「 ROMA−3  」
旅行記ローマ3トップ写真サンタンジェロ橋  
 

 時 期 ・ 期  間 ・ 旅行の種類
 2010年9月27日(月)〜10月9日(土)・13日間 ・ 個人旅行
 目 的 地 ・ 目 的
 6月に大カラバッジョ展を見に行こうとしたが、航空券が高くあきらめた。それをきっかけ にまだ歩いていないローマ市街とフラミニア街道方面の中世都市を散歩する旅を改めて検討した。
アッピア街道、ピラミッド周辺、テルミニ駅北側エリアのローマ、フラミニア街道方面のスポレート、モンテファルコ、フォリーニョ、アッシジ、ペルージャを 巡るプランを立てた。
 印 象 ・ おすすめポイントなど
大都市以外のイタリア美術や街歩きの情報は、WEB上で探すことが多いが、日本語で読める ものは少ない。特に、歩くための地図、ローカルバスの時刻表・バス停情報、教会などの見学時間などは調べてもわからないことが多く現地で臨機応変に 対応するしかない。
アッピア街道は往復7時間あまりの散歩、アッシジのリボルト、カルチェリの庵へも6時間歩くなど今回もよく歩いた。アッシジは2回目で、今回は2泊したがそれで も足りない。
アッシジのフランチェスコ聖堂は何時間いても飽くことはない。市街ではロッカマジョーレからの眺めはおすす め。アッシジは早朝と夕刻が良い。ペ ルージャの国立ウンブリア美術館の収蔵絵画は見どころ豊富。旧市街地内の教会にも素晴らしい絵画ありペルージャも1泊では見切れないほど見どころ多い。ス ポレートのドォーモ、城塞、塔の橋も一見の価値あるが旧市街を歩き回るには坂道がきつい。モンテファルコの旧市街は小さく半日も時間はいらない。ただしバ スが少ない。市立美術 館は小さいがフレスコが素晴らしい。
今回は、おつりの出ない切符自販機に当たったり、打刻しない人が車掌に見つかった場面を目撃したり、バスを乗り間違えたりと小さな初体験がいろいろあっ た。最後の最後で重量オーバー金を支払うことになったのは大誤算。
まだ、古代については不勉強で、ローマでは古代や帝政の知識がないと今回歩いたエリアでは本当には楽しめないところがある。

          ローマ3紀行地図map1 

行き先リストを作り、休館日、平日・週末の開場時間を確認し、目的地ごとに何曜日が一番見て回れる可能性があるかをまず検討。
次に、その曜日の組み合わせで効率的に動くための鉄道、バスの時刻表などを探します。今回は、鉄道利用が多いので
ホテルはテルミニ駅に近くて安いホテルにします。当初、ペルージャには行くつもりはありませんでした。アッシジはローマから
日帰りは可能ですが行きたいところにはまわれそうにないので宿泊することにしたので、ついでに、ペルージャにも足を
延ばすことにしました。大荷物をもっては歩けないのでローマのホテルを足場に移動はサブザック程度
にします。アッシジなどに泊まる時もショルダーバックとサブザックだけで、スーツケースはローマの
ホテルに預けてしまいます。移動日の翌日、前日は体調を整えたり、買い物、荷物の
整理、それに予備日としても想定して日程を考えました。


目的地
宿泊地
9月27日(月) ・1日目
移動日
ROMA
9月28日(火) ・2日目
ROMA
ROMA
9月29日(水) ・3日目
ASSISI
ASSISI
9月30日(木) ・4日目
ASSISI
ASSISI
10月1日(金) ・5日目
PERUGIA
PERIGIA
10月2日(土) ・6日目
PERUGIA-ROMA
ROMA
10月3日(日) ・7日目
ROMA
ROMA
10月4日(月) ・8日目
SPOLETO
ROMA
10月5日(火) ・9日目
ROMA
ROMA
10月6日(水) ・10日目
MONTEFALCO/FOLIGNO
ROMA
10月7日(木) ・11日目
ROMA
ROMA
10月8日(金)−9日(土)・ 12、13日目
移動日


地域
事前作成行き先リスト
休館日
開場時間AM
開場時間PM
ポイント・備考
Ro-1
ヴァチカン博物館・絵画館

9:00−
−16:00

−2
サンタンジェロ城

9:00−
ー20:00

−3
サンアンド レア・デッレフラッテ教会

6:00−13:40
16:00−19:00
ベルニーニ
−4
クイリナーレ宮

日曜午前中のみ開場

フォルリのフレスコ、パオリーナ礼拝 堂
−5
アルテンプス宮(国立博物 館

9:00−
−19:30

−8
アラパチス
日・月
9:00−
−19:30

−9
アウグストゥス皇帝廟
平日
土日10:00−13: 00


10
ボルゲーゼ宮




11
ピラミッド




12
マルタ騎士団



鍵穴
13
サンタ・サビーナ聖堂

6:30−12:30
16:00−19:00

14
マルケス劇場

9:00ー
−18:00

15
シナゴーグ




16
オッタヴィア列柱




17
サンニコラ・カルチェリ教 会




18
フォーリ・インペリアーノ




19
トラヤヌス記念柱



現在入場中止
20
マーケット

9:00−
−18:00

21
ドムス・アウレア

9:00−
−19:40
現在公開中止
22
トリトーネの噴水




23
サンジョバ ンニインラテラーノ大聖堂

7:00−
−18:45

24
〃 回廊

9:00−
−19:00

25
聖なる階段

6:00−12:00
15:」50−19:00

26
ラテラーノ洗礼堂

8:00−12:30
15:30−19:00

27
アッピア街道




28
サンセバスティアーノ門




29
ドミネクォ ヴァディス教会

7:00−12:30
14:30−19:30
キリストの足跡
30
サンカッリス ト(カタコンベ)

8:30−12:00
14:30−17:30

31
サンセバス ティアーノ聖堂

7:30−12:00
14:30−18:00

32
〃 カタコンベ

8:30−12:00
14:30−17:00

33
サンロレン ツォ・フォーリレムラーノ聖堂

8:00−12:00
16:00−17:00

34
サンタク ローチェ・インジェルザレンメ聖堂

7:00−
−19:00


ASSISI




A-1
フランチェスコ聖堂
日曜AM
上堂6: 00−、下堂8:30−
−18:00
夕日の聖母、玉座の聖母
A-2
コムーネ広場




A-3
ミネルヴァ神殿




A-4
ポポロの塔




A-5
市立博物館




A-6
サンタ・キアーラ教会

6:30−12:00
14:00−18:00

A-7
サン・ルフィーノ大聖堂

7:00−12:30
14:30−18:00

A-8
〃 付属美術館

10:00−13:00
15:00−18:00

A-9
ロッカ・マジョーレ

10:00−
日没まで

A-10
サンピエトロ教会


−19:00

A-11
サンタマリ ア・デリアンジェリ教会

6:15−13:00
14:30−19:30
玉座の聖母
A-12
〃 ポルツィウンコラ



Aロッビア
A-13
〃 付属美術館



チマブエ、Gピサーノ
A-14
サンダミアーノ修道院

10:00−12:00
14:00−18:00
クラリッセ修道院
A-15
カルチェリの庵

6:30−
−18:00

A-16
リヴォルト





PERUGIA




P-1
11月4日広場/大噴水



ピサーノ
P-2
大聖堂

8:00−12:00
16:00−日没

P-3
〃 付属美術館

10:00−13:00
14:30−17:30
シニョレッリ
P-4
プリオーリ宮




P-5
〃 公証人の間

9:00−13:00
15:00−19:00

P-6
〃 商人組合

9:00−13:00
14:30−17:30

P-7
コレッジョ・カンビオ
月曜PM
9:00−12:00
14:30−17:30

P-8
国立ウンブリア美術館

8:30−
ー19:30
多数あり
P-9
サンベルナ ルディーノ教会

8:00−12:00
16:00−日没

P-10
サンセベーロ教会

10:00−13:00
14:30−17:00
ラファエロ三位一体
P-11
サンタンジェロ教会

10:00−12:00
16:00−18:00

P-12
サンタンジェロ門

10:30−13:30
15:00−18:00
物見の塔、博物館
P-13
サンドメニコ教会

8:00−12:00
16:00−日没
ドウチョ作成の祭壇
P-14
サンピエトロ教会

8:30−12:00
16:00−日没
ペルジーノ、カラバッジョ
P-15
サンピエトロ門



ドウチョ設計

SPOLETO




SP-1
リベルタ広場




SP-2
古代ローマ劇場

8:30−
−19:30

SP-3
サンタアガタ教会




SP-4
サンタンサノ教会

8:00−12:00
15:00−18:00

SP-5
ドゥルススのアーチ




SP-6
市立絵画館


16:00−19:00

SP-7
サンテウフェーミア教会

10:00−13:00
15:00−16:00

SP-8
ローマの家




SP-9
ドォーモ

8:30−12:30
15:30−18:00
ベルニーニ、ピントリッキオ、Fリッピ
SP-10
サンタマリ ア・デッラ・マドンナドーロ教会



14世紀洗礼盤
SP-11
サングレゴ リオマジョーレ教会

8:00−12:00
16:00−19:00

Sp-12
サンサルバトーレ聖堂

7:000−
ー18:00

SP-13
サンボレ ツィアーノ修道院



地下フレスコ
SP-14
サンピエトロ教会

9:00−
ー18:00
入り口浮彫、塔の橋の先
SP-15
アルボルノ ズイアーナ城砦




SP-16
塔の橋




SP-17
サンニコロ教会



外観

MONTEFALCO




M-1
コムーネ広場




M-2
サンタマリ アデプラテア教会




M-3
サンフラン チェスコ教会

10:30−13:00

市立博物館、ゴッツォリ、ペルジーノ
M-4
サンタゴス ティアーノ教会

9:00−
−20:00

M-5
サンタ・イ ルミナータ教会




M-6
サンタ・キアラ教会





FOLIGNO




F−1
レプブリカ広場




F−2
トリンチ宮

9:00−13:00
15:00−19:00
市立絵画館
F−3
ドォー モ




F−4
サンドメニコ教会




F−5
サンフランチェスコ教会




F−6
サンタマリ ア・イン・カノイス教会




F−7
サンタマリ ア・インフラ・ポルタス教会




F−8
サンタマリ アカンピス教会






    *  写真はGALLERIA のページにあります。

  9月27日(水) 1日目    移動日 (雨)

 13:20 アリタリアAZ784便 (約12時間)−18:40ローマ・フィウミチーノ空港着 (時差7時間)〜19:37フィウミチーノ空港駅−(直通)− 20:15ロ−マ・テルミニ駅着21:15HOTEL・MARSARAにチェックイン

ひさし ぶりの一人旅で時間の過ごし方になれない。アリタリアはめずらしくほぼ時間通り ローマ空港Cターミナルに着く。ホテルをテルミニ駅のそばにしたのローマ空港駅vr32で、直通列車でいく。空港駅の乗り場はかなり離れている。スーツケースを引いて探しながらひたすら 歩く。 切符売り場も長蛇の列。14だった。列車の位置がホームよりかなり高いので、スーツケースをひきあげ るのが大変。到着したテルミニ駅の28番線ホームも駅の入 り口から一番遠い。駅を出ると、2ブロック目にホテルの看板がすぐにみつかった。
夕食 後、明日のローマ市内歩きの計画を立て直し、サブザックの準備をし就寝。

 
      





     9月28日(火) 2日目  ROMA (晴れ時々曇り 12−23℃)

早朝散歩7:20駅周辺8:15出発 〜地下鉄TERMINI〜OTTAVIANO 〜8:50入場の列に並ぶ〜10: 00 ヴァ チカン博物館 12:00〜12:30サ ンタンジェロ城(昼食)〜13:30ヌォー ヴァ教会サ ンタマリア・デラパーチェ教会1405ナ ヴォーナ広場〜14: 20ア ルテンプス宮14:45〜15:00カ ブール橋ボ ルゲーゼ宮〜15:30ア ラパチス〜A線SPAGNABARBRINI蜂 の噴水〜A線BARBRINI〜TERMINI 〜16:30サ ンタ・プラッセーデ教会〜17:00 サ ンタマリア・マジョーレ教会17:30 〜UPIM(SMA)18:00 〜ホテル着18:15

           今 まで絵画中心にイタリア美術を見にきていたので、古代はさけてきた。行ったことのないローマ市街散歩は古代遺跡などが多いが知識はガイドブックまかせだ。
7 時20分頃から空が明けてきて早朝散歩。昼間の喧騒とは無縁のさわやかなローマが見られる。高い建物がないし、ごてごてした建物もない。朝食後出発。今日 は、初日なので無理せず、3度目になるヴァチカン博物館からスタートする。地下鉄で1日券を買って、オッタビアーノ駅から行くともう長蛇の列。入場まで1 時間並ぶ。

                    10:00 ヴァチカン博物館
まず、目的の絵 画館にいく。ラファエロ、ティチアーノ、カラバッジョ、なども結構そろっている。絵画館前の広場は初めて来た。署名の間など何度みても素晴らしいフレスコとシスティ−ナ礼拝堂に行った。礼拝 堂は曇っているため、いい色に見えなくて残念。ここかからサンピエトロ寺院に出られる戸口が閉まっていて出られず、しかたなく、入り口に戻り城壁をぐるっ と回ってテヴェレ川に向かい、サンタンジェロ方面に歩く。

12: 30サンタンジェロ 
2世紀ハドリアヌス帝が霊廟として作らせたが、アウレリアヌス帝の時代には城砦として使われた。ヴァチカンの避難場所としても使わ れ、サンピエトロ寺院から地下道で繋がっている。内部のスロープを登り、巡回廊となっているテラスからの眺めがいい。ちょうど昼時間で、テラス席のカフェで昼食。

 13: 45ヌオーヴァ教会 残念ながら昼休みで中には入れず。意外にもすっきりしたデザイン。近くのサンタマリア・デラ・パーチェ教会にい く。建築史のなかで は、15世紀から16世紀の小さな教会ながら有名。サンガッロ、マデルノ、ブラマンテなどの建築家が関与している。ガイドブックにはなかったが、現地には ブラマンテミュウジアムもあった。中にはラファエロのフレスコの巫女があるはずだが入 れず。しかたなく、アルテンプス宮(ローマ国立博物館)へ。 ナ ヴォーナ広場が近いのでよったら観光客で大混雑。地図だとナヴォーナ広場に隣接しているのだが、もう1本道をはさんで裏道にアルテンプス宮があった。ここ は古代彫刻のコレクションを中心 として展示する。館の15世紀当事の装飾も見られる。

ボルゲーゼ宮は外観だけでも見ておき たくて、先にカブール橋に行ってみた。アウグストゥスの廟にも行ってみる。ここは、紀元29年に作られた円形の廟。見る影もないほど荒れている。周りも工 事のネットで囲われてしまい、遺跡があるという程度しかわからない。

                    15:30 アラ・パチス   これもアウグスゥス帝によって紀元前9年に公開された平和の記念碑。 こちらは、現代的なガラスを多用した外観で囲わてし まい、入場料6.5高い。のんびり散歩のつもりが皆距離が近い。アラ・パチスの前の広場で休憩しなが ら、これからどうするか検討。明日の切符を買ったり準備もあるので、早めにホテルに帰るが、その前にいくつか立ち寄ることにする。か なり歩いて、スペイン広場地下鉄駅まで行き、1駅だけ乗りバルベリーニ広場のトリトーネの噴水の脇の蜂の噴水を見にいく。それだけ見てまた地下鉄でテルミニ駅に戻る。

                   16: 30 サンタ・プラッセーデ教会  UPIM(SMA)に行く前に、プラッセーデ教会に行ってみる。前回来た時まだデジタルカメラでなかったので、暗い教 会サンタ・プラッセーデ教会vr33で全てピンボケだったので改めて挑戦してみたかった。9世紀のビザンチン美術としてローマでは第一 級のもの。何度みても素晴らしい。9世紀に井戸に葬ら れたプデンテの娘の殉教を悼んで建てられた教会。外からは想像がつかないほど中は荘厳。バシリカの壁はフレスコとモザイクで埋め尽くされている。なぜかこ こは気持ちが落ち着くのでお気に入り。 近くのサンタマリア・マジョーレ大聖堂にも寄ってみた。   ここも前回ホテルが近かったのでよく来た。モザイクも素晴らしい大きな身廊をもつ。ここのモザイクは13世紀末のものでビザンチン美術ではなく、すで にローマ美術としての優美さをもっている。

                    17: 35 UPIM(SMA) ここがなくなっていなくてよかった。駅の地下にスーパーのCONADOがあるが、使いやすい。駅で明日のASSISI行きの時 刻表と発車ホームを確認し、チケットを買いに駅いく。切符売り場や自販機は混んでいるので、いつも切符は前もって買うことにしている。20:10ホ テルに戻る。スーツケースで移動できないので、ASSISIとPERUGIAの3泊用に資料と着替え、小物類をサブバッグに詰めなおし、スーツケースは、 今週の土曜日までこのホテルで預かってもらう。 


9月29日(水) 3日目  アッシ ジ  (快晴 10−20℃)

 5:30起床・7:15出発 〜  7:43テルミニ駅ペルージャ行き2EST―(列車)− 9:57アッシジ駅着 〜10:20 サ ンタマリア・デリ・アンジェリ教会〜12:15駅前〜(バス)〜12:36 ウニタディイタリア広場 〜12:45ホテル・フォンテベッ ラ・チェックイン〜13:15散歩出発 〜 コムーネ広場〜15:30 ミ ネルヴァ神殿 〜15:45 サ ン・ルフィーノ大聖堂付 属美術館16:15 〜16:30ロッ カ・マジョーレ17:15〜17:45 サンピエトロ教会17:55 〜 18:00サ ン・フランチェスコ聖堂18:30〜 18:55ホテル着

    アッ シジに来るのは2回目。前回は最初のイタリアツアーでサンフランチェスコ聖堂だけを見て終わり、フラストレーションだけ残った。今回は、フランチェスコと キアラの足跡を訪ねてたっぷり歩く。アッシジは12世紀の聖人フランチェスコ生誕の地としてキリスト教徒の巡礼の地。スバズィオ山の中腹の丘に町はひろが り、町は坂と階段が多い。


9: 57ほぼ定刻にアッシジ駅に着く。ホームからもサンフランチェスカ聖堂が丘の西端に遠望できる。まず、サンフランチェスコ聖堂などのある旧市街へアッシジへvr34のバス停 を探し、駅のタバッキで切符を買う。有名な巡礼地のひとつとなっているサンタマリア・デリアンジェリ教会は、駅の裏側に徒歩10分ほどにあるので、旧市街地 に行く前に荷物をデポジット(3
して身軽になっていく。

               10: 20サンタマリア・デリアンジェリ教会 サンフランチェスコが1226年生涯を閉じたのがこの場所で、教会の中に小さな礼拝堂ポルツィウンコラが残されて いる。A/ロッビアのフランチェスコ像とスパーニャのフレスコがある。祭壇にはフランチェスコの腰紐が保管されている。熱心な信者がたくさん来ている。  教会の裏庭に、トゲのないバラの伝説のあるバラの礼拝堂と付属の美術館がある。ここは有料。チマブーエのフランチェスコの肖像、ピサーノのキリスト磔刑図  などがあり小さい美術館だがいい。

12:15 駅前からバ スでウニタディイタリア広場で降りる。アッシジの旧市街地は全体が丘の上にあるので、どこに行くのも階段か坂道を歩くことになる。まず、ホテルを探した。 今回泊まったホテルの中で一番いい。窓を開けると、丘の中腹にあるホテルから新市街地や畑と山が遠望できて素晴らしい。レストランのメニューを見ても街中 のトラットリアと変わらない値段なので、夕食はここにする。

13: 15コムーネ広場   荷物を整理し身軽になり散歩に出発。丘の高いほうから行くことにして、まず旧市街地の中心コムーネ広場に行く。       ローマ時 代の公共広場 で、ローマ時代のコリント式の柱をもつミネルバ神殿やポポロの塔、市庁舎として使っているプリオーリ宮、隊長の館など、12、3世紀の建物が囲んでいる。 ポポロの塔は登れるとガイドブックにあったが、聞いたら登れないといわれてしまったのでメインの通りをさらに坂道を登って、サン・ルフィーノにいく。
サ ン・ルフィーノ大聖堂。  アッシジの守護聖人ルフィーノに奉げられたドォーモ。簡素ながらバラ窓や浮き彫りで装飾されたロマネスク様式の建築。フラン チェスコもキアラもここで洗礼を受けたとされる。サン・ルフィーノまでも登り坂だったが、ここから更に高いところにあるロッカ・マジョーレにいく。結構な 急坂でゆっくり歩いても息が上がる。 風が涼しくなってきた。

16: 30ロッカ・マジョーレ  大城砦。ローマ時代に作られ、その後改修された。現在のものは、15世紀に中央の塔が作られた。現在は塔には登れないが、周囲 の城壁の上には登れる。狭い螺旋階段を登り、トンネルのような狭い通路を抜け、もう一段螺旋階段を登ると素晴らしい視界が開けている。もう少しで夕焼けが 見られそうだが、風が冷たくて薄着ではつらい。アッシジの盆地のような平地と背後の山々が美しい。  17:00になって城壁から降りて、城砦の入り口の バールでカプチーノを頼み一服。
   今度は、アッシジの丘の最西端にあるサンフランチェスコ聖堂を目指して坂を下る。メインストリートのサンフランチェスコ通りを下って、先に、サンピエトロ 教会に行ってみる。ホテルの部屋の窓から下に見える教会だ。

17: 45 サンピエトロ教会   ウニタディイタリア広場から市街地に入るサンピエトロ門の直ぐ右にある教会。 1200年代に建築されたロマネスクゴシック 様式。シンプルながら3つのバラ窓でファサードがまとめられている。ここから急坂をホテルと別の左の道をいくとサンフランチェスコ聖堂の下堂の広場に出 る。観光客もだいぶ少なくなってきた。

17: 55サンフランチェスコ聖堂  今日はざっと見るだけにする。 聖堂は上堂と下堂の二層になっている。前回は、上堂から入り下堂に降りてきたがあまり下調 べもせず来てしまったので、フレスコの素晴らしさに圧倒され、どれをよく見ればいいのかわからず過ごしてしてまった。地震ですべてが崩れたのを修復した と は思えないほど素晴らしい。もう日が傾いてきた。夕焼けまではもう1時間くらいか。下堂のカテ リーナの礼拝堂ではミサ中で、見たいフレスコまで行き着けない。フランチェスコの墓のある地下礼拝堂には入ってみた。

  聖 堂のフレスコは、前回見たときより、くすんだ印象がある。かなり傷みがきていてフレスコの発色は落ちている。上堂のジョットのフレスコをみていく。見飽き ない。18:20分ころになったら、騒がしい。どうも外に出ろといっているらしい。18:30クローズのようだ。なかなか日が落ちないのでホテルに戻 る。 19:00 日没 部屋の窓から身を乗り出すと ちょうど太陽が沈むところ。アッシジの盆地のような平地と囲っている山やまが美しい。

ホテルのレストランで夕食にする。久しぶりのまともなレストランでの食事。野菜のズッパをメインにしてトマトのブルスケッタなどを食す。


9月30日(木) 4日目 アッシジ   (晴れ 7−22℃)

6:45早朝散歩〜8:45出発  〜9:00 サ ンタ・キアラ教会9:30 〜 ポルタ・ヌオーヴォ〜9:45サ ンダミアーノ修道院10:10 〜10:45リ ヴォルト11:05 〜11:50サ ンダミアーノ修道院12:00 〜 12:30市 民公園12:55 〜13:40サ ンテ・ステファーノ教会13:55 〜マッテオッティ広場〜14:15ポルタ・カプチーニ 〜14:45カ ルチェリの庵15:20 〜16:10ポルタ・カプチーニに戻る 〜 16:40サ ンフランチェスコ聖堂  〜 17:40ホテル着

今日は、アッシジの旧市街から少し離 れた、サンダミアーノ修道院、リヴォルトとカルチェリの庵に行く。ともに、フランチェスコゆかりの地。初期の瞑想生活を送っていたのがカルチェリの庵、リ ヴォルトは聖所といわれ、初期1209年から3年 間住んでいたあばら家を囲って教会となったところ。リヴォルトは、旧市街から坂を下った平地に2、3キロのところ。カルチェリは逆に山側で、旧市街の城壁 の門から片道4キロでスバズィオ山の中腹にあり結構登る。どちらもしっかりした地図がなかったので多少不安もあった。サンダミアーノは、サンタキアラの活 動拠点であった。
カメラの充電器をローマに置いてきてしまったので充電が持つか心配になり、撮るのを抑えてしまった。

6:45早朝散歩  部屋の窓から平 地を眺めると、薄い霧がたゆたっていて、明けるのに従って空の色が刻々変化する。思 い立って外に出て少しでも眺めのいいところと思い、坂を登っていくが家の影でかえって眺望がない。サンタキアラの前が見晴らしがよいと何かで読んだ記憶 が あり、そちらに向かうが、途中で日が昇ってきてしまった。途中に坂を一気に登れる建物があったのでそのテラスに出てみた。幻想的な静かな時間だ。一旦ホテルに戻り朝食にする。朝食もこのホテルは美味しい。

            8: 45 まずはサンタキアラにいく。9:00 サンタキアラ教会。 フランチェスコの熱心な信者だったキアラがクラリッセ修道会を創立し、サンダミアーノ 修 道院で活動。1253年の没後、聖堂が建てられた。袖壁を支える飛び梁のアーチが美しい。内部の装飾やフレスコは12世紀頃のもの。ジョット派のものといわれる。 前に来た時は、この袖壁の前を通ったが何の教会かもわからなかった。  

           9:30 サンダミアーノへ出発   サンタキアラを出て、城壁の門ポルタ・ヌーヴォ を出るとあとはずっと下る。地図を探したが旧市街の外の地図がみつからず、インターネットで行き方を紹介してくれている文章をコピーしてきた。それにした がって歩くことにするが途中にいくつか看板があって助かった。野菜畑やオリーブ畑の間の小道をひたすら下る。天気がよく散歩日和。一人歩きの何人かとすれ違っ た。

        9: 45 サンダミアーノ修道院  フランチェスコ派は清貧の修道会なのでカトリックと違い賑やかさ、華やかさは全くない。シーンとしている。静謐といサンダミアーノ修道院vr35う言葉 がぴったりだ。一部だけ開いていたので入らせてもらった。聖堂は小さく簡素。回廊などはまだ開いていないようだ。        








         10:10 リ ヴォルトへ出発  ここか らは、さらに地図はなく、行き方を紹介してくれた文章があるだけ。最初からサンダミアーノの前には2本の下る道。どちらに行くべきか、早速迷う。清掃して いた老修道女さんに聞いてみたが、田舎の道なのでといっているらしい。しかたなく多少広い道を選んで下ることにする。
行き方を紹介してくれた文章は、よくわかった。現地で読むと、このことかとわかる。修道女さんの田舎のみちだから、というのもわかる。目印が何もないのだ。左 右とも静かな畑の中。暖かい日差しもうれしいが多少不安。
サンダミアー ノからの下り道は畑と林の間を通り、やがて人家もちらほら見え隠れしだし、突き当たりの車道に出る。看板があった。ここからは 平地で、車道を歩く。たまに車が通る。ひたすら歩く。両側は刈り取られた畑とぶどう畑。 案内文にあった並木道との交差点に出た。

         10: 45 リヴォルト着 やっと着いた。並木道は教会の裏手に続いていた。横の入り口から入ると中は普通の教会だが、石積みの小さな家がそのまま残されてい て、中に修道女が黙想していた。この小さな石の室は豚小屋修道会とよばれ、フランチェスコ会の最初の11人が住んだといわれている。正面側にまわり外にで ると普通の教会だ。ツアーバス用の駐車場もある。11:05分 旧市街へと戻る。違う道から帰りたいが、他の道がないので来た道をもどる。畑の中の道 な ので、曲がる角が似ている。ここからは、ずーと登りになる。

        11: 50サンダミアーノ修道院   やっとここまで戻ってきた。 先ほど入ったジローラモの礼拝堂を通り、教会の身廊まで行くと今度は先にはいれそうだ。聖具 室や宿坊、中庭を見下ろせる回廊まで行けた。12時までだったらしく入れてよかった。12:00ここから旧市街まで坂道をさらに登り戻る。12:30市民公園で休憩。旧市街地 の中でまだ行っていないのは、昨日探しあるいたが見つからなかったサンテ・ステファノ教会。

         13: 40 サンテ・ステファノ教会 やっと細い路地の中腹に見つかった。石積みの単身廊の古い教会。資料がどこかに行ってしまってよくわからないが、ロマネス クの小さな教会。これで、カルチェリの庵を残して見たいと考えていたところは見終えた。かなり疲れていたのでカルチェリまで行けるか不安になり迷った。ま だ2時前なので、後から行っておけばよかったと思わないように、片道1時間少しと考えても行って帰れそうなので行ってみることにする。13:55分歩き始 める。ここから城砦のカプチーニ門までも登りできつい。


14: 15 カプチーニ門   サンルフィーノの脇を登ったところが、バスのターミナルになっているマッテオッティ広場。ちょうどいいので、明日のペルージャ行 きのバス停と時刻を調べようと探したが全く解らない。聞く人もいない。明日のペルージャは列車でいこうか。カプチーノ門は旧市街地の丘の一番東のはずれで 高い位置にある。インターネットで調べたカルチェリの庵への地図とは、全く現在の位置が違う。不安だがいけるところまで行くことにする。ひたすら林の中の 車道を歩く。平坦ではなく緩やかだがずーっと登り。足が重い。人家はない。たまに、ハイカーとすれ違う。

どんどん坂道が急になってきた。 そこに後ろから来た車から声をかけてくれて、カルチェリへいくなら乗せてやる、と言ってくれたので乗る。乗せてもらって からの道はさらに登りが急で、つづら織りに高度を上げていく。歩いては行きつけなかったかも。

         14: 45 カルチェリの庵着 13世紀フランチェスコ会の初期に瞑想の場所だったところ。14世紀にベルナルドが小さな僧院を建てた。小さな教会の中の一方通 行のせまい階段や僧坊を抜けると山の中に出る。 そこかしこの林の中にネーチャリングのように寝転んで瞑想している人がいる。全く静か。風に吹かれる木々 の音しかしない。15:20分戻る。小さな僧院にはもどれず、脇から出るようになっている。帰りは下るだけ。来る時に車に乗せてもらったつづら織りの道を ひたすら歩く。拾ってもらったのは、ちょうど中間点くらいのようだ。つま先が痛い。
16: 10 カプチーニ門  下りで旧市街に近づくと小城砦ロッカ・ミノーレが見えてくる。やっと出発点のカプチーニ門まで戻ってこられた。これでアッシジも最 後なので、丘の西端のサンフランチェスコ聖堂まで行く。途中、コムーネ広場のところでジェラートのピッコロを食す。聖堂の上堂前の広場に出て一休みする。       

         16: 40 サンフランチェスコ聖堂 上堂からまたゆっくり見る、ジョットのフランチェスコ伝をまた見て行く。奥から下堂に下り、下堂も何度も見直す。  夕日の聖母も前よりも少し色が薄い気がする。結局、ペ ルージャへの直通バスがわからないので、明日のアッシジ駅へのバスの切符を買いながら時刻表を調べにいく。広場の回りにはタバッキがなく、聞いたら広場の中に ある1軒のみやげ物屋で売っているらしい。やっと見つけ切符を買う。バス停で時刻表を探す。これかと思う時刻表を手帳に写した。17:40ホテル着 明日の 移動に備え、荷物を準備し、バス直行でなく電車での計画を立て直す。夕食は昨日と同じホテルのレストランにした。


10月1日(金)5日目 アッシジ → ペルージャ  (曇りのち雨 10−20℃)

7: 00早朝散歩・7:50出発〜8:16ウニィタディイタリア広場〜(バス)〜8:25 アッシジ駅9:10ペルージャ行き −(列車) −9:35 ペ ルージャ駅着 〜ペルージャ駅前バス停10:40〜(バス)〜10:55パルティジャーニー広場着 〜11:15ホテル・シーニャ・チェックイン〜  11:35サ ンピエトロ教会サ ンドメニコ教会 〜ヴァンヌッチ通り 〜12:40ドォー モ 〜 プ リオーリ宮 〜13:20国 立美術館14:20〜14:45 コ レッジョ・カンビオ 〜15:15サ ンタンジェロ教会16:00〜ア ウグストゥス門〜16:35大 聖堂付属美術館17:20〜、ミニスーパー〜18:25ホテル着

当初、ペルージャは旅行日程に入れて いなかったが、須賀敦子さんの著作や番組をみて一度は行ってもいいかなと思い、アッシジからも近そうなので加えた。ペ ルージャ自体は大きな町。旧市街も大学が多いこともあり観光地というより学生街のよう。中心のドォーモ周辺だけが観光地の印象。旧市街地はここも丘の上の ため坂ばかり。中心地が高く、あとは周囲に下っている。落書きが多く町がきたない。新都市交通ができたと聞いていたが、私のガイドブックは古いので少しも 情報がない。 さらに、どこにいっても、入口に書いてある開館時間どおりに開いていないので無駄足が多かった。ガイドブックやもらった地図も、実際は坂道 や階段なのでわかりにくく結構疲れる街だ。

       7: 50 ホテル出発 昨日調べたウニィタディイタリア広場のバス停に行くと、2つバス停があり、同じ時刻表と思っていたら違った。よく見ると8:  
22分でな く16分だった。早めに来てよかった。時間ぴったりにバスが来てアッシジ駅に着く。切符を買おうとしたら窓口に人はおらず、自動券売機しかない。今まで、 自販機は避けてきたが、トライしてみた。自販機には、現金しか使えないもの、クレジットカードしか使えないもの、プリペイドカードのようなカードしか使え ないもの、複数の支払いが選べる機械と駅によって機械が違う。アッシジ駅のものは2機種ともカードのみのようだ。
始めに、言語 を選べる(伊、仏、英、独)ので英語を選んで、応答しながら買う。何度か失敗しながら最初からやり直してやっとペルージャ行きの切符を買えた。
9:10 アッシジ駅発ペルージャ行き列車  8:55分のはずが15分遅れで、来て直ぐに発車した。

       9: 35 ペルージャ駅着 まず、明日のローマ行きのチケットを買う。今度も自販機しかない。ここの駅は現金のみの自販機しかない。2機種あって1機種は使い 方がよくわからないのでもう一つの現金専用でトライした。次に、ローマ行きの夕方の列車を調べる。これも切符の券売機で見るほうが早くて便利。乗りたい列 車の時間帯を指定するとリストアップされる。
15:01に出て、1回乗り換えでローマに18:03着。同じ15:01発で2回乗り換えならローマに16:33分とある。意味がよくわからな いが2回乗り換えにしようと思う。次に、ペルージャの旧市街へのバス停と時刻表を探し、バスの切符を買いに行く。駅前広場がバス停で
TDTSという行き先のバスにのれば、パル ティジャーニー広場バス停にいけるらしい。
10:25 駅前のバール  列車とバスの切符を買うので疲れ、一休み。

       10:40発バス    駅前にTDのバスが入ってきたので乗る。運転手 に行き先を確認すると終点だと言っているらしい。
観光客はパルティジャーニー広場でなく旧市街の中心に近いイタリア広場を通るバスに乗るようだ。予約したホテルがパルティジャーニー広場からが近そうなの で私はパルティジャーニー広場行きに乗る。

       10: 55パルティジャーニー広場着  ここは広場といってもバスターミナルとなっていて、近郊のバス乗り場でなくプルマンのターミナルのようだ。ガイドブック でホテルへの道を探すが平面の地図と違い実際は斜面のため、道路が複雑に見える。ホテルはカブール通りのサンピエトロ門の近く。カブール通りを探すと狭い 1車線の道だった。サンピエトロ門のすぐ手前に、ホテルの小さな看板があった。
11:15 ホテル。二つ星のホテルながら今回泊まった3つのホテルの中で1泊の料金が一番高い。チェックインするときれいな部屋だが、アメニティグッズ は何もなく、冷蔵庫も金庫もなし。シャワーは狭い。

       11: 35 サンピエトロ教会 ホテルの人がサンピエトロ教会はクローズしていると言っていたが、ペルージャの旧市街の最南端なので一応行ってみた。外側の工事 と内部の修復作業を一部していたが入れた。10世紀の創建で外観は変わっていないとのこと。教会の前に回廊があるという変わった配置。内部はバジリカ様式 で古代の柱が並んでいる。周囲はテンペラ画で装飾されている。ガイドブックにはペルジーノとカラバッ ジョがある、と書いてあるので、牧師さんに聞いたら カ ラバッジョはない、という。ペルジーノはつきあたりのピエタ、と教えてくれた。聖具室は閉まっている。11:50戻る。
カブール通りをピエトロ門へ帰る。 ピエトロ門は内側は14世紀のもので外側はドウチョの設計で1475年のもの。サンドメニコ教会はカブー ル通りの中間地点あたりにある。14世紀の建物が倒壊し、1632年Gピサーノにより再建された。クローズ中で入れず。バス停からの道とカブール通りの交 差点がサンタクローチェの辻。ここからは中心までずっと坂道を登る。イタリア広場を目指して高い方に上っていくが、どうも方向が違うようだ。

いきなり展望台にでた。どこから上ってきたのか地図とは合わないが、イタリア広場の南の壁際に出た。眺めがいい。さっき歩いたサンドメニコ、サンピ エトロ教会や町並みが眼下に広がる。展望台を抜けていくとイタリア広場らしいところに出た。ここらからが観光の中心地。イタリア広場の反対側がヴァンヌッ チ通り。観光客が大勢歩き回っている。ドォーモが遠望できる。

        12: 40 11月4日広場着 ペルージャの中心。ドォーモ、プリオーリ宮などの建物に囲まれた広場。大噴水がある。大噴水は、GとNのピサーノ親子が彫刻を担 当したもの。大聖堂は、14世紀にゴシック様式で着工され15世紀の終わりに完成。広場に面してペルージャ最初のルネサンス様式のロッジアがあり、ベルナ ルディーノの説教壇がある。
プリオーリ宮のドォーモ側に公証人の間がある。ここは開いていたが、何かのイベントの準備中で素晴らしいフレスコの半分が見られない。

         13: 20国立美術館 プリオーリ宮の中にある。プリオーリ宮はゴシック建築の代表例とも数えられる。13世紀から15世紀に建築された。横幅120mの細長い 建物だが3連窓をリズミカルに配置して軽やかな印象。その入口の一つが国立ウンブリア美術館になっている。通常料金に特別展の料金を取られた。 最初に荷 物をロッカーに預けさせられ、階段を上がると、特別展へ誘導された。
特別展は、意外にも現代美術展でモンドリアンからエルンスト、マグリット、ミロ、ダリ等などとそうそうたる作品展でなかなか見ごたえがあった。

そこから常設展へいったが、13世紀から17世紀のウンブリア、シエナ、トスカナの画家の絵画が多数あり、ここも見ごたえがあった。ドウチョ、フラ・アン ジェリコ、PDフランチェスカ、ペルジーノ、ゴッツオリ、ピントリッキオと多彩な作品があった。14:40出る。

         広場から隊長の館 の角を左折し、道を下ったところに落ち着けるバールがあったので昼食を兼ね休憩。今日のこれからの予定を再検討。

         14: 45コレッジョ・カンビオ これもプリオーリ宮の1階にある商人組合と両替商組合の部屋。商人組合の部屋は寄木細工で装飾され、カンビオのほうは、ペル ジーノのフレスコが素晴らしい。次に、この中心地から一番北端にあたるサンタンジェロ門とサンタンジェロ教会にまず行ってみる。道がわかりに くい。大聖堂の裏側の路地を下るが、工事中でふさがっていたりぐるぐる回ってしまった。アッピア通りを下りたかったが、どうも 道が違う方向のようでロッチ通りの急坂を下ってアウグストゥスの門に出た。紀元前3世紀頃のエトルリアの門。広場にある外国人大学の建物は、ガッレンガ宮 だ。ここからもわかりにくい。地図は平面だが、現地は上下に差があるのでどの道がサンタンジェロ門に行き着くのかわかりにくい。一番広そうな道を選んでし まったが、車で行く場合の道を選んでしまったようで、かなりな距離を歩くことになってしまった。

          15:15 サンタンジェロ門 やっとついた。入場料を払いたくなかったので入らず、外観だけ見学。そこからサンタンジェロ教会に坂道を上がる。広い草地 の前庭をもつ円形の教会が現れた。5世紀末に建てられたペルージャではもっと古いキリスト教の聖堂。 ガイドブックの開館時間なのにしまっサンタンジェロ教会vr36ている。やっと 来たのに。近づくとドアには10時から17時が開館時間で用があれば 下記に電話をと書いてある。 ケイタイでトライし片言で電話すると、おばさんが出て 10時から12時だ、といっているらしい。遠くから歩いてきたのに、イタリア語では文句が言えないのが悔しい。 前庭で休憩していると雨までぱらぱら降ってきた。16: 00帰る。途中の大学までの車道は大きなプラタナスの並木道で、雨よけにもなってくれたが、本降りになってきて傘をさした。アウグストゥス門の前のタバッ キで明日のバスの切符を買った。

         





         16:35 大聖 堂付属美術館  雨がひどくなってきたので急坂のロッシ通りをひたすら登り、ドォ−モから付属の美術館に行く。
大聖堂は、3廊式の広い堂内は荘厳。柱の一つに、16世紀のパオロの恩寵の聖母がある。美術館は入り口は小さいので期待しなかったが、 入っていくと大聖堂の地下をめぐって行き、シニョレッリの玉座の聖母などいい作品が結構あった。17:20出る。雨は小止みになっている。結構歩いたの で、いい店を見つけたらピッツェリアに入るか買い物しながらホテルに戻ることにする。ホテルに近いカブール通りしか店を見つけられず、その中から優しそう な店主のいる店に入る。果物もありパンもあり、生ハムを量り売りしてくれそうなミニコンビニ。生ハムを500gスライスしてもらった。パンなど全部で6. 5

        18:25 ホテル 着 荷物を整理し、チェックアウトの準備をしてから 夕食。部屋は寒い。ベッドメイクはきちんとしてあるが、ぺらぺらの毛布一枚。部屋には暖房のコント ロールが見つからず、シャワーを浴びてすぐに寝たが寒くて寝付けなかった。


10月2日(土)6日目 ペルージャ →ローマ (曇り 10−20℃)

7:00 早朝散歩8:35チェックアウト 〜 9:00パルティジャーニー広場 〜9:35マ ドンナ・デル・ルーチェ教会 サ ンベルナルディーノ教会 9:45 〜 サンセヴェーロ教会 9:58 〜ミ ニメトロ 10:40 〜11:15サ ンセヴェーロ教会 〜11:30バールで休憩 12:00天 国通り  〜見晴らし台〜13:13パルティジャーニーバス停―(バス) ―13:32ペルージャ駅着〜14:24ペルージャ駅発―(列車)−15:01フォリー ニョ駅着・乗り換え15:09発 ー16:25オルテ駅着16:33発 ―17:23ローマ・テルミニ駅着 〜 17:40ホテルチェック・イン

        午前中は、昨日行け なかったペルージャ旧市街の教会に行ってみること、坂の町ペルージャとして有名なエスカレーターと新しい都市交通システムを見ることに して、午後はローマへの移動。朝は深い霧で眺望はなかった。ペルージャは昨日も雨模様だったせいもあるか寒い。半そでで歩いているのは私くらい。


7:00 早朝散歩  午前中までペルージャにいられるので旧市街をどれだけ歩けるか。時間を計りにホテルから坂を登ってイタリア広場ま
で往復してみる。昨日の展望台まで いったが、霧がこくて何も見えない。

       9: 00パルティジャーニー広場  駅へのバス停と時刻表を確認するため、一度バスターミナルによる。 新交通システムでペルージャ駅に出ることもできたの に、忘れて、昨日バスの切符を買ってしまった。 やはりTD,TSのバスらしい。このバス停の後ろ側から高台にむけての階段とエスカレーターがあると予想 し、エスカレーターを探しながら上る。見つけたが最初のエスカレーターは故障中だった。さらに歩くと、トンネルがあり、みんなそこに入っていく。エスカ レーターかと思いトンネルに入っていくとあった。眺めは全くないが、長いエスカレーターを何度か乗り継ぎ、地下教会の遺跡のようなところに出た。そこから 道が分かれていて、左に行き階段を登るとヴァンヌッチ通りに出た。疲れた足にはエスカレーターは助かる。

        まず、サンベルナルディーノ教会を目指す。サンタンジェロ教会まで行く元気はない。プリオーリ通りを探したが見つからず、地図の上で見当をつ けて路地を下っていくと西の城壁沿いの道に出た。少し進み登リ返すと、古い教会の前に出た。ここがサンベルナルディーノ教会か入り口にいた人に聞くと違う、こ の道をまっすぐ下れ、という。言われたとおり道をくだっていくと突き当たりに小さな教会がある。

       9: 35 マドンナ・デル・ルーチェ教会 ここも違う教会だった。1部屋だけのお堂のような教会でフレスコが美しい。ミサ中で奥まで入れない。そこから右の道を進むと緑の草地が広がり 改修工事中の教会があった。サンベルナルディーノ教会だ。  大きい教会の脇に、小さな美しい教会があった。ここがサンベルナルディーノ教会らしい。残念な がらここも閉まっている。ドウチョの設計したルネサンス様式で、ドウチョの最後の作品といわれている。レリーフや彫像が左右対称に配置され、切り妻屋根の 下のタンパンには薄い着色が残る。2層目には聖母マリアと大天使ミカエルの彫像がおかれて落ちついた均衡を保っていて、建築と彫刻がごてごてしていなくて 調和した構成になっている。初期ルネサンス建築の傑作。
ここから昨日何度も行ってみたサンセヴェーロ教会にまた行ってみる。マドンナ・デル・ルーチェ教会からの登りの坂道がどうやらプリオーリ通りらしい。結構 な直線の登り坂だ。道幅はせまく、一番中世の面影を残す通りだそうだ。

       9: 58プリオーリ宮の下  プリオーリ宮の1階が通りになっていて道を登ってくると宮殿の前に出た。もう直ぐ10時になるのでサンセヴェーロ教会も開いてい ておかしくない、と思い、大聖堂の脇を抜けていってみた。小さな前庭には観光客が数人たむろしているが開いていない。 もう一度扉をたしかめ、隣のオフィ スビルの扉も確認する。すると小さな紙に11:00−13:30 開館時間と書いてある。 仕方なく11まで他を見るため11月4日広場にもどる。サンタ ンジェロ教会以外はほぼ行ったので、あとはペルージャのユニークな道を歩くことと新交通システムを確認するくらいだ。

       10: 10ミニ・メトロ  旧市街の始発駅は11月4日広場から1本下ったマッテオッティ広場のインフォメーションのとなりと調べておいたので、そこに入ってみ る。建物を通り抜けると東側の城砦の上に出た。下る階段に看板が出ていた。階段をいくつか下ると地元の市場が入った建物の中に出て、さらにそこから外にで ると城砦にそって道がある。進むと現代的なエスカレーターがある。いけるところまでいってみようと、下りのエスカレーターを何本も乗り継ぐと改札に出た。 切符は自動販売機だけ。ガラスの改札がトンネルをふさいでいる。ここが 始発駅。       

        11:15サンセ ヴェーロ教会   また行ってみると教会の扉は開いていない、どういうことかと隣のオフィスビルに聞こうとし入ると左の小部屋の入口に切符売り場と書いてある。入ってみる とおばさんがいて切符を売っている。入場料1.5€。 写真はだめ。 写真をとるなら3€といっているらしい。3€払うと切符売り場の奥のカーテンを指して入れという。入ると教会ではなく、教会から続く小さな 礼拝堂だけ公開しているらしく、そこに見たいものがあった。ラファエロが1505年に描いたフレスコの三位一体だ。ペルージャでは唯一のラファエロの作品 という。ラファエロの死後、ペルジーノが一部を加筆したと言われている。修復されたのか、きれいに残っている。やっと見られた分美しく感じられる。
歩き疲れてもう直ぐ昼なので一休みする。
教会のいくつ かは外観しかみられなかったが行きたかったところはほぼ行けた。あとはペルージャ旧市街のいくつかの通りだけだ。

       12:00天国通り  旧市街でプリオーリ通りと共に、中世らしい道というのがアッピア通り、とパラディーソ通りらしい。アッピア通りはきのうとばくちだけ見たが道が複雑で迷う おそれがあるのでパラディーソ通りだけ探すことにする。
大体このあたりと見当はつけてきたのでマリオッティ広場近くと思い南西側に行ってみる。坂道を下っていくとエブルネア門に出た。ふと脇を見る と壁にCORSO PARADISO と書いてある。本当に細い階段状の路地にすぎなかった。なぜこの道が、と思う。意外にすぐに見つかってしまったの で、また、広場にもどり見晴台で時間をつぶす。霧は晴れて、暖かくなってきた。

       13:13 パルティ ジャーニー広場発バス  TD,TSの来るバス停は日差しがカンカン。待つ間つらくなった。
時間通りバスが来た。この運転手は運転が荒い。駅までの坂道はかなりのつづれ折りの下り道なのにスピードを出すので左右にすごくゆれる。切符に打刻しよう としたら、案の定、カメラを転がしてしまった。ショック。
座りなおして みると、表示がEになり、使えない。今回は荷物がなんとなく重そうなので最後の最後で予備のカメラとその充電器を置いてきたので、だめなら写真をあきらめ なくてはならない。大ショック!

       13: 32 ペルージャ駅着  列車まで時間があるので、気持ちを落ち着かせるのにバールにいく。席に付けそうだったので、座り、一応カメラをチェック。ファイ インダーを覗くとバッテリー切れの表示ともう一つ見たこともない赤いマークが出ている。電源は入るがシャッターはきれない。表示パネルも点くがシャッター を切ると消えてしまう。ホテルで充電してから考えることにしてカメラもバックにしまってしまう。

       14: 24 ペルージャ駅発 定刻に列車が来て、発車。早くローマに着きたいので、早く着くと表示される2回乗り換えでいくことにする。同じ路線でどうゆうこと かよくわからないが。15:01フォリーニョ着、降りる。ホームの黄色い紙の時刻表で確かめると、15:09分発はオルテ行きだった。
次の15:59分発はローマ行き。この差がローマ到着の差になっている。ホームが違うので地下通路を通りオルテ行きのホームに行く。15: 09発オルテ行きも時間通りに発車。16:25オルテ着。ここでも時刻表を見ると16:33発のローマ行きがあるのでそのホームに移動。予定どうりローマ 行きが来た。17:23 ローマテルミニ駅着 2回乗り継ぎの意味がわかり定刻に着いた。着いたホームはテルミニの入口から最も遠い1ESTだった。思いの ほか乗継ぎは楽だった。重い荷物がなければ大丈夫。

       17: 40 マルサラホテルにチェックイン  駅からすぐにホテルに行き、チェック・インし、預けていたスーツケースを引き取り部屋へ。前と同じ部屋かと思って いたら、4階の41号室だった。掃除はしてあるが、今度は古い部屋。窓はあるが見晴らしはない。ベッドはダブルで広いがスーツケースを広げるスペースがな い。カメラも心配だが、先に夕食に出る。18: 30 ホテルにもどり荷物の整理。 帰国までこの部屋を使えるので上着やズボンを洋服ダンスにしまう。荷物の整理が終わってから、カメラに充電器 を入れ替え、予備用の充電器に充電する。ケイタイも電池切れだった。明日の目覚まし用に必要なのでそれも充電する。
肝心のカメラだが、マニュアルで調べると、赤いマークはメモリーが外れている、という表示らしい。新しいメモリーを交換してみる。それで、カメラでシャッ ターを切ると通常のように撮れた。ほっとした。あとはシャワーして寝るだけ。

と思ってバスルームをよく見てびっくり。このバスルームはシャワーをひっかけるところがなく、小さなバスタブがある。そのバスタブは半身浴専用 のように中で座るようになっていて、体をどう動かしても肩までつかることができない狭さなのだ。お湯を張り、いろいろ試したがやはり半身浴しかできない。 あとはシャワーを手で持って浴びるしかない。     

10月3日(日)7日目 ローマ   (晴れ 14−24℃)

8:20出発〜地下鉄TERMINI  ― BARBERINI 〜9:00 ク イリナーレ宮(大統領官邸)9:30〜地下鉄BARBERINI ―TERMINI乗り換え−PIRAMIDE〜 ピ ラミッド10:20 〜10:30マ ルタ騎士団長の館の鍵穴 〜10:50 サ ンタ・サビーナ聖堂11:05 〜 サベッロ公園見晴らし台(アヴェンティーノの丘)〜11:45サ ンニコラ・インカラチェリ教会〜11:45マ ルケルス劇場オッ タヴィアヌスの列柱 〜 12:00 ファブリチオ橋 〜 12:30ク リプタ・バルビ13:15〜13:25カフェで昼食〜14:00ト ラヤノスの記念柱 フォー リ・インペリアーノ〜フォロ・ロマーノの前の入口14:50〜15:05ドムス・アウレア〜15:30フォロ・ロマーノの入口〜地下鉄COLOSSEO ―TERMINI 〜UPIM(SMA)16:30−テルミニ駅−サンタ・プラッセーデ教会〜19:15UPIM(SMA)〜20:00ホテル 

  日曜の午前中しか公開しない大統 領官邸になっているクイリナーレ宮に行き、それからピラミッドへ。さらにテヴェレ川沿いに北上して歩き、ファブリチオ橋か らフォーリ・インペリアーノ とドムス・アウレアにいくことにした。ここは前回来た時と大分変わってしまい、予定通りにはゆかなかった。フォロ・ロマーノ は入口が変わり、ドムス・アウレアは閉鎖中になっていた。前回、入口までいったがローマ帝政時代は不勉強だったので入場しなかったが入っておけばよかっ た。

      7:00早朝散歩に出 た。デリ・アンジェリ教会まで行ってきた。7:15分頃はちょうど夜が明けるときで快晴の空が美しい。朝食後、8 20出発  最初に日曜日の午前中しか公開してないクイリナーレ宮に行く。今日も地下鉄の1日券を買って地下鉄A線でバルベリーニ駅までいき、そこか ら4つの噴水の角を曲がって公園の横を歩く。サンタンドレア・クイリナーレ教会に入ろうとしたら、今日はクローズとことわられた。

       9: 00 クイリナーレ宮 (大統領官邸)  外人のツアー客がたくさん並んでいる。衛兵が立っているときいたが、警備の人間がたくさんいる。団体客の間をす り抜け、手荷物検査を受け中庭を抜け2階に上がるとチケット売り場がある。この建物は1550年にある枢機卿がたて、その後法王の夏の別荘になり18世紀のク レメンス12世の時代に現在の形になった。イタリア統一後王宮となり現在は大統領官邸になっている。
メロッツォ・ダフォルリのフレスコや建築家マデルノ作のパオリ−ナ礼拝堂などが見学できる。どの部屋も無粋な大柄の警備の人間がたくさんいて ゆっくり見学できない。9:30早々に出る。来た道をもどり、今日のメインの散歩コースの地下鉄B線のピラミデ駅にいく。

       10: 15ピラミデ駅・ピラミッド  駅前にあるときいたが駅の前からは見えない。位置関係がつかめずうろうろした。実際にあったのは確かに駅前といえばピラミッドvr37駅前 だった。ローマ時代紀元前1世紀に建てられたローマの行政官の墓として作られたもの。ローマのかつての港に続く街道の入口であったサンパオロ門と並んで 建っている。ここからテヴェレ川に向かって歩き始める。10:30 マルタ騎士団長の館 地図とにらめっこしながら騎士団長の館を目指した。高級邸宅街の 間の道を抜けていく。見つけると観光バスが止まっていて門の鍵穴のところに長い列ができている。鍵穴からのぞ くと邸内の並木道の真ん中にサンピエトロ寺院が見える。それだけのことながら、確かにきれに見える。

        





        10: 50 サンタ・サビーナ聖堂 館から1つの教会をはさみサンタ・サビーナ聖堂がある。初期キリスト教会の代表例といえる5世紀に創建され13世紀にはドメ ニコの修道会の建物となった。床にはモザイクの総長の墓があるらしいがミサ中で奥まで入れなかった。

        11:05 サベッロ公園見晴台  サビーナ聖堂の後 陣 をみようとしたらアベンティーノの丘の中の公園になっていて、テヴェレ川を下に見て対岸のサンピエトロ寺院など視界が開けている。ここにも団体客がたくさ んいる。
アベンティーノの丘を下っていくと円形競技場チルコマッシモの西端側に出た。そこから真実の口のあるサンタマリアインコスメディン教会の前を通り、(ここ も観光客が長蛇の列) ヴェスタの神殿、フォルトゥーナの神殿の前を通る。

       11: 30サンニコラ・インカラチェリ教会 ここも古い教会。フレスコが美しい。次に、マルケルス劇場にいく。11:45マルケルス劇場 カエサルが着工しアウ グストゥス帝時代に完成した古代劇場。1万人を収容できたと言われる。下部はドーリス、上部はイオニア式の柱で組まれたが、その後ローマの復興期に建築資 材として石材がはずされてしまった。12世紀以降貴族の所有になり3層の大邸宅にされた。そのため3層にはルネッサンス様式の建物が乗っている。
アポロ神 殿の円柱。劇場前にある柱。紀元前5世紀に建てられ、紀元前34年に再建されたアポロ神殿のコリント様式の柱。ここも無料のため団体客が多い。オッタヴィ アヌスの列柱。 アポロ神殿の柱よりよく残っている。古代の遺跡と現在の民家が合体して利用されている。一休みしたいがどのカフェ、バールも観光客で大混雑していて入れない。

12: 00 ファブリチオ橋  疲れてきたので休みたいが近くのカフェは団体がいて座れそうもない。チヴェリーナ島にかかる橋のソバにベンチでもないかと来た が、ここも休めそうな場所はない。近くにシナゴーグがあるが、入れてくれなかった。しかたなく、サンタンジェロ・インペスケリア教会を探すが、ガイドブッ クの地図にあるような道がなく、教会も見つからなかった。アルゼンティーナ広場近くならバールかカフェがあるだろと歩き出すとクリプタ・バルビ MUSEOとあるので寄ってみることにする。

       12: 30クリプタ・バルビ かなり新しい建物のようだ。ミテオの遺跡と発掘品を展示している。ガイドブックにはガイド付の地下遺構見学とあるが、何の説明もな く、入口から団体で地下に入るだけ。資料も説明も全くなし。入場料は高い。地下遺構は、紀元前13年の劇場跡に、中世までの墓地、職人の工房、神殿が あった。618年の地震で埋没。近年発掘されたらしい。地上の展示物の中には壁画が少しあつた。初期キリスト教のものか。

        13: 25 トラムの駅近くのカフェでやっと休憩。結構、足に来ている。暑くなってきた。室内の椅子席だったので、これからのコースを検討した。観光で ローマにくれ ば、必ず見るようなところを今まで見ていないので、トラヤヌスの記念柱→フォーリ・ロマーノ、フォロ・ロマーノ→ ドムス・アウレアと古代遺跡めぐりにし た。13:45出発。

        14:00 トラヤヌスの記念柱  ここは近くまでは来ているが近づいてみたことはなかった。トラヤヌス帝のダキア遠征の場面が描かれた大理 石を積み重ねたもの。高さ40m。113年に建てられ、帝の墓とした。中は空洞で数年前までは登れたが、現在はクローズ。
フォーリ・インペリアーリ 意味は諸皇帝の広場。以前入った、フォロ・ロマーノの向かいに位置する。フォロ・ロマーノが人口増加のため、カエサルが紀元 前54年にカエサル・のフォロを作ったのが始まり。その後、アウグストゥスなど歴代皇帝が拡張していった。トラヤヌスの記念柱のとなりにはトラヤヌスの フォロ、その隣にはトラヤヌスのマーケット(2世紀初め)、アウグストゥスのフォロ、ネルヴァのフォロなどの遺構が見られる。どこかに入口があるはずだ が、わからず、コロッセオに向かって柵の外から眺めるだけとなった。

        フォロ・ロマーノ  前の2回とも来てはいるが、古代は不勉強で関心が低く、見たというだけだった。今回資料ももって来たのでポイントを見直 したい、と 思い、コンスタンチヌスの凱旋門の入口から入ろうとした。そこには新しく柵ができていて、出口専用になっていた。係りに聞くと右に行け、というので疲れて いるのに右の坂を登っていくが教会に突き当たるだけで入口はない。私だけでなく、他の観光客も皆、戸惑っている。パラチーノの 丘だけ有料だった時の出口が入口になっているとも思ったが、先に、ドムス・アウレアに行くことにして、時間があれば再度くること にした。コロッセオには、入場するのに相変わらず長い列ができている。コロッセオを右に見てドムス・アウレアの入口の坂を登る。

       15: 05 ドムス・アウレア ネロ帝が64年、それまでの宮殿の焼失のため造らせた黄金の宮殿。ニンフェウムといわれる噴水の部屋などよく残り、15世紀には ラファエロらルネサンスの画家に影響を与えた彩色浮き彫り、モザイクが一部残っているという。ヴァチカン博物館にあるラオコーンはここで発見された。前回 のローマではこの前まで来たがやはり古代はわからない、と入らなかったが、入口に行くと閉鎖中、とある。   入口が変わったのでは、とさらに坂を登り、 裏側の 児童公園まで回ったが柵で入れず。がっかり。疲れて、入口までもどり一服。フォロ・ロマーノに入ってみることにする。
15:30 パラチーノの丘の以前の出口  また来た道をもどり、以前、パラチーノの丘だけが有料の時の出口が入口になっているようだ。
しかし、どうみてもここからパラチーノの丘を登ってからフォロ・ロマーノにいくことになりその元気はない。料金も12
になっていたので入るのを止めた。

         16: 50 ホテル着 今日は疲れた。少し休んで、明日のスポレート行きの切符と夕食をどうするか考えながら散歩に出る。17:30。駅の自販機で往復を買おうと 挑戦するが、何度も失敗。買えるはずだが、結局、片道づつしか買えず。夕食を考えながら、また、サンタ・プラッセーデ教会に行ってしまった。この教会のモザイ クは何度みても美しい。暗い中見上げていると、教会の人が電気をつけてくれた。あまり食欲もないので、結局、UPIM(SMA)にまた行き、果物を買っ た。


10月4日(月)8日目 スポレート (曇り時々晴れ 14−20℃) 

:25出発 〜7:43 ペルージャ行き発 ―(列車)−9:25スポレート駅着〜9:35 駅前バス停発−(バス)―9:43公園入口近くのバス停〜10:00 リ ヴェルタ広場・インフォメーション〜10:30 ドォー モ 〜サ ンテ・ウフェーミア教会〜11:20サ ンジョルジョ・マッジョーレ教会11:30〜11:55 ア ルボルノツィアーナ城砦12:35 〜12:40塔 の橋―12:45 休憩・ベンチで昼食12:55〜13:05 ドゥ ルススのアーチ・サンタンサノ教会〜 リヴェルタ広場13:10 〜9:43公園入口近くのバス停13:31−(バス)−13:43 ヴィットリア広場バスターミナル着 〜14:00スポレー ト駅〜14:54スポレート駅発−(列車)−16:38ローマ・テルミニ駅着 〜16:55切符売り場17:15〜駅のコナードで買い物 〜18:40ホテル着 

 スポレートは紀元前3世紀には城壁 で囲まれた城塞都市だったという歴史をもつ。フラミニア街道がローマ時代に完成し、スポレートが交通の要衝にもなり、そ の時代の遺構が多く残る。帝国崩壊後一時廃れたが、ロンバルド族のスポレート公国が6世紀には成立。13世紀には教会が力をもち教皇直轄領となった。その ため、初期キリスト教をはじめ、ロマネスク、ゴシック、ルネサンスと小さな都市ながらそれぞれの時代の建築や絵画が教会に残されている。
今日は、ローマはから約2時間でいけるスポレートの日帰り散歩。行きたい旧市街地は山の上にあり、駅からバスでいく。この街も小さな街だが坂ばかり。予定 では、旧市街から少し離れた教会にも行くつもりだったが、体力的にきつく、あきらめた。

      7:43 テルミニ駅ペルージャ行 き発   結局、今回の旅行で行く都市はみな同じ路線のため、本数の少ない路線なので同じ列車に乗ることになる。時刻はおなじでも車両は毎回違う。新しい 設備の列車もあれば、旧型の場合もある。 車窓は畑と丘陵がながれていく。
9:25 スポレート駅着 まず、帰りの切符を買う。ここも自販機しかない。機械は3種類。どれも現金のみだ。英語を選べる機械で20
を 入れ、買えたはいいが、お釣が出ず、切符と小さな紙が出てきた。どこかで手続きしろ、かクレジットに支払う、とか書いてあるがよくわからず、駅員を探すが 見あたらない。どの駅でも駅員は本当に少ない。ホームのアナウンスも自動の音声テープが流れるだけで、ホームにまずいない。仕方なく、次に、タバッキで バスの切符・往復を買い、どこから乗るか聞くと、駅の前に来る、といっているらしい。

      9: 35 駅前バス発   来たバスの運転手に、リベルタ広場に行くか聞くと、広場には行かないが、旧市街には行くから教える、といっているらしいので乗る。 普通の街中だが坂道を登っていくと、広そうな公園から、旧市街らしいところで折り返しのバス停で何人か降りた。教えてくれないのでそのまま乗り続けている と直ぐに発車し来た道を戻る。また公園の脇を下ってしまう。1つ目のバス停につくと、ここで降りてさっきの道を行け、運転手がいっている。それなら、さっき教えてくれればいいのに。

      そのバス停でバスの時刻 表がたくさん並んでいる。インターネットの旅行者の情報で、黄色いタウンバスのB,Cが駅とリベルタ広場と市内を巡回している、と書いてあったのを思い出 し、時刻表の中から探すとCIRCORSO-BとCとAのバス時刻表があり、A,C は1時間に1本、Bは30分に1本ある。広い緑の多い公園から広い車道が直進していて、看板にCENTROと書いてあるのでその坂道を登ってい く。ガイドブックの地図はあるが、どうもその地図と実際が一致しない。後で見るとわかりやすいのだが。

      10: 00リベルタ広場・インフォメーション  地図にあったインフォメーションを見つけ、ここがリベルタ広場かとやっと理解。周りはまだ開いていないレストラ ンやバールばかり。 イメージのスポレートの中心地とは大違いでなじめない。インフォメーションで街の地図をもらう。ここも坂の町で道幅は狭い。その上、 町中が工事だらけであちこち通行止めで余計に道が分かりずらい。建物の間の狭いゆるい上り坂をうねうね上る。

      10: 30 ドォーモ 着  やっとドォーモに着いた。面白い位置にある。教会と正面前広場が古代劇場のように低くなっている。初期キリスト教時代の聖堂があっ た場所に改築を重ね、現在の形は12世紀のもの。塔は修復中だったが、その塔はロマネスク様式。ファサードのモザイクは13世紀初めのソルステルノの作。 内部には、ベルニーニのウルバヌス8世の胸像、ピントリッキオのフレスコ画「聖母と聖人達」、後陣にはリッピの「キリスト降誕」「聖母の死」「聖母戴冠」 のすばらしいフレスコがあった。フィリピーノ・リッピの墓もある。ミサ中でリッピの墓まで行けなかった。
ドォーモの前庭に下りていく入り口にサンテウフェーミア教会。 ドーォーモの正面に下る道の入口から後陣の外観が見られる。ちょうど、工事中らしく入れなかった。大司 教の館の中庭に建っている。ロマネスク様式。他の教会も探しながら、街の一番北にあるサン・グレゴリオ・マジョーレ教会を目指す。

         11: 20 サン・グレゴリオ・マジョーレ教会    サンテウフェーミア教会からは、狭い路地を下る一方だが、工事中で回り道させられたり、至るところが修復 中。やっと道のりの半分のメンターナ広場に出る。そこから路地を下るとヌォーボ劇場前に出た。更に下るとやっとガリバルディ通りに出て直進。広い下町の広 場、ガリバルディ広場に出た。ここは城砦の中の旧市街で一番低いところ、かつ一番北。左の隅にサン・グレゴリオ・マジョーレ教会があった。外観は目立たない。ここも起 源は、初期キリスト 教時代のもので、現在の建物は、スポレート様式風のロマネスクといわれ11世紀後半に建てなおされたもの。内部の壁面装飾のフレスコは、ロマネスクからそれ以 降のものが各時代にわたるものが残っているという。見ても区別がつかなかった。ひとしきり鑑賞したあと、今度は城砦内で一番高いところにあるロッカに行くことにする。 来た道を戻る。今度は全て登りの道。きつい。

          大聖堂からの階段を登りきると水平に広い道が整備されている。ここからはスポレートの旧市街とその先の新市街、周りの山々を見渡すことが できる。 いい眺め。その道を行くと、山の中腹にトンネルが作られ、奥にエレベーターらしい3つの扉がある。まるでSFの基地のようで、どうなっているのか分からな かった。恐る恐るボタンを押すと大型のエレベーターのドアが開く。30人は入れる。上の階のボタンを押すと非常にゆっくりと登っていく。ドアがあくと城砦の1階部分の外に出る。 城砦への入口は、ここも見晴らしのよい外周をめぐった反対側にある。 入口側からは有名な塔の橋を見下ろせる。

         11: 55 アルボルノツィアーナ城砦(ロッカ) 1360年頃イノセント6世、ウルバヌス5世時代にマッテオ・ジョバネッロ(ガッタポーネ)により 建築され た。残念ながら塔には登れない。中は博物館となっていて1階部分は初期キリスト教時代から、ロンゴバルド時代、初期ゴシック、ゴシック絵画、ルネサンスと 各部屋ごとに遺跡、壁画、彫刻などが見られる。中庭から2階の回廊部分に上がれ、ポルティコにはフレスコが見られる。12:35出る。来た道を帰るしかな いが、又エレベーターで下がり、塔の橋通りから、さっき見下ろした塔の橋に行く。

         12:40 塔の 橋 テッスィーノ川にかかる最大高さ80m、長さ200m。 ローマ時代には橋があったとされるが、現在のものは城砦も設計したガッタ スポレート塔の橋vr38ポーネによって14世紀に建てられたという。緑の狭間の川に高く細いアーチの連なりが 美しい。一見、水道橋のようだが、上を歩けるようになっている。城砦から見ると、道は両側を見渡せるのかと思っていたが、片側の壁が高く眺望はなく、もう 一方の側は低い壁になっている。
12:45 休憩  橋のアーチをよく見られる場所にベンチがあり昼食。戻りながら、あれがサンピエトロ教会か、と思える眺望を見ながら、来た道をマーケッ ト広場まで戻る。そこからドゥルススのアーチを見に行く。

          13:05 ドゥルススのアーチ   サンタンサノ教会にくっついて建つ門。石材がトラヴェルティーノ(石炭華)でできている紀元23年 に作られた アーチ。教会はクローズ中で入れず、直ぐにリヴェルタ広場にもどり、さらに午前中上って来た道をもどり、バス停にいく。

         13: 31バス停発車  オレンジのタウンバスのA、B、Cが来たら乗って駅に戻ろうとしたら、Aの時刻表どおりタウンバスが来たので乗る。ドライバーには、い つも確認するのだが、このバスは座席から運転席が完全に仕切られていて確認できなかった。途中から小学生が沢山乗り降りする。道の景色が見慣れないので多少、不安になってきた。 13:43バス停車。あるところで全員がおり、バスも停車。ドライバーに駅に行くか聞くと、行かない、ここから歩け、といっているらしい。2度確かめる が、同じ答え。さては、行き先を間違えたとパニくってしまった。駅へのバスはどこから乗るのか聞こうとタバッキを探し、聞くと、3本ある通りの左の道を行 け、といっている。それ以上言葉が出てこなくて、グラッチェと出た。バスを降りたところはバスターミナルのようだ。広場の脇にスポレートの地図の看板があった が、ここがどこか分からない。通りかかった中学生くらいの女の子に、今どこにいるか示してくれないかというとヴィットリア広場を指してくれた。
その地図には駅も含まれていて助かった。手帳にその広場から駅までの部分を書き写した。

        14: 00 スポレート駅 やっと駅らしい建物が正面に見えた。券売機のお釣のことも聞きたいので駅員を探すが見つからない。14:54スポレート駅発 時刻表 どおり列車が入り、出発。 改札がきたので、あの紙切れを切符と一緒に出すと、切符売り場に行け、といっているらしい。
来る時の列車内で2人の客が別々に、打刻していない切符で罰金だか切符代だかを支払わされ、パスポート・チェックされNOを控えられていた。 ローマに近 づいた16時頃、雨が降り出した。この沿線の景観はヒマワリやトウモロコシ畑と放牧場。テルミニ駅では、いつもの1
estの遠いホームに着いた。

        16: 55ローマ・テルミニ切符売り場。長蛇の列。並んでもおつつりがもらえるのか。17:15過ぎにやっと窓口の順番に、あの小さな紙を見せると、違う紙が出てきて、 サインしてください、というのでサインするとお釣が来た。よかった。このお釣で夕食代にする。18:30ホテル着 少しのどが痛い。カゼかタバコのせいか。荷物を整理 して片付け、明日の予定を立て直す。のど飴を忘れたので、駅の地下のミニスーパーに飴を探しに行く。数種類飴らしきものがあるが、のど飴かどうかわからないが、デザインでそれらしいのを買った。
明日の予定は、天気が悪いことも想定しなくてはならない。TVでは毎日、夜天気予報の番組を探すが見当たらない。夜の天気の番組が あったが当日の夜中までの情報ばかりで明日の天気は分からなかった。のどが痛いので、持参したイソジンでうがいし、シャワーはやめる。


10月5日(火)9日目 ローマ   (雨のち晴れ15−25℃)

7:15早朝散歩・8:00出発〜地 下鉄TERMINI−CIRCOMASSIMO8:25 〜8:50 サンセバスティアーノ門(アッピア街道)〜9:10 ドミネ・クオ・バディス教会9:15(旧アッピア街道) 〜9:35 サ ン・カッリストのカタコンベ10:00〜10:10 サ ン・セバスティアーノ聖堂・カタコンベ〜11:15チェ チリア・メテッラの墓 〜11:25CAPO di BOVE 〜12:00休憩 〜12:35木陰で昼食12:50〜13:10チェチ リア・メッテラの墓 〜13:50サン・セバスティアーノ門 〜14:30 サ ン・ジョバンニ・ラテラーノ大聖堂 〜15:00聖 なる階段〜15:20バールで休憩〜15:40 バチステッロ洗礼堂〜16:10バ チステッロ洗礼堂16:22 〜16:55サ ンタ・クローチェ・インジェルザレンメ聖堂17:10〜17:15フェリーチェ通りのベンチで休憩 −17:30地下鉄S. GIOVANNI駅― TERMINI駅 〜 17:50テルミニ駅〜19:00ホテル着 

  今日は、アッピア街道をできれば 旧街道まで歩くことがメインテーマ。タクシーで行ってしまえば楽だが、それでは面白くない。ただし、始点となるサンセバス ティアーノ門は、地下鉄のA線、B線の両方からも離れている。バスの路線を聞くのは面倒。といのも、駅前のバスターミナルが半分工事中で、インフォメー ションがみつからないのだ。アッピア街道のスタート地点までもかなり歩くことになる。 しかも、天気予報はよくない。雨でも決行するつもりなので、降られ た時の準備もした。
アッピア街道は、紀元前312年執政官アッピウスによって敷かれたローマ最初の執政官道路。まず、ナポリの北まで作られ、次に、半島のかかとのブリンディ シまで延長。東方支配の拠点となる港とローマを結んだ。エトルリア人から技術を学び、雨でも崩れない2車線道路であった。現在もその石畳は、そのまま使わ れている。大分、すりへり歩きにくいが。旧街道には、道の両側に有力者の墓が残っている。

              7: 15外に出てみないと気温や天気がわからないので散歩がてら外に出る。曇ってはいるが今日は暖かい。雨は降っていない。朝食後8:00出発。 天気予報は雨なの で、まだ降らないうちに出たほうがいいか、と出発。飴は、正解だった。のど飴かどうか分からないが、龍角散の飴のような感じでのどによさそう。サンセバ スティアーノ門は、以前歩いた、カラカラ帝の浴場の先なので、地下鉄でチルコマッシモに行く。
8:25チルコマッシモ  前に歩いた道を逆にカラカラ浴場に向けて歩きはじめる。迷う道ではないが1ブロックが長いのでなかなか着かない。カラカラ浴場 を通りすぎ、車線の広いヌーマ・ポンピリオ広場を渡りセバスティナーノ門通りを行く。
途中の道は狭くなるところもあり、人家もあるが邸宅らしく緑で囲まれている。やっと門に着いた。

             8: 50サン・セバスティアーノ門。ローマ市街を囲むアウレ リアヌス帝の18の門のうち最大のもの。サン・セバスティアーノ聖堂に向かう巡礼者の門だった。アッピア街道の基点となっている。3世紀に城壁と共に作られ5 世紀に再建。すぐ内側にもう一つ門があるが、これはカラカラ浴場への水道橋ドゥルーゾ門。この門の上には上れるがまだ開場時間でない。 カラカラ方面から は車の一方通行の出口になっていて、門の前はアッピア街道から車が渋滞しながら来るこの交差点で、城壁の左右に流れていく。この道を歩いているもの好きは他にいないようだ。
ここからアッピア街道だが、歩く人間にはまだ会わない。中心部への通勤なのか、来る車の一方通行のようだ。車は途切れない。しかも道は狭く、車に触れそうだ。この 狭さはどこまで続くのか。

              9: 12ドミネ・クオ・バディス教会  9世紀にはここに建っていたらしいが、現在の建物は17世紀のもの。1身廊の小じんまりとした教会。床にキリストの足 跡という仏足跡のような岩がある。 クオ・バディスとは、どこに行くのか、という意味。ローマから逃れようとしていたペテロの前にキリストが現れたので、 ペテロが聞いた言葉。キリストはこれから十字架にかかるためローマにもどる、と答え、ペテロも引き返し磔にされた、という伝説のもと。
クオ・バディス教会の前から道が2つに分かれている。左の道が旧アッピア街道。 この道も車道になっている。石畳の幅は変わらないが、両サイド の人が歩ける土の道は、狭いところと所々広いところがある。大部分は車道を歩かなくてはならないほど歩道が狭く歩きにくい。車はスピードを落とさないので こわい。

            9: 35サン・カッリストのカタコンベ 道路沿いに小さな入口と大きな看板。看板にはサン・カッリストの文字。一旦通りすぎてしまったが、思いなおし、小さな 入口を抜けると広い公園のような、ネクロポリスの墓のような家形が点在し林が広がる。並木道を抜けるとチケット売り場やみやげ物屋がある。裏口から来たよ うだ。 反対側には観光バスが数台とまっている。ガイド付ツアー8ゲートを係員 に空けてもらい入場。だれも何も教えてくれないので、そのまま地下のカタコンベに入ってしまい、一人でみていたら、駄目だと追い 出されてしまった。 どこかで集合して、ガイドに団体で案内されるらしい。全くわからないので、入口から出てしまった。高い入場料だ。ここのカタコ ンベは、地下4層の初期キリスト教の共同埋葬所。3世紀にローマの司教の墓と決められたため、格式的に高いらしい。

             10: 10サンセバスティアーノのカタコンベ  さらに旧街道を車を気にしつつ歩くとサンセバスティアーノ聖堂に着いた。 直ぐにチケット売り場にいくと、英語 か、と聞かれたのでどの言語でも分からないのだから、シー、と答えた。直ぐに俺について来い、という。付いていくと、既に入っていたアメリカ人の団体と一 緒に行け、といわれた。今度はおとなしく団体についていく。 カタコンベ自体の構造はどのカタコンベでも同じようだ。それぞれのカタコンベの違いは、残っ ている遺跡の格式や図像の状態、残存物のようなものにあるように思う。セバスティアヌスの墓といわれるものを含むカタコンベ。出口はサンセバスティアーノ 聖堂の中だった。
この聖堂は、4世紀に建てられた。ペテロとパウロの遺体がこのカタコンベにあったことからこの2人に捧げられた。ローマ7大バジリカの一つ。 その後、ディオクレティアヌス時代に殉教したセバスティアヌスが葬られて今の名になった。13世紀に単身廊に改修され、17世紀に建てなおされている。

        サンセバスティアーノ聖堂から更に旧アッピア街道を歩いていく。ここから、左右の視界が広がるようになる。
しばらく行くと、マクセンティウスの競技場?らしき広場を左に見ることができる。館の跡が少し残っている。4世紀初めの皇帝。1万人は収容できる競技場 だったといわれるが完成前にコンスタンチヌス帝に破れ中断した。更に街道を行く。

11: 15チェチリア・メッテラの墓  アッピア街道でもっとも保存状態がよく、特徴ある円筒形で巨大。下部は四角形でその上に円筒形が載っている。執政官メッテ ラの娘の墓。その後、要塞として使ったカエターニ一族が14世紀に付け加えたツバメの尾形の狭間を持つ建物が横に付け加えられた。6もとるので、入らなかった。観 光客はここまでは歩いて来る人はいるみたい。 もっと先に行ってみる。 ここまでは私のアッピア街道のイメージではない。 道の両側に 古代の墓が点在 するイメージなのだが。1軒お土産物屋とレストランらしい店があり、車が止まっている。 ここを過ぎると、邸宅がぽつんぽつんと立っている。更に行くと、 まさにイメージどおりの道筋になって来た。同時に雨がぱらぱら。傘をさすほどではない。たまに、歩いている人とアッピア街道vr39すれ違う。 松林に挟まれた石畳の石はごろ ごろと大きい。歩きにくいので両側の土の部分を選んで歩く。ところどころに墓のあとや墓が点在。遠くからみると道に人が立っているように見える。         

11:25CAPO di BOVE  こう書かれた墓らしい石組みのと ころまで来たら、雨が突然ひどくなった。風も出てきて、横殴りの雨。松の根元に隠れ、傘を差し雨宿り。大分疲れてきた。8時半から歩いているので3時間歩 いている。そろそろ戻ることを考えてもいいか。
地 図がないものか、探してはみたのだが、探し方にもっと工夫が必要だ。こやみになってきたので傘をさしながら戻ることにする。ここまで来た甲斐はあった。 同じ道を戻るのは退屈かもしれないが、地図もないので横道にそれるのはちょっと不安。ただし、お腹がすいてきた。さっきのレストランまではまだ距離があ る。雨をさけられそうなところがあったら休憩しよう。

       13:10 チェチリ ア・メッテラの墓に戻った。天気が回復してきて蒸し暑くなってきた。ベンチで一服。重ね着を脱ぎ、傘を畳む。 車に注意しながら、わき目もふらず、濡れた 石で滑らないように足もとだけを見てひたすら歩く。

             13: 50 サン・セバスティアーノ門の前に戻った。さすがに疲れた。アッピア街道のいいところはもっと先にあるのだろうけど、徒歩だけでいくのはこのくらい だ。まず、分かりやすい地図を入手する必要がある。先に行くには方法を考える必要もある。周回する観光バスが通っていたのでそれで先までいく手はありそう だ。
信号のソバで休憩。これからどう歩くか地図を確認。前回来た時、行くことはいったがよく見なかったサン・ジョバンニ・ラテラーノ大聖堂とその周りにいくこ とにする。ここからは道幅が広く、車ばかり通る道で歩いて楽しい道ではない。
イタリアの道 は、直線の道がない。放射状に道が分かれ、カーブしていたりで実際の現地と見比べても分かりにくい。通りの名前を常に確認する必要があるが、名前がみつか らないことも多いし、地図に通りの名がないことも多い。

            14:30サン・ジョバンニ・ラテラーノ大聖堂   あたりをつけながら行くと洗礼堂や大聖堂の後ろ側から近づいていた。
正面でなく洗礼堂に近い入口から入る。洗礼堂の午後の開場は15:30とガイドブックにある。後で寄ることにして、前回見なかった部分を重点 に見て歩く。コンスタンチヌス帝が命じて教皇に土地を与えた4世紀に始まる歴史を持つ。ヴァチカンに移るまでここが法王のいる場所だった。アプシスのモザ イク、ボッロミーニの彫像装飾も圧巻。今回は左にある有料の回廊にも行ってみる。装飾的な柱を持つ回廊と装飾のモザイクも美しい。 外に出てスカラ・サン タに行く。15:00 聖なる階段スカラ・サンタ。今も、ひざまづいたまま上る信者が多い。言い伝えでは、ピラトの宮殿にあったもので裁判の時、キリス トが上った、とされる。しかし、実際は15世紀にもとの宮殿から移したもの。キリスト教徒の信仰心はいいとは思うが、もう少し冷静になれば、こんなおかしいことはないのに、と思う。

        15:30分から開くと思われる洗礼堂にいくが、待っている人は沢山いるが、開きそうにない。門前の物売りのオバサンが16:00からだ よ、と教えてくれた。それならとバールを探しに行くがなかなかない。結局、洗礼堂の向かいにあるケーキを扱うカフェでカプチーノを飲む。店の前の椅子 席は強い日差しが照りつけ、暑いが我慢する。

            16: 10 洗礼堂 4時過ぎても開かない。と大聖堂から神父が出てきた。やっと来た。10分すぎやっと開き、団体や観光客がいっぺんに入る。4世紀にたてられ たが、現在のものは17世紀に改修されている。真ん中に洗礼用の大きい水盤がおかれ、8本の柱でドームを支えている。その上に更に小さい柱が乗っている。 脇の4つの礼拝堂には5世紀から7世紀のモザイクが美しく残っている。

           16: 55サンタ・クローチェ・イン・ジェルザレンメ聖堂     道を完全に間違えていた。道が城壁と直角にまじわるような通りの感覚で、地下鉄のサンジョバンニ駅を超えてこっちの方か、と歩き 出して しまい全く方向を間違えていた。かなり行ってから戻ることになった。しかも、この教会は城壁の内側だった。どうしてこんな地図の読み違いをしたのか。この聖堂は、 コンスタンチヌスの母ヘレナがエルサレムから持ち帰った聖遺物、十字架の断片と1本のクギ、茨の冠のトゲ、を祀るため320年創 建。巡礼者もうでの7大聖堂の一つ。聖遺物を納めている十字架の礼拝堂は左の上の部屋に、メロッツォ・ダ・フォルリによるフフレスコのあるヘレナの礼拝堂 は、右の下にある。ここにも観光バスが数台留まっていた。17:10出る。

       17: 30サンジョバンニ駅発  ジェルザレンメを出てから城砦と平行に歩き、地下鉄を目指すが疲れて、途中、並木道の下のベンチで一服して休んだ。17:50 ローマ・テルミニ駅 明日のモンテファルコ行きのため、フォリーニョ駅までの往復切符を自動券売機で挑戦してみる。何度かトライするも一度に往復を買える はずが、今回も上手くいかないので、フォリーニョ行きとローマ行きの片道づつ買った。ついでに、フォリーニョで時間を使えるようならフォリーニョでも散歩 したいので、帰りのフォリーニョからローマへの列車の時刻表を到着用時刻表で調べた。
19:00ホテル着    明日のモンテファルコ行きはバスがどうなるか? 荷物の整理と明日の準備をして、半身浴する。今日は特別によく歩いたので。

10月6日(水)10日目 モンテ ファルコ・フォリーニョ (晴れ 13−22℃)

7:25出発 〜7:43ペルージャ 行き発―(列車)−9:38 フォリーニョ駅着〜10:00フォリーニョ・インフォメーション  11:00フォ リーニョ駅発モンテファルコ行き−(バス)−11:40 モンテファルコ・カポリーノバスターミナル着 〜12:00 コ ムーネ広場旧 サンフランチェスコ教会(市立美術館) 〜12:15サ ンタ・キアラ教会 〜サ ン・イッルミナータ教会 〜サ ン・アゴスティーノ教会 〜13:16カポリーノバスターミナル発−(バス)−13:40フォリーニョ駅着−公園〜サ ンフランチェスコ教会 〜サ ンドメニコ教会 〜  トリンチ宮 〜  ドォーモレ プブリカ広場サ ンタ・マリアインカンピス教会 〜15:30 フォリーニョ駅着15:59ローマ行き発−(列車)−18:03ローマ・テルミニ駅〜19: 15 ホテル着 

今日はモンテファルコ。今回 の旅行で期待していた一つ。中世の典型的な街と聞いていた。12世紀には自治都市として発展し、後に教会の直轄領となりルネサ ンス期はウンブリア派の芸術拠点となった都市。旧市街は周囲1.2kmの城壁で囲まれた小さな山の町。狭いが坂ばかり。意外と眺望は楽しめない。バスの本 数が少ないのでローマからくると、どんなに早く出てもフォリーニョ駅前11:00発のバスしかない。そのため、日帰りではどうしても教会が閉まっている時 間しか滞在時間がないという中途半端なものになってしまった。それで、フォリーニョにも寄ることにした。こちらもフラミニア街道沿いのため、重要な交通の 要衝で、1300から1400年代トリンチ家が支配していた中世末期に栄えた都市。

        7: 43ペルージャ行き出発  列車の本数から同じ時間の列車になってしまった。バックパッカーのような旅はできない年なので重いスーツケースをもって移動す ることは無理。それで、毎回日帰りというかたちの無駄そうな旅だが、列車で移動したりバスで動くのは、土地の人の普段が見られ、バールでの時間待ちまで含めて旅行の楽しみだ。これで言葉がわかれ ばもっといいのだが。

     9:38フォリーニョ駅着  まず、駅や駅の周りでタバッキをさがすが、ない。駅前のキオスクで聞いたらバスの切符は駅のバールで売っているという。バールに行き、往復の切符を買い、 モンテファルコ行きのバスはどこから出るか聞くと、駅の前と教えてくれた。
  バスの時刻表の紙がいくつも貼ってある一画で、モンテファルコ行きをさがすと、インターネットで調べたのとほとんど変わらず、午前中は7時台と11時 の2本しかない。11時まで1時間もあるので、フォリーニョ駅の周りを散歩する。
フォリーニョ の地図も一応調べてきたが、ここでも迷ってしまった。ローマ門というあたりまでいったら町のインフォメーションがあったので、無料の 地図をもらう。どこが見所か丁寧に教えてくれた。調べてきた幾つかのポイントをその地図で探す。昔の城砦のあった旧市街は狭い。それでもバスの時間までに はもどれそうもないので帰りに寄ることにして、駅に戻る。  

       11: 00フォリーニョ駅前バス発  時間通りに来た。運転手に、コムーネ広場まで行くか聞くと、モンテファルコのカポリーナというところが終点で、教えてや る、というので乗る。 バスは最初、フォリーニョの新市街を走るが徐々に高度を上げていくとオリーブ畑やブドウ畑の間を登っていく。やがて城壁のある小さな山が見えてき た。
途中乗ってきた改札係が地元の年寄りの切符に打刻がないのを厳しく指摘して、バス代か罰金をとっていった。
その年寄り は、これから打刻しようとしていたと怒鳴って運転手にずっと愚痴っていた。

       11: 40モンテ・ファルコ、カポリーナ  バスターミナルになっていた。モンテファルコは小さな山なのでその麓に近いところがターミナルになっていた。そこか ら高いほうに向かって階段を登る。直ぐに、城砦の角に櫓のようなものが見えてきた。 階段を登っていくと旧市街地だ。狭い斜面のまっすぐな道路をゆくと、す ぐコムーネ広場についてしまった。広場は小山の頂上となっている。すぐに、ポイントとなる美術館にいく。

       12: 00旧サンフランチェスコ教会(美術館) 入口は普通の小さな美術館でチケットを買って入るとサンフランチェスコ教会の身廊に出た。14世紀の教会で今は教会としては 使われていないらしい。内陣や両壁には美しいフレスコが残っている。ゴッォリの聖フランチェスコの生涯、ペルジーノのキリストの降誕もある。 一部修復中 だった。身廊を見終って展示スペースに回ると何も資料もないなかで年代不詳だが新しい絵画などがある。時間が時間だけに、入れない教会が多くなるのは 覚悟していた。外観だけでもいいので、狭い城塞の中を見て回る。モンテファルコの地図は、インターネットで調べたものを切り張りして持ってきたので、それ をもとに歩き回る。


サンタキアラ教会   閉まっていた。趣がある。ゴシック様式。

サンタ・イッルミナータ教会  小さな路地にあるこれも小さな一身廊の教会。祭壇や壁一面に、聖母の物語らしい美しいフレスコ。石積みのこじんまサンタ・イルミナータ教会vr10りと した教会でロマネスクでも古いタイプのようだ。 来た道をコムーネ広場まで坂を登り、違う道を下ってサンタゴスティーノ教会にいく。


サンタゴスティーノ教会  ゴシック様式の聖堂、内部は意外と広い。単身廊で13世紀後半の建築らしい。壁面にはウンブリア派らしいフレスコが残って いるが荒れている。他には、観光名所と言われるものはない。コムーネ広場が一番高いところにあり、その外に城砦沿いに一周できる道があり、城砦の一段下に 外周の車が走れる道がある。城砦沿いの道を歩き眺望のいいところはないかさがすが、木が生い茂り見渡せるようなところはみつからなかった。
急げば、フォ リーニョ行きのバスに間に合いそうなので、バスターミナルに戻る。せっかく来たのだがゆとりがないな。ゆっくりすればいいところがあるはずだが。

       13: 16 カポリーナバス停発 帰りのバスは13時、15時、18時、20時の4本。18時以降のバスだとフォリーニョからローマへの列車がかなり遅いのしか ないので15時ので帰る予定だったが。その分フォリーニョで散歩するつもり。何台もバスが来るので運転手にこのバスはフォリーニョ行きか、聞きまわった。 フォリーニョ行きはまだ来ていないので到着便を待て、という。そのうち小学生が大勢どこからか湧いてきて、それぞれのバスに乗り込んでいる。フォリーニョ 行きらしいバスが来たので乗ると1人子供が乗ってきた。運転手と顔なじみのようだ。少し遅れて発車した。
途中、小学生が電信柱だけのバス停で降りると、若いお母さんらしい人が小さな女の子と待っていて帰っていった。
市街地に下り ると、渋滞が待っていた。来た道とは違う道。フォリーニョの新市街の外周を回る道だ。今度は中学生か高校生の大集団がたむろするバスターミナルをぬけ、駅に着い た。

        13: 40フォリーニョ駅着  駅の時刻表でローマ行きのレジョナーレを探すと15:59、18:00とあるので、15:59分で帰るつもりでフォリーニョの旧 市街を散歩することにする。 お腹がすいてきたがカフェらしきものはない。14:00 ローマ門の近くの公園で 持ってきたバナナとリンゴ、パンを食べ昼 食にする。
もどる時間を考えながら、どう歩こうか地図とにらめっこしながら食べる。14:10分出発。この時間は昼休みで、バールやカフェ、店もほとん どが閉まっている。フォリーニョは旧市街といっても城壁の中だが新しい店や家が多く、教会や市庁舎などの点々とした建物だけが面影を残すの みで、散歩してもあまり感激はない。

          14: 20 サンフランチェスコ教会  1300年代に創建。インフォメーションからまっすぐカブール通りをぬけるとレプブリカ広場に出るが、途中からルチーリ 通りへ左折すると広場があり教会の前だった。ロマネスク的だが他の要素と混在している印象。 さらに進むと城砦の南側の門に近ところにサンドメニコがあ る。
サンドメニコアウディトリウム教会  1300年代 ゴシック様式。今度は城砦の北側の道に入る。道はどの道も狭い、それでもミニバスや車が走っている。 この道は、中世の建物が結構残るらしいが、普通の暮らしがある。大きな建物を通り過ぎる。

トリンチ宮  1300年から1400年代、フォリーニョを支配していたトリンチ家の宮殿。この時代がフォリーニョの歴史上華やかな時代といわれる。現 在、絵画館がはいっているが開いていない。残念。

ドォーモ・レプブリカ広場  駅からここまで休み時間のせいか人通りはほとんどない。ドォーモは9世紀には既にあった教会の上に12世紀半ば創建さ れたもの。たびたび改修され、現在のものは18世紀にネオクラシックのような様式となったらしい。 レプブリカ広場はせまくドォーモのファサードの全景さ え写せない。

市庁舎コムナーレ宮   ドォーモに対面しているが工事中。広場からゆっくりカブール通りをもどり駅の方に行く。 ローマ門のところに戻ってきた が、まだ時間はある。 1つ離れた教会があるのでいける所までいって時間を見て引き返そうと、サンタ・マリア・カンピスまで足をのばす。地図で見ると線路 を越えて、民家の間を抜け、畑の間を抜けていくようだ。線路をくぐるトンネルから先は手元の地図とは合わない。新興住宅地として普通の家が立ち並んでい る。通りがかった老人に教会を教えてもらった。最後は畑の中の道だった。すると鐘楼が見えてくる。

          15:00 サ ンタ・マリア・カンピス教会   畑から道をわたり階段を登ると広い広場になっていて片隅に市場があった。この教会は古く、初期キリス教時代のようだ。3 時から開くかと思ったがやはり開かないのでゆっくり駅に戻る。
15:30 フォリーニョ駅 今日も結構歩いた。足が疲れている。早めにホームに行ってベンチに座る。忘れずに、切符を打刻する。

         15:59 フォ リーニョ駅発  ほぼ時間通りに列車が入り、出発。18:03 ロー マ・テルミニ駅 定刻にまた1ESTのホームに着いたのでバールで今日の資料や記録を整理した。19:15 ホテル着。       

            

10月7日(木)11日目 ローマ  (晴れ 14−24℃)

7:45周辺散歩―デリアンジェリ協 会・サンタマリア・ヴィットリア教会−モー ゼの噴水 −サンタスザンナ教会 −サ ンタ・ベルナルド・デラ・テルメ教会8:20−ホテル9:10出発 〜9:30 36番バス停発−(バス)−10:00ノメンターナ街道バ ス停 〜10:15サ ンタ・コンスタンツァ聖堂10:30 〜11:05プ リッシラのカタコンベ11:50 〜 86番・92番クラチバス停−(バス)− テルミニ駅バス停 〜12:45カフェで昼13:00〜地 下鉄TEMINI 〜SPAGNA駅 〜 14:00コ ルソ通り、ラッシュ、リカルディ 〜 ポ ポロ広場〜 14:20地下鉄FLAMINIO駅 −TERMINI駅 〜14:45ホテル15:15 〜15:20地下鉄TERMINI 駅 − POLICLINICO駅 〜 16:15 サ ン・ロレンツォ・フォーリ・レ・ムラーノ聖堂16:40 〜テルミニ駅〜 17:15ホーム 〜サンタマリア・マジョーレ教会18:15  〜 18:30IL SECCO夕食 〜19:30ホテル着  

今日は最終日。ローマ市内でまだいっ たことのない所のいくつかをゆっくり歩く。プリシッラのカタコンベとサンロレンツォとそれぞれ少し離れているが急がずに歩きたい。時間はあるので、イタリアの小さな村のテーマ曲になっているオ ネッラ・バノーニのCDがあれば買うつもり。

         7:45散歩 ゆっくりしたかったが、朝食の時間は遅くできないので散歩に出た。テルミニ駅の周辺にもいい見所が沢山あるので何度もでかけている。この 前もデリアンジェリ教会までは行ったが、カメラを持っていかなかった。
今日は、晴れてはいるが、この前ほど空がきれいでないし、時間も遅いので、期待したほどの空気感ではない。またデリアンジェリ教会を覗いたあ と、ベルニーニの聖テレーザの法悦を見に行く。この一画にもいろいろ教会や遺跡が固まっている。サン・ベルナルド広場にあるモーゼの噴水。シクストゥス5 世が引かせた水道の末端にある。通りをわたり、795年レオ3世によって建てられたサンタ・スザンナ教会にいく。以前は規模が大きかったが縮小されたらし い。マデルノが1603年にファサードを設計した、ローマ・バロックの最初の例らしい。
ここまでは以 前も見たが、よく見ると向かいにもう一つサンタ・ベルナルド・デラ・テルメという教会があった。円形だったので教会と思ってみたことがな かった。外観はおとなしいロマネスクだが、中に入って驚いサンタ・ベルナルド・デッラテルメ教会vr311た。円形の堂内は珍しい。パンテオンが有名だが、これから行くサンタコンスタンツァなど古い聖堂 のいくつかに見られるだけだ。この教会のドーム天井はパンテオンの縮小版のようだ。資料はないが古い時代からの教会に違いない。駅に戻り、タバッキにバスの切符を買いにいく。列ができているので並ぶ。バスの 1日券は地下鉄も使えるはずなので確かめた。

       9: 10出発 最初に、プリシッラのカタコンベにいく。昨日調べた、ノメンターナ街道に行ける36.84番のバス停にいく。9:30バスターミナル発。 前回サ ンタ・ニェーゼのカタコンベは入ったので、教会と聖堂だけ見るつもり。10:00ノメンターナ街道バス停。以前降りたのはこの辺か、と運転手に聞かず に降りてしまった。しかし、ノメンターナ街道には6箇所バス停がありかなり前で下りてしまった。確か、教会の出口側が通りから見えたはず、と探した。

        10: 10サンタ・コンスタンツァ教会   サンタ・ニェーゼ教会からでなく、通り側からはいったので、サンタ・ニェーゼからの階段の出口から入った。美しい ファサードは残念ながら修復中で見ることができない。階段から降りず、直に、サンタ・コンスタンツァ聖堂にいく。前回はカメラが銀塩のニコンFAだったので暗い教会の ホールはピンぼけだった。今回デジカメなので美しいモザイクや天井装飾が撮れたと思う。この聖堂も落ち着く。前回と何か変わった印象。中心にあった棺のよ うな台が見えない。 回廊の柱、天井を埋める植物文様は美しい。

       次に、プリシッラのカタコンベまで 行く。ここからは地図とにらめっこだ。  
コンスタンツァからノメンターナ街道を直角に坂道をくだりながら、くねくねとまがり、クラチ広場に出た。常設のマーケットがある。このあたりも普通 の住宅や日本でいうマンションのような住宅が多い。そこからさらにプリシッラ通りをいくと、教会の裏手に出た。入口はサラーリア街道側にある。

         11: 05プリシッラのカタコンベ。  教会に入ると10人くらいの観光客が待っていた。チケットを買うと待っていて下さいといわれ待つ。11:25分近くに呼ばれた。英語のガイドで、ドイ ツ 人のご夫婦と3人だけの案内だった。他の観光客は別のガイドが付いていた。簡単な英語で大体の意味は何とか分かった。地下の構造はどこも同じだが、ここ は、ローマでも古いカタコンベで2世紀のフレスコ壁画がみつかっている。カタコンベに描かれた最初の聖母子もあるというが、よくわからなかった。
キリスト教が公認された後、この墓の上にシルヴェストロ聖堂が建てられた。現在ある教会は最近のものらしい。 待っている時、教会の壁に、テルミニ行きの バス停の地図があった。市場のあるクラチ広場の脇。テルミニにはそれで帰ろう。11:50出。

       12:16クラチバス 停発  ノメンターナ街道と平行するような外側を走るのだろうと思って外を眺めるが、どこを走っているかさっぱり分からない。あるバス停で多くの人が降り る。テルミニ駅の近くだった。

        お腹がすいてきたので、カフェを探すがなかなかない。マジョーレ教会への道の近くにあるのを知っているのでそちらへ歩く。カフェでサンドイッ チとカプチーノで昼食。カンカンに陽が指すテーブルしか空いていないのでしかたなく座る。暑い。13:00出る。地下鉄でスパーニャに行き、相変わらず混 んでいるスペイン階段の前を通り、コンドッティ通りからコルソ通りにいく。CDショップのリカルディがこの通りにある、と調べて来たので。

コ ルソ通りでもポポロ広場に近いところにリカルディを見つけた。入口は狭いが中は広い。DVDからゲーム、ビデオなど等、コンテンツはなんでもありそう。 CDのコーナーを探し、イタリアーノのコーナーを探すとヴァノーニのCDが数種類あった。BSのテレビ「イタリアの小さな村」のテーマに使われている
L’APPUNTAMENT
というCDはなかった。が、その曲が 入っているCDが2枚あり、どちらがいいかわからなかったが安いほうを買った。

         14:20 地下鉄フラミニオ駅発    コルソ通りからポポロ広場に出て、ポポロ教会の脇をぬけ、地下鉄の駅にいく。本や土産が重いので 一旦、ホテルに置きに行く。14:45ホテル着  一休み。荷物を減らし、15:15出る。最後にサン・ロレンツォにいく。
15:25 地下鉄テルミニ駅発 B線で2つ目ポリクリニコ駅へ。ポリクリニコは学園都市の地域、ローマ大学や病院などほとんどの建物が大学などで構成さ れている。学生街だが日本のような本屋とか飲食店は道路側にはなく目立たない。

         16: 15サン・ロレンツォ・フォーリ・レ・ムラーノ聖堂  この教会は面白い形をしている。330年コンスタンチヌス帝により7大聖堂の一つとして建てられ、 巡礼の地となった。432年、反対側に別の教会が建てられ、後陣が接していた。なぜかわからないが8世紀に2つの教会を1つに統一し建物も合体させた。正 面の柱廊は、13世紀にヴァサレットが設計したもの。身廊の前半部分は、吸収したヴェルジネ教会のもの。内陣のある高い壇はサン・ロレンツォのもの。合体 させる際、地下に墓所を作ったため内陣部分が高くなっていて、柱が床から立ち上がっているように見える。地下のモザイクも素晴らしい。説教壇や床などはコ ズマーティ様式の細かい装飾がされている。12世紀のもの。聖具室から回廊に出ることができる。入口の狛犬のようなライオン像も12世紀のもの。今日も結構歩い た。16:40出。疲れてはいるが、テルミニ駅まで歩くことにする。チェザーレ・デ・ロティス通りをまっすぐ歩くと、テルミニ駅の脇を通るマルサラ通りと ぶつかる。

          17:15テルミニ駅 ホームで座って一服。さすがに疲れた。明日の空港への切符を買う。ローマからの直通列車は全て1等の料金になるので高い。時刻表も 確かめる。30分に1本ある。飛行機の便から逆算すると11時頃までの列車にのればいい。自販機は何度もトライできるし、並ばなくていいのがいい。
空港行きのホームは28番線と1ESTと対になるような位置にある最も遠いホーム。駅の入り口からホームまで10分は見ておきたい。

          夕食にはまだ早いが、最後の晩餐をどうするか考えながら駅の外に出た。足も痛いのでサンジョルジョマジョーレで休憩することにした。シス ティーナ礼拝堂は修復中で、向かいのパオリーナ礼拝堂では日本語の讃美歌が聞こえてきた。日本人の教会関係者のミサが行われていた。
18:30 
IL SECCO 夕 食は、駅のセルフサービスの店 か前回来た時のレストランか、ここか迷ったが、IL SECCOにした。アラカルトでトマトのブルスケッタと野菜のズッパ、マルゲリー タ、ガス入りの水と最後にカプチーノを注文。ブルスケッタがおいしいが大きいのでピザまで食べ切れるか、と思ったがなんとかなった。満腹。

         19: 30ホテル着 少し休憩したあと、荷造り。捨てられるものは捨てて少しでも軽くした。サブザック2つを手荷物にしてしまうか迷ったが、手持ちは1つにし て、スーツケースに全部入れた。スペース的には余裕だがかなり重い。20kgをオーバーしているのは間違いない。明日、列車に乗せられるかが心配。片付け が終わったのは21時を回っていた。寝ながら、明日11までどうするか考えていた。     


 

     10月8日(金)から9日(土)12・13日目 移動日 (8日晴れ・9日 雨)

朝食 〜 7:35 散歩―プ ラッセーデ教会・ヴィッ トリア・エマニュエルU公園 9:15 ホテルチェックアウト9:25出発− 10:00 28番線ホーム―(列車)−11:10フィウミ チーノ空港駅 〜 チェックイン12:10 −アリタリアAZ0784便/JAL5064便 15:10 −9日  午前10:30成田空港着

         午前中に十分時間 はあるのだが、朝の散歩で満足してしまい、どこかに行こうと思わなかった。早めに空港でチェックインすれば、安売りチケットでも通路側の席を取ってくれる 可能性があるので、早く出ることにする。スーツケースが重い分ゆっくりになる。


7:35 散歩  駅の周りには、いろいろあるが、最後に見るならとまたプラッセーデ教会に来てしまった。ここは落ち着く。モザイクは何度見ても素晴プラッセーデ教会床vr312らしい。ここまで来たら、まだ行っていないヴィットリア・エマニュエ ルU公園 まで行ってみる。

         8: 10 ヴィットリア・エマニュエルU公園  「ローマのミステリーガイド」(市口)でこの公園には、バロムバーラ公爵が賢者の石をつくる方法を刻んだ扉を 作った。その扉が公園の中にある遺跡のような岩に付けられていて、錬金術と関係し、この扉はドラエもんのどこでもドアのような意味をもっているらしい、と 読んだ気がする。遺跡もある公園は広い。肝心の岩はどこだかみつからない。ここは昼間でもぶっそうなので有名らしい。早足になる。

9:15ホテル・マルサラ、チェック アウト  何も問題なく、チェックアウトし、スーツケースを引いて駅にいく。28番線ホームにいく。まだ前の列車が止まっている。遅れているようだ。 10:22発の列車に乗ろうとするがまだこない。待つのはちょうどいい。
10: 30 28番ホーム発   重いスーツケースを1m以上ある段差のある列車にのせるのに苦戦していると、若い男の子が助けてくれた。助かった。走りだして から、その男の子が客の間を回って気持ち代をください、という。そういうことかと納得しつつ、助かったので小銭を渡した。

直通のはずがオスティエンセで止まるなどゆっくりだ。車窓の景色は、ローマの新興住宅地と荒れた野山が混在した風景しかない。11:10空港駅に付く。 チェックインカウンターまでは近く感じた。

         12: 10 チェックイン  ゆっくり、アリタリアのチェックインカウンターにいく。チェックインは3時間前かららしい。早く並んだ。通路側の席を取ってもらえ たのはいいが、スーツケースは25kだった。OKと言われると思ったら、オーバー分を支払うか荷物を出すか、どちらかにしろという。前回27kでもOKし てくれたのに、ここでまた荷造りを始めても手荷物もいっぱいなので仕方なく払うことにした。チケットセンターに行き、また戻ってきて下さい、という。チ ケットセンターは近くにあったが、3人並んでいるがすごく時間がかかって待たされた。最後の最後に大きな落とし穴だ。また、チェックインカウンターに戻り領収書類を見せるとやっとチェックインしてくれた。手 荷物検査場も混んでいた。

          帰国便は、Cターミナルなので空港内の電車で移動するが、一度ターミナルにいくと戻れないので電車に乗る前に、一番安いバールを探し、昼 食に する。前に、Cターミナルから戻ったら、警備員にチェックされるなど、大変だったので学習した。Cターミナルで最後の買い物をして待つ。
15:30 定刻より遅れて出発。 飛行機の中では、映画三昧で起きていた。10:30 定刻に到着 成田は雨だ。




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