*GALLERIAに写真集があります。そちらもご覧ください。
1
月29日(木) 1日目 移動 → MOMA (曇り)
成田空港(第1)11:00 NH 010便 –(12時間15分)−
1月29日(木)9:15ケネディ空港着 −10:10送迎 11:20 ウェリントンホテル・チェックイン 12:30発 −12:40メトロカフェ
(昼食)13:00発−(徒歩)−ニュー
ヨーク近代美術館(MoMA)14:50発(徒歩)−セ
ントパトリック教会−(徒歩)−グ
ランドセントラル駅−(徒歩)−ナイキタウン −(ホテル)−タ
イムズ・スクエア・インフォメーション-(夕食)−ホテル着 19:00
MOMA
1月のニューヨークは例年、吹雪などで非常に寒そうなので、山用のジャケットとタイツを準備した。あとはいつもの普段着。今年からアメリカに行くには事前に渡航認証を申請しなくてはならなくなった。やってみればパソコンで簡単に申請はできた
が、面倒だ。などなどイタリアに行くのとは気候も準備も違う。1日目は移動日だけだ、と思い込んでいたが、東回りなのでニューヨークには同日の朝着いた。半日自
由行動できる時間があり、得した気分。送迎込みなのでHISのドライバーの集合場所にいくと、客は混載だが、ウェリントンホテルは私だけらしい。ツアーの
申込みは、エコノミーだったが、円高が進んだこともあるのかワンランク上のウェリントンにしてくれていた。ウェリントンはマンハッタンを歩くにはいい場所
にある。
11時というのに、チェックインして
くれ、部屋は古いが7番街に面した10階のセミダブルの部屋。セイフティボックスはないが快適。荷解きをし、歩く用意でフロントのセイフティに立ち寄り、
12:30出発。今日は、半日なので地下鉄にはのらず、歩ける距離間隔を確かめ、朝食をどこで食べたらいいか、夕食に入れそうなレストランがあるか目星を
つけることと、MoMAに行く予定で歩き出す。外は寒いが、山用のジャケットは正解。天気は曇りで気温は0度くらい。風が冷たい。
55丁目の角から7番街をセントラル
パーク方向に歩く。ファーストフード店やスタバ、カフェはたくさんある。お腹は空いていないが明日からのために、入りやすそうな店をのぞきながら歩く。多
少混雑していて、テーブルのある、注文しやすそうな店を探し、メトロカフェというファーストフードチェーンの店に入る。サンドイッチにしたがパンはまず
い。コーヒーとで11$。ガイドブックの地図で歩き方を検討、まず、MoMAにいく。明日金曜日は夕方からMoMAは無料になるのでとりあえず今日行って
おき、明日の夕方も行くつもり。
MoMAはホテルから近いが、方向間
隔にまだなれず、交差点ごとに確認しながらいく。意外に日本人は少ない、というよりすれ違いもしない。MoMAは現代アートのコレクションだが、近代以降
の絵画中心に4階、5階をまず見る。ゴッホ、セザンヌ、マチス、ピカソなどごろごろ名画あり。ウォーホール、リキテンシュタイン、なども豊富。順路はな
く、部屋がそれぞれつながっているのでどこを見てまわったかわかりにくい。作品ばかりでなく、美術館自体が楽しい空間になっている。疲れてきたので、3階
以下は明日にして、ブックショップでガイド本を探しに外に出た。ブックショップも土産モノ屋状態。まだ3時だが続いて美術館にいく気力なし。
グランドセントラル駅
どのくらい歩けるものなのか、散歩がてら歩き始める。5番街と51丁目にあるセントパトリック教会をまず目指す。MoMAの前が53丁目通りなのでマディ
ソンアベニューに出て、南に2筋下ると教会がみえた。北風が冷たい。セントパトリック教会は全米最大のカトリック教会で1888年完成。ケルン大聖堂を参
考にしたゴシック様式。中も広くステンドグラスはこっていて美しい。教会だけでなくマンハッタンの建物は、横幅はないが縦に細長く、全体をおさめるには写
真はとりにくい。どうせここまできたので、42丁目のグランドセントラル駅まで行く事にする。通りはビジネス街のビル群のようだ。
グランドセントラル駅はいろいろな映
画に出てくる。1913年建築、98年リニューアル。ドーム天井の星座でも有名。他の州にいく列車のターミナル駅だが、駅というより巨大なショッピング
モールになっていて、列車のホームは地下階の裏側で最初どこが駅なのかわからなかった。ヨーロッパのターミナル駅とはまったく趣が違う。ホームが隠れてい
るせいもあると思うが、駅というよりショッピングモールの中の広場という感じで普通の買い物客がぶらぶらしている印象。
高い買物をするつもりはないが、円高
なのでジョギングシューズとウィンドブレーカーがぼろぼろなので、スポーツ用品の店があったら覗こうと思っていた。ナイキショップが57丁目にあるので、
マディソンアベニューを北上し店を探した。
タイムズスクエア
マンハッタンは、碁盤の目状が基本なので、南が若い番号、東西に大きい幹線道路に東から番号か名前が付いていて、場所は交差点での道路標識をみれば位置が
わかる。地下鉄の駅名も道路番号と同じなのが多いので、位置がわかりやすい。南北の1ブロックは3分程度、東西の1ブロックは6,7分なので、歩く距離・時間
の目安にもなる。グランドセントラル駅から歩いて25分くらい北上して57丁目に。ナイキショップでは、ざっと見たが、私に会う小さいサイズがない。この
店にはキッズはないみたい。MOMAのガイドブックを買ったので荷物も重く一旦ホテルに寄り、手ぶらで今度はタイムズスクエアまで行ってみる。
ブロードウェイと7番街の合流するあ
たりがタイムズスクエア。ネオンがきれい。ミュージカルの大型ネオンサインが目立つ。劇場に入る予定はないのでぶらぶらを見てまわるだけ。フットロッカー
やアディダスなどを覗いたが小さなサイズはやはりない。ニューヨークはグルメだったり、劇場に行くとか、買物、みやげ物を探すには楽しいだろうが、歩いて
楽しい街という感じではない。みやげ物も観光地値段で品物にしては高い。歩きはじめは、高層ビルやペンシルビルのつくる景観がマンハッタンらしいと思った
が、どの通りも似た印象になってくる。歩きまわるという目的には味気ない。タイムズスクエアのビジターセンターを探し、無料の地下鉄マップをもらう。人ご
みがすごいのはタイムズスクエアのブロードウエイだけ。横道は人通りがほとんどない。夜になって一段と寒くなったし、裏通りは怖そうなので、7番街をホテ
ル近くまでもどり夕食にする。ガイドブックにあったトラディショナルフードの店に入る。結局ハンバーガーとサラダ、スープを頼んだが、量ばかりでかくて、
パンも野菜もまずかった。ハンバーガーにも多量の野菜が付いて来て、サラダは必要なかった。チップを入れて30$。明日は違う店にしよう。
1月30日(金) 2日目 (小雪 のち 曇り)
8:
15出発、9:20メトロカフェ(朝食)〜9:30地下鉄(57St/7AV・NRW
→59St/LexingtonAV乗り換え59St・6 → 86St
)〜10:15 グッ
ゲンハイム美術館 11:45〜(徒歩)〜12:00ノ
イエ・ギャラリー12:30〜(徒歩)セントラルパーク横断 〜 ア
メリカ自然史博物館 (昼食・博物館内カフェテリア)〜13:30地下鉄(81StMuseum
of National History・BC→59St/Columbus
Circle)〜 ホテル15:20発 〜地下鉄((57St/7AV・NRW →34St/Herald
Sq)〜 エ
ンパイア・ステートビル16:30発 〜 地下鉄(34St/Herald
Sq・NRW →49St)〜 17:00M OMA 〜コンビニ(夕食買出し) 〜19:00ホテル着・夕食
グッゲンハイム美術館
いつも旅先では早く目が覚め早朝散歩に出るが、冬だからまだ外は真っ暗なのでゆっくり起きる。本格的に美術館めぐりをする1日目。3日間2つづつを目安にスケ
ジュールを組んできた。グッゲンハイムからスタートだが、10:00オープンなのでゆっくり起床。朝食は、このパックにはついていない。昨日のメトロカ
フェ以外にしようと思ってはいたが、ホテル内の高級カフェも高く1人では入りにくそうな感じ。反対側にスタバがあって一度覗いてみたが勤め人ばかりあわた
だしく注文していて結構混雑しているので割り込めず、で、結局メトロカフェになった。今回はパンはやめて、パウンドケーキとコーヒーにした。4.5$。
地下鉄の切符は全て自動券売機だが、
大体どの駅も1台しかない。ガイドブックで調べた通りに操作して、1日フリーのメトロカード7.5ドルを買う。片
道どこまで行っても2$なので4回乗ればもとはとれる。57St/7AVの自動券売機は、日本語も選べたので助かった。グッゲンハイムにゆくには、事前に
調べた地下鉄の駅よりホテル前の57St/7AV駅から乗ったほうが乗り換えも楽そうなのでそこから入る。
地下鉄は、なかなか慣れるまで難し
い。同じ線路を番号違いの電車が走り、番号によって停車する駅が違うので、乗る駅と降りたい駅の番号を確かめて、電車の先頭の番号を見て乗る。それに、行
き先のホームは北方向へはUPTOWN、南方向はDOWNTOWNになるが、東西に走る電車では、ブルックリンとかクイーンズとかの方向を確かめてホーム
を探す。地下鉄の入口も曜日や時間によって閉まっていたり、DOWNTWNとか1方向のホームにしかいけなかった
りする。
北方向はUPTOWNのホームに行く
が、ホームにはすでに電車が来ていた。この電車は何番かわからないので次の電車の先頭番号を確認してからにする。ニューヨークの地下鉄は怖いイメージがあ
るので注意して乗る。駅名は道路と同じ名前が多いので位置はわかりやすい。乗り換えもサインを見ながら意外とスムーズにいけた。
86St
駅で降り、地上に出たが方向がわかない。交差点の道路標示を見るとLexingtonAV と86Stとあるので位置がわかり、セントラルパークの方向に
歩き出す。88Stを進んでいくとグッゲンハイムの丸い形が見えた。セントラルパークは雪で真っ白。おまけに道路は凍っているところがある。
グッゲンハイムはセキュリティが厳し
い。写真もだめ。クロークでバックとウエストポーチを預け、まず最上階までのんびり斜路を歩きながら円形斜面の作品をざっとみながら登っていく。フランク・ロイ
ド・ライトの設計。現代作家の作品は解りにくいが面白い。ところどころの特別展示会場には現代作家ばかりでなく、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなどもあっ
た。現代作家の作品は単に展示するだけでなく、映像や操作するもの、動かすものなどもある。最上階の内側の手すり沿いにレールを這わせ、1階まで玩具の
ヨットか鳥のようなものをすべらせていた。こういうのも見飽きない。草間やよいさんの作品など面白い。一番上の階に bookshopがあったが、ウエス
トポーチも預けさせられて、カードも持っていない。仕方なく、1階まで下りてクロークによって、財布を取り出して戻る。EVを探したらクローク側の後ろに
あり、EVでbookshopに戻った。今度は、円形の坂を下りながら、面白いものがあればよく見ていく。最近
は、中世美術などを多く見ているので、素材や造形が新鮮に映るのだが、これは何?と思うものばかり。意外に色の印象がない。
ノイエ・ギャラリー
グッゲンハイムからセントラルパークに面する5番街沿いのノイエ・ギャラリーにいく。個人の邸宅をそのまま見られるようにした工芸・装飾品中心の美術館だ
が、ドイツとオーストリアの美術館といっていてかなり閉鎖的な、ハイソサエティ的雰囲気で入りにくかった。カジュアルな服装をしている人間がいない。クリ
ムト、エゴンシーレなどの絵画もある。撮影禁止、子供入場禁止だった。ワンフロアは意外に狭い。2階以上がギャラリーのはずが、今日は、2階のみ公開とい
うので直ぐに見終わってしまった。ブックショップは1階のチケット売り場のそばだが、ここにはノイエの収蔵ガイド本はなかった。1階の奥には高級なカフェ
があったがメンバーズとあるし、高そうなので入らず。
アメリカ自然史博物館
外に出ると雪が降っている。MOMAが入場無料になるのは16時からなので、次にゆくつもりなのはセントラルパークを西に横断した反対側の自然史博物館。
セントラルパークは外周道路のどこからでも入れると思っていたら、入口は少ない。アッパーイーストの86Stの角
から入れたが、車道ばかりで、なかなか歩道が内部につながらない。やっと中の道路とつながったら、道は凍っているし、貯水池の外周道路になっていて緑はな
かった。北風が冷たく、凍ったつるつる滑る道路に苦戦しなから反対側のセントラルウエスト・8番街に出てほっとした。79Stの自然史博物館まで震えながら歩く。
自然史博物館は入場料15$のはず
が、なんだかわからないが1$だった。プラネタリュウムやシアターに行かないと伝わったのかも。いろいろ見学コースメニューがあり料金もそれぞれのようだ
がよくわからない。ここも広く、パンフレットをもらったがどこから見ていくかわかりにくい。ここも順路というものがないようだ。とりあえず恐竜関係の4階
から下がってくることにしたが広すぎる。1時を過ぎたので、4階でカフェを探してサンドイッチとコーヒーにした。12ドル。ここもパンは大きいだけでぱさぱさで
まずい。
歩き方がわかるガイドマップなどがあ
ればもっと楽しめるのかも。よく探さなかったので見つからなかっただけかもしれないが。有名なプラネタリュウムなど見ていないが、どちらかというと、剥製だか作り物のフィギュアはリアルだが、お子様向けの印象で、
今日見た範囲では期待したほどではなかった。
他の階への移動もよくわからない。は
ずれの階段室のようなところを見つけ移動した。他にありそうだけど。上階をざっと見て、地階のブックショップにいったが、本よりも巨大なお土産屋と化して
いる。ガイドブックも買わずに地階の出口から直接地下鉄の駅に出た。グッゲンハイムの本が重いので、他に行く前に一旦ホテルに荷物を置きにいく。
エンパイアステートビル
まだ3時過ぎなので、MoMA には早い。15:20ホテル発でエンパイア・ステートビルの展望台にいくことにした。ニューヨークの高いビルといえば、
ロックフェラーセンターやクライスラー、GEビルも展望で有名らしいが、私の年代では何と言ってもエンパイアステートビル。大昔は、一度登ってみたい、と
思っていたことを急に思い出した。
近くにいけば、ビルは見えるだろうと
思っていたが、34丁目駅から地上に出てもビルはみえず、地図の場所のビルにいっても工事中の囲いがあってビルの入口がわかりにくい。結局、写真でよく見るビルの外観は見るこ
とがなかった。ブロックを1周してしまった。ブロックの外周は店が並んでいてビルの入り口は裏側にこじんまりあり、さらに内側も店が並んでいてビルに入っ
た感じがしない。ガードマンのおじさんに、展望台のチケット売り場を聞いてやっとわかった。2階に上がる。チケット売り場は、観光客はほとんどいないの
に、ディズニーランドのチケット売り場並みにロープで仕切られ、仕切りのロープ沿いにぐるぐる階をまわされてやっと展望台へのエレベーターにたどりつく。
80階でエレベーターを乗り換え、86階の展望台に。別料金を払うと102階の展望台にもゆけたらしい。86階でも十分だと思う。展望台に出ると、ガラス
張りの内周と外気にさらされた外周の展望台。もう雪はやんで、夕日が雲間からさしこんでいる。曇りのため視界がいいとはいえないが、東西南北よくみえる。
マンハッタン島の先端方向には小さく自由の女神が見える。上から直下の道路を見ると車が米粒のような大きさで動いている。16:30になったのでEVで下
る。
地下鉄で49丁目まで行き、そのまま
MoMAに行く。無料なのでさすがに昨日よりすごく混んでいる。チケット売り場によったら入場料0ドルのチケットをくれた。昨日見なかった、1,2階の現
代美術をからみていく。いろいろあって面白いが意味はどれも不明。現代美術を見る目はないな。最後に、昨日来た3階、4階の絵画ゾーンの中で見ていない
ゾーンも見ていく。疲れたわりには、お腹がすかない。7番街のいくつかのレストランの周りをうろついたが食欲はわかず、結局コンビニに入って、水、リン
ゴ、ブドウと菓子パンを買って、ホテルに帰り休憩したあと夕食代わりにした。
1月31日(土) 3日目 (曇りのち晴れ)
8:
30出発 〜 8:40パリジェンヌ(朝食) 9:00出発 地下鉄(59St Columbus Circle ・(A) →168St)→シャトルバス(168St → 193St)〜(徒歩)〜FortTryonPark→10:30ク
ロイスターズ美術館〜11:40地下鉄(191St ・1 → 79St)〜 ゼ
イバーズ〜 地下鉄(79St 1,2 →59St/Columbus
Circle)〜13:15パリジェンヌ(昼食)〜ホテル14:15発 〜地下鉄(57St/7AV・NRW →59St/LexingtonAV乗り換
え59St・6 →86St
)〜15:00メ
トロポリタン美術館(MET)〜18:00地下鉄(86St・6→ 51St/LexingtonAV
) 〜ス
ポーツオーソリティ〜 (徒歩) 〜15パリジェンヌ(夕食)〜ホテル着20:30
カ
フェレストラン
今日は、プチ冒険。クロイスターズ美術館は、マンハッタンのガイドブックの地図の範囲を超えていて大体の場所しかわからない。住所はわかるが、地下鉄の
190丁目駅から歩いて8分という。クロイスターズはメトロポリタン美術館の分館扱いで、同じ日のチケットがあれば、どちらかは無料になるので、クロイス
ターズのあとメトロポリタンに行く予定。クロイスターズ美術館は、地下鉄A線で行く。
A線の地下鉄駅への途中、カフェに入
る。その店のガラスにセットメニューがべたべたと貼ってある、やぼったい日本でもある昔ながらのカフェレストランのような店だ。全くニユーヨークっぽくな
い。名前もパリジェンヌ。中も日本の昔の喫茶店のような造り。4人掛け席が20席くらいとカウンター席がある。カウンターにおじさんが1人、レジに別のお
じさん。お客は、2人。どうみても観光客ではない。カウンター席に座り、セットメニューを注文。おじさんがサーブしてくれる。味は普通だが、ほっとする店
だ。何にも言わないのにコーヒーをお変わりしてくれる。この店はいいかも。
クロイスター美術館
A線の最も近い駅は、コロンブスサークルの59St Columbus Circle駅。地上からの入り方が複雑。一番近い
地下への入口から入ったら、どこがA線のUPTOWN方向のホームかわからない。駅は工事中でサインもない。しかたなく、一旦、改札を出てブースにいる駅
員らしき人に聞き、改札を通ろうとしたら何度カードをいれても通れない。メトロカードは、一度改札を通すと20分は使えない、というのを忘れていた。そう
こうしていると黒人のオバサンが、改札の中から私のカードを使いなさいと渡してくれて改札に入れた。感謝。
教えてくれた階段を探して下に降りた
ホームは、A線のDOWNTOWN行きみたい。今度は男性に聞いたらホームの反対の階段から2階に上がったホームがUPTOWNホームだと教えてくれた。
ゆくとホームには、黄色い紙のポスターが沢山貼ってある。
今日は土曜日なので、電車の間隔は平
日よりもさらに長い。やっと来た電車に乗り込むと車内にも黄色いポスターがベタベタはってある。駅名は住所と同じなので、どこらあたりを走っているのか
わかりやすい。15分たったころ黄色いポスターの単語を追ってみると土日はA線は各駅停車になり、168丁目までしか行かない、そこからはシャトルバス
で、という事らしい。20分くらい乗って168丁目駅に着いたら、駅員に全員下ろされ、地上に出させられた。わけがわからず他の乗客の動きを見ていると、
散らばっていく人達と別にどこかにぞろぞろ歩いていく乗客がいる。そちらに付いていくとバス停だ。
シャトルバスは地下鉄と同じ路線を
走っているか解らないので、バスの運転手に190丁目に行きたいといったらブロードウェイをずっと行く、といっているらしいので乗り込む。乗ったはいい
が、バスの降り方もわからず、降りる人を観察していた。ボタンを押すでもなく、バス停が近づくと運転手の脇のドアの前にたっていく。窓からバス停を探して
いたら、いつのまにか193丁目になっていて、急いで降りた。193丁目では、大分もどらなくてはとブロードウェイの坂道を登ると、地下鉄1号線の191
丁目駅の入口があった。さらに歩いたが、A線はブロードウェイからはずれているらしい。やっと人とすれ違ったのでクロイスターズはどこか聞いたが、知らな
いという。2人目に住所を示して聞いても知らないという。4人目にやっと、来た方向の先に公園がありその山の上だ。ここからは遠いから公園の近くで聞けと
いう。公園は、バスから降りた193丁目からもっと先らしいので来た道をもどる。ブロードウェイ沿いの左側に丘が見えてきた。ドンドン道を下り195丁目
あたりに、公園のFort Tryon Park
という小さな入口看板があった。その丘の道を登っていくと、クロイスターズへの→のある街灯が山道に立っていた。ほっとした。
丘をドンドンのぼっていくと中段の車
道に出てしまい、また美術館はどっちかわからない。うろうろして車道を行ったり来たりして、また、散歩しているオバサンに聞くともっと先の大きい建物だか
らまっすぐ行け、という。ずいぶんとうろついたものだ。車道を歩いていくと城のような建物が見えてきた。せっかくの公園なのに楽しむ余裕もなく、やっと入
口にたどりついて、一服する。10時30分着。
クロイスターズ美術館は、フランスや
スペインの中世修道院の遺物や中世建築部品の美術館。回廊はフランスから移築したクサの回廊。有名なものはないが、織物、工芸品、祭壇画、フレスコ、彫
刻、石棺などロマネスク、ゴシックの中世美術と建築はそれなりに素晴らしい。クロイスターとは修道院の回廊の意味。この美術館の前身はバーナード美術館と
いっていたが、その後ロックフェラーがメトロポリタンに寄贈した美術館。有名でもないし、場所も遠いので都心にある美術館と違って静かに見て廻れる。他に
もお客さんはいるが少ない。他の客は、団体のバスで来ているようだ。見られるのは建物の1階部分だけなのでゆっくりみてまわっても1時間程度だ。寄せ集め
とは思えないほどうまく石造りの1つの教会のようになっている。今回のニューヨーク旅は、マンハッタン島の中だけだが、ここが一番離れている。言葉もでき
ないくせに、よく来たと思う。
ゼ
イバーズ
外に出て公園の脇に見えた水を見にいくと公園も凍っていてつるつる。先の水は池ではなく、ハドソン川だった。迷わないように、来た道を戻り、麓のブロード
ウェイに出る。帰りは地下鉄1号線で帰ることにする。1号線も止まっているとは考えもしていない。ブロードウエイの地下鉄への入口はわかりやすかったが、
中はトンネルになっていて結構長い。ちょっとこわい。1号線なら、調べてきたスーパーのゼイバーズに寄って土産用のお菓子をさがそうと79St駅で途中下
車する。駅からブロードウェイ沿いに直ぐに見つかる。すごく混雑したスーパーだ。
食料品が充実している。アメリカっぽ
い食品が多くてみな買いたくなる。安いし。 グリッシーニのようなものがいろいろあって食べてみたい。日本でみたことない。ジャムもうまそう。チーズも豊
富。飲料、アルコール、生鮮、惣菜何でもある。食料品スーパーなんだろう。ビスケットやチップスも充実。調味料やジャムも安い。日本のスーパーの半額くら
い。みんな買いたくなるが重さが気になるのでスーパーの袋、2袋くらいで我慢する。これでお土産類はいいことにす
る。店のとなりにゼイバーズのカフェもあって昼にしようとのぞいたら満席で入れなかった。しかたなく、ゼイバーズの袋では持ち運びしにくいので路上で、
持っているエコバッグをひろげ移し替えた。一旦、ホテルに荷物を置きに行こう。
メトロポリタン美術館
ホテルへの途中で、朝食を食べたパリジェンヌというカフェの前を通るので、また行き、ランチセットを食べる。この店を早く知ればよかった。朝食のコーヒー
とトーストセット3$も慣れたトーストだった。昼は、オムレツセットにした。チーズたっぷりの大きいオムレツに、トースト、コーヒーで9$。オムレツは
やっと食べきれた。パリジェンヌという名前とはまったくそぐわない、下町風のカフェでウエイターはみなおじいさん。しかも気さくに話しかけてくる。客も若
い観光客は一人もおらず、顔なじみ客か、家族連れの観光客だけのようだ。朝、来たことを覚えていてくれていた。こっちは片言の返事しかできないのがもどか
しい。
ホテルに買物の袋を置き、地下鉄を乗
り継いでメトロポリタン美術館に行く。チケット売り場でクロイスターズに行ったことを伝えたら、クロイスターズの入場バッチをわかるところに着ければいい
とのこと。
メトロポリタンも大きく、広い。どう
せ全部は見られないので、1階は中世美術ゾーン、近代美術ゾーン、2階は、ヨーロッパ絵画ゾーン、19世紀のヨーロッパ絵画・彫刻ゾーンの4ゾーンだけ見
ることにする。ここも順路はないので各ゾーン内をうろうろした。まず1階の近代美術ゾーンに行く。ここも有名名画がごろごろ、初めは主要な部屋だけ見るつ
もりが結局ほぼ全部を見てまわった。写真はOKなのだが、ゆっくりみたいし、撮りはじめると全部撮りたくなるので多少遠慮した。
次に、中世美術ゾーンにいく。ここは
クロイスターズどころではない、板絵、祭壇画、彫刻はすばらしいものばかり。1階だけで疲れてきた。足も頭も。
頑張って2階のヨーロッパ絵画ゾーン
にいく。ここも教科書やTVで紹介される名画がところ狭しとならんでいる。1つの美術館がこれだけ持っていることがアメリカの金力の凄まじさを感じてしま
う。
ヨーロッパ絵画ゾーンには、イタリア
ルネサンスの絵画の主要な作家の作品がこれでもかとある。これほどルネサンス美術があるとは思っていなかったのでゆっくり見た。中世末期からルネサンス期
のまだまだ知らない作家の作品もある。19世紀のヨーロッパ絵画・彫刻ゾーンに行く途中に特別展示ゾーンがあり、イタリアルネサンスの特別展をやってい
た。これは見逃せない、とここも覗く。素描ゾーンから家族、女性、親子などと部屋ごとのテーマでルネサンス絵画が並んでいる。ヨーロッパ絵画ゾーンとこの
特別展を見れたのはMETに来た甲斐があった。
もう足も痛くなってきたが、最後に、
19世紀のヨーロッパ絵画・彫刻ゾーンにいく。ここも、印象派からセザンヌ、ゴッホ、ピカソと部屋ごとに巨匠の部屋が20くらいあり、さすがに、見方もぞ
んざいになる。カフェを探して入ろうとしたがが混んでいて入れそうもない。1階の入口の椅子で休憩し、明日時間があったら又くることにする。
ス
ポーツオーソリティ
もう18時で暗くなってしまい、寒いが、最後のチャンスでスポーツオーソリティかニューバランスの店に行ってみることにして地下鉄で51丁目までいく。夜
はさすがに、怖いし、道もわかりにくかったが、スポーツオーソリティに行った。ウィンドブレーカーはここでも小さなサイズはなかったが、ランニングシュー
ズはセール中で安い。買いたいナイキや他のデザインのものはサイズがなかったが、アシックスの旧タイプが39$であったのでこれにした。店員がひとりで大
量の客に対応していて、他の店員は手伝わない。レジで20分は待たされた。地図でみるとこの店は51丁目にあるので、横に歩けばMoMAに出るので、歩いて帰ることにする。ホテルに入る前に、夕食をどうするか1軒安そうなレストランを見つけたが迷ったあ
げく、またパリジェンヌで夕食にした。チキンコンソメのカップスープとパンケーキ、コーヒーで11$。パンケーキも大きなサイズで3枚。満腹になってホテ
ルに帰った。
2
月1日(日) 4日目 晴れ
8:00
出発〜セントラル・パーク散歩〜8:30パリジェンヌ(朝食)9:00発―地下鉄(57St/7AV・NRW →59St/LexingtonAV乗り換
え59St・6 →86St)〜 9:30メ
トロポリタン美術館(MET) 〜11:30カフェテリア 12:00発〜(徒歩)〜ホ
イットニー美術館〜(徒歩)〜フ
リック・コレクション15:00発 〜地下鉄(59St/LexingtonAV/6 →Bowling
Green) 〜バッ
テリーパーク 〜地下鉄(Bowling Green ・6 →14St/UnionSq)〜ト
レーダー・ジョーンズ、フー
ド・エンポリアム 〜地下鉄(14St/UnionSq/NRQ
→ 57St/7AV)〜17:15ホテル・一旦かたづけ 18:00発〜タイムズ・スクエア散歩 〜19:00パリジェンヌ(夕食)〜20:00ホテ
ル・荷造り
MET
最終日のホイットニー、フリック共に、オープンが11時なので、9:30オープンのMETに先に行くことにして、ニューヨークに来て初めての朝の散歩にセ
ントラルパークの南端を歩く。雪が凍ってつるつる。犬を連れて散歩する人とジョギングをしている人が多い。朝食は、またパリジェンヌでコーヒーとトース
ト。今回もコーヒーをお替りしてくれた。
ちょうど9:30の開場時間にMET
に着いた。チケットは、小さなバッジ。昨日とほとんど同じだが、色が違う。それで日にちを区別しているらしい。昨日ぞんざいに見た19世紀のヨーロッパ絵
画・彫刻ゾーンにまず行く。ゴヤ、コロー、マネ、ルノアール、レンブラント、ドガ、ルオー、セザンヌ、ピサロ、ゴッホなど収蔵作品のすごさに圧倒。昨日見
とばした部屋を見て廻る。 次いでヨーロッパ絵画ゾーンのイタリアルネサンス絵画と特別展を又見る。ルーベンス、グレコ、テイエポロ、ラファエロ、ティチ
アーノ、フェルメール、ベネローゼ、ピエロデラフランチェスカ、フィリピーノリッピ、マンテーニャ、ヴァンダイク、ベラスケスなどの知らなかった作品が
あった。
1階に降
り、リーマンコレクションでゴヤ、ルーベンス、アングル、グレコ、ボナールなどを見てからまた中世美術を見て廻り、最後にエジプト美術・デンドゥール神殿
ゾーンを見た。11時30分、疲れたので地階のカフェに行き、ついでに早昼にする。12:00METを出る。これでも、MET全体のゾーンの3分の1程度
しか見ていない。
ホイットニー美術館
次は、75丁目のホイットニー美術館に行く。ここは、アメリカンアートのコレクションで有名だが、現代アートの面白いものやオキーフ、ホッパーの絵画など
があった。針金を使った、サーカスのカルダーや全く名前の知らない作家のモダンアートが面白かった。セキュリティも厳しく、写真は勿論だめ、ブックショッ
プはあるが、美術館の作品ガイドは見つからなかった。
フリック・コレクション
また徒歩で次の美術館にいく。70丁目のフリック・コレクションだ。。入口が反対側でほぼ1周してしまった。鉄鋼王フリックの自宅を美術館にしたのもの。
アメリカの美術館は大富豪のコレクションがもとになっているところが多いが、ここも自身の好みで集めた美術品を公開している。他の美術館と違って、ある
ジャンルでコレクションしているというより様々な種類を気に入ったものを集めたという美術館。あまり期待せずにいったら、トンでもない。建物のすごさにま
けないコレクションの良さにびっくり。イタリアルネサンスの絵画から、近代絵画まで幅広くしかも素晴らしいものばかり。フィリッポ・リッピ、ファン・アイ
ク、グレコ、ブリューゲル、ジョバンニ・ベリーニ、ブロンズィーノ、ベロネーゼ、ピエロデラフランチェスカ、ドウチョ、などの名作、フェルメールが2枚、
ルノアール、ゴヤ、ラトゥール、ターナーなど近代絵画もすばらしい。絵画ばかりではない。分野やジャンルが多彩、それでも、雰囲気はみな落ち着いたトーン
のものが通底していてゆったりした空気の美術館だ。自宅ということもあり、公共美術館のように展示専用で構成されていないのでくつろげるのかも。最後の最
後にとってもいい美術館に出会えた。この美術館は、今回の美術館めぐりでは一番お勧めかも。
おまけの散歩
美術館を出たらまだ3時。1、2箇所どこか行けそうのなので、自由の女神クルーズは無理としても一目見られるかもしれないバッテリーパークとスーパーマー
ケットがかたまっているユニオン・スクエアを見て行くことにする。まず、バッテリーパークまで、地下鉄で南下。バッテリーパークは昔、街づくりの教科書と
言われ公共開発のお手本だったが、今は荒れている。自由の女神クルーズの観光客目当ての出店ばかり目につく。ちょうど今日最後のクルーズが出るところだ。
昨日より暖かいが風が強い。波止場までいくと、自由の女神が遠望できた。
地下鉄でユニオン・スクエアまで戻
る。調べてきたスーパーマーケットのトレーダー・ジョーンズ、とフード・エンポリアムを覗く。トレーダー・ジョーンズは、下町のスーパーという感じで非常
に混んでいる。商品もゼイバーズより日常生活用というか、大衆向け。価格もさらに安い。お菓子やビンモノを買いたくなったが、もうスーツケースの余裕はな
いので、水とポテトチップスだけで我慢する。
トレーダー・ジョーンズからすぐ近く
のフード・エンポリアムは、多少高級な食品スーパー。惣菜やチーズ、ハム類、鮮魚、ワインなどは充実している。惣菜コーナーが広い。こうした新しい店より
ユニオン・スクエアのほうが耳慣れている。そこも近い。グリーンマーケットで有名だが曜日が決まっていて、残念だが今日はやっていない。地下鉄で一度ホテ
ルに帰り、荷物を置き、手ぶらでタイムズ・スクエアに最後の散歩に出かけた。小銭で買えるだけお菓子を買おうと店に入ったら、結構高くて、M&Mを3つし
か買えなかった。
最後の晩餐も結局、パリジェンヌにし
た。メニューから、フレンチフライ、カップスープ、ローストビーフとコーヒーを選び18$。ローストビーフは大きいだけで味は大してよくないがおじいさん
の手前頑張って食べた。20時ホテルに帰り、セイフティを空にし、スーツケースを再度整理する。本類があるので、けっこう重い。20Kgは超えているな。
手荷物用のバッグに小物類を入れ替えスーツケースの中身を減らしておいた。
2月2日(月)〜3日(火) 5・6日目 移動日 (曇り)
7:25出発〜8:15ケネディ空港
着、チェックイン〜9:15朝食〜10:30搭乗〜11:00NH009便→2月3日14:45成田着
朝、コーヒーを飲みたいが、パリジェ
ンヌは7時オープンなので、迎えの時間には間に合わなそうで、ホテル内のレストランに行った。チェックアウトしたら時間どおりに迎えが来ていた。空港まで
もスムーズに50分で着いた。運転手に、重量オーバーなら、25$を払うか、中身を減らすかになるのでと言われ、サイフを確認したら26$しかなかった。
空港のチェックインでは通路側はとれなかったが、最終搭乗口での希望を出してもらっておいた。スーツケースは22kgだったが超過料金なしでOKだった。
空港の中は航空会社別のターミナルの
ため、店は少なくブランドショップ中心で買うものもなく、朝食にスコーンとコーヒーで時間をつぶす。待っている間に、呼び出しがあり通路側の席にしてくれ
た。全日空のビデオはまあまあ充実していて、ビデオを見て過ごしたので全く長く感じない。いつもは見ない邦画をけっこう見た。来る時と帰りで、おくりび
と、ハッピーフライト、阿弥陀堂だより、レッドクリフT、ウォーリー、イーグルアイ、ワールドオブライズなどなど8,9本見た。そのほか見たい映画を見終
わらないうちに着いてしまった。
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