妄想PLAN5   ローマと周辺都市散歩


ローマプラントップ写真



ローマ・プランの考え方


ローマ市内へは過去に3回訪れていて、主要な見どころはほとんど訪れている。ヴァチカン博物館には3回行ったが何度行っても新しい感動がある。それでも

ローマ市街は広く、まだ入れないところや行っていないところも多い。ローマ近郊の中世都市もいくつかは行っているが、まだまだある。

興味はあるのだが交通の便がよくわからない都市は避けてきたので、今回のプランでは、それらの中でヴィテルボ

トーディ、ティボリには行ってみたい。また前回行ったオルヴィエートでは時間的に見ること

ができなかった数か所にも再挑戦したい。次に行く場合は

そのような教会やエリアを探訪したい


想定プラン    時期を明確にしないと飛行機、交通機関の状態を設定できないので、現在時点の情報で交通機関を設定している。

           実際に行く場合、その時点での航空機、列車、船の時刻表などで再度詰める必要がある。


目的        ローマ市内散策と周辺都市の美術散歩


期間        11日間  (もしくは 12日間 )  9月下旬を想定


ポイント      古代からローマ帝政期、ルネサンス期、バロック期など長い歴史が積み重なっているローマは大きい街のためばかりでなく

          見どころが多い。過去の訪問でも入れなかった教会などに、再度アプローチしたい。    

          ボルゲーゼ公園に近いエリアでは、サンタンドレア・クイリナーレ教会、サンカルリーノアッレクアットロフォンターネ教会、ヴィラ・メディチ、

          サンタンジェロ周辺では、サンタマリア・デッラパーチェ教会、ヌォーバ教会、ティベリーナ島。さらにまだ、非公開中かもしれないがドムス・

          アウレアなど。

          旧アッピア街道の前回歩ききれなかった奥のほうへの散策なども予定したい。

          ローマから日帰り散策できる周辺都市として、中世の街並みがよく保存されているヴィテルボ、ローマ帝政期ハドリアヌスの別荘のあるティ

         ボリ、完璧な中世の街並みのある高台の街トーディ、さらに以前行ったが時間の都合で見られなかったシニョレッリ「黙示録」などは是非

          みたいのでオルヴィエートには再度挑戦したい。オルヴィエート以外は公共交通では行きにくい場所だが挑戦したい。

          日程表の検討に当たっては、美術館・博物館、教会など行き先・見学先の休館日、開場時間をもとに曜日を設定して 行き先、方向

          を検討している。

          但し、公共交通、私鉄、バスの便の情報が不確かで現地で対応することになる。



宿泊        ローマ テルミニ駅周辺   €60〜65/@程度以下のホテルで★★から★★★クラス

          

           テルミニ駅の周辺ホテル1か所を拠点にする。

           以前に泊まったジョベルティ、マルサラなどのホテルクラス。テーティ、オルランダなどの駅近くのホテル。

           成田からの出発当日中にローマに到着する日程で、航空便を選定。そのため遅くなってもローマ市街のホテルに着きたいので

           分り易いこと、連泊するため費用を抑えるため安いこと、周辺都市にも足をのばすので駅に近いほうがよい

          早朝や夕方の静かなローマを味わうには不向きで、観光名所散策には不都合な点もあるが、地下鉄などを利用できるので。



ローマと周辺都市街歩き基本日程表




目的地
ポイント
1日目

移動日 
2日目

ROMA  サンタンジェロ周辺
3日目

TODI
4日目

VITERBO
5日目

ROMA  アッピア街道 
6日目

ORVIETO
7日目

ROMA  クイリナーレ周辺
8日目

TIVOLI 
9日目

ROMA  サンパオロ地区・エウル地区
10日目

ROMA  ローマ市内
11日目

移動日
12日目

移動日(帰国)



               ローマと周辺都市散策移動と見どころポイント日程表




目的地
移動
見所ポイント
1日目

移動日

@ 成田  アリタリア AZ785便  13:15 発 →

            ローマ・フィウミチーノ空港   19:00 着

A ヒウミチーノ駅 21:38発  →(fs直通) →

                      テルミニ駅 22:10 着

                          

B テルミニ駅 (徒歩) テルミニ駅周辺ホテル

                      ホテル 着  22:40

アリタリア便以外に、ヨーロッパ乗継

ヒウミチーノ空港着便など、実際計画

では航空料金など含め検討する。

出発当日中にローマのホテルに入

ること。

2日目

ROMA

@地下鉄A線Termini → Lepant  →徒歩圏

Aトラステヴェレ → (tram ) → アルゼンチン広場 (バス)
                          → Termini 着 

サンタンジェロ周辺から


サンタマリア・デッラ・パーチェ教会、

ヌォーバ教会

ティベリーナ島からトラステヴェレへ

サンタサビーナ聖堂

3日目

TODI

@Termini 7:09発→(fs)→8 :26Terni 着

ATerni 8:36発 →(FCU)→9:22 Ponte Rio着

BPonte Rio駅前 →(バスAPM社)→ Todi・PzaJacopone

  (徒歩)

Cバスターミナル(サンタマリアデッラコンソラツィオーネ教会前広場

                        →Ponte Rio駅前

DPonte Rio 15:24発  →(FCU)→16:08 Terni着

ETerni 16:39発  →(fs)→17:46Termini 着

Todi旧市街散策


ポポロ広場・ポポロ宮・絵画館

ドォーモ

プリオーリ宮

大壁龕、中世の城壁

サンフォルトゥナート教会

サンタマリアデッラコンソラツィオーネ教会

4日目

VITERBO

@Termini 7:27発→(fs)→7:37Ostiense 着

A Ostiense 7:45発 →(fs)→                              9:44 Viterbo orta Romana

BViterbo orta Romana 9:49発→(fs) →

             9:59Viterbo  Porta Fiorentina

(徒歩)

CViterbo orta Romana 16:55発 →(fs)

                     18:24Ostiense 着

DOstiense 18:47発  →(fs)→19:07 Termini着

Viterbo市街散策


サンロレンツォ聖堂

法王宮

サンフランチェスコ教会

市立博物館

サンタマリアデッラヴェリタ教会

プレビシート広場

プリオリ宮

大聖堂

サンペリグリーノ地区

5日目

ROMA

@地下鉄A線Termini → Re di Roma駅 

(徒歩

Aセバスティアーノ門から旧街道入り口の公園事務所近くでレンタサイクル

(自転車

B公園事務所近く

(徒歩

C地下鉄B線Piramide →Termini 

Roma市街散策


アッピア旧街道の奥のエリア

 ・ローマ水道橋

 ・クインティーリ荘

 ・クインティーリのニンフェニウム

 ・カサーレ・ロトンド

ピラミデ周辺

6日目

ORVIETO

@Termini 7:28発→(fs)→8:43 Orvieto 

A ケーブルカー下駅 →  ケーブルカー上駅

 (徒歩

Bケーブルカー上駅 →  ケーブルカー下駅

COrvieto 17:23発 →(fs)→18:46Termini 着

Orvieto市街散策


ドォーモ、 サンプリッツィオ礼拝堂

ソリアーノ宮(博物館)

ポポロ宮

サンフランチェスコ教会

サンタンドレア教会

サンタゴスティーノ教会

地下ツアー、カーブの井戸

7日目

ROMA

@地下鉄A線Termini → Spagnai駅 

  (徒歩

A地下鉄A線Spagnai駅 → Barberin

  (徒歩

B地下鉄B線Colosseo駅 →Termini駅

Roma市街散策


クイリナーレ周辺

サンタンドレア・アル・クイリナ^レ教会

サン・カルリーノ・アッレ・クアットロ

フォンターネ教会、ヴィラ・メディチ

フォロ・トライアーノ、ドムス・アウレア

8日目

TIVOLI 

@地下鉄B線Termini7:00発 → 7:15Mammoro駅着 

A MammoroCOTRAL社バスターミナル 7:40発 → 

               8:40Tivori・ガリバルディ広場 

(徒歩

Bガリバルディ広場前 COTRL社プルマン (プレスティーナ経由ローマ行き、

  もしくは、ヴィラアドリアーナ経由グイドニア行き) 

                     ヴィラ・アドリアーナバス

(徒歩

Cヴィラ・アドリアーナバス停→ローマ行き、もしくは

  反対側のバス停から→(TIVORI行き )→TIVORI

(D)TIVOILI →(ローマ行きバス) →ローマ

TIVORI市街散策


サンタマリアマジョーレ教会

ヴィラ・デステ

グレゴリウス法王の別荘

ヴィラ・アドリアーナ

9日目

ROMA (地下鉄・徒歩)

@地下鉄B線Termini 8:30発 → 8:50 S.Paoloro駅着 

A地下鉄B線 S.Paoloro駅 10:30発 → 

                  10:45 Eur.Fermi 駅着

B地下鉄B線Eur.Palasport 15:00発 →

                  15:30 Termini駅着 


Roma市街散策


サンパオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂


エウル地区

ローマ文明博物館

中世博物館

労働文明宮

サンピエトロパオロ教会

10日目

ROMA

@地下鉄A線Termini7:30発 → 7:45 Ottaviano駅着

A地下鉄A線Cipro → Termini駅

RomaI市街散策

ヴァチカン博物館

サンタマリア・マジョーレ教会周辺

11日目

移動日

@テルミニ駅  11:40発 →(fs直通) 12:30 

                         ヒウミチーノ駅 着

Aローマ・フィウミチーノ空港 アリタリアAZ1267便15:15発

                 

アリタリア便以外に、ヨーロッパ乗継

成田空港着便など、実際計画では

価格など含め検討する。

12日目

移動日(帰国)

    →成田 10:25着





ローマと近郊の街歩き・資料編(抜粋)



1. トーディ    TODI

1) 本情報  ウンブリア州 ペルージャ県のコムーネ。

   テ ヴェレ川を見下ろす丘の上に成立した中世の面影を色濃く残す街。紀元前3世紀には住んでいたといわれ、対岸

  のエトルリアの影響を受けた文化をもっていた。 その後、ローマの属領となり城壁が拡張された。ローマ帝国の崩壊後、

  ゴート、ロンゴバルト族の侵入により街は一時崩壊、その後自治都市として12世紀には 圏域を広げ大聖堂などが建

  造された。13世紀には城壁がさらに拡張。その後、法王領となり自治権を奪われ、マラテスタ家(リミニ)やスフォル

  ツァ家の支配 下におかれた。内部では教皇派と皇帝派の抗争により荒廃し15世紀には衰退。

  大司教チョージの都市改造により16世紀には城壁外にコンソラツィオーネ教会が作られたがペストにより衰退してしま

  った。

  今でも急斜面のままの坂道の丘の街。 


2)アクセス   @ ローマ →(ES,R) → Terni  約1時間

           Terni → (FCU=fs線のTerni駅 5番ホームで発着)→ Todi Ponte Rio  約40分


           Todi Ponte Rio 駅でのバスの切符は駅売店で。

           Todi Ponte Rio駅前  → トーディ中心部へはバス APM社 15分

                             Line Cバス停は駅から300m

          A バス Peruja → トーディ APM社 1日10便(平日のみ) 1時間25分

          Bバス Terni  → トーディ ATC社 1日3便 (平日のみ)  1時間

          *トーディのバスターミナル =サンタマリアデラコンソラツィオーネ教会前の広場

                  (ペルージャからの便の一部とAPM社の近郊循環は中心部のヤコポーネ広場まで行く

                   便もある)

3)見どころ

  ポポロ広場

  トーディのポポロ広場はイタリアの中でも美しいといわれる広場。トーディの町がそびえ立つ丘の最も高い場所に位置す

  るトーディの中心。 広場には、中世の時代に政治と宗教の力を象徴するシンボルでもあった建物が面していて、左に

  並ぶ隊長の館(Palazzo del Capitano)、ポポロ宮殿(Palazzo del Popolo)はともに12世紀に建設されたロンバルディ

  アゴシック様式の建物。

  正面には14世紀に建設されたプリオーリ宮殿(Palazzo dei Priori)で、台形の塔が特徴的。後ろにはドゥオーモ

   (Duomo)がそびえている。


  ドォーモ

  ポポロ広場(Piazza del Popolo)の北側に面し、幅広い巨大な階段の上にそびえ立つのがトーディのドゥオーモ。建設は

  12世紀の初頭だが、外観や装飾は時代をこえて変化した。ローマ支配の時代には、このポポロ広場は政治の中心とな

  り、他の宮殿を含めこのドォーモも教会ではなく政治的な用途に使われていた。

  ドゥオーモの四角形のファザードはとても特徴的。正面はすべて付け柱(lesena)によって囲まれている。特徴づけている

  のは、付け柱と3つの扉とが切り離されていることで、それにより形状の美しさ、優美な装飾が際立って見える。


  サンフォルトゥーナ教会

  ポポロ広場(Piazza del Popolo)からプリオーリ宮殿(Palazzo dei Priori)の脇にあるメイン通り=マッツィーニ通り(Via

  Mazzini)を下っていくと、芝生が綺麗な、緩やかなこう配の階段の上にサン・フォルトゥナート教会がある。建設は当時

  有力だったフランチェスコ修道会の協力を得て1292年に開始され、ゴシック様式の正面ファザードが完成したのは15世紀

  になってから。

  内部もまた繊細で広い内部構造との調和がよくとれている。Masolino da Panicale"子供を抱いたマドンナ"や、ジョッ

  ト派のフレスコ画も。


  コンソラツィオ−ネ教会

  トーディの町の少し郊外、南西の城壁の外にあるのがコンソラツィオーネ教会。その外観がヴァチカンのサンピエトロ教会

  に似ていることから、ルネッサンス期のブラマンテの設計という説があり、公的文書は残っていないが、この建築学的にも

  美しい構造は彼の設計の上に成り立っているといって間違いない。

  建設に100年以上もかかったこの教会は、ルネッサンス期の最高傑作の一つ。


2.ヴィテルボ   Viterbo

1)基本情報  ラツイォ州 ヴィテルボ県のコムーネ。県都。

 ローマから北へ70km、かつて、トーシャと呼ばれたエトルリア文化が栄えていた時代の中心地で紀元前からの歴史があ

 る街。

 中世には教皇がしばしば訪れた街で教皇の街とも呼ばれた。現在でも、旧市街は、約2km四方で中世の状況を残し

 ていて城壁に囲まれ、7つの門内は塔、館など保存状態はヨーロッパの中でも良い。 旧市街地以外でも見どころもあ

 り、温泉保養地としても有名。

 ラツィオ州(ローマのある州)北部に位置するヴィテルボは、東のウンブリア州、北のトスカーナ州を結ぶ交通拠点となって

 いる。大きなバスターミナルがあって、各都市への移動が可能。中部イタリアを観光する場合は、ヴィテルボを上手に利用

 すると移動が楽。


2)特産、名産品                  白ワイン「Est! Est!! Est!!!」、地元名産のへーゼルナッツの入ったクッキー「トッツェッティ」

 

3)アクセス   @ ローマ →オスティエンセ、トラステヴェレなどから1時間置き→ ヴィテルボ  約1時間30分。

            本数は少ないが、ローマ・テルミニ→ 直通 → ヴィテルボ もある。

            ヴィテルボにはポルタ・ロマーナPorta Romana駅とポルタ・フィオレンティーナPorta Fiorentina駅の

            二つの駅があるが、観光スポットへはポルタ・ロマーナ駅の方が若干近い。


          Aローマ・テルミニ → fsオルテ・アンコーナ線、でオルテで乗り換え。→ ヴィテルボ 約2時間。

        

          B バスの場合。

             ローマ・ノルド線(地下鉄A線・Flaminia-Piazza del Popoloから乗り換え)

             サクサ・ルーブラSaxa Rubra駅から。

             駅近くのバスターミナルから コトラルCotral 社のバス で約 1時間30分。


           Cオルヴィエートから便利なバスが出ているので、ウンブリア州の他の町とヴィテルボを観光ルートとして

             計画するのがいいと書かれているものもある。


            バスの時刻表は下記の公式サイトから確認を。
              
www.umbriamobilita.it
            ORARI(時刻表)→EXTRAURBANI(市外バス)を選択すると長距離バスの時刻表を確認できる。

       

4)温泉      教皇の温泉  Terme dei Papi      Strada Bagni 12     http://www.termedeipapi.it/

                            Tel: 0761-3501

           露天温泉、ブリカーメ Bullicame    サクラーリオ広場Piazza del Sacrario (Parcheggio del

                  Sacrario) から市内バスLinea2 に乗り、Strada del bullicame下車。バスは30分毎に出

                  ている。  イタリアの温泉は水着、タオル必着、場所により水泳帽も求められるところあり。


5)アクセスの詳細

  ローマから列車でヴィテルボへ行く

  ヴィテルボには3つもの駅があります。Viterbo Porta Romana(イタリア国鉄)、Viterbo Porta Fiorentina(イタリア国

  鉄)、Stazione Ferrovia Roma NordCOTRAL線)。

  どの駅も駅から十分に近いので便利な線を選ぶ必要り。


1.イタリア国鉄で行く

ローマからヴィテルボへFS(イタリア国鉄)で行くには、テルミニ駅からオルテ駅で乗り換え、ヴィテルボ・ポルタ・フィオレンティーナ駅へ行く方法と、ローマ・オスティエンセ駅からヴィテルボ・ポルタ・ロマーナ駅へ直通列車で行く方法があります。

ローマからヴィテルボ行きの国鉄は、Roma Ostiense駅もしくはValle Aurelia駅から平日であれば1時間ごとに出ています。所要時間は約2時間です。

Roma Ostiense駅はローマテルミニ駅から地下鉄B線(青)で4駅目のPiramide駅、Valle Aurelia駅へは地下鉄A線(赤)で。
Roma Ostienseからの主要停車駅は、Roma Trastevere - Roma S.Pietro - Valle Aurelia - Gemelli - Monte Mario などです。

2.COTRAL線(Roma Nord線)で行く

私鉄のCOTRAL線(Roma Nord線)でヴィテルボに行くことも可能です。

ローマからは地下鉄A線(赤)のスペイン広場の次の駅、Flaminio駅の広場から出ている。ポポロ広場脇の地下に駅があ

る。

COTRAL線(Roma Nord線):http://www.cotralspa.it/linee_orari.asp


駅から城壁沿いに右手に行くと、町の中へ続く門があります。
(ポルタ・フィオレンティーナ駅のすぐ近くに、テルメ行きのバス停があるので、温泉目的の場合はこちらの駅の方が便利。)

サン・ペッレグリーノ通り。ここからヴィテルボ・ポルタ・ロマーナ駅はすぐ近く。
帰りはポルタ・ロマーナ駅からローマ・オスティエンセ駅へゆく?


6)見どころと参考散歩ルート

 初めて鍵が掛けられたのが、ここ

 コンクラーベ(Conclave)とはラテン語に由来していて「鍵のかかった(con clavis)」という意味。そしてこの言葉が生まれた

 のが1268年のヴィテルボ。当時の教皇クレメンス4世がヴィテルボで没。新教皇選出の有権者は18人だったが、意見が分

 かれ3年間教皇不在の期間が続く。何ヶ月も新しい教皇が決まらないのは、枢機卿たちが自由に出歩き、外部の人びと

 と接触しているのが原因と考えたヴィテルボの住人は怒りを爆発させます。そして選挙会場である司教館に枢機卿たちを

 鍵を掛けて閉じ込め、外部との接触を絶たせ、食料もパンと水だけを差し入れ、さらには食事量も減らしていきました。

 そしてついに12719月、6人の枢機卿の妥協によって、イタリア人の教皇グレゴリオ10世が選ばれたのです。
 その歴史的な舞台になったのがヴィテルボの町で、司教館(
Palazzo dei Papi)も鍵の掛けられた開廊(Loggia)も当時の

 姿で残っています。

 美しい鐘楼のあるヴィテルボの大聖堂。この聖堂の隣にコンクラーベが行われたロッジャがあり、向いには教皇の住居があ

 ります。まさに教皇の町。コンクラーベ発祥のロッジア。眺めはいいが屋根もなくなっている。

 ヴィテルボ散策
 ヴィテルボの散策は、
13世紀の時計塔と、町のシンボルであるライオン像が見下ろす、プレビシート広場Piazza del 

 Plebiscito
 プリオリ館
Palazzo dei Prioriは美しい噴水を持つ中庭があり、王宮の間Sala Regiaにある町の神話と歴史を描いたフレ

 スコ画は大変興味深い。プリオリ館 Palazzo dei PrioriPiazza del Plebiscito, Via Ascenzi 1
 開館時間: 月〜金 9:00-13:00/15:00-18:30土・日 10:00-13:00/15:30-18:30 入館無料

 広場を出て右、サン・ロレンツォ通りを進むと、右手に
ジェズ広場Piazza del Gesu'が広がる。奥のサン・シルベスト

 ロ教会は1271年にここで起きたイギリス貴族の悲劇をダンテが神曲で語ったことで有名。
 通りをもう少し先へ進み、ドゥオーモ橋を渡ると、サン・ロレンツォ広場にたどり着く。鐘楼のある
大聖堂Cattedraleはロマ

 ネスク様式の12世紀のものだが、ローマ帝国時代にはここにヴィテルボの伝説上の建設者であるヘラクレスの神殿があっ

 たと言われている。教会内部は床のモザイクがとてもエレガント。

 教皇の宮殿Palazzo Papaleは教皇の町・ヴィテルボの美しさの象徴。優美なゴシック様式の回廊から町も展望できる。

 教皇の宮殿 Palazzo PapalePiazza S. Lorenzo
 回廊、コンクラーヴェ(教皇選出会議)広間への入館は大聖堂隣り、大聖堂博物館Museo Colle del Duomoへ。

 大聖堂博物館、大聖堂のバロック様式広間、教皇宮殿のコンクラーヴェ広間、回廊の共通チケット5ユーロを購入して入
 場できる。

 開館時間: 10:00-13:00/15:00-20:00(夏季)、10:00-13:00/15:00-18:00(冬季) 月曜休
  http://www.museocolledelduomo.com

 来た道を引き返し、木々に囲まれた静かな佇まいの広場Piazza della Morteを通り抜け、サン・ペッレグリーノSan

 Pellegrino地区へ。

 塔状住居、美しいバルコニー、渡り廊下、優美な外付け階段など、13世紀そのままの佇まいを色濃く残す町並みは中

 世の雰囲気を肌で感じることができる。毎年5月初旬に催される花のサン・ペッレグリーノSan Pellegrino in fiore

 は、この美しい町並み一帯が花で飾られる。

 さらに奥へ進み、パラドッソ橋を渡り、町の最南端に位置するピアノスカラーノPianoscarano地区へ。ピアノ噴水広場

 Piazza Fontana di Pianoにある噴水は、9月の収穫祭時には水ではなく、ワインが惜しげもなく湧き出るという、お酒好

 きには夢のような噴水だ。

 中世地区を出て左、ガリバルディ通りを進むと
大噴水広場Piazza Fontana Grandeが見える。町で最も古く最も大き

 いゴシック様式のこの噴水はイタリア国内でも名高い美しい噴水の一つ。
  美しい邸宅が立ち並ぶカヴール通りを抜け、
イタリア通りCorso Italiaへ。ここはヴィテルボのメイン・ストリート。多くのブ

  ティックが軒を連ね地元の人々で賑わっている。

 この通りのほぼ終点、右手奥には
サンタ・ローザ教会Chiesa di S. Rosaがある。毎年9月3日の夜には、町の守護聖

 人に捧げられる町一番のビック・イベントサンタ・ローザの山車運び Trasporto di Macchina di Santa Rosaが行われ

 る。燭を灯されて光り輝く30メートルにも及ぶ巨大な塔を百人の"ファッキーノ"と呼ばれる力自慢の男たちが担ぎ、電燈

 が消された夜の中心街を練り歩く。クライマックスが、ここサンタ・ローザ教会へ向かう上り坂だ。5トンもの巨塔が勢いよく

 駆け上がるのを間近で見る観衆の興奮は最高潮に達し、町は熱狂の渦に包まれる。


7)レストランとカフェ、ショッピング


  リストランテ 
トレ・レ Ristorante Tre Re

  「三人の王様」という意味のトレ・レTre Reは、1622年開業という古い歴史を持つレストラン。ヴィテルボの郷土料理が

  食べられる。小ぢんまりした店内は地元の人でいつも賑わっているので予約が必要。 Via Macel Gattesco 3 木曜休

  バール キオード Bar gelateria Chiodo
  バール・キオードChiodoでは、ヴィテルボ一の美味しいジェラートが食べられる。地元っ子はお店自慢の生クリームが

  たっぷりかかった3色ジェラート(チョコ、ヘーゼルナッツ、ミルククリーム)を食べながらイタリア通りを散歩する。  

  Via Roma 32 月曜休
  カフェ スケナルディ Gran CaffeSchenardi

  カフェ・スケナルディSchenardiもおすすめ。1818年創業当時から知識人や政治家達の社交場として華々しい歴史を

  持つ、お洒落なカフェ。 Corso Italia 11   年中無休(クリスマスを除く) http://www.caffeschenardi.com

 

  ビッツァッリ Liquori Dolciumi Drogheria Bizzarri =Corso Italia 31   夏季のみ日曜休
  イタリア通りに面したビッツァッリBizzarriは、各種食料雑貨を取り揃えている。有名な白ワイン「Est! Est!! Est!!!

  や、地元名産のへーゼルナッツの入ったクッキー"トッツェッティ"の他、様々な種類のチョコやキャンディも。

  サン・ペッレグリーノ地区にある工房
アルティスティカArtisticaでは、13世紀から受け継がれている、"ザッフェラzaffera"

  と呼ばれる美しい藍色染料を用いた陶器をはじめ、様々な工芸美術品を販売している。


3.ティボリ   Tivoli


1)基本情報  ラツイォ州 ローマ県のコムーネ。

     ローマから北東へのティブルティーナ街道沿いにあり、ハドリアヌスの別荘やヴィラ・デステで有名な街。途中の鉱

    泉地域は古代からの石切場。    

  

    

2)アクセス   @テルミニ駅から地下鉄B線のRebibbie 行き/ポンテ・マンローモ駅 →プルマン→ ティボリ         

           COTRAL社 (ポンテ・マンモーロ駅上がバスターミナル、ティボリ行きの終点)の青いバスに乗る

                       (バスは15分毎) 。

           時刻表も貼ってある、何番線からどこ行きのバスが出るか電光掲示板も出ています。
                      切符は左手奥のバールで買えます。
         行き方にに2種類 A)Via iburtina経由    約1時間  

                    B)A24経由        40分から1時間位。

             

          チボリ行きに乗りますが、途中、Tivoli Bagni チボリ温泉で人が沢山乗り降りします。

          ヴィラ・デステへは、終点バス停の一つ手前、ペムリティマーテで下車。坂を下り、大通りを渡りみやげ物

          やの並ぶ方向へ行くとヴィラデステの入り口がある。もしくは、ティヴォリのマッシモ広場Piazza Massimo

          終点で、所要時間約1時間。

          Piazza Garibaldi(ピアッツァ・ガリバルディ:ガリバルディ広場)の近くで降りてvilla d‘esteまで200メートルく

          らい。

          違う会社のバスも通るので間違えないように。青いCOTRAL社のバスに。

          帰りは終点が「Ponte Mammolo」駅。


         A電車の場合、ティボリ市の中心から200mのところに駅があり、ローマ・ティブルティーナ駅Tiburtina f.s.から

           の電車が止まる。所要時間約45分。

         Bアドリアーナ

           ヴィラ・アドリアーナ⇔ローマ間はバスを使う方法もあります。その場合は地下鉄B線のRebibbia駅下車、

           そこからバスに乗ります。
           ヴィラ・アドリアーナからローマに帰られる際にはそのバスを利用したら良いかも。

           ・町から5キロのところにあるヴィッラ・アドリア−ナまでは市内のCAT社のバス4番で。

           ・ローマ行きプルマンは、下車したバス停の反対側に。但し、本数少ない。 もしくは、

            反対側のバス停から一旦、ティボリの街に戻り、そこからローマ行きのプルマンに乗るほうが本数多くて

           便利。

3)見どころ

  ヴィッラ・アドリアーナVilla Adriana
  古代ローマ皇帝ハドリアヌス帝別荘。2世紀、賢帝と呼ばれた皇帝ハドリアヌスは、最大に拡張した帝国領土

  を把握するため、属領への旅を繰り返しました。

  そして、そこで見聞したことを政治に活かすだけでなく、このティボリの地に別荘を建て、エジプトやギリシアなど各地で見

   た建物や景色を再現したのです。

  約300ヘクタールにも及ぶこのひとつの理想郷は、古代地中海世界の文化を表現したまたとない傑作と言えます。中世の

  時代に荒廃の憂き目に遇いますが、ルネッサンス期には"古代再発見"に重要な役割を果たし、以降の芸術家や建築

  家へ大きな影響を与えました。

   ポイキレ
Pecile:アテネの庭園を模したもの。長方形の広い空間は高さ9、長さ90の壁に囲まれています。現在の

   別荘入口はここにあります。
   カノプス
Canopo:エジプトのアレッサンドリアとカノプスの町をつないでいた水路をイメージしたもの。
   黄金広場
Piazza d'Oro51×60のこの広場には、別荘の中でも最も美しいモザイク模様の床が残っています。
   海の劇場
Teatro Marittimo:運河に囲まれた小さな島にある建物。皇帝が一人になるための場所だったと言われて

   いる。


  ヴィッラ・デステVilla d'Este

  16世紀半ば、ティボリに隠遁したエステ家出身の枢機卿イッポリト・デステが建てた別荘。かつてベネディクト会修道院

  だった建物を住居とし、その周囲に大規模な庭園をつくりました。建築家ピッロ・リゴーリオがプロジェクトし、当時の著名

  な芸術家が参加して造られたこの別荘は、特に庭園にある趣向を凝らした様々な噴水が特徴。これらはイッポリト・デ

  ステが客人を驚ろかせるために造らせたと言われています。

  水の饗宴が美しいヴィッラ・デステは、その洗練された表現の中にルネッサンス文化の真髄を伝えています。

  庭園には次のような噴水があります。
  ロメッタ
Fontana di Rometta:古代ローマの主要建造物を模した噴水。
  百の噴水
Cento Fontane:小道に沿っていくつもの小さな噴水が並んでいます。
  卵形の泉
Fontana dell'Ovato:ティヴォリを象徴する噴水です。ローマを象徴するロメッタとちょうど反対側の場所に位置

                 しています。
  オルガンの噴水
Fontana dell'Organo:その名の通り、かつては水力を利用して音を奏でるオルガンでした。
  竜の噴水
Fontana dei Draghi:4頭の竜が水を吐き出すこの噴水は、グレゴリオ13世に敬意を表して造られました。


 その他

  町の北側にはヴィッラ・グレゴリアーナVilla Gregorianaがあります。もともと古代ローマ時代の別荘があったこの場所

  は1826年の大洪水で破壊されてしまいますが、教皇レオーネ12世、次いで教皇グレゴリオ16世が再建しました。

  アニエーネ川が流れ、樹木が生い茂るこの広大な公園の魅力は、その自然の美しさにあります。特に100以上に及ぶ

  大きな滝Grande Cascataは大変印象的で、その水はネプチューンの洞窟Grotta di Nettuno、セイレンの洞窟Grotta

  delle Sireneへと流れ込みます。
  1948年に発見されたローマ円形劇場Anfiteatro Romanoは、現在、完全に発掘、修復が施された姿を見ることができ

  ます。中央アレーナは60×40mで、

  2.20の幅の廊下で囲まれています。約12の高さがあったとみられる観客席の構造も残っています。
  ヴィッラ・デステのそばにあるサン・ピエトロ・アッラ・カリタ教会
Chiesa di S. Pietro alla Carita'12世紀に建て直されたロ

  マネスク様式の教会です。

  3つの身廊は雲母大理石でできた古い円柱で区切られています。中央身廊にあるコズマ模様で飾られた床は貴重な

  色大理石でできています。

  1950年の修復の際に、オリジナルの姿を隠してたバロック様式の装飾は取り去られました。
  同教会からすぐのところににあるカンピテッリ通りVia ampitelliも訪れてみるといいでしょう。ティボリの中でも特徴ある通り

  の一つで、中世後期の面影を残す家々が建ち並んでいます。中でも最も美しいのがゴシックの家Casa Goticaです。

  その名の通り純粋なゴシック様式で、家の外側にプロッフェルロと呼ばれる外階段が付いています。
  モニュメンターレ・メディエヴァーレ広場
Piazza Monumentale Medievaleは、中世の時代にティボリの宗教、政治、商業

  の中心だった場所。


4.オルヴィエート  Orvieto

1)基本情報    ウンブリア州 テルニ 県のコムーネ   

  パーリア川の浸食により平野の上に島のような高い崖の上にできた街。ローマとフィレンツェを結ぶ幹線上にある。

  旧市街地は天然の要塞のような高台となっている。駅前から高台へのケーブルカーであがることができる。上がると眺望

  も楽しめる。

  エトルリア人をローマ人が排除して作られた。中世以降はローマ教皇庁との関係が深く、した。16世紀のローマ略奪の

  際には教皇クレメンス7世がここに逃れてきた。サンパトリツィの井戸をつくらせた。現在も地下遺構が見学できるなど狭

  い高台の街ながら大聖堂他見どころは多い。


2)特産・名産品         クラシコ(白ワイン)、イノシシのサラミ、トリュフ、ポルチーニ、トリュフ入りの羊のチーズ


3)アクセス   @ローマ → fs線 (IC ) → オルヴィエート  約1時間、 Rで1時間30分。

         Aフィレンツェ → fs線 (IC ) → オルヴィエート  約1時間40分、 Rで2時間15分。

 

         *駅前の広場をはさんでケーブルカー下駅があり、3分で上駅。ケーブルカー上駅から徒歩5分で中心の

          大聖堂へ。

4)みどころ

   カーヴァの井戸(Pozzo della Cava)  Via della Cava 28 - 05018 Orvieto (TR) Italy

     オルヴィエートのメイン通り「Via del Corso」を西にまっすぐ。Via della Cavaを下ると右手にあります。レプッブリカ広

     場から徒歩5分。

     休館日:毎週月曜日(祝日の場合は営業)  開館時間:9:0020:00(途中休憩なし)

     料金:3ユーロ*大聖堂前の地下洞窟ツアーのチケット半券を持っている人は割引きあるそう。                     http://www.pozzodellacava.it/


     オルヴィエートの台地の下には、迷路のような地下洞窟が広がっています。今も静かに眠る洞窟の一部は、綺麗に

     掘り返され一般に公開されている。
     その
1つで有名なのがこの「カーヴァの井戸」。16世紀にローマ教皇が水源確保として掘らせた巨大な井戸です。

     しかも起源は今から3000年前のエトルリア時代にまでさかのぼります。 

     どこまで続くの?と想像以上に大きな洞窟と長い地下通路を探検でき、様々な出土品や生活様式が分かり易く

     見学できます。

     カーヴァの井戸は、オルヴィエートの数ある地下洞窟の中でも有数の広さを誇ります。巨大なカーヴァの井戸は、足

     がすくむような深さです。
     古代遺跡に強い関心を持っている方は、大聖堂前からスタートする「
地下洞窟ツアー」に参加されると良い。ただ

     こちらは英語もしくはイタリア語ガイド付きのツアーなので、ある程度語学力がないと楽しめません。一方この「カー

     ヴァの井戸」は自分の好きなペースで見学できるので、初心者にお勧めです。


  以下、カーヴァの井戸のルート順解説です

  ・窯(la fornace
   中世の陶器を焼いていた窯と石灰岩からできた多くの出土品、また作業に使用された道具などが展示されています。

   現在オルヴィエートでお土産となっている。陶器は、この中世のころの出土品がベースとなっています。エメラルドグリー

   ン色と、動物や人の可愛らしいデザインが特徴的です。

  ・中世のごみ箱(i butti
    中世にゴミ捨て場として使われた小さな洞穴。洞穴の上部の縁には古代の出土品の石が使われています。オルヴィ

    エートは断崖絶壁の大地が自然の要塞とし敵からの攻撃から守ってきました。ゴミを崖から外へ捨てると、周りに積

    もり、敵が侵入しやすくなると考えられていたため、わざわざ地下にゴミ捨て場を作り、そこに破棄していた。

  ・墓地(la tomba
   典型的なエトルリア人墓地を変形させ、毛織物を仕上げるために使われる縮絨(しゅくじゅう)機を組み立てる場として

   使われていました。

  ・カーヴァの井戸(il pozzo della cava
   この凝灰岩をくり貫いてできた巨大な井戸は、
1527年から1530年の間に法王クレメンテ7世の命でエトルリア時代の井

   戸を広げて作られました。1646年に閉鎖された後、再発見されるまでに数世紀が経過しました。

  ・貯水槽(la cisterna
    このエトルリア時代の掘削は屋根から落ちる雨水を貯えるために使われていました。

  ・ワイン貯蔵庫(la cantina
   中世に彫られたこの地下の洞穴は、オルヴィエートの有名なワインを製造したり貯蔵するために使われていました。ワイ

   ン貯蔵庫の階段はワイン樽を転がせて運べるよう、階段の両脇が坂になっているのが特徴です。

  ・マッフル窯(la muffola
   貴重なルネッサンス期の名誉ある遺跡。この小さな窯は陶器を作る過程において
3度目の焼成のために使われてい

   ました。

  ・凝灰岩の柱(il pilastro di tufo) 中世に建てられた塔の基礎となった大きな支柱の一つ。

  ・断崖の古墳(la necropoli rupestre) 古代エトルリア人墓地の遺跡の一つ。

  ・洞穴(la cava 800年代にできた凝灰岩の大きな洞窟。

  ・第二の井戸(il pozzo numero 2

   もう一つのカーヴァの井戸。小さく水のないことから、用途については謎に包まれています。

  ・地下道(il cunicolo)    断崖の凝灰岩の中に掘られたエトルリア時代の典型的な地下連絡路。


ドォーモ

  オルヴィエートの荘厳なドォオモの建設は、12901113日にかつて教会が建っていた跡に、ボルセーナの奇跡

  記念するために始められた。
  伝えられるところによれば、
1293年ころにボルセーナの聖クリスティーナ教会でミサを行っていると、パンからキリストの血

  が滴りはじめ、聖餐布を血に染め始めたという。この奇跡を聞いた、当時オルヴィエートに滞在していた法王ウルバーノ

  4世の命でこの聖なる麻布はオルヴィエートに移され、その後まもなく、この遺品を収めるべくドゥオーモの建設が着手

  された。

   オルヴィエートのドゥオーモの建設は3世紀にもわたり、のべ33人の建築家、152人の彫刻家、68人の画家、90人のモ

  ザイク師の手が加えられたという。

  中心となった建築家は1300年の始めに指揮をゆだねられた、シエナの建築家であり彫刻家でもあるロレンツォ・マイター

  ニで、彼の非凡な才能により、時代を超越した建築の大傑作が誕生した。マイターニは、ドゥオーモのファザード(正面)

  を3枚続きの絵画と考え、このオルヴィエートのドゥオーモは3つの尖塔を備えたゴシック建築を代表する建物として世界

  に名を馳せている。

  この素晴らしいファザード(正面)は、浅浮き彫りの装飾で覆われ、4本の大きな柱と、3枚のブロンズ扉からなっている。
     柱の浅浮き彫りはそれぞれテーマをもっており、左から
        第
1の柱:旧約聖書のシーンと世界と人間の起源
        第
2の柱:旧約聖書のシーンと予言者たち
        第
3の柱:新約聖書のシーン(キリストの生涯)
        第
4の柱:最後の審判               となっている。3枚のブロンズの扉は20世紀を代表する彫

  刻家エミリオ・グレコによって制作されたものである。

  ドゥオーモの右側の袖廊には、聖ブリッツィオ礼拝堂があり、この壁一面がシニョレッリのフレスコ画で飾られている。

  この一連の壁画はイタリア美術史上の傑作とされ、フラ・アンジェリコやミケランジェロの前兆ともいわれている。

  シニョレッリは1499年に制作を始めると、前任者の残した仕事を引き継ぐとともに、自身の仕事も始め、ともに素晴らし

  い表現力と色彩感覚をもつ大傑作を仕上げている。文献によると、この仕事の報酬として、住居や賃金の他にオル

  ヴィエートの白ワイン(年間1000リットルも)を受け取っている。

  天井と壁に描かれたフレスコ画のメインテーマは最後の審判であ、これに関連したエピソードや人物が描かれてい

  る。壁上部にはキリストに敵対する者の話』『世界の終焉のシーン』『肉体の復活』『地獄に堕ちた者』『地獄に堕ち

  た者の追放』『天上の諸聖徒』『選ばれた者が天国に召還されるが描かれている。

  特に名高いのは、ダンテの地獄を豊かな色彩で生き生きと表現した地獄に堕ちた者たち(左写真)で、この壁画は、

  聖ブリーツィオ礼拝堂の中でも最も美しいとされている。この中に描かれている、悪魔にさらわれて行く娼婦は、後に棄

  てられるシニョレッリの当時の愛人であったという説があり、たしかに娼婦たちの顔が皆同じであるのが興味深い。

  オルヴィエートの壮麗なドゥオーモの左奥の礼拝堂の入口の壁には、大きなパイプオルガンが置かれています。このパイ

  プオルガンはイタリアで一番大きいといわれており、5500本ものパイプからできています。


サンジョベナーレ教会
  町の北西の端にあるサン・ジョヴェナーレ教会は、
1004年に建設されたという、オルヴィエートで最も古い教会であ

  る。

  教会の正面はシンプルで円形アーチの扉があり、左側には力強い鐘楼がそびえていて、今なおオルヴィエートの人々

  に時を伝えている。右側には、石灰華でできた1497年の門がルネッタ(半月型部分)には、聖ジョヴェナーレ司教の胸

  像が残っている。

  教会の内部には壁に沿って貴重なフレスコ画がかろうじて残っており、13世紀から16世紀にかけてのオルヴィエートの芸

  術家の作品といわれている。

  このフレスコ画を含め、オルヴィエートの教会には美術史的に重要で一見の価値がある作品が数多く残っているので、

  他の美しい教会も散策してみると面白い。


5)レストラン、ショッピング

 スーパー       SIDIS(シディス)

    Via L. Signorelli, 21 - 05018 Orvieto (TR) ITALY  = ドゥオモ通り(Via Duomo)から脇道に入った

    すぐにあります。水曜日の午後休み

    営業時間  : 8:0013:30 / 17:0020:00(季節によって営業時間変わります)


ジェラート屋   「パスクアレッティ」(Gelateria Pasqualetti

    Piazza del Duomo, 14, Orvieto, Italia  = モーロの塔の正面にあります。スイカの形をしたベンチが目印

    です。

    営業時間 : だいたい無休   10:30頃〜23:00頃まで

トラットリア

    Trattoria La Pergola(トラットリア ラ・ペルゴラ)

    Via dei Magoni 9/B - 05018 Orvieto (TR) Italy  =ドゥオモから徒歩5分。ドゥオモからドゥオモ通りに入

    って、2本目左のトンネル状の細い道が「Via dei Magoni」別名「職人通り」です。陶器や布製品が並ぶ小道を

    勧め、左手に蔦の絡まるレストランが簡単に見つかります。

    水曜日 定休    営業時間 12:30-14:00 19:30-22:00  予算 :1人2030ユーロくらい(飲み物別)

   Trattoria Mezza Luna (メッザ・ルーナ)  安くてうまい。

    Via Ripa Serancia, 3 - 05018 ORVIETO (TR) Italy  =オルヴィエートの町のほぼ中心にあるレプッブリ

    カ広場(Piazza della Repubblicaからのびるロッジャ・メルカンティーニ通り(Via Loggia dei

      日曜日 定休   営業時間 :13:00-14:30 19:30-22:00  席量 1.10ユーロ 予算:1人15ユーロ

    くらい(飲み物別)


5.ローマ  ROMA

1)基本情報     イタリアの首都。ラッツィオ 州      ローマ 県のコムーネ。県都。   

  テヴェレ川の東岸に1紀元前1000に起源があるとされるローマ。オオカミに育てられた兄弟が始祖とされる伝説以前から

  鉄器を使う民族がいた。ローマは湿地帯で7つの丘の上に住んだといわれている。3000年の歴史をもつローマは、古

  代ローマ、ローマ帝国、異民族支配の時代、ローマ教皇の時代と長い歴史が重層的に混在しており、大都市で旧市

  街地としてまとまってはいない。それでも、ヴェネチア広場を中心とする直径5km程度の範囲に見どころがある、北はピ

  ンチョの丘・ポポロ広場、南はカラカラの浴場、東はテルミニ駅周辺、西はテヴェレ川とジャニコロの丘。

  街歩きには残念ながら楽しいところは少ない。大規模建造物が多いこと、車が多く車道が広いため。また観光名所が

  多く散策コースに適す道は混雑がひどいなどゆったり街歩きするには適さない。地下鉄、バス路線、トラムなどは多いの

  で移動自体は広いエリアでも十分可能。

  広いエリアだが、時代が重層的に惣菜しているので観光するルートや情報は必要。

  「地球の歩き方」では。ローマ市街の観光エリアとして13に区分した散策エリアを紹介してくれている。それをベースにし

  て、時代やジャンルでコースを検討したい。


2)特産・名産品    モルタデッラ(ハム),プロシュート・クルード、ポルケッタ(皮をパリパリに焼き上げた仔豚の丸焼き)、チー

   ズ(エメンタール、ペコリーノ・ロマーノ)トマト(カセリーノ)、家庭料理「パンツァネッラ(トマト・タマネギ・バジリコのみじ

   ん切りを塩・ワインビネガー・オリーブオイルで和えたものをパンにのせた料理)」、アマトリチャーナ(パスタ)、カルボナー

   ラ


3)アクセス   @ 日本・成田 → ローマ・フィウチミーノ空港 直行

          *空港から @fs線 空港駅 → 直通R → ローマ・テルミニ駅  約40分 30分間隔で運行。

           すべて1等料金

         Aバス (夜間) COTRAL社 終電から始発の間に4ないし5便運航。

           国際線到着ロビー前 → テルミニ駅

4)みどころ


  サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂

   コンスタンチヌス帝によってパウロの墓の上に建てられ、386年再建。1823年火災で焼失。現在のものはベッリら

   による再建されたもの。カヴァリーニのモザイクのあるファサード。カンビオの祭壇、ヴァサレットのコズマーティ様式の燭台

   後陣モザイク、などは焼け残った。コズマーティ様式の回廊、中庭も。


  エウル E.U.R.

   1930年代のローマ万博用に建築され始めた新興地区。第2次大戦で中断したが51年再開された。

   グエッリーニ設計の労働文明宮、フォスキーニ設計のピエトロ・エ・パオロ教会、ネルヴィ設計の「スポーツの殿堂」など

   建築の見所多し。

   ローマ文明博物館、中世博物館、民衆芸能・伝統博物館などの博物館も多数。


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