BOLOGNA-FIRENZE-2
ボローニャ、フィレンツェ紀行の後半最中君03
     9月30日 (水)8日目 ボローニャ → フィレンツェ  (晴れ) 

8:40チェックアウト・荷物預け出 発 〜8:55UGO のERBE 〜9:15サ ンジョバンニ・イ モンテ教会〜ボローニャ駅11:25ローマ行きES発車― 12:25フィレンツェSMN着 〜12:45 ホテルアラ マンニ、チェックイン14:10出発〜14:25サ ンタ・マリア・ノベラ教会 〜15:20サ ンタ・マリア・ノベラ薬局15:40出〜15:55ルッ チェライ宮〜16:00サ ンタトリニータ教会 〜16:25サ ンティアポストリ教会 〜16:40 オルサンミケーレ教会〜17:00郵便局〜17:20パ ディア・フィオレンティーナ教会〜17:45ダ ンテの家〜18:30STANDA〜18:55アルノ川・ベッキオ橋〜19:25ホテル着

フィ レンツェの計画は、拠点として考えていて、フィレンツェ自体には、今まで行っていないが美術史の本で取り上げられていた絵画などがある小さな教会などを見 てまわる程度しか考えていない。周辺の都市の美術館や教会が日曜と月曜が休みのところが多いので、その日にはフィレンツェにいる予定。基本的にはのんびりとうろつくこ としかイメージはない。特に今日は全く予定を立てていない。

今 回、12泊滞在するアラマンニホテルは、駅に近くて安いことで選んだのだが、三ツ星ではあるが今までの海外旅行での最低クラス。豪華さや格調など全くな い。古いし、外から部屋まで行きにくい構造になっている。アメニティグッズなども全くない。いつも予備に持つシャンプーなどを使うことになった。それでも従業員 は気さくで、掃除はきちんとしているし、TV、シャワー・トイレもちゃんと機能するし、こじんまりとして気持ちの いいホテルでよかった。

8:40 チェックアウト  列車の時間まで最後のボローニャ散策をしようと早めにホテルをチェックアウトしてスー ツケースを預け、出かける。今まで行けなかったところを歩く。8:55UGOのERBE
まず、ERBE という市場に行ってみる。今日は開いていた。基本的には生鮮食品の市場で魚屋、肉屋、八百屋が並んでいる。早いせいか開店準備中の店が多い。地元の人向け だけに安い。ちょうど水が無かったので買う(0.3€)。他には一般的なお店だった。マジョーレ広場を通り、3度目のトライになるサンジョバンニ・イ モンテ教会に行ってみる。今日は入れた。コッサのステンドグラスが美しい。

11:25ボローニャ駅ローマ行き ES発車
予 約できたESはローマ行きでボローニャの次はフィレンツェに停まるので一駅だ。大きいスーツケースをやっと列車に持ち上げ、スーツケース置き場に置こうとしたら満 配。席への通路もせまくスーツケースを移動できない。ドアの入り口に置いたまま、車両のちょうど真ん中あたりの席の様子を見にいったが人が座っているの で、入り口あたりの空いた席に座る。ドア横のおじさんがスーツケースはここにとスペースを空けてくれた。

12:25フィレンツェSMN着  さすがESは早い。1時間でなつかしいサンタマリア・ノベラ駅についてしまった。ボロー ニャとは桁違いの人ごみだ。以前よりも雑然とした印象だ。直ぐにホテルをさがしに行く。
12: 45 ホテルアラマンニ・チェックイン
駅 の脇を走るアラマンニ通りに面するはずで、10分もかからない。会社とマンションとホテルが一緒の古い建物。スキップフロアになっているので半階上がっ て、小さなエレベーターにのる。このエレベーターも外側のドアと内側のドアを手動で閉めボタンを押す。2人乗るといっぱい。スーツケースがやっと入った。 フロントは3階。チェックインし、部屋を教えられ直ぐにスーツケースから荷解きし、散歩用のサブバックを準備した。古く狭いがきれいにはしてあり十分。
 

14:10出発   まず、SMN薬 局へいって頼まれものをさがす。

14:25サンタ・マリア・ノベラ教 会
ホテルからシッタ社のバスターミナルの横をぬけサンタマリア・ノベラ教会の前をいく。ここはまた見たいところの一つなので、入ってみた。(2.5€。) 久しぶりだがいい。マザッチョの三位一体は前に見たより色がうすくなっているような気がした。以前は写真はOKだったが今回は撮影禁止になっていた。ゆっ くり見ているせいか前には見たのかと思うところが沢山あった、回廊にも入れ(2.7€。)奥にも行った。ここの奥は確かに初めてだと思う。外に出て正面の 芝生を横切り、たしかこの道だと思いながら薬局を目指す。

15: 20サンタ・マリア・ノベラ薬局
SMN薬局vbf9 距離は思いのほかあったが直ぐに見つかる。頼まれものメモを出してこれがあるか聞いたら、直ぐに出してくれた。以前気が付かなかった小部屋がありフレスコ で埋まっている。
15:55ルッチェライ宮へ。 以前来た時は工事中だったルッチェライ宮に行ってみる。ここは非公開なので外だけだが。
16: 00サンタトリニータ教会。  サンティ・アポストリ教会へ行く途中にサンタトリニータの前を通ったので入ってみる。前はもっと暗かったと思うが、ロレン ツォモナコの祭壇画やフレスコ、ギルランダイオのフレスコと牧者の礼拝。ルカデラロッビアのテラコッタ・フェデリーギの墓もある。前に泊まったホテルのあ るトルナブォーニ通りを横切り、サンティ・アポストリ教会を探す。

16:25サンティアポストリ教会
この教会は洗礼堂と同時期に建てられたフィレンツェでも古い聖堂。ロッベアーノのポルタイユ(16世紀)も残る。円柱で仕切られた3層のバジリカでロマネ スク様式だが、独特の形をしていて半円アーチやエンタシスはブレネレスキが参考にしたといわれている。

16:40オルサンミケーレ教会
こ こも目抜きどおりにありながら今までは外側の彫刻やテラコッタだけみて内部には入ったことは無かった。カンビオの設計で1240年建設されたが火災で焼け て1337年に再建された。オルカーニャの祭壇画がある。祭壇はダッディの恩寵の聖母。内部の写真を撮ろうとしたら止められた。ここは小麦市場と礼拝堂だっ たものが聖堂になったもの。
 
スーツケースが重くなるのは間違いないので、郵便小包をおくれないか考えてはいた。宅急便も考えたがネットで調べたら結構高いのであきらめた。郵便局で聞 けるか、共和国広場にあるので行ってみる。

17:00郵便局   
お 客さんの流れを見ているが、どうもどこに行ったらいいのかわからない。一般の人はいくつかのボタンが並んだボタンを押し、番号札をとり、それぞれのカウン ターの前で番号が表示されて順番をまっている。だれも封筒やハガキ、小包などは持っていない。手順を聞こうと職員らしい人に聞いたが、何といっているか全 くわからなかった。今日はあきらめる。次にバルジェッロの前にあるパディア・フィオレンティーナ教会へいく。

17: 20パディア・フィオレンティーナ教会  この教会は古い歴史がある。978年修道院として始まり13世紀に建て直された。鐘楼もジョットの鐘楼より古 く、14世紀初頭のもの。フィリピーノ・リッピの聖母、ダ・フィエゾーレの聖母子の浮き彫りなどが残っている。静かな修行僧の祈りの最中で写真を撮ってま われる雰囲気ではない。ここも中心地に近いが観光客はあまりこない。静か。外は何度も前を通っていたのだが初めて中に入った。

17:45ダンテの家〜ドォーモの横 道を通る静かな路地にある。ただし、生家がここにあったというだけらしく1900年頃に建物は再建されたので中は記念品をおいているだけらしい。、中には入ら なかった。

 18: 30STANDA    まだ、スーパーのスタンダがあるかドォーモの裏の道を通り、見にいってみた。フィレンツェは長くいるので、1.5lの水2本、房ごとのバナナ、リンゴ一山、焼 きたてのバケット、ヨーグルト、生ハムなどを買う(5.8€。)普段使いのエコバックがちょうどいい大きさだった。重いし、疲れたしお腹も空いているので早くホテルに 戻りたい気もあるが夕景のアルノ川沿いに遠回りしてみようと歩きだす。

18:55アルノ川・ベッキオ橋   川も前より汚れている。フィレンツェの旧市街の中も車が増えた気もする。重い袋を提げやっとホテルに戻る。
19:25ホテル着  資料や買い物をかたずけてから夕食にする。バケットがおいしい。 今回2回目の洗濯をする。この部屋には小さな裏庭を見下ろし、と なりのマンションと対面するが、小さなベランダがあり、そこで一服する。


10月1日(木)9日目 フィレン ツェ  (晴れ 15−26℃)

8:15出発 〜 8:35 サ ンタポッローニア修道院 〜8:55スカルツォの回廊 〜9:15サ ン・ミケーレヴィスドミニ教会 〜9:25デ リ・アンジェリ礼拝堂 〜9:45 サ ンタ・マリアマッダレーナ・パッツィ礼拝堂 〜10:20ホー ン美術館〜バルディーニ美術館 〜11:25サ ンタ・クローチェ教会〜13:00セッリストーリ公園〜13:40ミ ケランジェロ広場 〜14:30サ ン・ミニアート・アルモンテ教会 〜サ ン・サルヴァトーレ・アルモンテ教会〜〜17:10中央市場 〜17:20SITAバスターミナル〜18:15ホテル着

計 画では今日からがフィレンツェ散歩のはずだった。昨日行けなかったリストのところを歩いてみる。みな小さなところなので探している時間のほうが長い。そ のため前に来なかったところも歩くことになり面白い。ミケランジェロ広場には歩いていってみたし、前回は夕方で内部が暗いサン・ミニアート・アルモンテ教 会にもまた行きたかった。大体の位置関係はわかるので、道を確かめる程度でガイドブックを見る回数はへった。午後はフィレンツェのまた行きたいところだけ を歩いた。SITAの切符売り場の係員はいやみな人で、明日の切符は売らないという。インフォメーションで聞くと買えるというのに。しかたなく、シエナへ の片道だけかった。(6.8€。)

8: 15出発  朝は久しぶりにゆっくり朝食を食べた。若い学生のような従業員がいろいろ話かけてくれるが、ヒアリングができないのがもどかしい。この従業員 が朝食の準備をしてくれるのだが、いつも遅い。早く出かける計画の私としては朝食はあきらめないとだめかもしれない。定時は7:30から朝食ということに なっているのだが。今日はまず、8:00から開いている教会などに行くため、出発する。

8:35 サンタポッローニア修道院   
カスターニョ最後の晩餐vbf10 今はカスターニョの美術館ということになっているらしい。11世紀に創建され14世紀に改装したらしい。さらに19世紀初めに修道院は閉鎖されたらしい。 小さいがカスターニョの最後の晩餐やキリストの受難、磔刑などフレスコとシノピエがきれいに残っている。

8:55スカルツォの回廊   
そ こからサンマルコ修道院の脇にあるはずのスカルツォの回廊のある建物にいく。ものものしいガードマンがいて中に入れてくれない。ちゃんと入口の看板に月、木、土の午前 中は開館と書いてあるのに。何か役所になっているらしい。ヨハネ信心会の修道院の回廊にアンドレア・デル・サルトのヨハネの生涯を描いたフレスコがあるは ずなのだが。

9:15サン・ミケーレヴィスドミニ 教会  
 あきらめて、ドォーモの近くの小さな教会サン・ミケーレヴィスドミニへいく。もとはドォーモの後陣があったところにあったが14世紀後半に移 転させられ たらしい。ファサードはアンマンナーティが設計したもの。フィレンツェにはめずらしく、マニエリスムの最初の作品となったポントルモの聖家族がある。

9:25デリ・アンジェリ礼拝堂  
次に捨て子養育院の手前にあるデリ・アンジェリ礼拝堂にいく。これはブレネレスキのロトンダといわれる建物だが今現代的に改装されてしまっている。内部は フィレンツェ大学の就職相談やセミナールームとして近代的になっていて学生が出入りしている。趣なし。こ こまできたのでパッツィ礼拝堂にいく。

9:45 サンタ・マリアマッダレーナ・パッツィ礼拝堂
13世紀に創建され、15世紀後半にサンガッロにより改修された修道院。ペルジーノの磔刑がきれいに残る、という参事会会員の部屋と思われる部屋は鍵かか かっていて入ることができない。人声はどこかでするがどこにいるかわからなくて聞くこともできない。残念。

10:20ホーン美術館
サ ンタ・クローチェからアルノ川に向かうとすぐにある。クロナカ設計の15世紀末のパラッツォ。美術史家ハーバート・ホーンが購入しコレクションを展示、 フィレンツェ市に寄贈した美術館。祭壇画のコレクションが有名。小さな美術館なので期待していなかったが、ジョット、ロレンツェッティ、タッデオ・ガッ ディ、マルティーニなど素晴らしいコレクション。見学用にガイドブックを貸し出してくれた。これは欲しいと思い買おうとしたら在庫なしと言われてしまっ た。 小さいがいい美術館だ。

ホーン美術館からそのままグラチエ橋 をわたってバルディーニ美術館にゆくが、美術館自体閉鎖中のようだ。中世からバロックまでの彫刻、絵画、陶器など多数収蔵しているというので残念。
 
11:25サンタ・クローチェ教会    
また、グラチエ橋をもどりそのまま裏道を歩いているとサンタ・クローチェに出てしまい、ジョットのフレスコがみたくて入る。(5€) 中は大規模な修復中で見られないところが多かった。それでも肝心のジョットのフレスコは見られた。以前に来た時には名前も知らなかったガッディなどのフレスコ などが多数ある聖具室もじっくりみると素晴らしい。付属の美術館もまた行ってみた。オルカーニャ、ブロンズィーノ、ロレンツォ・モナコなどもあった。ゆっ くり見たせいか、作品を見たーという気がする。

外に出て、階段にすわりこれからの予 定を考える。半日あるので、サンミニアート・アルモンテ教会まで歩いて行ってみることにする。12:50出発。

13:00セッリストーリ公園(昼 食)   またグラチエ橋をわたり左のポッジ広場を目指すが、川のそばに公園があったのでベンチにすわり昼食にする。
13: 40ミケランジェロ広場   一休みして元気回復。ポッジ広場を目指して歩くと四角い塔がある。ここがポッジ広場。広場の後ろに階段があり、方向はわから ないが上を目指して登る。公園の道を歩いているような感じ。いつの間にかミケランジェロ広場の展望台の下に出た。ミケランジェロ広場も人は沢山いるが前ほ どではない。日本人はいない。中国人や韓国人ばかり。

14:30サン・ミニアート・アルモ ンテ教会 
こ の教会は面白い。前も夕陽が美しいときに来たが、今回は教会の中をじっくり見た。見た記憶がないところが沢山あった。ポルトガル枢機卿の礼拝堂で有名だが そのヴォールトはルカ・デ・ロッビア、墓はロッセリーノが作っている。聖具室もアレティーノのベネディクトの生涯を描いた素晴らしいフレスコ。クリプタの 上にある祭壇の象嵌も美しい。 ゆっくり前庭でフィレンツェの市内全景を見てからサン・サルヴァトーレ・アルモンテ教会に行ってみる。
 
15:30サン・サルヴァトーレ・アルモンテ教会    

クロナカ設計のシンプルな外観、内部 も単廊式でいかにも簡素。ルネサンス様式のこの教会はミケランジェロも賞賛したという。曇ゆきがあやしいのでぼちぼちミケランジェロ広場を下る。ぱらぱら と雨が降ってきた。カサをさすほどではないが。

16: 40スタンダ  フィレンツェで時間のある時に、ドライトマトなど買っておこうと遠いがまたスタンダにいってみる。しかし、オイルづけのドライトマトしか売っ ていない。ないとなると探したくなり、中央市場に行ってみることに。17:10中央市場  やっとサン・ロレンツォ教会の後ろの市場にいくと閉まってい る。平日は14:00までだった。

17: 20SITAバスターミナル   しかたなく、ホテルへ戻るが、シエナ行きのバスの時間を確認して切符を買おうとSITAのバスターミナルにいった。明日 の切符は明日にしろと窓口で売ってくれない。インフォメーションにいくと買えるという。改めて、窓口で文句をいうと片道だけ売ってくれた。

駅に近いコンビニを覗き、ドライトマ トを探すと、ここもない。もう1軒のミニ・スーパーにいき、ノンオイルのドライトマトがあるか聞くとある、というので探すとあったが、やや高いので少しだけ買う。

 

 

10月2日(金) 10日目 シエナ(曇り のち 晴れ 14−23℃)

7:15出発 〜SITAバスターミ ナル7:45シエナRAPID ―9:05シエナ・グラムシ広場到着9:30出発 モンタネッリ通り・パンナデソプラ・Gli Uniti 〜9:45カ ンポ広場・インフォメーション・10:00プラン再検討〜 10:10マ ンジャの塔 〜10:40市 立美術館〜11:35サ ンドメニコ教会〜12:00カ テリーナの家 〜12:10洗 礼堂 〜12:20ク リプタ 〜12:30ドォー モ美術館〜13: 25サ ンタ・マリア・デラ・スカラ〜 13:40ドォー モ〜14:20国 立絵画館 〜カ ンポ広場 〜15:50サ ンベルナルディーノ祈祷堂〜16:10サ ンフランチェスコ教会 〜 グラムシ広場・バス停・16:40フィレンツェDIRET〜18:29フィレンツェ・SITA着 〜 18: 40SMN駅 〜19:50ホテル着。

 

今 日はシエナ。今回の旅行で期待しているところの一つ。最初のイタリアツアーできたが、サンドメニコ教会の前から大聖堂の前を通り、カンポ広場にきて10分 くらいブラブラしただけで、どこの建物にも入っていない。フラストレーションがつのったのを思い出す。その時、シエナは路地と坂で複雑な街だという印象 だったが、地図をみると意外と道もわかり易い。斜面の程度は実際にいかないとわからない。今回は見たかった市立美術館、大聖堂、大聖堂美術館、国立絵画館 など期待以上によかった。

7:00に一応食堂にいったらまだ電 気もついていない。駅との間のバールが開いているのでカプチーノ(1.2€)を飲んでからバスターミナルへいく。

SITAバスターミナル7:45シエ ナRAPID。RAPIDは高速道路を主体に走る。DIRECTは途中の街を回るらしい。

9:05シエナ・グラムシ広場到着
 1時間20分でグラムシ広場に到着した。シエナの市街に入ってからは、ツアーの時通ったところがわかり、なつかしかった。ツアーではサンドメ ニコ教会側で バスを降り歩いたが、グラムシ広場はシエナの旧市街地の反対側にある。グラムシ広場に目印らしいものがなくどっちの方向に歩けばいいのかわからないしトイ レにも寄りたいので、近くのカフェに入りパンとカプチーノで一服しつつ道順を検討。

9: 30出発  モンタネッリ通り・パンナデソプラ・Gli Uniti   最初に地図を入手したいのでカンポ広場にインフォメーションがありそうなので持 参してきた地図を広げ、モンタニーニ通りからバンクオブソプラ通りを広場にゆくことにする。道すがら格調のある建物を左に見ていく。パンナデソプラとか Gli Unitiとかの表示があった。  9:45カンポ広場・インフォメーション。  カンポ広場への入り口はすぐにわかった。まだ観光客は少ないが広場 では作業中で美しい広場とはいえない。広場の外周のどこかにインフォメーションがあるはずなので探しながら半周する。見つけて、地図をもらおうとしたら 0.5€と有料だった。

 10: 10マンジャの塔
最 初に市庁舎でもあるプブリコ宮殿の市立美術館に行き、切符売り場でマンジャの塔との共通券を買いたいといったら、単独券しかないといっている。共通券を買 いたいなら、マンジャの塔に行けといっているようだ。マンジャの塔の入り口は同じ市庁舎の入り口の反対側に小さな階段があり、それを登る。行くとチケット 売り場がありカメラはいいが、バックとウエストバックもロッカーに入れろ、という。(12€)そこから階段を登る と一旦外に出る。そこから塔が立ち上がっている。102mもあり階段をのぼると息がきれる。14世紀に建築。10:30一番上からはさすがに腰がひける。 かたちばかりの階段が最後にある。他に誰もいなくてゆっくりシエナの街並みを見ることができた。下のカンポ広場も小さく見える。

10:40市立美術館  
塔 を下り、さっきの美術館にいく。美術館自体がプブリコ宮殿そのもので、下は市庁舎に使われている。13世紀末から14世紀初頭に建てられ、ギッベリーニ派 の狭間がならび上はレンガ造りになっている。スピネッロのフレスコのある部屋から始まり、バルトロのフレスコ、地図の間にはシモーネ・マルティーニの有名 な荘厳の聖母などがあり、ドウチョの描いたフレスコもある。平和の間にはこれも有名なロレンツェッティの善政の効果、悪政の効果のフレスコがある。それぞれ大型で見応えがある。写真は とれないので、シエナの本と別にパンフレットだけ買った(5€)。次にここからは、一番離れているがサンドメニコ 教会にいく。途中からツアーで来た道ではないかと思うところを通った。
 
11:35サンドメニコ教会
こ こは以前のツアーでバスへの集合場所にしたところ。13世紀から15世紀に建てられたゴシック建築で大きいが単廊式。ヴァンニのカテリーナのフレスコに始 まり、ソドマのカテリーナの法悦、聖痕を受けるカテリーナのフレスコ、マイアーノの祭壇などがある。シエナ派とよばれるものほどの明るさは感じられない。次に、ドォーモ広場に見るべきものがかたまっているの で坂道を下るが、その途中にカテリーナの家というのがある。12:00カテリーナの家。カテリーナが聖痕を受けたとされる13世紀の十字架がある。サン タ・カテリーナ・インフォンテブランダ教会というのが正式な名前。

12:10洗礼堂(共通券12€。)
地 図的に一番近そうな道を選んでいったら、ドォーモ広場ではなく、裏側の洗礼堂のほうに出てしまった。白い大理石の装飾が美しい1382年に建築されたもの で、内部はクエルチャの洗礼盤、ドナテッロの像とクエルチャのブロンズ浮き彫り、ギベルティのものなどで覆われている。周囲のフレスコはヴェッキエッタ、と 言われる。観光客も多い。

12:20クリプタ   洗礼堂から ドォーモ広場に出ようとしたら階段の途中に、クリプタへの入り口があった。ただの遺跡と思って入ったら、フレスコの鮮やかな色がある。(共通券)

12:30ドォーモ美術館・塔
 クリプタからさらに階段を登るとクエルチャ広場の、計画が頓挫した新ドォ−モのアーチの下に出る。その脇がドォーモ付属美術館の入り口になっ ている。1階 は彫刻でピサーノやクエルチャのものが多数ある。2階には絵画、特に、ルネサンスのシエナ派とよばれる作家のものが多数あり感激する。ドウチョの荘厳の聖 母、クレヴォレの聖母、ロレンツェッティのマリアの誕生などは美しい。
美 術館の2階のはじに小さな階段があり、何人かはそこから出ていく。入ってくる人もいる。何かあるのかと行ってみると新大聖堂の建築途中の名残か、螺旋階段 があり、狭い屋上に出られるようになっている。マンジャの塔とはまた違う景色が見られる。まさか美術館の中からこんなところに出られると思っていなかっ た。どこかで読んだ気はするがこことは思わなかった。気づいてよかった。

13:25サンタ・マリア・デラ・ス カラ
ドォーモ広場の反対側にある9世紀から11世紀のいわば病院のようなところ。内部に救済院の日常が描かれたフレスコ画があるとのことだが、工事中で閉鎖し ていた。

13: 40ドォーモ  スカラ救済院前の壁側の椅子にすわり、ドォーモの正面外観を眺めてから内部に入る。12世紀に着工され200年かかって完成したゴシック 建シエナドォーモの床装飾vbf11築。この聖堂には多くの芸術家、ピサーノ親子、ミケランジェロ、ピントリッキオ、ドナテッロ、ベッキエッタ、ベッカフーミ、17世紀にはベルニーニも参加 していて見るもの全てが作品といっていい。象嵌の床面装飾はすばらしく大聖堂の床全体に描かれている。参観者はその装飾の周りを迷路のように歩いていく。 ピッコローミニ家の図書館もピントリッキオのフレスコ画で埋められている。どこを見ても教会と思えないほど見どころが豊富。
 
14:20国立絵画館
シ エナの道は意外とわかり易い。直線道路はなく、坂道と路地ばかりだが、混乱はしない。絵画館は12世紀後半から16世紀くらいまでのシエナ派の絵画が集め られている。グイドダシエナ、ドウチョ、シモーネマルティーニ、ロレンツェッティ、サッセッタなどの作家の有名なもの無名なものが沢山あった。あきない。 最後に少し離れたサンフランチェスコ教会にいくが、その前に、インフォメーションで本を買いたくてカンポ広場を抜けていく。(20€)
 
15:50サンベルナルディーノ祈祷堂   
サンフランチェスコ教会 と同じ広場にあるサンベルナルディーノ祈祷堂に先にいく。15世紀の創建で、ルネサンス様式をもつ。アゴスティーノの聖母子浮き 彫り、ソドマ、ベッカフーミの絵画もある。
 
16:10サンフランチェスコ教会  
磔 刑図ほかロレンツェッティのフレスコが残る。かなり疲れ、広い前庭の石壁に座って休憩。ぼちぼちバス停にもどる。16:40分にバスがあったのでそれまで にタバッキを見つけ切符を買わなければいけないので早足でもどる。いつも沢山あるタバッキが中々目につかず、結局グラムシ広場に近い通りのタバッキで買っ た。(6.8€)

16:40グラムシ広場・バス停・・ フィレンツェDIRECT   
フィ レンツェ行きのバスはもう人がのっており急いで乗ったら直ぐに走りだす。でも高速道路にゆかず、サンジミニャーノの近くとかポッジポンシの近くをうねうね 走っていく。バスはRAPIDでなくDIRECTだった。同じ時間に2本あるのを忘れていた。それで1時間50分でSITTAバスターミナルに着いた。
すぐにSMN駅の切符売り場でピサ行き往復を買った(12.8€)。夕食後19:50ホテルへ戻る。

 

10月3日(土)11日目 ピサ   (晴れ 14−26℃)

7:20出発 〜 7:32  PISACentrale行きー8:51PISACentrale着 〜9:30インフォメーション〜9:50サ ンパオロア・リーパ教会 〜10:10サ ンタマリア・デラ・スピーナ教会 〜10:15 旧 王宮美術館〜 11:10サ ンマテオ国立美術館 〜12:20サ ンフランチェスコ教会〜12:35サ ンタカテリーナ教会〜12:40公園〜13:05カ ヴァリーニ広場 〜13:20ドォー モ広場 〜13:35チケットセンター 〜シ ノピエ美術館洗 礼堂カ ンポサントドォー モ博物館 〜 15:20斜 塔 〜15:50ドォー モ 〜16:30PISACentrale駅16:54PISA発―18:03SMN駅着〜 19:15ホテル着 

今日はピサに行く。ここも以前ツアー できたが、ドォーモ、洗礼堂だけ入りあとは、斜塔の広場をぶらついて移動しただけで、PISAはほとんど何も見ていない。その後知識を増やせたので、ピサ の見所をリストアップしてきた。

7:00念のため食堂を覗いたら、食 事の準備はできていないもののカプチーノをいれてくれた。
7:32 PISACentrale 行き  ピサに行くには何本か行き方があるがこの列車はエンポリ経由で少し時間がかかる。
8:51PISACentrale着 駅についてから直ぐに帰りの列車の時刻表を確認し、歩き始める前にカフェに寄ることにして朝食にする。インフォメー ションで地図をもらおうとしたが閉まっている。しかたなく、用意してきた地図とガイドブックで歩き始める。

 9: 50サンパオロア・リーパダルノ教会
最 初に、わき道にそれ、アルノ川沿いのサンパオロア・リーパダルノ教会にいく。11世紀に建てられたピサ・ロマネスク様式の教会。午前中は開いているはずが ここも開いていない。裏庭にある12世紀のサンタアガタ礼拝堂に行けるか回ってみるとポツンと立っていた。八角形のレンガづくり。内部には入れなかった。アルノ川が見えるので 行ってみる。川の向こうにグエルファの塔が見える。ピサの城砦の一画。造船所の一部として13世紀に建てられた。第2次大戦で爆撃されたものを1956年 修復したもの。登れるらしいが行かない。ついでアルノ川沿いに建つサンタマリア・デラ・スピーナ教会に行く。
 
10:10サンタマリア・デラ・スピーナ教会  
駅 からドォーモへ行く橋のソルフェリーノ橋の側にこじんまりと建つ。ロマネスクゴシックというらしいが非常に装飾的なかわいい教会。もとは祈祷堂だったもの を14世紀にアーチで3つに区分し小さな教会とした。最初開いていなかったが、周囲の彫刻を見ていたら人が来て開けた。入場料2€をとられた。建物内で現代作家の彫刻を展示していた。次に、昼過ぎまでしか開いていない旧王宮美術館へ橋を渡っていく。まっすぐ行けばピサの斜塔方向だが、アルノ川沿いに右に回る。

 10: 15 旧王宮美術館  
ガイドブックにはサンマテオとの共通券あり、とあるのでいったらなくて、単独券5€ だった。トスカーナ大公フランチェスコ1世の館にピサ王宮の歴史と美術、寄贈されたコレクションなどを展示する。メディチ家の肖像などがあるがいくつかは フィレンツェで見たものと同じような気がする。(?)ブロンズィーノ、ラファエロの絞首刑の奇跡、ラビオリーニの聖母子、レーニやブリューゲルもあった。

 11: 10サンマテオ国立美術館 
これもアルノ川に面して立っている。(5€) サンマテオ修道院があったところで、ピサ派といわれる作家の彫刻やトスカーナの絵画を集めている。12〜15世紀のものが多い。Aピサーノ、Gピサーノ、 Nピサーノなどの作家、ドナテッロ、ヴェロッキオの彫刻、絵画ではギルランダイオ、フラ・アンジェリコ、シモーネマルティニ、マザッチョ、ゴッツォリなど ピサのいろいろな教会から選んで集められたものだけに、いいもの、美術史の本によく登場している有名なものがある。

12:20サンフランチェスコ教会
ま だ時間はあるので、少し遠回りする。サンフランチェスコ教会は13世紀の教会。内陣にはガッディのフレスコ、主祭壇はトンマーゾピサーノの大理石装飾があ る。 そこからドォ−モのほうに歩いていくと広い公園の脇にサンタカテリーナ教会がある。12:35サンタカテリーナ教会 13世紀後半に建築されたドメ ニコ派でピサ様式といわれる彩色陶板が貼られている。Nピサーノの受胎告知があるらしいが昼休みで閉まっていて入れなかった。
観光客は、アルノ川沿いにはいるが、裏道ではこれまでほとんど合わない。地元の人の静かな日常生活があるだけだ。観光客はピサの斜塔のあるドォーモ広場に ばかり集中している。

13:05カヴァリーニ広場
次に行くのは、ピサのかっての政治の中心カヴァリーニ広場。ヴァザーリが手がけたパラッツォが周囲を囲んでいる。サントステファーノ騎士団の本部が置かれ ていたカヴァリエーリ宮、騎士の教会、時計の館など、装飾的な壁面を見せている。広場をぬけてドォーモに行く。
 
13:20ドォーモ広場   
カヴァリーニ広場からまた裏道を通り、ピサ観光の目玉ドォーモにいく。裏道から出たところは、最初のイタリアツアーの時昼食を食べたレストランの前だっ た。今日も観光客で満員。広場にある建築物のどれに入るにも入場券がいるのでまずチケットセンターにいく。

13: 35チケットセンター 広場の正門のほうに歩くとシノピエ美術館がありそこがチケットセンターになっていて、人が並んでいる。斜塔に登るつもりはなかった が、ここのチケットはシノピエ美術館、洗礼堂、カンポサント、ドォーモ、ドォーモ博物館とそれぞれ選んで合計を買うシステムになっていて、面倒なので全部 といって買った。25€。斜塔は時間予約制になっていて15:20だがOKか、というのでOKしてチケットをもら う。

 シ ノピエ美術館。  同じ建物にあるので最初にシノピエ美術館にいく。シノピエとはフレスコの下絵のこと。建物は近代的な美術館で、カンポサントのフレスコ の下絵が保存されている。Bゴツッオリ、ブッファルマルコ、Tガッディが書いたシノピエは皆大きい。よく残っているものがあったものだ。

洗 礼堂。  次に、前回響く音にうっとりした洗礼堂に入ってみる。前には知らなかったが、説教壇はニッコロピサーノのイタリア最初のゴシック彫刻と言われる もの。八画形の洗礼槽はGダ・コーモが作ったとされる。今日、音を聞かせてくれたのは男性で前回ほど声が美しくはなかった。

カンポサント。 
ピサでは第一にカンポサントに来たかった。13世紀に建てられた納骨堂。前回はその重要性に気づかず入らなかった。
周 囲の壁はフレスコで装飾され、彫刻が収蔵されていたが1944の砲撃でほとんどが破壊され、大半が失われてしまい、現在も修復中。一部しか壁には見ら れない。残ったもので重要なものはアンマンナーティ礼拝堂がフレスコ展示室になっている。保存のためはがされブッファルマルコの死の凱旋、最後の審判など の大フレスコは圧巻。ゴッツッオリとともにすごい作品と思う。
 
ドォーモ博物館。
まだ斜塔の時間までには時間があるので、先に、斜塔のそばのドォーモ博物館に行く。1階は彫刻や遺跡、宝物などがあり、2階に絵画がある。ゴッツォリなど 結構数もあった。建物自体もよく、2階の回廊からは、斜塔をみたことのない角度から見られるのも面白い。8€でピ サの本を買った。もう少しで10分になるのでドォーモの横で座って待つことにする。

 15: 20斜塔
ピサの斜塔の階段vbf13 20 分少し前に行って並んだら、先に、カバンを預けなければだめ、といわれ、急いでロッカールームに行ったら凄い列になっている。あせっても進まない。順番が 来て、チケットを見せろというので見せると時間を訂正してくれた。急いで戻ると、まだ20分の組が入るところで入れてくれた。高さは56m。いろんな塔に 登ってきたが階段の幅自体は他の塔より広いが傾いた分だけすり減りが大きい。登れるのは上段の下までと思いこんでいたら、最も上の円周まで上がれるのに驚 いた。最後の登りへの階段が見つからず、思わずもっと傾いたほうにいったら、笛を吹かれ注意されてしまった。注意されたことよりもすべり落ちそうで恐かっ た。最上段にあがっても腰がひけている。1回30人前後で登るが、階段の上り下りに遅い人がいるので、狭い階段はどちらかが途切れないと動けない。下りも 皆一列になって下る。

 15: 50ドォーモ  荷物を受け取りにいき最後にドォーモに入る。前に来た時は内陣の近くまで行けたと思うが今日は真ん中あたりまでしかゆくことができない。 ゆっくり見ることもできないので早々に出てしまった。普通は駅までバスで行くらしいが、つかれているが歩いてもどる。ドォーモ広場からカフェが並ぶ路地を ぬけローマ通りをまっすぐ植物園沿いに歩き、ソルフェリーノ橋に出て、そのまままっすぐ駅に向かう。歩いているのは地元の人が多いが、駅からくる2,3の 観光客から、ドォーモはこの道でいいのか聞かれた。

 16: 54PISA発―18:03SMN駅着 今度の列車はほぼ1時間でSMN駅に着いた。明日は日曜日なので、フィレンツェではフィエゾーレに行く予定にして いる。SITAのバスターミナルにいったらフィエゾーレはなく、ここは中長距離のプルマンだけだと思いだした。また駅に戻り反対側のバスのチケット売り場 で聞く。直ぐ前の7番から出るとのこと。時刻表を見ると日曜は20分おきに出ている。

 10月4日(日)12日 目 フィエゾーレ・フィレンツェ  (晴れ 後 夜雨 13−24℃)

8:40出発 〜9:00フィエゾー レ行きバス−9:30フィ エゾーレ・ミーノ広場着〜10:10サ ンフランチェスコ教会〜10:30ドォー モ〜10:40ロー マ劇場・考古学博物館 〜ミーノ広場〜11:35展望公園〜ミーノ広場バス停12:10 SMN駅行き − 12:50サンマルコで下車〜  13:00イ ンディペンデンツァ広場14:00〜SITAバスターミナル〜15:00 ドォー モサ ンタ・フェリチタ教会〜15:25ウ フィッツ美術館に並ぶ・16:20入場〜19:45ホテル着 

今 日は日曜で、クローズのところが多いので、当初からフィエゾーレへ行く日と決めていた。標高300mの山の上。エトルリア時代の都市国家が起源。ただし、 もっと広々とした丘を想像していたのだが、イタリアの他の街と同様に坂の多い山の上の街だった。フィレンツェ市街を一望できる小さな公園もある。ローマ時 代の劇場跡など多数の遺跡と考古学博物館もあった。小さい街なので昼には見終わり、午後はフィレンツェにもどり、ウフィッツィにいった。

 9: 00フィエゾーレ行きバス
少 ししか人はいないのでゆっくり座れると思っていたら子供と親の団体が来て一気に騒がしくなった。並ぶ習慣のないイタリアは直ぐに満席。フィエゾーレはどっ ちの方向かわからなかったが、サンマルコの横を通り、線路を越えていく。やがて緩やかな登りになり、山道を走る。このあたりは別荘地のような豪邸もある。 9:30フィエゾーレ・ミーノ広場着。  30分でフィエゾーレの中心、ミーノ広場というかわいい広場に着いた。目の前がドォーモ。広場では縁日のような 出店が並んでいる。さっそくドォーモに行ってみるがしまっている。となりのバンディーニ美術館も閉まっている。日曜はやっているはずなのだが。周囲をうろ うろしたがわからず、しかたがないのでサンフランチェスコ教会に行ってみる。教会への道はきつい坂道。

10:10サンフランチェスコ教会   
石 畳の斜面を一足ごとに登って行く。坂道の途中に雰囲気のいいバック屋とかレストランがある。左を見ると急に視界が広がる。バック屋の前から小さな公園と展 望台フィエゾーレvbf14にゆけそうなので少しもどり、公園に。そこは、フィレンツェの街の全体が見下ろせる素晴らしい景色が広がる。盆地のように山が周囲を取り囲みもやがた なびいている。見飽きない。 また、道にもどり登っていくとそこも視界が開けていた。右に登る道の奥に教会らしきものが見える。この山の一番高いところに ある。ローマ時代、アクロポリスがあったところに14世紀に建てられたロマネスク様式の聖堂。入り口の脇には昔使用していた小さな僧房が見学できた。内部 は質素。フランチェスコ会の資料室のようなところもあった。前庭も清掃されてきもちがいい。とっても静か。登ってきた階段からの視界が良い。
 
10:30ドォーモ   
坂道を下って、ミーノ広場にもどった。ドォーモの正面、入り口はこっち側だった。11世紀に創建されたバジリカ形式のロマネスクの聖堂。ダ・フィエゾーレ の聖母像が主祭壇にある。バンディーニ美術館にまた行ってみるが閉まっている。向かいにローマ劇場というのがある。

 10: 40ローマ劇場・考古学博物館  
ミーノ広場の裏側にある。入場料は考古学博物館込みで12€ と高いが入ってみる。入ると目の下にローマ時代の劇場跡がひろがる。シチリアのものほど大きくはない。そちらに行く前に考古学博物館に行ってみる。近代的 な建物だ。遺跡の上に建てられていてガラスの床から人骨が見えたりむき出しに遺跡があったりする。このローマ遺跡はそれ以前のエトルリアの神殿などがあっ たところに帝政末期に作られたもので一部は混在している。博物館から外に出る。ローマ劇場や神殿、浴場跡などの間を散策路が整備されていて公園のように なっている。

ミーノ広場   博物館を出て広場のバザールを見て回る。古道具や古本、バッグや装飾品のアンティークなど面白いものも売っているが値段はい い値段だ。アンティークや手作り風のアクセサリーも古いデザインだが本物なのかわからない。近くにレストランもあるが、さっきの眺めのいい公園で昼食にし ようと、坂を登る。

 バ ス停 ・12:10 SMN駅行き  バンディーニ美術館は開きそうもないので広場でバスを待ち、戻ることにする。
12:50サンマルコで下車   駅にもどってもしょうがないのでサンマルコ近くのバス停でおり、まだ歩いていない方向に、とバッソ要塞のほうに行ってみ る。水を飲もうとしたらカバンの中がぬれている。中をあらためる場所を探していたら広い公園があった。海外の安い水のペットボトルは口が緩いものがあって、気を付けていても水漏れすることがある。イタリアでは2回目、イスタンブールでもやってしまい、水浸しは3回目だ。

13: 00インディペンデンツァ広場   バッソ要塞の手前のインディペンデンツァ広場だった。陽のあたるベンチを探して、カバンの中のものを出して、濡れてし まったものを乾かす。ガイドブックがぬれたのは困った。ティッシュをページにはさみ干す。ベンチで休みながら今日の予定と明日のフィレンツェでの計画を練 り直す。月曜日は美術館が休みのところが多いのでフィレンツェにいることにしているのだが。ヴォルテッラに行く方法があれば日帰りコースに加えてみようか 検討。本数はかなり少ないがバスがありそうなのでSITAに行ってみることにする。14:00バッソ要塞はイベント時でないと入れないとあったが、やはり 入り口の門までしかゆけない。バッソ要塞は、神聖ローマ帝国のカール5世がサンガッロのプランで建てさせたもの。前を通り、駅を超えSITAバスターミナ ルに行って調べるがバスはSITAではないらしい。

15:00  ドォーモ フィレンツェのメインの名所は、前回までに行っているので、今回優先順位が低く行っていないところが多い。まだ行っていないドォーモに入ってみる。さすがに観光客で混んでいる。今回もドォーモの半分くらいのところで区切られ、 内陣のほうへは行けない。何度か来ているので見慣れてしまいあまり感動しない。外に出て、観光客でごったがえす目貫通りをぬける。

サンタ・フェリチタ教会   ヴェッ キオ橋をわたりサンタ・フェリチタに行ってみるが、開いているのは9−11時だけのようだ。時間があるので、予約していなかったウフィッツに行こうと行っ てみる。歩き疲れてもいるので並ぶのも覚悟のうち。

15:25ウフィッツ美術館 
そ れほど列が長くないので並ぶ。16:20にチケットが買え、入場できた。55分の待ち時間だった。最初の部屋からじっくり見る。メディチ家の部屋はまた変更 になっていた。ウフィッツは3回目だが、何度来てもいい。大体、年代順に並んでいるので、特に、最初のほうにあるドウチョやジョットからみ始めるが観光客 の大半は、ボッティチェリやラファエロ、ミケランジェロなどに集中する。たしかに素晴らしいが。後半の16世紀後半以降の部屋の部分は、歩き疲れるせいもあるが観光客はほとんどいなくなる。
18:15出る。今回も堪能した。

18:40スタンダ   ドライトマ トが本当にないのか、心残りでまた探しにいった。他にも値段を調べようと思っていったがドライトマトは見つからなかった。みなオイルに漬けられてビン入りのものしかない。しかたなく戻る。

 

10月5日(月)13日目 フィレン ツェ  (晴れ 15−28℃)

8:30出発 〜 9:00 サ ンマルコ修道院 〜10:30サ ンタ・フェリチタ教会 〜10:40サ ンフェリーチェ教会〜11:00サ ントスピリト教会 〜11:50リッカルディ宮 〜12:00中 央市場・食堂 〜13:30ホテル14:15出発〜14:55カ ルミネ教会・ブランンカッチ礼拝堂〜〜16:30サ ンティシマ・アンヌンツイアータ教会〜スタンダ〜駅〜18:10ホテル着 
今日は、月曜日でどの都市も休館のところが多く、フィレンツェで一日過ごすことにしていた。フィレンツェは考えてみれば予定を立てていないので、旧市街の 中でもう一度行ってみたいところを行くことにする。ヴォルテッラは今回あきらめた。

8:30出発 ゆっくり出発してスカ ルツォの回廊にまた行ってみるが、今日も断わられた。理由をいってくれればいのだがだめだけなので困る。しかたなく向かいのサンマルコ修道院にいく。(4€。)
9:00 サンマルコ修道院。  2階への階段にある受胎告知をまず見にゆく。それから僧房を覗きながらサボナローラの部屋やメディチ家の礼拝堂などを見 て歩く。1階にもどり前回はざっとしか見なかった回廊周りやフラ・アンジェリコの磔刑図などをゆっくり見た。

10:30サンタ・フェリチタ教会。  今度は、ヴッキオ橋をわたりメディチの回廊が中を通っているサンタ・フェリチタへもまた行ってみる。ミサ中だったが入ることはできた。次にサン・フェ リーチェにいく。

 10: 40サン・フェリーチェ教会 地図ではピッティ宮殿の直ぐ前のように描いてあるのだが実際は見当たらない。近くのバールの人に聞くとすぐ先を右に、という。曲が る道がわかりにくい。ほんのちょっと先にあった。教会は11世紀の創建で、バロックの時代に改装したが現在の外観は14世紀から16世紀のルネサンス様式の形に戻したものらしい。主 祭壇にはジョット派の十字架とギルランダイオの聖母子などがある。

 11: 00サントスピリト教会  
サントスピリト教会正面vbf15 土 曜日でないと付属の食堂美術館は開いていないのだが、前回来た時は工事中で全く入れなかったので、近いから行って見る。前回のような工事囲いは全くなく すっきりしている。内部はもっと重厚感があるのかと思っていたが思いのほかすっきりしている。白い壁のせいかも。写真が撮れないのが残念だ。アゴスティー ノ派の教会でブレネレスキの設計になるもの。着工直後にブレネレスキがなくなったため、ファサードは未完のままという。 内部は白い円柱で3廊にわかれ、 後塵のうしろまで空間があるという特徴的な設計。バラ窓はペルジーノ、その他、フィリピーノリッピの聖母子、マーゾ・ディ・バンコの祭壇画、ギルランダイオの聖母 子とアンナなどもある。 聖具室にはミケランジェロの木の十字架があるはずだが閉まっている。お昼を中央市場の食堂で食べるつもりで、サンタトリニータ橋 からもどることにする。

 11: 50リッカルディ宮   橋をわたりトルナブォーニ通りを通る。ここは前回泊まったホテル・レジデンツァのあるところだ。ホテルは全く変わっていなかっ た。管理人のおばあさんでもいるかと思ったが人はみえない。ホテルのとなりのリッカルディ宮は前回は中をのぞけなかったが、扉が開いている。事務所になっ ているようだ。

12: 00中央市場・食堂    パンツアーニ通りを横切りメディチ家礼拝堂の裏のほうから中央市場にいく。観光客が多い。ドライトマト、ポルチーニ、ワインに バルサミコなどの店と八百屋、果物屋に魚屋、肉・ハム屋と混んでいる。値段は観光客目当てか安くはない。ドライトマトとポルチーニとリンゴを買い、今度は 食堂のある一画に行ってみる。店は3軒あるがテーブル席は壁側につながっている。1軒だけすごい行列。いろいろな煮込みなどがある。注文が難しそうなの で、すいている店のテーブルに座る。ニョッキと水を頼んだ。メニューの看板には水込みで6€、と書いてあるのに精 算したら8.5€もとられた。看板の6€はなんなのだろう。かさばって重い土産類を一度ホテルに置きに帰る。午後もまたぶらぶら散歩に出る

14:55サンタマリア・デル・カル ミネ教会・ブランカッチ礼拝堂   
前はちゃんと予約してから行ったカルミネ教会にいってみる。以前の記憶と変わらない。以前食べたケバブの店もあった。チケットもすんなり買えて(4€)、またビデオを先に見せられるのかと思ったら、そのまま入れてくれた。マザッチョのフレスコは相変わらずの姿をみせてく れた。ゆっくり回廊で休憩してから出た。

 16: 30サンティシマ・アンヌンツイアータ教会   効率的ではないが散歩のつもりなので、苦にせず歩き回る。ぶらぶらと橋をわたり、裏道をとおり革製品の 店、文房具の店、カバン屋をのぞきながら歩く。本のカバーを革で作っている店があって、お土産によさそうと思いながらさんざん迷ったあげくに買わなかっ た。安いものでも30€以上するので。

サ ンティシマ・アンヌンツイアータ教会にいった。ここも何度もきているが、いつもミサ中だったりしてじっくり見た記憶がない。今日もミサ中だがミケロッツォ の小礼拝堂ではなく、奥の方で行っていたので小礼拝堂を初めて近くから見ることができた。柱廊玄関の誓いの回廊はいつ来ても工事の道具が置いてある。フレ スコはポントルモや、フィオレンティーノ、デルサルトが描いているのでこれもじっくり見た。
ぼちぼち帰る。途中、駅によって、明日のコルトーナへ行くためアレッツォへの切符を買った。往復で11.4€。
      

10月6日(火)14日目 コルトー ナ  (うすぐもり 15−25℃)

SMN駅7:09発アレッツォ行きー 8:40アレッツォ着〜9:10コルトーナ行きバス乗車〜10:15コルトーナ・ガリバルディ広場到着〜サ ンドメニコ教会〜サンタ・マルゲリータの道を間違える〜11:07ガリバルディ広場〜サ ンタ・マルゲリータ通り〜11:35聖 マルゲリータの墓所〜12:10サ ンフランチェスコ教会〜12:30教 区美術館ドォー モ中 世の家〜13:30ガリバルディ広場着・13:40アレツォ行きバス発車 〜14:50アレッツォ駅前着15:06SMN行き発―16: 25SMN駅着〜17:00サ ンタマリアマジョーレ教会〜18:15ホテル着

今 日はコルトーナへ行く。第一の目的は、フラ・アンジェリコの受胎告知を見ること。鉄道の駅からは離れているので、どこかからはバスで行く必要があるが、ガ イドブックではアレッツォからは平日は本数もある、というのでアレッツォ経由とした。先に、ピエロ・デラ・フランチェスカのあるアレッツォに行くのがいい が、サンフランチェスコ教会は10月7日に予約しているのでアレッツォ散策があとになってしまった。
コルトーナも小さな山の上の街。もともとはBC6世紀のエトルリア人の都市。13世紀には城砦ができ、旧市街地には中世やルネサンス期の建物が多く残って いる。シニョレッリはこの街の生まれ。

 6: 40出発  アレッツォからコルトーナへのバスの情報がないので、なるべく早くアレッツォに行くため、早朝に出発。
SMN 駅7:09 発アレッツォ行き  15番ホームにはもう列車が入っている。イタリアでは、発車のベルやアナウンスなど無く時間が来ると動き出す。この線も どこからか単線になるようだ。カメラのSDカードの容量がいっぱいに近いので取り替える。8:40アレッォツ着  約1時間半でアレッツォについた。帰り の時刻表を見るとSMN駅行きは本数があるので気にしなくてよさそう。駅のタバッキでコルトーナへのバスの切符、往復を買う(6€)。 そこから駅前に出ると、左側にバスのターミナル、右にインフォメーションがある。インフォメーションはまだ開いていないので、バスターミナルのほうに行 き、停留所の看板で探してみる。でもコルトーナ行きというのがない。 聞く人もいないのでしかたなくバス停を一つ一つ見ていくがやはりない。   一台の バスが入ってきたので聞くとわからない、と言っているらしい。座っている学生に聞いたら、一緒に探してくれたが、わからない。もう一つの建物にSITAの 切符売り場があったので聞くと、駅前のマクドナルドの看板の下のバス停だ、と言っているらしい。 

 9: 10コルトーナ行きバス乗車   駅のロータリーにはマクドナルドはなく、マクドナルドの看板のあるバス停ならある。看板にはマクドナルド100mと書い てある。そのバス停の時刻表にもコルトーナ行きとは全く書いてない。100m先のマクドナルドにいくべきかうろうろしているところに、コルトーナと表示の あるバスがロータリーに入ってきた。運転手に聞くと、コルトーナ行きだというので、ほっとして乗り込む。 駅前のバスターミナルにはコルトーナ行きはなく、ここがバス停らしいがバス会社が別なのかもしれないが時刻表くらい掲示してほしいところだ。

ということで、コルトーナ行きへのバス停や本数、時間などは結局わからずじまいになってしまった。バスはすいているので前のほうにすわって景色を眺める。道路標識 をみているとコルトーナという方向とは違う道にぐるぐる回るので心配になり、他のお客にこのバスはコルトーナ行きか聞くと1時間かかるからと教えてくれ た。

10:15コルトーナ・ガリバルディ 広場到着  平地から山のほうに入っていく。この街も山の上にある。終点ガリバルディ広場にやっと着いた。ガリバルディの像がたつ小さな広場だ。片側は、 下の平地を見渡せ眺めがいい。

サンドメニコ教会。
もって来た地図には旧市街地の中ほどにインフォメーションがあるが、広場のそばにサンドメニコ教会があるので先に行く。15世紀初めの後期ゴシック様式の簡 素な教会で、主祭壇にはニコロ・ジェリーニの聖母戴冠がある。あとでわかることになるのだが、やはり最初にインフォメーションに行くべきだった。

サ ンドメニコの裏側に道があり、もってきた地図と照らしあわせると、高いところにある聖マルゲリータの墓所への道とつながっているようなので、中心部に行かず、先に眺 望を楽しもうかとその道を歩きだす。人家の外れに出て、畑の中の山道をズンズン登っていくと視界が開け、トラズィメーノ湖らしい湖が遠望でき、プール付 きの別荘が何軒も見下ろせるようになる。さらにごろごろ岩のある道を登ると林の中に道は続いている。息もきれ汗もかいて一休みする。と、城砦の壁がみえ る。地図では城砦の内側にいなければならない。内側に入る口はないか城砦にそった道をいくがやがて、道は城砦から離れていく。これはおかしいと、いったりきたりしたが、結局戻 ることにした。何事もスムーズに行っていると間違いに鈍感になるらしい。

 11: 07ガリバルディ広場   冷や汗をかいてガリバルディ広場に戻ってきた。するとサンドメニコの裏道の一つ上に細い階段のマルゲリータ通りというのが、別 にあった。中心部に行くのもしゃくなので、そのマルゲリータ通りの道を登ることにした。

サンタ・マルゲリータ通り。
コルトーナ、マルゲリータの道vbf16 最初細い上りの道が、途中から広くなり右側が視界がひろがり眺めがよくなる。道には、ニッチにモザイク画が描かれたものが点々とあり静かな祈りの道になっ ている。ベンチがあったのでバナナを1本食べ、一服。またその道をひたすら登る。

11: 35聖マルゲリータの墓所    
やっと、聖マルゲリータの墓所に着いた。墓所というから小さいお堂を想像していたら大きな教会だった。17世紀に作られ た棺に聖女の遺体が収められているという。礼拝堂には12世紀の磔刑図がある。  公園のようになっている広い前庭のベンチでリンゴとバナナで昼食。墓所 の上のほうにメディチの要塞があるが、登る元気がない。休憩して下ることにする。

12: 10サンフランチェスコ教会  
細い急な坂道と石づくりの家がおりなす景色が美しい。路地を下っていくと、サンフランチェスコ教会の前に出た。13世紀に 創建され、1600年に改装されたもので一部、古いゴシックの部分が残っている。ブッファルマルコの聖母とピエトロ・ダ・コルトーナの受胎告知がある。

教 会のさらに下が、街の中心ナツィオナーレ通りでそこに降り、インフォメーションに行き、地図をもらう。インフォメーションから街の中心レプブリカ広場にい く。市庁舎や隊長の館がそのまま残り、中世の街と思わせる。市庁舎の脇にはシニョレッリ広場があるが、ここもプレトーリオ宮とかグラーノの柱廊(ロッジ ア)などが並ぶ。プレトーリオ宮の壁面には高官の紋章が貼り付けられている。13世紀のものを一部17世紀に改装しているらしい。

12:30教区美術館。
道の一番奥の城砦に面して、ドォーモと教区博物館がある。フラアンジェリコの受胎告知はここにある。入場券を買い(5€) 入る。かつてはジェズ教会と呼ばれたこの建物はアンジェリコの他の作品もありシニョレッリの大作をいくつももっている。小さい美術館だがすばらしい。他にもロレン ツェッティの祭壇画や磔刑もあった。 地下には、16世紀のフレスコで装飾された地下教会があり、このフレスコも素晴らしい。美術館の本とコルトーナの本 のどちらも買いたかったが1冊にしてコルトーナの本だけ買った。(8.5€)。

 ドォー モ・中世の家 
美 術館の前がドォーモだったが、昼休憩でクローズしていた。16世紀、サンガッロの設計になるルネサンス様式。18世紀に改装されているという。教区美術館 の脇の階段を下ると、美術館の下側には古い民家が並んでいる。ここは中世の家がそのまま残る一画という。2階部分が梁に支えられて道に張り出している。

 13: 30ガリバルディ広場着    まだ、見ていないところもあるが、満足してぶらぶらとバス停のあるガリバルディ広場に戻る。 アレッツォ行きのバスは、大 体1時間おきにある。広場には高校生の大群がいて、バスが来るたび群がっている。

13: 40アレッツォ行き バスを待っていると、日本人かと学生らしい女の子が声をかけてきた。初めてのイタリア旅行で、一人できている茨城の美術系の大学生とのこと、英語はできる らしい。4日前にイタリアにきて2週間くらいの予定で歩き回っていて、カムッチャ・コルトーナ駅からバスがなく歩いてきたという。事前の下調べはせず、ガ イドブックだけをたよりに歩いているらしい。気楽なものだ。久しぶりに日本語を聞いた。時間どおりにバスが来て、乗り込む。フィレンツェに泊まってはいる らしい。フィレンツェのどこがいいか、と聞かれたが、どうゆうものを見たいかでフィレンツェのいいところは違うのでなかなか一言でいえず困った。

14: 50アレッツォ駅前着 15:06SMN行き発   運転手に駅に着いたら教えて下さい、と伝え駅の近くで降ろしてもらった。彼女はこれからアレッツォの 街を歩くというので別れ、駅にいく。すぐに、SMN駅行きがあったのでホームにいく。
16:25SMN駅着   ほぼ予定 どおりSMN駅についた。明日またゆくアレッツォへの往復の切符を買い(11.4€) まだ早いのでぶらぶらすることにした。何度か前を通っている小さな教会があり入ってみた。17:00サンタマリアマジョーレ教会。  マテオ・ロッセリー ニやマリオット・ディ・フルドという作家のフレスコがあった。18:15ホテル着  今日の資料などをかたずけ、明日の準備。ホテルのセイフティに預けて いるものの中に、サンフランチェスコ聖堂の予約のプリントがあるので、それを取り出してきた。

          

10月7日(水)15日目 アレッ ツォ(曇りのち晴れ 15−27℃)

6:40出発 〜 7:15SMN駅  アレッツォ行き― 8:55アレッツォ駅着 〜9:25サ ンタ・アゴスティーニ教会〜9:35サ ンジミニャーノ教会〜9:45サ ン・ロレンツォ教会 〜10:10グ ランデ広場〜10:05サ ンタマリア・デッラ・ピエーヴェ教会〜10:25バ ディア・デラ・サンタルチア教会 〜10:50 サンフランチェスコ聖堂予約センター〜 11:00ドォー モ 〜11:40丘の上公園〜11:50サ ンフランチェスコ教会・12:00Book Shop〜12:25ペ トラルカの家 〜12:30丘の上公園(昼食)・メ ディチの城砦13:00 〜13:15サ ンドメニコ教会 〜13:25ヴァ ザーリの家〜 13:50国 立博物館14:30〜予約センター 〜 15:00サ ン・バルトロメオ教会 〜15:10サ ンタ・ニェーゼ教会〜15:20丘の上公園15:25〜15:40ロー マ劇場〜16:35アレッツォ駅ホーム。〜17:06SMN行き発車― 18:45SMN駅着ー 〜19:30ホテル 

ア レッツォは今回の目的の一つ。ピエロ・デッラ・フランチェスカの聖十字架伝説のフレスコを見ることと他の作品も見ること。この街もエトルリア時代に生ま れ、中世に自治都市になり、フィレンツェやシエナについでルネサンスの中心であった。ペトラルカ、ヴァザーリ、アレティーノなどの出身地でもある。 1289年のフィレンツェとの戦いに敗れてフィレンツェの統治下におかれ、トスカーナ公国の一部となってフィレンツェとのつながりが強い。
午前中しかあいていない教会などを先にみつつ、ブロックごとに街を歩くことにした。

7:15SMN駅 アレッツォ行き。 昨日と同じ列車にのるがホームが変更になっていてあせった。
8: 55アレッツォ駅着  昨日のバス停からまっすぐに広いグイド・モナコ通りが坂の上まで続いている。コルトーナと違って大きい近代的な街だ。グイド・ モナコ広場から、メインの観光ルートから外れて、先に小さな教会めぐりをする。城砦の内側の旧市街でも近代的になったローマ通りから裏道に入る。

9:25サンタ・アゴスティーニ教会   旧市街地の面影をのこす下町風の住宅街の一画にあり小さな市場の裏にあった。ベルナルディーノ、サンティーニの作品がある。 
9:35サンジミニャーノ教会   アゴスティーニ教会から1本坂上の道にある。セバスティーノ、ポンラナニという作家の作品あり。

9:45サン・ロレンツォ教会    小さな教会。残念ながらクローズ。古い住宅街の中の狭い裏道をどんどん登っていく。かなりの坂になってきた。路地の間から下に格調がある広場が見えたので その道を下る。

10:10グランデ広場
ここが有名な広場だった。ヴァ ザーリの広場とも呼ばれる。ヴァザーリが設計したロッジアのある宮殿が周囲を広く占めていて、ポルティコのようなロッジアはレストランのテーブル席になっ ていた。西側はピエーヴェ教会の後陣、12世紀に建築された裁判所の建物、ライチのパラッツォと呼ばれる14世紀の建物に囲まれている。下はゴシックで上はルネサ ンス様式になっている。広場そのものは、ロッジア側が高く全体にかなり傾斜している。シエナのカンポ広場と同じように、馬上槍試合やアンティーク市がここ で開かれる。

ロッジアの脇からイタリア通りに抜け るとピエーヴェ教会の前に出た。
 
10:05サンタマリア・デッラ・ピエーヴェ教会     
前の道 がせまく教会が大きいので全体を写真に撮りにくい。12世紀の建物で3層のファサードはアーケードが上に行くほど小さくなるピサ・ルッカ様式で確かSMデラピエーヴェ教会vbf17に美し い。アーケードの柱は細く軽快に並んでいる。ヴォールトの各月の象徴の像もいい。扉は開いているが誰もいない。天井が高く、3廊式であるが内陣は、かなり の高さのある台になっている。格調ある造りだ。主祭壇にはロレンツェッティの聖母子、ミケーレ・ダ・フィレンツェのテラコッタの聖母、アントロデネリオという作家の フレスコなどで飾られている。天井が高い。

 10: 25バディア・デラ・サンタルチア教会     また路地に入りサンピエールピッコロの前からサンタルチア教会にいく。ヴァザーリとアンドレア・ポッグの 天井に描かれたクーポラ、ロレンツォ・バルトメモのフレスコなどがある。

10:50 サンフランチェスコ教会 予約センター    10月7日12:00にインターネットで予約を入れているが、行く前に、チケットを発行してもらわねばならないのでサンフランチェス コ教会のチケット売り場にいく。
 
11: 00ドォーモ   12:00にはまだ間があるので坂道のてっぺんにあるドォ−モに先にいく。大きなゴシック様式の聖堂で、13世紀に建築が開始され16 世紀までかかった。P・デッラ・フランチェスカのマグダラのマリアはここにある。他にも絵画もあるが、このマグダラのマリアは素晴らしい。

ドォーモの左側、鐘楼のほうに行く と、緑の多い公園がひろがっていた。丘の上公園というらしい。
11:40丘の上公園   まだ時間があるので、ベンチで一服する。青空がひろがり日差しが暖かく気持ちがいい。ぼちぼちとアンドレア・カサールピノ通り の坂を下り、カブール通りのサンフランチェスコ教会にいく。

 11: 50サンフランチェスコ教会・12:00内陣    
教会自体には入場料はない。13世紀のゴシック様式で単身廊。桁組みが露出している天井も美しい。ア レティーノの受胎告知などがある。内陣の前に壁のようにパネルか何かがおかれて、肝心のフレスコの下3分の2のは見えない。入場料をはらわなくても聖十字架伝説の上部だけ遠目に は見ることができる。12時近くになるので、ロープが張ってあるところで待つとチケットをチェックし入れてくれた。内陣のついたての内側に聖十字架伝説の フレスコが間近に見られる。図版のようにそれぞれを正面から見られず、見上げて見るしかないが素晴らしい。コンスタンティヌス帝の夢やソロモン王とシバの女王との会見など有名な場面のものを鑑賞で きる幸せ。追い出されるわけではないが、狭い空間なのでじっとたっているわけにはいかないのが残念だ。

 12: 25ペトラルカの家  サンフランチェスコ教会を出て、歩いていない脇道に入ってみた。イタリア通りの坂道を登っていくとペトラルカの家があった。 

12: 30丘の上公園・メディチの城砦13:00   一休みしたいが今まで歩いてバールやカフェ、レストトランを見た覚えがない。公園にカフェのように見えた建物に行ったら普通の民家だった。公園のベンチで一服し、よく見ると公園の反 対側に城砦が見える。地図を見ると公園の奥にメディチの城砦というものがある。休憩後、メディチの城砦まで林の中を行くと閉まっていて門に鍵。城砦に沿って 歩くと大聖堂とこの公園がアレッツォの旧市街で一番高いところで、城砦の先には視界が広がる。林や農地が広がっている。

 13: 15サンドメニコ教会 
ドォ−モと市庁舎の間の道を抜け、右に下ると教会がある。13世紀後半のロマネスク様式で古い形の鐘楼を持つ。内部にはフレスコが描かれ、チマブーエの磔 刑がある。

13:25ヴァザーリの家
そ こから近くのヴァザーリの家にいく。入り方がわからなかった。ドアは閉まっているがブザーを押すらしい。押すと、人がドアを開けてくれる。シックな木造の梁が見える。内装もヴァザーリが手がけたという。ヴァザーリ本人の作品は少ししかなく、 ヴァザーリに関する博物館と資料館になっているらしい。室内はフレスコで覆われた部屋など見とれてしまう。写真はダメだった。同時代の画家の作品もある。 (2€。)

13:50国立博物館
ヴァ ザーリの家の前の路地から少し下ったところにある。15世紀のブルーノ・チョッキ宮を国立中世・近代美術館としている。彫刻、絵画、陶器・工芸品を収蔵し ているが、絵画はすばらしい。アレティーノの十字架、グイドダシエナの聖母子、ブッファルマルコのミケーレ、スピネッロ祭壇画、慈悲の聖母、Aロッビアの 聖母子、ジローラモ・ロッビアの陶彩、シニョレッリの聖母子などのほか、ヴァザーリ(父)の作品、フィオレンティーナの聖母など充実。

ぶらぶら路地歩きしていると観光客は結構いるが、団体は少ない。 帰りがけに予約センターのBookshopで1冊(7€)買って帰る。帰りながら小さな教会にも寄っていく。

 15: 00サン・バルトロメオ教会、サンタニェーゼ教会   
サ ン・バルトロメオ教会へ行ってみるがクローズ、サンタニェーゼ教会もクローズと残念。2つとも小さな教会。最後にもう一度丘の上公園に坂を上って小休止。駅にも どりながら、違う道を選んで下る。15:40ローマ劇場。広いクリスピ通りに古代ローマの劇場跡というのがあるので行って見るが、 石の遺跡が周囲を取り 囲んだ草原のようになっているだけだった。

16:00駅について時刻表を見たら 16:45までSMN行きはない。疲れたので座れるカフェを探して、駅前のロータリーを探す。西日が暑い席しかあいていないがカプチーノを頼む(1.1€。)    17:06SMN行き。16:45の列車に乗ろうと地下道をくぐり、ホームに行くと何か放送している。どうやら下り列車がかなり遅れているらしい。 そのうち45分のSMN行きは同じフィレンツェでもSMNではない駅行きに変更になった。次の列車は17:06発のSMN行きというのでそれで帰ることに する。 夕食は、いつもパンと果物ではさみしいので、一人で入れそうなオープンなピッツェーリアを探しては食している。

        10月8日(木)16日目 プラート → ピストイア  (曇り 15−28℃)

7:45出発 〜 8:08SMN 駅・VIAREGGIO行き ―8:32Prato Port・Serraglio駅着 〜8:50駅出発 〜 8:55ドォー モ広場・サンフランチェスコ教会〜9:00サ ンタ・マリア・デル・カルチェリ教会〜9:20ドォー モ〜9:45インフォメーション〜10:05ドォー モ美術館〜10:45サ ンドメニコ教会〜10:55Museo Di Pittura Murale〜11:10市 立美術館 〜11:35皇帝の城 〜11:50せッラリオ駅12:03LUCCA行きー12:17PISTOIA駅〜12:35駅出発  〜12:50タ ウ 〜12:55サンジョバンニ・フォルチビタス教会〜13:16ドォー モ広場・ポデスタ館〜13:20洗 礼堂〜・ドォー モ〜13:50市 立美術館〜14:35チェッ ポ病院 〜14:40公園15:10〜15:25サ ンフランチェスコ教会〜15:30サ ントアンドレア教会〜15:40インフォメーション〜15:55サ ンタマリア・デリウミルタ教会〜クリスピ通り〜16:10サ ンドメニコ教会〜16:30カフェ〜17:10サ ンジョバンニ・フォルチビタス教会〜17:40ピストイア発―18:25SMN

今 日行く、プラートもピストイアもフィレンツェから近く、小さそうな街なので2箇所を巡ることに計画した。プラートは、フィリピーノ・リッピの生まれた街、 ドォ−モと市立美術館が目的。ピストイアは14世紀の城砦都市。ドォ−モとフォルチビタス教会を見たい。観光客はいないのではないかと思ったが結構混雑している。地 図を入手したが、イラストマップのため路地が省略してありわかりにくく、小さな街なのに地図を手放せない。しょっちゅう見比べて歩いた。残念なことにイン フォメーションなどはしっかりしているのに、工事中とか閉鎖中とか、調べてきた開場時間でも閉まっているとか、見られないところが多く、がっかりした。

 8: 08SMN駅・VIAREGGIO行き   近いのでゆっくり出発。プラートセントラ−レがプラートの新市街の中心だが旧市街地は隣のプラート・ポルタ・ セラッリオ駅が近い。8:32Prato Port Serraglio駅着。   駅はきれいだが無人駅だった。お店はあるが、切符売り場や駅員はいな い。切符の自販機が1台あるが、使えるカードが指定されていて買うことができない。プリペイドカードのようだ。ピストイア行きの時刻表を探すがなかなか見つからなかった。

       8:50駅出発。   駅前もロ−タリーなどはなく、いきなり普通の住宅と商店が並んでいる。インターネットで調べた地図と見比べるが合わない。路地を抜けると少し広い商店街 にでて、進んでいくといきなり開けた広場に出た。

8:55 ドォーモ広場・サンフランチェスコ教会大きいが何の教会かわからなかった。 近づいて名前を見るとサンフランチェスコ教会らしい。先に、サンタ・マリア・デル・カルチェ リ教会を探す。
9: 00サンタ・マリア・デル・カルチェリ教会 
方向感覚があわずいったりきたりした。結果的にはサンフランチェスコ教会からは近かった。サンガッロの設計で 15世紀のギリシャ十字型。白い大理石の装飾とレンガの組み合わせは面白い。ミサ中でじっくり内部を見ることができなかった。

9: 20ドォーモ 
地図を見比べていたら、サンフランチェスコ教会がドォーモらしい。駅からの方向とは別のほうから近づくと優雅な外壁のデザインになってい る。12世紀に創建されたピサ・ルッカのロマネスク様式という。後に翼廊が加えられてゴシック様式になっている。タンパンにはAロッビアのテラコッタ。正 面右の角に説教壇が外にある。ミケロッツォの聖母の腰帯の説教壇と呼ばれている。その周囲にはドナテッロの子供の浮き彫り彫刻で装飾されている。これは複 製で、実物は付属の美術館にある。内部の祭壇は、マイアーノのオリーブの聖母、フィリッポリッピのヒエロニムスのテンペラ、ヨハネとステファーノのフレス コなどといいものが多い。

 9: 45インフォメーション  ドォーモのそばに、インフォメーションがあったので地図をもらった。中国語のパンフはあったが日本語のものはない。ドォーモ美 術館はまだ開いていないのでインフォメーションの前で待つ。

10:05ドォーモ美術館   10 時も過ぎたので行って見る。他にお客さんはいない。 古代の建築遺跡から教会の聖具、聖母の腰帯の説教壇、ウッチェルロ、フィリピーノ・リッピの聖母など 意外と良いものが沢山あった。

10:45サンドメニコ教会  サン ドメニコはフレスコ画美術館になっている、とガイドブックにあるが、普通の教会のようだ。ロレンツォ・ニッコロなどはあったが、フレスコではない。どこか に別に入り口があるのか聞きたかったが人もいない。フレスコ画美術館とは思えない。

10:55Museo Di Pittura Murale  となりにMuseo Di Pittura Muraleとあるのでフレスコ画美術かと思い行ってみるがクロイスターだけで、どこにも行けなかった。しかたなく次を探して細い路地を歩く。
 
11:10市立美術館   市立美術館を探しているがよくわからない。市庁舎にいって聞いたら、職員も知らなかった。ガイドブックの建物の写真を見せたら 向かいの建物だったが、工事中で閉鎖中だという。ここも見られず。

11:35皇帝の城   プラートで はどうもうまく街歩きができない。皇帝の城は、神聖ローマ皇帝フリードリッヒ2世が13世紀に建てた城だが、入場料をケチって入らなかった。

11: 50せッラリオ駅 12:03LUCCA行き  駅にもどる。切符は買えないがホームにいく。列車の車掌が社内をまわってくるのでその時買おうと思う。ピ ストイアへいく列車はピストイア行きかルッカ行きに乗ればいい。12:17PISTOIA駅・12:35駅出発   ホームで待つが予定より少し遅れてい る。ルッカ行きの列車に乗った。セッラリオ駅から2つ目で、車掌はこなかった。

 12: 50タウ
い ろいろな本で読み、行きたいとリストアップしたピストイアの教会などは、場所や開いている時間などがわからないところが多い。フォルチビタス教会は12時 までと17時からで、午前中の時間には間に合わないので駅に近いところから行くことにした。サンドメニコ教会に行くがここも昼休みかクローズ中。通りの向 かい側のタウには人がいるので行ってみる。 サンアントニオ教会のタウ礼拝堂らしいが、読んだ本は、タウとしか書いていないところが多い。フレスコの壁画 が素晴らしいと聞いていた。入場無料だったが、現代彫刻の展示をしていて、写真はだめといわれた。フレスコが壁一面に描かれていて美しい。現代彫刻はむし ろじゃまだった。
 
12:55サンジョバンニフォルチビタス教会   昼は過ぎているがせめて外観だけでもとフォルチビタス教会に行ってみた。12世紀のピサ様式と言われる 白を基本とした大理石ですっきりした外観。夕方17:00から開くらしいがどうするか。

13: 15ドォーモ広場・ポデスタ館  次にはドォーモを目指して歩くがインターネットで調べた地図では細い道は省略されている、どの通りか現在位置を知るのが 難しい。いったりきたりしていたら広場にでた。ドォーモ広場だ。中世の建物がとりまいている。インフォメーションもあるが閉まっている。出てきた道の横が ポデスタ館。14世紀の建築で紋章で飾られている。

13:20洗礼堂・ドォーモ 
ポデスタ館の隣に洗礼堂があり、向かい合ってドォーモと鐘楼が建っている。洗礼堂の入口に入場無料と手書きの画用紙がはってある。八角形でAピサーノの設 計という。内部は16世紀の洗礼盤がおいてある。

ドォーモよりも鐘楼が目立つ。鐘楼は 16世紀のもの。重厚な鐘楼に対し、ドォーモの正面は装飾的。ドォーモは923年に着工、改築された12世紀ピストイア・ドォーモvbf18のピサ・ロマネスク様式。白大理石と3層の アーチが特徴。内部は3身廊。

 13: 50市立美術館
広場のドォーモの脇にある市庁舎も13世紀に建築され、大きなアーチとメディチの紋章がある。市立美術館の入り口が最初わからず、エレベータで3階にいっ たがドアは閉まっていた。帰ろうとして正面に出ようとしたら階段があり、上るとチケット売り場があった。(3.5€。) 展示してある量は多いがギルランダイオのものくらいで目立ったものはなかった。

 14: 35チェッポ病院   旧市街地の外れに位置する病院。13世紀の建物で、柱廊は16世紀に付け加えられたもの。この柱廊の上部は、ロッビア工房の制作し た彩色フリーズとメダイヨンで装飾されている。イラストのような印象。

サ ントアンドレア教会に行こうと裏道を歩いていくが地図に出ている通りにでない。少し戻った住宅街の中に小さな公園があったので、そこで一服。今日もよく歩 いている。15:25サンフランチェスコ教会  先ほどの道と違う道を行くと広い通りに出た。大きな教会があるので近づくとサンフランチェスコ教会だった が、閉まっている。広い通りはグラムシ通り。やっと現在位置がわかった。また細い道に入り、サントアンドレア教会にいく。

15:40インフォメーション      わかり易い地図がいると、またドォーモ広場にもどりインフォメーションへ。今度は開いていて地図をもらう。

15: 55サンタマリアデリウミルタ教会    サントアンドレア教会あたりを歩くと、大きなドォ−ムがみえるので何かと思い、近づくと工事中の建物があった。 周りの通りが狭いのでドォ−ムを撮ることができない。位置的には、サンタ・マリア・デリ・ウミルタ教会だ。次には、サンドメニコ教会にまた行ってみること にして、サンジョバンニ・フォルチビタス教会の脇道のクリスピ通りを下って、タウの横に出た。

16:10サンドメニコ教会    
今度は、開いていた。教会は入れたが、参事会室はどこかわからない。参事会室に磔刑とシノピアが見られるはずなのだが。うろうろしたがあきらめ、駅にもど るか、フォルチビタス教会の開くのを待つか迷い、疲れているのでカフェで休憩し17:00を待つことにした。

16:30カフェ いいカフェがみつ からず、結局フォルチビタス教会の向かいのカフェにした。(2.5€。)カフェのあるカブール通りからローマ通り に曲がるとドォーモ広場に出るのに気がついた。先ほどまで気づかなかったがローマ通りのところには、縁日の出店みたいな店が並び人出があるので行ってみ た。

17:10サンジョバンニフォルチビ タス教会     17時を過ぎたのでサンジョバンニフォルチビタス教会に戻ったがやはりドアは閉まったままだ。あきらめて駅に戻ることにする。

 17: 30ピストイア駅 ・17:40ピストイア発   駅に着き時刻表でたしかめるとSMN行きはすぐに17時42分発というのがあるのでホームに行くと、前 の電車がまだ来ていないらしい。下りの列車が30分くらい遅れていて、登りも遅れているらしい。 遅れた列車は17:40になって発車した。

18:25SMN駅着  SMN駅で は、すぐに、明日のルッカ往復を買ったが、今日の窓口のおばさんはうまく通じない。往復を買おうとしたら、往復を2人分で20.20€払わされた。もういいいやとそのまま夕食に出た。

ピ ザを食べながら考えて、切符を払い戻しできないかトライすることにしてもう一度駅にいく。今度も並んで、違う人の窓口になってしまったが、片言の単語で1 人分キャンセルしたいというと、いろいろ言って来る。何回かやりとりしていると、いつ、どの窓口で買ったのかと言っているらしい。買った窓口はたまたま隣 で、隣の駅員に声をかけて、確かめたらしく、1人分キャンセルでき10ユーロ戻ってきた。助かった。

 

10月9日(金)17日目 ルッカ  (曇りのち時々雨 13−22℃)

5:30起床 〜 6:30出発 〜  7:08SMN駅・VIAREGGIO行きー 8:40ルッカ着・8:55駅出発 〜9:05サ ンミケーレインフォロ教会〜9:40サ ンフレディアーノ教会 〜9:50城 砦〜10:20ナポレオン広場の県庁〜10:25サ ンジャコモ教会〜10:30ドォー モ広場 ・ ドォー モ 〜11:15SM フォリスポルダム 〜11:30グ イジーニの塔サ ンフランチェスコ教会 〜12:15グ イジーニ邸・国立博物館 〜城砦・サルバトーレ堡塁 (昼食)〜13:50ロー マ円形競技場跡マ ンスイ宮・国立絵画館 〜14:40サ ンジャコモ教会 〜 15:00ドォーモ 〜 15:15ルッカ駅・15:32SMN行きー16: 52SMN駅着 〜 17:15サ ントステファーノ教会 〜17:30ピザ屋(夕食) 〜18:30オー ニッサンティ教会 〜 19:00ホテル着。

 フィレンツェからの日帰り散歩は、 今日のルッカで終わり。ルッカはトスカーナの北の平野にあり、現在でも完璧な城砦が残っている。中世からルネサンス期の建物が多く残り、塔のてっぺんに木 が生えているグイジーニの塔でも有名。
ルッ カは大きな都市だが歩くのは城砦の中の旧市街。

7: 08SMN駅・VIAREGGIO行き    早起きして、バールでいつものパンとカプチーノの朝食を食べ、SMN 駅に.8:30ルッカ着予定のビアレッジョ 行きに乗る。1時間半の距離。この線は単線。昨日のプラート、ピストイアを越えると山の中を走るようになる。途中、にぎやかな高校生など学生が乗り降りする。

8:40ルッカ着・8:55駅出発  予定より10分遅れでルッカ着。掃除が行き届いた駅。トイレもある。帰りの時刻表を調べてから歩きはじめる。駅前にしてはめずらしルッカ城塞vbf19く、緑の広場がひろがっ ていて、ずっと先に、緑の広い芝と重厚な城砦の石壁がみえる。城砦の中に入る門は少し離れている。サンピエトロ門から中に入る。城砦の上は遊歩道になって いるらしい。ガイドブックによれば、県庁にインフォメーションがあるらしいのでそこにいく。ビット・ベネト通りを真っすぐいく。県庁らしき建物があるがイ ンフォメーションは見つからない。この建物はアンマンナーティの設計で16世紀に建築され拡張された。向かいはナポレオン広場。プラタナスが葉を茂らせて いてイベントだろうかテントで埋まっている。先に進むと、サン・ミケーレ広場に出た。

 9: 05サンミケーレインフォロ教会   
サン・ミケーレ教会のファサードが大きく見える。ピサ・ルッカ様式と呼ばれるロマネスク建築。下からアーチが小さくなる4層となっている。浮き彫り彫刻が すばらしい。てっぺんにはガブリエルの像。内部は3廊式。A・デラ・ロッビアの聖母子、フィリピーノ・リッピの板絵がある。そこを出て近くに中世の家があ るという路地の一画にいったが細いみちが沢山あり、どれが中世の家かわからなかった。

バッティスティ通りを進みサンフレ ディアーノ教会へいく。 雨がぱらぱら降ってきた。

 9: 40サンフレディアーノ教会  通りから少し引っ込んだところに教会はあった。12世紀の初めに建てられ、13世紀に上階が追加されたらしい。付け柱で区 切られたファサードと上階のモザイクが美しい。ベルリンギエーリの作と伝えられている。内部は3廊式のバジリカになっていて、洗礼用か水泉は12世紀のも の。チビタリーノの洗礼盤もある。タレンティ礼拝堂には、クエルチャの大理石の祭壇があり浮き彫りが美しい。

9:50城砦   鐘楼をみようとサ ンフレディアーノ教会を左に回りこむと緑の土手が見える。フレディアーノ堡塁となづけられた城砦の遊歩道だ。遊歩道の向かい側も緑の草原が広がってい る。

10:20ナポレオン広場の県庁    もう一度インフォメーションをさがしに県庁にもどる。雨が強くなったり小止みになったりするがカサはささず、帽子をかぶった。やはりインフォメーション はみつからなかった。次に、ドォーモに行こうとナポレオン広場の反対側にいくとシリオ劇場の広場に出た。抜け道をいくと古そうな教会がある。

 10: 25サンジャコモ教会   
入り口は開いているが中に仕切りがあり外からは見えないようになっている。入場料をとるようなので出てしまった。横にでるとドォーモ広場。

10:30ドォーモ広場 ・ ドォー モ 
守護聖人マルティーノを祀る11世紀に創建されたロマネスクの聖堂。14世紀に内部が改装されゴシックになっている。外観はギイデット・ダコモの設計の初 期のままらしい。下部に3つの大きなアーチ、上層には小さなアーチを重ねてあり繊細な印象。入り口柱廊にはNピサーノのキリスト降誕、十字架降下の浮き彫 り、扉はチビタリーノの装飾が残る。聖具室に行こうとしたらここから先は有料で2€を払う。クエルチャの代表作と いわれるイラリア・デル・カレットの墓の彫刻を真ん中に、ギルランダイオなどがある。ルッカ出身のチビターニの彫刻もあり、クエルチャのヨハネ、フラ・バ ルトロメオの聖母子、などがある。左翼廊にまわり十字架のキリストを撮ろうとしたら写真はダメといわれた。この十字架は東方系の8世紀のものといわれダン テも書いているらしい。いくつか工事中の囲いで見られないところがある。 ルッカの本などが置いてあるが、今買うと重いのであとからにする。

 11: 15SMフォリスポルダム  
 ドォーモの後陣の外観も美しいらしいので、外に出てみるとここも城砦がすぐそばにある。回り込んでみると大きい。上部にはアーチのロッジアを持つめずら しい外観となっている。グイジーニの塔へいこうと裏道にいくと古い教会を修理している。サンタマリア教会となっているが、脇にはフォルスポルダムとも書い てある。どこかの本で古代の遺跡か納骨堂が地下にあると書いてあったのでリストには入れてあった。中は荒れていて暗く、よくわからない。人もおらず地下への入り口も暗くてわからなかった。

 11: 30グイジーニの塔  
狭い路地をぬっていくとグイジーニ通りがあった。中世からの建物が並ぶ通り。地図では広い道のようだが実際は人がやっとすれ違える程度の路地にすぎない。進んで いくと角に塔への標識があった。狭い路地からは、塔は見えない。そういえば塔を今まで見なかった。グイジーニは中世末期からのルッカの領主。いろんなところにグイジーニ という名が見える。その角を曲がるとその建物だった。1階に入るとチケット売り場。3.5€払い、階段を登る。最初は建物の中のままなので広い階 段。徐々に階段は狭くなり、登ると息切れがしてくる。細い最後のはしご階段を登ると風が吹いている。雨はない。曇りながらルッカの街並みが見える。今までの 塔と違って木が植えてあってテラスのようになっている。

12:00まで上にいて下ってきた。 次に国立博物館になっているグイジーニ邸にいってみる。路地を抜けると水路のある広い道に出て、その先に教会が見える。

サンフランチェスコ教会        昼休みにかかってしまい閉まっていて入れず。先にすすむと右にグイジーニ邸がみえる。

 12: 15グイジーニ邸・国立博物館      
入り口がわからず、先に進み裏側かと思いずいぶんと回り道をいくがない。さっきの柵のところにもどると脇にチケット売り場があった。さっきは気が付かなかった。4€というので、マンスイ宮との共通券はないか、と聞くとあるというのでそれを購入(6.5€)。中は広い。エトルリアやロー マの遺跡からの品やルネサンス彫刻までの1階と2階は12世紀から18世紀の絵画を展示してある。同時にグイジーニの宮殿のような住居を見せる。あまり知られた 作家や作品は少ないが数は多い。チビタリーノの彫刻、フラ・バルトロメオの慈悲の聖母、スペルティーニの聖母子とゲオルギウスなどがあった。疲れてきたが館内に 休むところがないので出た。

 城 砦・サルバトーレ堡塁 (昼食) 先を見ると城砦の土手が見えるので座るところがあるだろうと行ってみる。散歩したり、ジョギングしたりする人がけっこう いる。木陰にベンチを見つけ昼食にし一服。

 13: 50ローマ円形競技場跡  
次には、城砦の反対側に近いマンスイ宮にいくが、途中でローマの円形競技場跡というところに寄っていく。歩いていない道を選んで、裏道をいく。なかなか競技場らしい建物がない。普通の住宅の一画が途切れているので覗くと広場があった。ここらしい。円形競技場 というだけあって、建物も弧を描いている。一箇所、トンネルのようなところがありそこから中にはいると石畳が広がる円形の広場になっている。店やカフェが あるだけ。広場の中に行こうとしたら雨がざっと降ってきて、トンネルで雨宿りした。カサを出すか迷っていたら小雨になったので帽子をかぶりなおしマンスイ 宮にいく。

 14: 10マンスイ宮・国立絵画館  16世紀の建物。宮殿自体をみる博物館になっていて、絵画はメディチ家のコレクションを展示しているが有名作家や作品は みられなかった。雨もパラパラ程度になっていて、ドォーモで本を買って帰ろうとナポレオン広場に向かう。

 14: 40サンジャコモ教会   思いがけずまたサンジャコモ教会の前に出たので、これは見ろということなのだろうと入場料を払って入る。(2.5€)。1階は普通の教会だが、地下に古代の遺跡が広がっていた。遺跡の中を木道で回れるようになっている。

15:00ドォーモ  外に出て、 ドォーモの中で本を選ぶ。(5€)。違う道をと城砦の下の道をまたサンピエトロ門までいく。
15:15ルッカ駅・15:32SMN行き     駅に着いて時刻表を確認しホームへいくと、今日も下り列車が 遅れていてSMN行きの列車は待ち合わせしている。16:52SMN駅着。早くフィレンツェに戻ってこられたので、金曜日の夕方しか開いていないとガイド ブックにあったヴェッキオ橋の近くのサントステファーノに行ってみる。

 17: 15サントステファーノ教会   疲れているがサンタマリアノベラの横からマリーニ美術館の横を抜け、サンタマリア通りから奥まったところの教会にいく。 ガイドブックどおりとは行かず閉まっている。どこかで、管理人を呼んであけてもらう、と読んだ気もするがどこに管理する人がいるのかわからない。回りは店 ではなくオフィスのようだ。

 17: 30ピザ屋    あきらめて帰りかけると雨が降ってきた。いつものピザ屋でなく、違う店で夕食にするかとカライア橋からのモーロ通りに開いているピザ屋 があったので座る。キノコのピザを注文。いつもいくピザ屋と違い南イタリア風のピザでもちもちとして一回り厚いし大きい。やっと食べきれた。カプチーノも頼 んでゆっくりする。帰りも違う道を通ってホテルに帰ろうとしたらオーニッサンティ教会が開いていたので入る。

18:30オーニッサンティ教会 
ここのギルランダイオの最後の晩餐のある食堂はいいが、こちらは閉まっている。教会の中に入り、ヴェスプッチ礼拝堂のギルランダイオの慈悲の聖母を見る。 ボッティチェリとギルランダイオの向かい合ったもので前に見たとおりだった。
19:00買い物をしてホテルに帰る。今日の資料をかたづけてから最後のフィレンツェの土日をどうするか考えてみる。20時ころから本格的に雨が降り出し た。

 

10月10日(土)18日   フィ レンツェ  (曇り時々晴れ 16−19℃)

7:00起床 〜8:00朝食  〜  9:00出発 〜 9:20 オー ニッサンティ教会 〜10:05 サント・スピリト教会、チェナコロ〜11:30バ ルジェッロ国立博物館 〜13:30中央市場(昼食) 〜15:10ボルゲーゼ宮、クローチェ門 〜15:50ブオナロッティ邸〜 16: 00ドォー モ・クーポラ17:20〜19:00ホテル

 フィ レンツエの計画を立ててこなかったので今日は、今まで行っていないところと又行きたいところに行くこと、お土産さがしのつもりで歩くことを目的に出発。 ドォーモのクーポラへは最後の日の夕方登りたいと考えていたが、日曜はクローズだからで今日が最後となる。

 9: 00ゆっくりと朝食を食べ、出発。サントスピリトのチェナコロ(食堂)美術館は土曜しか開かないのでまず、そこに向かう。

9:20 オーニッサンティ教会   途中、オーニッサンティ教会の食堂にあるギルランダイオの最後の晩餐を見に行く。ここも何度みてもいい。

 10: 05サント・スピリト教会、チェナコロ    
カライア橋を渡って、サント・スピリト教会にいく。先に、左側に別の入り口があるチェナコロに行き中に入るとチケット売り場がある。(2.5€。)部屋は1部屋で彫刻、絵画が並んでいる。オルカーニャと資料にあったが、ここではグッビオになっている。クエルチャの 聖母子、アンマンナーティの水盤などが目玉か。食堂美術館を出て、教会にもまた行ってみる。今日は、サント・スピリトの特徴である内陣の後ろまでいけない ように、だいぶ手前にロープが張ってある。この前来ていてよかった。但し、聖具室は今日も閉まっている。なるべく、いつもと違う道を歩きながら今度はバル ジェッロにいく。ドォーモに近い路地で、街中のフレスコをみかけた。アレッサンドロ・ジュラルディーノ作とある。パッツィ宮の前を通りバルジェッロに。

 11: 30バルジェッロ国立博物館   
フィレンツェでルネサンス彫刻を見るなら、ドォーモ付属美術館かここだろう。何度きても価値は十分ある。1階のミ ケランジェロなどの彫刻から2階のドナテッロ、ロッビア、ジャンボローニャ、洗礼堂のブレネレスキとギベルティのイサク、など見飽きない。 ゆっくり見て いたら、以前来た時に気がつかない部屋がいくつかあった。2階の部屋の奥に通路があり展示室がずーと続いていた。また、2階の奥の展示室から3階への階段 があり、3階にも展示室があった。ヴェロッキオの部屋にもいい作品が。
1階の中庭に少しよごれているが彫像をみていたら、ヴェネデットダマイアーノ、アン マンナーティ、ジャンボローニャなどの作品だった。12:50外に出る。お腹もすいたのでぶらぶら、中央市場のほうに行ってみる。


13:30中央市場(昼食)  
平日は2時までだが土曜は夕方まであいているらしい。日曜は休みだ。この前の食堂にいってみると相変わらず、混んでいる店とすいている店がある。空いてい るほうの店も今日は観光客が多い。1人席に座らせられたが、味はまあまあ (9€。)市場からサンロレンツォの間 の屋台はカバンなどの店が多い。家使いのGAPのカバンが壊れているのを思い出し、安いものがあれば買おうとカバンを見だす。イメディチというブランドな のかいい革のものがある。小さなショルダータイプを基準に値段を聞き比べていくと、同じようなものが上は130€、下は90€位と幅がある。探せばもっと安くなるかも。ブオナロッ ティ邸を探しながら裏道を歩く。屋台でない普通の店のカバン屋を続けて3軒覗いた。イメディチはない店では少し形が違うものがやはり90€までは値切れそ うだ。ドォーモの裏の通りにイメディチのカバンを扱う店があった。125€を95€で売っている。いろいろ他のサイズのものの値段を聞いたり、値引き交渉 した結果、カードでなくキャッシュなら80という。明日は休みで今日は7時までというので、一旦出る。

15:10ボルゲーゼ宮、クローチェ 門  ドォーモのクーポラへの入り口には長い列ができている。ブオナロッティ邸の道はわかり易いはずだが、見あたらずどんどん進んでいったら旧市街地の外 に出てしまった。クローチェ門だった。こんな遠くにあるはずはない、と戻る。 

15:50ブオナロッティ邸  やっ と見つけたが、14時までと書いてある。しかたなく、戻ってドォーモのクーポラの列に並ぶことにする。フィレンツェの散歩道vbf20

16:00ドォーモ・クーポラ17: 20   第2土曜日は17:30クローズなので入場は16時過ぎまでのはず。少しの待ち時間でチケットは買えた。(8€) 2回目なので階段やヴァザーリのドォームのフレスコなどは感激は薄い。前回より人の多さは凄い。階段で渋滞してしまいなかなか進まない。特に最後は、細い 階段を登る人と下る人が途切れないと動けないので待たされた。 上で眺望を楽しみ、できれば夕陽までと思ったが17時過ぎで はまだ日は高い。それでも最後は座り込んでフィレンツェの眺めを楽しんだ。17:30になってからではこの人出では混雑しすぎると思い17:00過ぎに腰 をあげ下る。結局外に出られたのは17:20分だった。一度トイレを探したがこのあたりはなく、カフェのジリまでいってしまった。そこからカバン屋に行こ うとしてぶらぶらし、途中でジェラートを食べ(1.5€)カバン屋に行った。3時過ぎに値段交渉したおばさんが不在で男の人が店番をしていた。また最初か ら交渉しなおしか、とおもったが、昼に女主人と交渉した結果キャッシュなら80でいい、と言われたというとすんなり受けてくれた。良かった。よく考えると 本当はもっと値切れたのかも。

 

10月11日(日)19日目 フィレ ンツェ  (曇り 15−23℃)

9:15出発〜10:00 チョ ンピのロッジア〜10:10ブ オナロッティ邸11:00 ドォーモ付属美術館〜12:45中世邸宅美術館〜13:35サ ンロレンツォ教会〜14:40サンタ・クローチェ広場15:45〜16:10ア ンヌンツイアータ教会〜17:00ア カデミア美術館に並ぶ・17:15入場 18:15 〜19:25ホテル着

 今 回のボローニャ・フィレンツェ旅行の最終日。まだ行けてなかったところに行ってみる。あとはいくつかまた見たいところに入りフィレンツェの旧市街を散歩す るだけ。毎日よく歩いた。今までのところトラブルは全くない。

 9: 15出発  今日は、日曜日でお店も小さな教会もほとんどのところがクローズしているので、ゆっくり朝食をとり散策に出かけた。 いつも買い物に行ってい るスタンダに近いチョンピのロッジアにまず行って見る。

10:00 チョンピのロッジア      
チョンピはルネサンス期の職人の反乱であったチョンピの乱のチョンピ。行ってみると公園のようになっていて、常設の露店のような仮設の小屋が並んでいて店 を開けだしているところだった。古本あり、花あり、何屋かわからない不思議な店あり。

10:10ブオナロッティ邸  
次に、昨日クローズしていたブオナロッティ邸にいく。(6.5€。)ミケランジェロ自身は住んだことがなく建てて から、血筋が絶えてフィレンツェ市に寄贈され記念館になっている。ミケランジェロ自身の作品は若いときの彫刻、階段の聖母とケンタウロスの闘い、多量の デッサン、メモがあるだけで、他は弟子達の作品が並んでいる。 ここを訪れれば、今回見たいと思っていたところの90%以上はカバーできたと思う。それで も、小さな美術館とか教会は開場時間が明確でなかったり、昼のクローズ時間にかかったりで見られなかったところが少なからずある。

11:00ドォーモ付属美術館
入場料を払ってでも行きたいところをいくつか見て回ることにする。まず、ドォーモ付属美術館 にいく(6€。)。 ここの彫刻群は一級品ばかりだ。カンビオ=アルノルフォ、ドナテッロ、ベルナルド・ダッディ、ロレンツォ・ニッコロ、ギベルティ、サンソヴィーノ、ロッビ アの聖歌壇、ドナテッロの聖歌壇、鐘楼の彫刻群の実物、ドナテッロ、ナンニ・バンコ、ピサーノなどきりがない。もちろんミケランジェロのピエタも。フィレ ンツェでルネサンス・バロック期の彫刻をみたいならこことバルジェッロの2か所だけでもいいかも。12:20出る。 

12:45中世邸宅美術館  まだ フィレンツェで見ていないのは考古学関係の美術館だが、ローマ帝政や考古学まで広げられないので中世まででとめている。ヴェッキオ橋のほうに中世邸宅美術 館というのがあるので行ってみる。

路地の途中には、Torre Bordelmonte という塔のある住宅もあった。 肝心の中世邸宅美術館は、14世紀に建てられた毛織物商人の邸宅であったダヴァンツァーティ宮 を、中世の生活をみせられるようにした美術館とのこと。月曜日が休館のはずが、第2日曜も休館もで閉まっている。しかたなく、座れて食事ができる気に入っ たバールかカフェを探そうと歩くが、休みばかり。
13:05バールで昼食 カッライア橋の向こう側に行けば、と思いぶらぶら行く。以前に来たことがあるバールが開いている。席にも座れるのでここにした。 パンとカプチーノ、小さなケーキを一つで昼食に。(3.8€。)

 
13:35サンロレンツォ教会   
メディチの礼拝堂には行く気はないがサンロレンツォは行きたいと思い、裏から行く。脇にドアが開いているので入ると無料なのだが、仕切りがありドア近くし かゆけない。改めて正面のドアにいく。入場料6.5€もとられた。こんなに高かったっけ。じっくり見た。ドナテッ ロの説教壇やリッピの受胎告知、フィオレンティーノのマリアの結婚など。ラウレンツィアーナ図書館は行けなかったが、回廊へのドアがあいていて地下の旧聖 具室へは入れた。ここは前にきたか記憶がない。リッカルディ宮の前をとおり、アカデミア美術館の込み具合を見に行った。結構並んでいるので、そのまま、 シニョーリア広場のほうに行ってみる。

14:40サンタ・クローチェ広場 
サンタクローチェ広場vbf21 ヴェッキオ宮に入るつもりもないのでそのまま川のほうに出て、サンタ・クローチェ広場に行ってみる。日曜日なので広場も露店がなく広々している。疲れてき たので空いているイスに座り一服。操り人形の一家がパフォーマンスをしていて見飽きない。

16:10 アンヌンツイアータ教会    アンヌンツイアータの近くにおいしいジェラート屋があるというのをどこかで見てきたので探すがみつからず。ついでにアンヌンツイアータ教会の回りを ぶらぶら。ここはいつもミサが行われている。絵をじっくり見た記憶がない。 もう一度アカデミアの様子を見にいく。

 17: 00アカデミア美術館に並ぶ・17:15入場 
列がほとんどないので並ぶ。15分でチケット売り場に行けた。何かやっているらしく入場料が10€ だった。第一 室の絵画をゆっくり見た。壁一面に下から上まで掲示してあり見にくいが。ミケランジェロの彫刻群やダビデ像は混んでいる。ここも絵画を中心に見て、出よう としたら2階に上がる階段がある。こちらに上がった記憶もない。結構広く、祭壇画や絵画がたくさんあった。ロレンツォ・モナコなどいいものがある。

         
18:35夕食 最後なので外食したいが食欲があまりないのでパスタやピザでないものを食べようと考えた。メディチ家礼拝堂の前の通りに観光客用のトラッ トリアが並んでいたのを思い出し、行ってみる。安いメニューのポスターがあるので注文しようとしたら安いのは学生メニューだという。どこにも書いていない のに。普通のメニューをもらって、キノコのズッパを注文。小麦とキノコのリゾットのようで味はおいしい。11€。 カプチーノを飲みゆっくりしたかったがサービスが悪かったので早々に出た。

19:25ホテル着  いよいよ明日 は帰国の移動日。チェックアウトからタクシー、空港、乗り継ぎと会話を再チェック。荷造りも着手。スーツケースが重いので一度全ての荷物を出し、紙1枚も 不要なものを捨てていく。ホテルに処分してもらいたいものをダンボールに入れていく。こっちで買った黒いサブバックアやティッシュ、果物の残り。スーツ ケースは大きいのでいくらでも入るのだが。手荷物用にも入れたが、それでもスーツケースは間違いなく20kは越えている。

 

10月12日(月)〜13日(火) 20・21日目 移動日  (雨 13−20℃)

6:45チェックアウト・出発〜7: 00SMN駅タクシー乗り場〜7:30ペレトラ空港9:00チェックイン手荷物検査10:15ゲート〜11:35アリタリア AZ1678便−12:50 ローマ・フィウミチーノ空港〜Cターミナル・アリタリアAZ0784便14:50−13日午前9:45成田空港着

 一 人の移動は帰りも不安。トラブルがないことを期待した。フィレンツェのペレトラ空港はこんなに近かったっけ。早く着きすぎ、空港でずいぶん待つことになっ たが、それ以外は全く順調だった。ただし、安売りチケットだと通路側を希望すると変な席しかない。アリタリアは、またビデオがよくみえなかった。

6:45チェックアウト・出発      5時過ぎに早く目が覚め、外を見ると曇ってはいるが雨は降っていない。6時半を過ぎて、まだ暗いホテルの廊下をスーツケースをひいてチェックアウト し、エレベータに行くと動いていない。またフロントに戻って、従業員にエレベータを起動してくれるように頼む。手動で一度1階の管理室に行くらしいので待 たされた。1階に下りると雨が本降りになっている。駅までは近いが重いスーツケースを引いてカサもつらいので、帽子をかぶりそのままいく。

7:00SMN駅タクシー乗り場   SMN駅にスロープはない。階段をスーツケースを持ち上げ、反対側に出る。早朝のためタクシーはおらず、少し待つ。来た運転手が空港まで20€でいいか、というがよくわからないのでokする。

空港まではやたら飛ばして30分で着 いた。料金は22€というのでコインがなく25€払った。
7:30ペレトラ空港 ・9:00チェックイン ・手荷物検査   空港に早く着きすぎた。これならホテルで朝食をゆっくり食べても大丈夫な距離だった。 ペレトラ空港は前も来ているが改装したようできれいになっている。ただし、小さいので歩き回るようなところはない。

1階はアリタリア以外の空港会社のカ ウンターだけしかない。探すとアリタリアは2階だ。エレベーターを探し2階にいく。時間が早いのでカウンターにはだれもいない。脇に小さなバールがあるの でパンとカプチーノを頼み(2.5€)、高さの高いイスに座り食べる。ゆっくり座れるところはないか探しに1階に 行くと外れのほうにイス席があつた。9時になってからチェックインしてスーツケースをあずけた。24kだったので重量税をとられるかと思ったが、ヘビーと いうタグをつけられただけで済んだ。手荷物検査は2階にあるがまだ早いのでまた1階に行き、今度は外のベンチで一服する。

10:15ゲート 〜11:35アリ タリア AZ1678便10時を過ぎたので手荷物検査場にいくとすごい人の列ができていた。ゲートを探して近くのイスで待つ。ほぼ時間通りに搭乗が始まり 出発した。

12:50ローマ・フィウミチーノ空 港   A ターミナルに着く。ローマ発の便の出発ゲートを見て、一度ゲートまで行ってみる。ローマ空港も広い。ゆっくり歩き、途中で手荷物検査を受け ゲートにいく。一番はずれのゲートで25分かかった。
14:50Cターミナル・アリタリアAZ0784便    ぼちぼちゲートに行こうとしてゲート表を見ると搭乗手続きが始まっている。急いでゲートにい く。一番遠いゲートからまたバスで結構走ったところに飛行機がいる。

席は、仕切りのあるところの通路側で 足元が寒い。おまけにビデオが出ない。アテンダントに言うと、トライしてくれたができません、という。しかたなく自分でいろいろやっていると出たが、ガイ ドにあるビデオシステムと違う。今度は、日本人の乗務員に聞くとこの席は、他のビデオシステムと違うという。これもボタンをあれこれいじっているとなんと なくわかってきたオーディオとビデオの切り替えをして、ビデオはリストから選ぶのでなく、1つ一つ開いて見るようだ。いくつか見るが新しいものは少ない。 13日午前9:45成田空港着    デジカメの整理をして時間をつぶしたりして長いとは思わなかった。久しぶりに途中気流が悪いところがずいぶんあっ たが無事、ほぼ定刻に成田に到着。成田も小雨だ。

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