのため、教会めぐりを減らして、カタコンベには行ってみたい。昨日、バス乗り場を確かめたので、そのバス停にいく。バスはもう人が乗っていた。どこで降
りるのか教えてくれ、と運転手に言ったら、そばにいたおばあさんが分かった、と言ってくれた(気がした)。
バ
スは、結構なスピードで、停留所を飛ばしていく。ピア門の脇を抜け、ノメンターナ通りを走る。停留所の名前がいくつもノメンターナだったのが分かる。この
通りは長い。いくつもこの通りに停留所がある。地図の交差点を気にしていて、次だろうとボタンをおしたら、さっきのおばあさんがサンタニェーゼだ、と教え
てくれた。
通
りに面しているサンタニェーゼ・フォーリ・レ・ムーラ教会に行きたいが、入口は通り側にはない。坂を下ると左側に落ちついた前庭があった。カタコンベは
9:00からとガイドにあり、まだ9時前で、中では何か作業していて、勝手に見てまわった。カタコンベかと思えた地下に行く階段をおりたが、鍵がかかって
いた。サンタニェーゼ教会は、サンタニェーゼの墓の上にコンスタンチヌス帝の娘が建てた教会で、7世紀に建て直されその後も何度か修復されている。それで
も初期の教会の雰囲気を残すといわれている。栄光のサンタニェーゼと呼ばれる後陣モザイクも美しく、ビザンチン美術のようだ。
日
本人のおばさんが1人、私たちと同じような行動をしているので、まだらしいですよ、と声をかけたら、(イタリア語が)話せるので聞いてみる、と奥に行っ
て、ガイドしてくれる人が9時になったら案内する、それまで、隣りの教会を見てきなさい、といわれたといい、一緒に隣りのサンタ・コスタンツア教会に行
く。
サ
ンタ・コスタンツア教会はここも古く、4世紀に建てられたコンスタンツア帝の娘の墓所だった。円形の墓所の回りの円柱とフレスコ、天井モザイクは美しい。
すぐに時間が来て、又来ることにして、サンタニェーゼ教会に戻る。すると学生の一団と一緒になってしまった。
さっ
きのおばさんが、ガイドさんと話し団体の先頭に連れていってくれた。入場料は1人€5。
写真はダメとガイドに念をおされた。カタコンベは意外と広い。迷路のように広がっている。通路の両側に棚のように並んでいる。但し、殆んど遺骸はない。
2,3の遺骸があるところには案内された。そのほか、個人の礼拝堂だったカタコンベも2箇所案内された。 ガイドさんがイタリア語で話をしてくれ、さっき
のおばさんがかいつまんで、訳してくれて助かった。 出てから、挨拶したらパドヴァに住んでいるとの事だった。
そ
こで分かれて、また隣りのサンタ・コスタンツア教会へ行く。この教会は女性の教会らしく、他の教会のような重厚さはないが明るい繊細な植物図案の装飾は、
見飽きない。そのうちにドイツ人の団体が来たので、退散する。ここまで来たら、プリシッラのカタコンベまで足を伸ばせばよかったのに、その時は、次のサ
ン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会に行くことしか頭になく、バス停留所を探し、切符を買いに行った。新聞スタンドにいったら切符は隣りのバールで買
え、といわれた。
バ
スで、テルミニ駅にもどり、今度は地下鉄でサン・ジョバンニ駅まで行く。サン・ジョバンニ駅で地上に出たら、サン・ジョバンニ門の外側だった。ここからも
ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会が見える。サンジョバンニ・イン・ラテラーノ教会は、ヴァチカンに次ぐ格式をもつ教会で、4世紀コンスタンチヌス帝が聖
堂を立てるために土地を与えたのが始り。教皇座がアヴィニオンに移るまで、教皇のいる教会だった。1650年ボッロミーニによって修復作業が開始された。
後
陣モザイクは、1200年代ヤコポ・トリッティとカメリーノの作。主祭壇前に、法王専用の祭壇があり、その上には、ペテロとパウロの頭部といわれる聖遺物
があるという。あまりに大きい教会でどこに何があるかわらない。昼に近いので、カラカラ浴場に行くと食べるところはないだろうからとこの近くで昼にしよう
と出る。
お
いしいピザの店があるというので行ったら、開店前だと出されてしまった。しかたなくカフェを探してサン・ジョバンニ門の外に出てサン・ジョバンニというカ
フェで、店の前ですわりカプチーノを飲んで休憩。パンはおいしくなさそうなのでやめた。休憩したので、カラカラ浴場まで歩くことにする。地図を見ながら観
光客など歩きそうもない住宅地や下町の雑然とした通りを結構歩いた。
カ
ラカラ浴場は、前回近くまではきただけで入らなかったが、広い。最初に外側をみてそれから内側を見て回った。遺跡はあまり興味がなく、すごいとは思うが違
いがわからない。カラカラ浴場から地下鉄のチルコ・マッシモ駅に行く。テルミニ駅方面は反対側だった。テルミニ駅の中で前に食べたカフェで昼食。
疲
れたのであせらずのんびりしようと近くのマッシモ宮に行くことにする。マッシモ宮は紀元前後の彫像やフレスコを展示する国立博物館になっている。駅前のバ
スターミナルの前にある。確かにいい彫像があるがよくわからない。ギリシャ神話の女神達の像も多い。 フレスコも素晴らしいがどこのものか良く分からな
い。目玉のリヴィア家のフレスコは紀元前20年頃のもので、アウグストゥス帝の家から発見されたもの。室内に緑の庭園が描かれている。色も鮮やかに残り素
晴らしい。とても歩き疲れて、途中の椅子で休憩。まだ今日は時間があるが、もう満足という感じ。
マッ
シモ宮からヴィミナーレ通り、ナツィオナーレ通りに出て、少し遠いけど時間もたっぷりあるので歩くことにする。見逃したバルベリーニ広場のトリトーネの噴
水を見て行こうとクワッロ・フォンターネ通りを登って下る。何だか知らないが人が整然と固まっている。バルベリーニ広場には、もう一つ蜂の噴水もあったが
忘れてしまい見なかった。システィーナ通りを上ってトリニタ教会の前に出た。すっかり暗くなり夜景がきれい。せっかくだからトリニタ教会にも入ってみる。
ミサ中で、奥には入れなかった。そこからスペイン階段をおりブランド通りのコンディット通りをぶらつく。
若
い日本人観光客が多い。ブランドショップの袋を沢山ぶら下げている。コルソ通りのサン・アンブロッジョ・エ・カルロ・アルコルソ教会に入ってみる。ここも
中は広い。中を一周し椅子で休憩。帰りは、地下鉄でスパーニャ駅から乗りテルミニ駅へ帰った。