BOLOGNA - FIRENZE

bolognya-fire紀行トップピサデラスピーナ教会


 時期 ・ 期間 ・  旅行の種類
2009年9月23日(水)〜10月13日(火)・個人旅行
 目的地 ・ 目的
イタリアの中世、ルネサンス美術に関連する図書を読んでいると、実物をみたくなってしま う。この時期知りたかったのはピエロ・デラ・フランチェスカの作品がいくつもあるアレッツォ、フェデリコが治めていたウルビーノ、東ローマ帝国の都で もあったラヴェンナ、エステ家が統治していたフェッラーラ、フラ・アンジェリコのもう一つの受胎告知のあるコルトーナ、大聖堂や宮殿にあるフレスコで有名 なシエナなど中部イタリアを横断する地域。ピサ、シエナはツアーで行ったことはあるが、ほとんど見ていないに等しい。フィレンツェは3度目。ツアーのほ か にも来たがまだ見切れていない。今回のエリアはいつものように、1拠点を足場に出かけられる距離ではないので、ボローニャとフィレンツェの2か所を拠点に 歩き回るプランを検討した。最終的に計画した訪問地は、ボローニャを拠点にラヴェンナ、フェッラーラ、ペーザロ、ウルビーノ。フィレンツェを拠点に、ピ サ、シエナ、ルッカ、コルト−ナ、アレッツォ、ピストイア、プラートそれにフィエゾーレ。
 印象 ・ おすすめポイントなど
ウルビーノは、ボローニャから日帰りでは十分に見切れないので1泊することになった。今回 の街歩きは、どこも新鮮な印象。トスカーナの各都市は、個性的でどの街を見ても新しい発見がある散歩ができる。美術はもちろんのこと、建物を見て歩くだ けでも楽しい。山の上にあるウルビーノは街自体が急坂。宮殿内の国立マルケ美術館の作品は素晴らしい。ポルティコのあるボローニャも見どころ、散歩道は多 数ある。フェラッ-ラ、ラベンナは優れたビ ザンチン美術や中世。フィレンツェと一味違ったルネサンス美術が豊富にあり、街の雰囲気もトスカーナとは違う。ピサのカンポサント、サンマッテオ国立美術 館やシエナのドォ−モ付属美術館、プッブリコ宮などこれほど見どころが多くあるとは思わなかった。他の都市もそれぞれ旧市街にはすぐれた絵画もあり、街の 風景も見飽きない。

ボローニャ、フィレンツェ旅行地図map2

今回の旅は、中部イタリアの美術作品で名だたるものがある都市をめぐる欲張りな旅。車で回れる方はそのほうがいい。
鉄道とバスと足で歩く旅の好きな管理人にとっては、時間がかかり、確かに効率的ではないがその分ゆっくり、
街並み、風景、生活を少しのぞけるので楽しみが広がる。行先リストの事前チェックにより、
何曜日はどこがよいのか検討し、日程プランを組み立てた。それぞれの都市
の旧市街地には街並みや色にも個性がありそれぞれの眺望の
素晴らしさも美術鑑賞旅行に終わらない、たくさん
おまけのある旅を楽しめました。


目的地
宿泊地
 9月23日(水)  ・ 1日目
移動日
BOLOGNA
 9月24日(木)  ・ 2日目
BOLOGNA
BOLOGNA
 9月25日(金)  ・ 3日目
RAVENNA
BOLOGNA
 9月26日(土)  ・ 4日目
FERRARA
BOLOGNA
 9月27日(日)  ・ 5日目
BOLOGNA
BOLOGNA
 9月28日(月)  ・ 6日目
URBINO
URBINO
 9月29日(火)  ・ 7日目
URBINO
BOLOGNA
 9月30日(水)  ・ 8日目
BOLOGNYA→FIRENZE
FIRENZE
 10月1日(木)  ・ 9日目
FIRENZE
FIRENZE
 10月2日(金)  ・10日目
SIENA
FIRENZE
 10月3日(土)  ・11日目
PISA
FIRENZE
 10月4日(日)  ・12日目
FIESOLE
FIRENZE
 10月5日(月)  ・13日目
FIRENZE
FIRENZE
 10月6日(火)  ・14日目
CORTONA
FIRENZE
 10月7日(水)  ・15日目
AREZZO
FIRENZE
 10月8日(木)  ・16日目
PRATO、PISTOIA
FIRENZE
 10月9日(金)  ・17日目
LUCCA
FIRENZE
 10月10日(土) ・18日目
FIRENZE
FIRENZE
 10月11日(日) ・19日目
FIRENZE
FIRENZE
 10月12日(月) ・20日目
移動日

 10月13日(火) ・21日目
移動日


地域
事前作成行き先リスト
休館日
開場時間AM
開場時間PM
ポイント・備考

BOLOBNA




B-1
サンペトローニオ教会

7:3−−13:00
15:00−18:00
ジョバンニモデナ
B-2
モランディ美術館

9:00−
−15:00
土日10:00− 18:30 市庁舎3F
B-3
市立絵画コレクション

11:00−
−18:00
市庁舎3F
B-4
アルキジンナイオ宮



ボローニャ大学・解剖室
B-5
アジネッリの塔

9:00−
−18:00
ガリゼンダの塔は登れず
B-6
国立絵画館

9:00−
−19:00
ラファエロ、カラッ チ、レーニ、ティントレット、グレコ、パルミジャーノ
B-7
サンテステファーノ寺 院群

9:00−12:00
15:30−18:00
教会4、礼拝堂2、修 道院2の塊
B-8
市立考古学博物館

9:00−
ー15:00

B-9
サンタマリア・デラ ヴィータ教会

7:30−
ー19:00

B-10
マドンナデルパラッ カーノ聖堂



B-11
オッセルヴァンツァ修 道院



コッサ
B-12
サンジョバンニイン モック



コッサのステンドグラス
B-14
サン・ルカ聖堂



サラゴッサ門から3km
B-15
聖チェチリア礼拝堂



フレスコ
B-16
サンジャコモマジョー レ教会



ベンティボーリョ礼拝堂

RAVENNA




R-1
ネオニアーノ八角形洗 礼堂

9:00,10:00−
ー17:00,19:00

R-2
ドォーモ




R-3
サンヴィターレ教会

9:00−
ー17:00

R-4
ガッラ・プラチディア 霊廟

9:00−
ー17:00
サンヴィターレ教会の奥
R-5
サンタ・ポリナーレ・ ヌォーボ教会

9:00−
ー17:00、19:00

R-6
サンタ・ポリナーレ・ イン・クラッセ教会

8:30−
ー19:00
祭日13:00−19:00

FERRARA




F-1
エステンセ城

9:00ー
−17:00
夜明けの間、フラン チャ礼拝堂、     塔9:30−16:00
F-2
ドォ−モ

7:30−12:00
15:00−18:30
日15:30−19:30
F-3
ドォーモ博物館

9:00−13:00
15:00−18:00
コスメトゥーラ
F-4
ディアマンティ宮・国立絵画館

9:00−14:00

マンテーニャ、日9: 00−13:00          木9:00-19:00
F-5
スキファノイア宮殿

9:00−
ー18:00

F-6
ロメイの家

8:30−
ー19:30

F-7
市庁舎



フランチェスカ

URBINO




U-1
ドゥカーレ宮殿

8:30ー
ー19:15
月8:30−14:00
U-2
国立マルケ美術館



ピエロデッラフラン チェスカ
U-3
ドォーモ

7:30−13:00
14:00−20:00

U-4
アルバーニ博物館

9:30−13:00
14:30−18:30

U-5
サンジョバンニ祈祷堂

10:00−12:30
15:00−17:30
サリンベーニ
U-6
サンジュゼッペ祈祷堂

10:00−12:30
15:00−17:30
日10:00−12:30
U-7
サンフランチェスコ教 会

7:00−12:30
15:00−19:00
バロッチ祭壇画
U-8
ラファエロの生家

9:00−13:00
15:00−19:00


FIRENZE




F-1
サントスピリト教会付 属食堂
 平日
土のみ10月9:00−                11月10:30 −
−17:00                       −13:30        

F-2
オルサン・ミケーレ教会

10:00−
−17:00
オルカーニャ、ダッディ
F-3
ホーン美術館
日・祭
9:00−13:00

ジョット、ロレン ツェッティ、マルティーニ
F-4
サンタ・アッポローニア
月、日
8:15−13:50

カスターニョ、バルディ
F-5
サンマルティーノ・ス カラ聖堂




F-6
サンティシマ・アンヌ ンツイアータ回廊

7:30−12:30 16:00−18:30  タンパン
F-7
パディア・フィオレン ティーナ

6:30− −18:00

F-8
サンティアポストリ教会

10:00−12:00
16:00−19:00

F-9
ルッチェライ宮



見学不可?
F-10
サンタマリアマッダ レーナパッツィ修道院

9:00−12:00
18:00−19:00
係員に。
F-11
旧サンタマリアデリア ンジェリ教会



フィレンツェ大学内?
F-12
サンミケーレヴィスト ミニ教会

8:00−12:00
16:00−18:00

F-13
スカルツォ回廊

月木土9:00−13:30

見学不可?
F-14
サンサルバトーレアル モンテ教会

8:30−12:00
15:30−17:00

F-15
バルディ−ニ美術館



閉館?
F-16
サンフェリーチェ教会

9:00−12:00
15:30−18:00

F-17
サントステファーノ教 会
土〜木
金のみ
16:00−19:00


FIESOLE




F-18
ドォーモ

7:30−12:00
15:00−18:00

F-19
ローマ劇場・考古学博 物館

9:30−
−18:00

F-20
バンディーニ美術家館

9:30−
−18:00
ガッディ、ロレンツォモナコ
F-21
サンフランチェスコ教 会

9:00−12:00
15:00−18:00
眺望

SIENA




S-1
マンジャの塔

10:00−
−19:00
11月〜ー16:00
S-2
プッブリコ宮殿

10:00−
−19:00

S-3
市立美術館

10:00−
−19:00
マルティーニ、ロレンツェティ
S-4
ドォーモ
11月の月
10:00−
ー19:00
ピサーノ、ピントリッ キオ、床公開10月まで
S-5
ドォーモ付属美術館

9:30−
ー19:00
ドウチョ
S-6
洗礼堂

9:30−
−19:00
ドナテッロ
S-7
国立絵画館

火〜土8:15−、     日月 −13: 10
火〜土−19:15
ダシエナ、パオロ、ロ レンツェッティ
S-8
サンタマリア・スカラ 救済院

10:00−18:30

10月まで、冬季閉館?
S-9
聖カテリーナの家

9:00−12:30
15:00−18:00

S-10
ベルナルディーノ祈祷 堂




S-11
サンフランシスコ教会





PISA




P-1
斜塔

9:00−
ー19:00

P-2
カンポサント

9:00−
−19:00

P-3
ドォーモ

9:00−
−19:00

P-4
シノピエ美術館

9:00−
−19:00

P-5
ドォーモ付属美術館

9:00−
−19:00

P-6
サンタマリアの塔

10:30−
−18:30
11月から閉館
P-7
サンマッテオ国立美術 館
 月
8:30ー
−19:00
ギルランダイオ、マル ティーニ、マザッチョ、ゴッツォリ
P-8
旧王宮博物館
日祭
9:00−14:30


P-9
サンタマリアデラス ピーナ教会

10:00−13:00
14:30−17:00

P-10
カバリエーリ広場




P-11
サンパオロ・アリーパ ダルノ教会

8:00−10:00
15:30-17:00
裏庭にサンタアガタ礼拝堂
P-12
サンタカテリーナ教会



ピサーノ、トライニー
P-13
グエルファの塔

10:00−13:30
14:30−17:00

P-14
サンフランチェスコ教 会





CORTONA




C-1
教区博物館
11月の月
10:00−
夏ー19:00、冬ー 17:00
アンジェリコ「受胎告 知」、シニョレッリ、ロレンツェッティ
C-2
中世の家



外部見学のみ
C-3
レプブリカ広場




C-4
シニョレッリ広場




C-5
プレトーリオ宮
11月の月 10:00−
ー19:00
シニョレッリ、ピント リッキオ
C-6
サンフランシスコ教会



コルトーナ「受胎告知」
C-7
サンドメニコ教会

10:00−12:00
15:30−17:30

C-7
聖マルゲリータの墓所

9:30−13:00
15:00−17:00
コルトーナの頂上
C-8
サンタマルゲリータ通 り



墓所への眺めの良い道

AREZZO




A-1
サンフランチェスコ教会

8:30−12:00
14:00−18:30

A-2
 〃  礼拝堂

9:00−
−18:00、日 13:00−17:00
木の十字架物語
予約制、休館日あり。
A-3
グランデ広場



第一日曜アンティーク市
A-4
サンタマリアデッラ ピェーヴェ教会

8:30−12:00
15:00−19:00
ロレンツェッティ
A-5
ドォーモ

6:30−12:30
15:00−19:00
フランチェスカ「マグダラのマリ
ア」
A-6
ヴァザーリの館

8:30−19:00


A-7
サンドメニコ教会

8:30−
−19:00
チマブエ「磔刑」
A-8
国立中世・近世美術館

8:30−
−19:00
ロッセリーノ、シニョ レッリ、ロッビア
A-9
サンニコラ教会




A-10
サンジミニャーノ教会




A-11
サンバルトロメオ教会




A-12
サンタニェーゼ教会




A-13
ボルグントの塔




A-14
ペトラルカの生家





PRATO




PR-1
ドォーモ

7:30−12:00
15:30−19:00
リッピ、ドナテッロ、ミケロッソ
PR-2
〃付属美術館
 火
9:30−12:30 日午前中のみ
15:00−18:30
リッピ、ウッチェルロ、ドナテッロ
PR-3
サンタマリアデッレカルチェリ教会

7:00−12:00
16:00−19:00
ロッビア
PR-4
プレトリオ宮・市立美術館



リッピ、シニョレッリ、閉鎖中?
PR-5
フレスコ美術館(旧サンドメニコ修道 院)

10:00ー、  日  ー13:00 
−18:00

PR-6
皇帝の城

9:00−13:00
16:00−19:00


PISTOIA




PI-1
ドォーモ

8:00−、
冬季8:00−12:30
−19:00

PI-2
洗礼堂

10:00−13:00
15:00−18:30

PI-3
ポデスタ館



外観
PI-4
市庁舎(コムナーレ宮)市立美術館

10:00−
−18:00

PI-5
サンジョバンニフォル ティヴィタス教会

7:30−12:00
17:00−18:30
ロッビア、ガッディ、ピサ
PI-6
チェッポ病院



外観
PI-7
サンタンドレア教会



ピサーノ
PI-8
サンドメニコ教会聖堂参事会室



磔刑図
PI-9
タウ礼拝堂



サンドメニコの向い、フレスコ

LUCCA




L-1
ドォーモ

9:30−
ー17:30
ピサーノ、ティントレット
L-2
ドォーモ内聖具室

9:30−
ー17:30

L-3
サンミケーレインフォ ロ教会

7:40−12:00
15:00−18:00
リッピ、ロッビア
L-4
サンフレディアーノ聖 堂

8:30−12:00
日10:30−
15:00−17:00
ファサード
L-5
グイジーニの塔

9:00−
−20:00

L-6
グジーニ邸国立博物館

8:30−
−19:30
日ー13:30
2Fバルトロメオ
L-7
マンスイ国立絵画館

9:00−
−19:00
日ー14:00
メディチコレクション
L-8
城壁遊歩道




L-9
ジョバンニ教会



古代遺構
L-10
サンタマリアフォルスポルタム



地下


  *写真は GALLERIAにあります。そちらもご覧ください。

     9月23日(水) 1日目    移動日 (晴れ)

     成田空港(第1)13: 20アリタリアAZ785便 –(12時間)−19:00ローマ・フィウミチーノ空港着 21:15発アリタリアAZ785便−22:30ボローニャ空港 着ー23:15 ホテル
     REGINA着 

今 回も案の定アリタリアの飛行機は、ビデオが故障している席だった。途中で空いている席を教えてもらったが、その席は音は聞こえるが、画面がおかしく1本だ け見て、もとの席に戻ボローニャのポルティコvbf2る。ローマ空港にほぼ定刻19時、Cターミナルに着いた。国内線に乗り継ぐため、Aターミナルに向かう。途中の表示ボードでゲート NOを確認する。Aターミナルのゲートまではゆっくり歩いて25分かかった。このゲートの近くには日本人はいなくなった。ゲートを確かめてからお店やバー ルのあるところまでもどりぶらぶらする。
ボローニャへはプロペラ機かと思うほど小さな飛行機。それでも定刻に着いた。ボローニャ空港も小さな空港だ。

車 で45分。暗くてどんな雰囲気か全くわからず。前半の拠点にするREGINAホテルはボローニャ駅と旧市街の名所との中間にある。立地は正解。問題なく チェックインでき、鍵をわたされ、朝食の時間と食堂の場所を聞き部屋に行き荷解きする。部屋は2階、ファーストフロアの外れの広場を見下ろす窓のある部 屋。ダブルベッドルームのシングル使用で広い。風呂はシャワールームだけのタイプだ。三ツ星のはずだが結構いいホテル。落ち着いてから一服がてら外に出てみる。ボローニャを歩くにはいい場所みたい。インディペンデンツァ通りという広い通りに面している。
部屋にもどり、明日のボローニャ市内 散歩のコースや予定を検討。出歩くサブバックの準備をしてから就寝。25:30分。

     9月24日(木) 2日目  ボローニャ  (晴れ 15−26℃)

8:30出発、9:00マッ ジョーレ広場〜9:20サ ンペトロニオ教会ポ デスタ館〜9:25市 立絵画コレクション・モランディ美術館サ ンタマリア・デラヴィータ教会11:40〜 12:00ア ジネッリの塔〜サントステファノ教会群〜13:00ピザ屋(昼食)13:30〜国 立絵画館14:30〜15:15サ ンタ・チェチリアサ ンジャコモ教会サ ンヴィターレ教会〜16:30サ ントステファノ教会群16:45〜17:05ア ルキジンナジオ宮〜17:20サ ンドメニコ教会 〜18:30ホテル〜19:10ボローニャ駅〜20:20 夕食ー〜21:00ホテル着
 
早朝、TVで天気予報をやっている局をさがしたらTV5があった。一日歩く準備をして8時半出発。久しぶりの知らない街の一人歩きにまだなれない。ぎこち なく、方向感覚がおかしい。すぐにホテルの位置がわからなくなる。ホテルでもらった地図のコピーはインターネットからの地図よりわかりやすいのでそれを使 うことにした。持ってきた地図から、新しい地図にゆきたいところをプロットした。
ボローニャの最大の特徴は、ポルティコ。中世に法律で義務付けられ、下を通路、上に住宅を設けた柱廊は全ての道に付いている。傘はいらない。文字通り、全 てというのがすごい。

 9: 00マッジョーレ広場
まず、ボローニャ観光の中心地マジョーレ広場にゆく。ジャンボローニャのネプチューンの噴水がある13世紀から街の中心。教会、市庁舎、ポデスタ館などに 囲まれている。サンペトロニオ教会は14世紀から建て始められた街の守護聖人のための教会。大きい。クエルチャの聖母子像などの浮き彫り彫刻が美しい。ゴ シック様式だが上下に分かれた大理石とレンガ色の違いも面白い。内部も大きく高い。ざっと見てすぐに広場に出て向かいのポデスタ館に行く。インフォメーションらしき事務所があるだけだった。
ポデスタ館の下を抜け、美術館にもなっている市庁舎にいく。

9:25市立絵画コレクション・モラ ンディ美術館

13世紀には市の庁舎になっていた建 物で3階が美術館フロアとなっている。市立美術館とモランディ美術館の2つとも無料。結構広い。展示作品とともに、建 物自体の壁のフレスコもすばらしい。作品は名前はわからなかったが地元に関連する作家や美術品のようだ。次に、この広場に近いデラ・ヴィータ教 会にいく。

 11: 20サンタマリア・デラ・ヴィータ教会
工事中で本体へは入れなかった。現場の脇にポスターがあり、付属美術館は開館中らしいので奥の路地を進み階段を上がる。おばあさんがひとりいて無料だが記 帳しろといっているらしい。写真はNO。ガイドブックには載っていないが、美術史の本で紹介されていてリストに入れた教会。なかなかす ばらしい。教会と内部でつながっているがフェンスで教会には行けない。トイレもあった。

12:00ア ジネッリの塔
ダンテの神曲にも登場する塔。ボローニャはかっては塔の町だったが現在は20数本あり、観光客が登れるのはここだけ。12世紀の初めに建築された98m。 となりのガリゼンダの塔は傾いてしまい上部を削ったとのこと。ガリゼンダのほうが11世紀と古い。入り口はせまい洞窟のよう。数階上るとチケット売り場が ある。階段も高さを意識してしまうと足がすくむ。眺望を期待していたが思ったほどではなかった。13:00ピザ屋。おなかも空いて、塔の下の立ち食いピザ 屋で一切れ買った。このピザ屋はうまい。地元の人が並んでいるだけのことはある。

 13: 35国立絵画館
昼の時間あいているここはルネサンス、バロック絵画がたくさんある。ジョット、ラファエロ、カラッチ、レーニやパルミジャーノ、ティントレット、グレコも ある。13世紀から18世紀の絵画を収蔵している。奥が広くて一日目にして足が疲れた。 絵画館の前に小さな公園がある。近くのバールでカプチーノを飲ん だが座れないので公園にもどり一服した。

15:15サンタ・チェチリア 
一日でボローニャで見たかったところの大半は見られそうだ。リストにあげながら場所がわからない教会がいくつかあるので探しながらもう少し歩く。ザンボー ニ通りを歩いていたら、サンタチェチリアがあった。学生街で雑然としている。15:45サンジャコモ教会 その先にサンジャコモ教会もあった。すぐにサン ヴィターレ教会も見つかる。

 16: 30サントステファノ教会群
サントステファノ寺院群vbf3ボローニャの目玉の一つサントステ ファノにいく。8世紀から13世紀の時代が異なる教会がくっついて建築されているめずらしい教会群。正面はクローチ フィッソ教会。その左奥に聖ペトロニオの墓がある円形のセポルクロ聖堂、さらに奥に進むとサンティヴィターレアグリコラ教会。中庭が2つあり、礼拝堂が 2、3ありどこがどの教会かわからない。迷路のように複雑につながっている。

 17: 05アルキジンナジオ宮
今日の最後にサンドメニコ教会へ行こうと歩いていたらポルティコの左に階段がある。アルキジンナジオ宮の入口だった。ここは、ヨーロッパ最古の大学ボロー ニャ大学の本拠があった宮殿。特に、世界で初めて人体解剖をした解剖室が公開されている。学者や学生の紋章が至るところに貼ってあるのでも有名。解剖室に 入ると階段席に見下ろされて、真ん中に白い大理石のような大きなテーブルが置かれている。

 17: 20サン・ドメニコ教会
このあたりまで来ると旧市街といっても普通の商店街や住宅が混在していて中世の面影はあまりない。ニッコロ・ピサーノの彫刻のあるサン・ドメニコ教会。小学生が大勢いるので落ち着いて見学できない。ぼちぼち帰ろうと遠回りだが、市場のあるUGO通りを とおり、商店街があるというマルコーニ通りを歩きながら駅のほうに向かう。市場は残念ながら、午前中だけらしくシャッターが閉まっていた。

マルコーニ通りにいく。特徴のない地 元の普通の店や事務所があるだけ。駅にだいぶ近づいたら大きなPAMを見つけたので入る。水と果物を買ったので重くて、一旦ホテルに帰る。

18: 30  ウルビーノに行くとき、スーツケースを預かってもらいたいので次にとまるホテルEUROPAを探すことと、明日のラベンナ行きの切符を購入するた め、駅のほうにいく。EUROPAは分かり易いところにあったがREGINAから15分程度は時間がかかりそうだ。19:10ボローニャ駅。切符売り場で 並ぶ。自動販売機はあるが、そちらも並んでいるし、自販機の使い方にはまだ自信がない。ラベンナ往復11.9€ だった。調べてきたラベンナ行きの列車が何番ホームから出るか調べようと駅舎内をうろうろしていたら、ARRIVOとPARTENZAの色違いでの時刻表 があるのに気づいた。みんな覗き込んでいる。

PARTENZA には1時間帯ごとに、全ての発車する列車が記載されている。発車時刻、種別、列車番号、どこ行きか、発車ホームの番号。 その列車の下に細かく、その列車 の止まる駅と時刻。さらにその列車の注意事項、平日のみとかが書いてある。調べてきたラベンナへ行く列車はリミニ行きで9番線からの発車だった。これで、 不安の一つが解消された。

 
20:20夕食。 足が痛いだけでお腹がすいているわけではないが、一人でも入りやすいところを探しているうちにホテルに着いてしまった。ホテルの脇にカ フェレストランのようなところでタバコも吸えそうなので入る。せっかくボローニャにきたのだからまずくてもボロネーゼは食べてみようと注文。結果パスタはまず い。作ったというより、冷凍かレトルトパックを温めたような感じ。安いカフェではこんなものか。部屋にもどり、本日入手した資料などをかたずけ、明日のラベ ンナ行きの準備、小銭の用意などをして、ラベンナでの歩き方を検討した。本日1日の支出は、ちょうど50€だっ た。

 

     9月25日(金) 3日目   ラベンナ  (晴れ 14−28℃)

7:15出発 〜 7:58ボロー ニャ駅リミニ行きH― 9:17ラベンナ駅着 〜9:50ポ ポロ広場〜インフォメーション〜10:10サ ンヴィターレ教会ガッ ラ・プラチディアの霊廟〜11:00国 立博物館〜11:40ドォー モネ オニアーノ洗礼堂12:00〜12:25ア リアーニ洗礼堂サ ンタポリナーレ・ヌォーヴォ教会〜12:55昼食〜13:25バスー 13:50サ ンタポリナーレ・インクラッセ教会〜14:43バスー15:03ラベンナ駅〜15:07ドォー モ〜15:35サ ンフランチェスコ教会〜15:40ダ ンテの墓〜16:00ラベンナ駅・16:35ボローニャ行きー17:52ボローニャ

今 回初めての列車でラベンナへの日帰り散歩。東西のローマ帝国の境に位置していたラベンナは、402年西ローマ帝国の首都であったが東ゴート族に滅ぼされ、 540年に東ローマ帝国の支配下となり総督府が置かれた。それだけにビザンチン美術の影響が強い。教会のモザイクによる装飾は素晴らしい。教会の鐘楼も初めてこの頃建築されるようになり、現存する鐘楼の最古のものがここにある。

7:58ボローニャ駅  
駅まで何分で行くか確認するため、早めに出る。ボローニャ・セントラル駅まで部屋から13分で着いた。ラベンナ行き時刻表を何回も確かめる。しかし、サイ ンボードには、何番ホームから出るのかの表示が出ない。ぎりぎりになって列車がホームに入ると同時に、発車ホームの表示がでたが変更になっている。この線 は、途中から単線のようだ。車窓には、トウモロコシ畑、放牧場、ブドウ畑などの景色が広がる。

9:17ラベンナ駅着
ほぼ定刻にラベンナ駅に着く。駅が工事中で、インフォメーションが閉鎖している。午後に行くつもりのサンタポリナーレ・インクラッセ教会へのバス停を探す ため駅前やロータリーをうろうろするがわからない。駅前から緑の並木道が広がっている。あきらめ、中心部のインフォメーションにゆくしかない。ガイドブッ クのコピーの地図では位置関係がわからず、あちこちいってしまった。

9:50ポポロ広場
町の中心。ここを中心に街がひろがっていて旧市街地の周囲には城砦が残る。意外と小さな町のようだ。通りというより路地が多い。インフォメーションも路地 の一つにあった。地図をもらい、バス停を聞く。インクラッセへのバスは4番と44番で自由広場にバス停があるらしい。まずラベンナでの最大の目標サンヴィ ターレ教会へ行く。路地の散歩道は観光客が三々五々歩いてにぎわう。観光客に東洋人は見ない。

10:10サンヴィターレ教会〜ガッ ラ・プラチディアの霊廟

観 光の目玉の一つ。関連の施設を回るなら共通券が良い。同じ敷地にいろいろ建築物が繋がっていて、どこからが教会なのかわからなかった。サンヴィターレ教会 は6世紀に建てられた。一旦外の回廊に出て、奥にある建物に行く。大きな八角形の堂内のモザイク装飾は素晴らしい。ユスティニアヌ ス、テオドラのモザイクはコンスタンチノープルにおとらずビザンチン美術の傑作といわれる。内陣モザイクは、風景を写実的に描いていて古代ローマスタイル となっている。空いている空間はなく、全てモザイクで埋められている。
内陣から裏庭に出て、ガッラ・プラチディアの霊廟にいく。振り返ると教会の内陣のうしろに飛び梁がごつい姿をみせている。別々に入場料を取られるが、共通券を買った (8.5€)のでそのまま入る。こちらの方が古く、5世紀のもので、まるで倉庫のような建物。小さいが内部はきれ いな青のフレスコ。満天の星のような
天井。透明なうすい石版?アラバスター?を通してやわらかい光が入る。人が5人も入ると満員になるほどのスペースしかないが十字型をしている。

11:00国立博物館 
教会と同じところにあるのに共通券に博物館の料金は含まれていない、といわれ、一旦サンヴィターレを出てまた表のチケット売り場まで行き(4€)、博物館に入る。古代遺跡の文物から始まるので、絵画や彫刻は少なかった。次はネオニアーノ洗礼堂にいく。同じ道を通り たくないので裏道を行くが普通の住宅街だ。

小 さな広場の前に、大きな教会がありBASIRICAとしか書いていないのでドォーモとは思わなかったが後でわかった。11:40ドォーモ  内部をのぞいてすぐに出てし まう。洗礼堂を探すがよくわからない。地図ではこのあたりのはず。裏庭のようなところに小さな建物がある。石積の簡素なドーム。そばに行くとチケットを売っていた。ここは共通 券に含まれていた。

 11: 43ネオニアーノ洗礼堂
ネオニアーノ洗礼堂天井vbf4 ドォーモよりこちらの洗礼堂のほうが美術関連の図書に紹介されている。小さな一部屋のドームで、これも5世紀の建物。当時の司教の名前がつけられている。外観の簡素さに対し一歩中に入ると絢爛。 ドームの天井の中央にキリストの洗礼、そのまわりに12使途が素晴らしいガラスモザイクで描かれている。アリウス派と区別するため正教徒派洗礼堂ともいわ れるらしい。古い洗礼堂の典型で真ん中に深い洗礼盤がある。

12: 25アリアーニ洗礼堂 インフォメーションでもらった地図を見るともうひとつ洗礼堂があるので行ってみる。住宅街の裏庭のようなところに簡素な建物。こち らも古そうだが、何も資料がない。一段掘りのような階段を下ったところに円形のドーム。中には何もないシンプルな形。ドームの天井だけ、ネオニアーノと似 た図柄のモザイク。壁面は石造りで簡素。アリアーニ洗礼堂はもう駅に近い。横のローマ通りをゆけばサンタポリナーレ・ヌォーヴォ教会に出る。帰国してから 調べたら、こちらの洗礼堂は6世紀後半に建てられたアリウス派のものだそうだ。

12:35サンタポリナーレ・ヌォー ヴォ教会
5世紀末、東ゴート族テオドリック王の時代に建てられたとされる。アリウス派と言う異端的宗派に属していたため、ビザンチンに攻められた時カトリック的に 改めさせられた。モザイクはその変遷を物語り、最上段はキリストの生涯を、中断はテオドリック王の時代を、最下段は、ビザンチンの平面的な人物像を描いて いる。3身廊のバジリカで、モザイクは美しい。入り口脇には円筒の鐘楼が立っている。

バスでインクラッセ教会へ行くため、 グアッキマンニ通りを歩いていたら突然ショルダーバックのベルトのかばん側の布が切れてしまった。しかたなく手でぶら下げて歩くしかない。
13:25バス タバッキで往復を買って(2€)いたら44番のバスが来た。学生が多く混んでいる。運転手に、イ ンクラッセの教会はどこで降りればいいか教えてくれ、と伝えたら20分くらいだという。結構郊外の畑が広がる中に大きな教会がポツンと立っているのが見え たら、運転手が、バジリカはここで降りろ、と教えてくれた。バス停からは新しい住宅地と公園を通って5分くらい。

13:50サンタポリナーレ・インク ラッセ教会   
入り口にチケット売り場とBookShop がある。入場料は3€。ついでに、ラベンナの本があったのでこれも購入 (9€)。6世紀に司教ポリナーレの墓の上に建てられた教会で3身廊バジリカのシンプルな形。後陣のドームに描かれたキリストと4聖人、緑の草原と羊(羊 は12使徒を表す)。このモザイクもよく美術史やビザンチン美術に紹介される。入り口から奥の後陣に誘導するように左右の壁面にデザインされている。身廊 は広々として何もない。外に出てここの円筒の鐘楼の写真を撮ろうとしたが、木や住宅でうまくとれない。この鐘楼が最古の鐘楼といわれている。ラベンナ中心 部にもどるバス停に 行ったら、行ったばかり。何もない畑の中の日がかんかんに照るバス停のベンチでただ待つ。暑かった。45分待った。
バスは意外な方向、教会の裏側の道から来た。クラッセという街からくるらしい。

15:03ラベンナ駅  まだ、いく つか見ていないところがあるので、このバスがどこまで行くのかわからないのでラベンナの駅前に出たので降りた。まず、ドォーモと気づかなった教会とサンフ ランチェスコ教会にいく。
15:07ドォーモ  洗礼堂よりだいぶ新しい。かなり後のようだ。17,8世紀のものか。大きいがあまり特徴はなく、無名の作家の絵画が並ぶが平凡な印 象。15:35サンフランチェスコ教会 こちらも特徴はあまりない。ダンテ博物館のとなりの教会。ダンテ博物館には団体の観光客が多く入っている。

15:40ダンテの墓     博物 館にははいらず、となりの小さな墓地のところにダンテの墓があった。(正確にはわからなかったが、これでは?と思いこんだもの)
 ダンテの神曲でもちゃんと読んでいれば覗いたかもしれないが、立ち読みしたら興味がもてそうもなかったので読まないでいた。イタリア文化の立役者なので勉強すべきだが。
紹介本でも意義とは別にして三部作の地獄篇などフィレンツェを追われたうらみつらみが込められているという。 
のんびりと駅にもどりボローニャ行きを待った。

17:52ボ ローニャ駅着 定刻にボローニャセントラル駅についた。フェッラーラ行きの時刻表を調べてから、列車のチケットを買った。往復7.6€。
18:40かばん屋 カバンをどうにかしたいので、使いやすくて安いものを売っていそうなカバン屋をさがした。地元の商店が多いマルコーニ通りを行き、一番最初に目に入った店に行くと決めて
歩いていたら中国人の店だった。デザ インや色がどれもおかしいので、仕方なくビジネス用みたいな黒のカバンから安いものを選んだ。値切ったが、10€から は下がらなかった。手持ちのバックの中身を移して壊れたバックは捨ててもらうことにした。カバン本体は丈夫そうだが付いているもベルトがへなへなですぐに壊れそう。


9月26日(土) 4日目 フェッ ラーラ  (晴れ 15−24℃)

7:15出発 〜ボローニャ・セント ラル駅7:56ベネチア行きー 8:30フェッラーラ駅着 8:50駅出発〜カブール通り〜9:10レ ジスタンス美術館〜9:25国 立絵画館〜11:05エステンセ城の脇〜11:15ドォー モドォー モ美術館〜城砦12:20〜12:55ロ メイの家〜13:20ス キファノイア宮14:15〜パレシ公園14:40〜14:50エ ステンセ城〜 カブール通りをもどる〜16:05フェッラーラ駅〜16:31ボローニャ行きー17:05ボローニャ駅着〜PAM〜18:00ホテル着 

フェッ ラーラは13世紀から16世紀にかけて、芸術や学問に力を入れたエステ家が治めていた。北イタリア・ルネサンスの一つの中心でもあった。エルコレ1世の時 代に都市整備を行いヨーロッパ最初の近代都市を完成させた。現在の街並みもそのルネサンス時代からほとんど変わらず、街全体が世界遺産に登録されている。 中心にエステンセ城・ドォーモがある。町の外周の城砦は緑の土手のように残っている。スキファノイア宮のフレスコを見るために来たかった。

7: 30ボローニャ駅 7:56発ベネチア・サンタルチア行き  ホテルの朝食をゆっくり食べられない。コーヒーとパンだけで、果物をもらってすぐに出発。 フェッラーラは、ボローニャとパドヴァの間にあり、列車はサンタルチア行きだった。フェッラーラには、5分遅れで到着した。

8: 30フェッラーラ駅着 駅にインフォメーションがあり、地図をもらい、準備してきた地図と照らし合わせて、歩くコースを決める。駅前はロータリーというほ どの広さはなく、四方に緑の茂った並木道が広がっている。道幅も広いが緑が多い。エステンセ城のある旧市街の中心までは、1kmちょっとだが、カブール通り をまっすぐ行くだけなのでのんびり歩き始める。通りの両側は、古い建物もあるが、普通の都市の建物も多い。こぎれいな街だ。15分くらいでエステンセ城が 見えてくる。

9:10レジスタンス美術館 
なるべく同じところを歩かないように、1本手前の道を左に折れ、まず、ディアマンティ宮殿の国立絵画館にいく。この宮殿の前のエルコレ1世通りは、丸石の ような石が敷きつめられた道で石畳というのとは違う道の顔をしている。宮殿の手前にルネサンスなんとかの美術館と看板があるので、無料らしいので入っていくと、 ちょっと雰囲気が違う。3つばかりの展示室には武器や軍服、古新聞やポスター、資料が広げられている。出るとき看板をよく見ると、ルネサンスではなくレジスタンスだった。 がっかりしたというよりこんな資料館もあるのかと思った。

9:25国立絵画館  
となりは観光客でない人達が大勢いる国立絵画館。入り口でチケットを買ったら10€。高い。知らずに入ったらボル ディーニ展を特別会場としてやっていて大変な人ごみ。ざっと見てからとなりにいくと別のチケット売り場があり、こちらがディアマンティ宮の国立絵画館だっ た。本日は無料だって。イタリア全体で美術館はこの土日は無料らしい。せっかく無料なのに10€も余分に使ってしまった。この宮殿は、15世紀に建てられ たエステ家の宮殿で、外壁の大理石がみな四角錐のようになっていてダイヤモンドという意味のディアマンティ宮といわれた。コスメツゥーラ、マンテーニャな どルネサンス期のフェラッーラ派の絵画が多くあり見応え十分。

街歩きの醍醐味が味わえる街だ。高い 建物はお城以外は見当たらない。エステンセ城は最後にゆくことにして、周りを歩く。

11:15ドォーモ・ドォーモ美術館
ドォーモは街の守護聖人サンジョルジョのために12世紀に建てられたもの。ロマネスク建築とあるがゴシックの部分もあり、外部の彫刻もすばらしい。中央の ルネッタのサンジョルジョはロマネスク彫刻のニコラウスの作といわれる。塔は後になって、アルベルティが1412年に建築したもの。内部は荘厳。後陣に は、バスティアニーノの最後の審判が描かれている。

次いでドォーモ美術館にいく。ここも 無料。それほど広くはないが、クエルチャの彫刻、コスメツゥーラなどいい絵画も多かった。12:00頃出る。

12: 10城砦  旧市街をとりまく城砦も一度見ておこうと、観光客の多いレノ通りを抜け、トラヴァッリョ広場の門にいく。このあたりはただの土手だった。土手 の外側は普通の住宅が立ち並ぶ市街地だ。日差しが強いが休むところがない。土手の下に、かわいいジェラート屋が見えたので寄って、小さいコーンでピスタチ オを食べる(1.8€)。違う道からもどろうとしたら昔からの古い道、という看板がある路地があったのでその道を 歩き、スキファノイア宮の方向に行くことにする。観光客もおらず、地元の人のたまるバールや普通のお店がところどころにある。静か。

12: 20路地歩き  地図ではまっすぐな道も、実際はうねうねと曲がりくねり、道の名前も地図にある通りの名前と一致しなくなってきた。方向は間違ってはいな いと思いながら歩きまわるうちにサンフランチェスコ教会に出た。昼休みでクローズ中。その向いにロメイの家への矢印がある。入るつもりはなかったが、傷ん だ中世風の建物できれいな中庭が見えたので入ってみた。

12:55ロメイの家  
ここも無料だった。エステ家の女性を妻にした実業家ジョバンニの家とのこと。2階は修道院になっていた時代のフレスコが見事。預言者を描いたものらしい。13:10外に出て、人気のない路地をまた歩く。

13:20スキファノイア宮
スキファノイアとは退屈をさける、という意味で、貴族の娯楽のための館ということらしい。外観はおとなしい、シック。初め入り口がわからなかった。           スキファノイア宮への思いは、ヴァールブルクの「異教的ルネサンス」の中で、ルネサンス美術と古代や異教の影響、並立状況に対する論文でス キファノイアのフレスコ図像に対する占星術の影響について論じていて、スキファノイアがフェッラーラにあることを知ってからだ。イコノロジーやルネサンス 研究者の本でもたびたびヴァールブルクのスキファノイアが引用されているがどこに在るかがわかった。知ったのはその本だった。黄道12宮のうち4面はほとんど消え てしまいなにも見えない。八面は上下3段にわたる月ごとのフレスコになっていて、最上段は、その月をつかさどる異教の神、中段は12宮のシンボル、下段は 宮廷生活の場面などが表現されている。  スキファノイアのフレスコはコスメツゥーラ、ロベルティらによって描かれたとされる。大広間には観光客もとぎれ静 寂のなかでゆっくり過ごした。Bookshopでフェッラーラの本だけ買った(8€)。ここも入場は無料だった。

パ レシ公園14:40〜 足も疲れお腹がすいたがバールやカフェが見当たらないので、大通りに出たがここにも店はない。サンタキアラ教会があったが閉まっている。向 かいに門の開いた庭があるので入ってみると公園になっていて、気持ちがいいので、ベンチにすわり手持ちのパンとリンゴで昼食にする。周りの木にはみないろ いろな実がなっている。風もないのに、たまにドスンと音がする。よく見ると栗のようだ。こっちの人は食べないのだろうか。一服もしたのでぼちぼち中心部の エステンセ城に戻ることにする。

14:50エステンセ城・塔
10分ほど歩いて城まで戻ってきた。フェ
ラーラは今まで見た街とちがい、平坦 な土地のせいか、日本の城のように堀がある。しかもミラノのスフォルツァ城のように空堀ではない。入り口がどこかわからずうろうろ歩きまわって裏にいくと トイレの表示があったのでいくとチケット売り場があった。ここは無料でない。7€。 塔に登るには別に1€の券を買う。エステンセ城はエステ家のニコロ2世の時代、1385年に着工され、現在の形は16世紀になったといわれる。なかなか重 厚で豪華。天井画などのフレスコも素晴らしい。エステンセ城の中の途中から塔に登る階段があり、塔の入場券をみせると登らせてくれる。なかなか高い。平坦 なフェッラーラを見渡すことができる。オレンジ色の屋根の波がきれい。15時45分、フェッラーラ歩きを堪能したのでぼちぼち駅へとカブール通りをもど る。足が重たいせいか、遠く感じる。

 
16: 05フェラーラ駅   ボローニャセントラル駅に行く列車まで30分もあるので、駅舎の向かいにあるバールに行きカプチーノを飲んで休憩。イタリア ではカプチーノを飲むのは観光客、特に日本人だけ。イタリアの人はただのカフェだがこちらのカフェは小さいカップのエスプレッソばかり飲む。食後に、レス トランなどでカプチーノを頼むと変な顔をされる時もある。食後もエスプレッソが基本だそうだ。カプチーノよりもまともなのはカフェマッキアートらしい。 16:31ボローニャ行き 定 刻どおりに列車が来て、発車。乗客はほとんどいない。

17: 05ボローニャ駅着 予定よりだいぶ早く着いたので中国人のかばん屋に行く。あまりにカバンのベルトが弱いので最悪、有料でも取り替えてもらおうと交渉に いくことにした。店の場所もうろ覚えだが、すぐに見つかった。中国人の主人だけいて、片言の英語でベルトを交換してくれ、昨日捨ててもらいたいと残したバックの ベルトがあればそれでもいい、といろいろ言ってみた。初め言葉がわからないと言っているようだが、粘っていると私の持っていたカバンのベルトは違う売り物 のカバンにくっついていて、ビックリ。はずして渡してくれた。ベルトはこっちのほうがしっくりする。

17:30PAM  夕食はパンと ヨーグルト、果物、飲み物ですます。PAMに「Fichi Dindia SF」 という果物があったのでトライすることにして3つ買った。18:00ホテル着 ・夕食19:サボテンの実を食すvbf520果物はサボテンの実ではないか、と思うのだが、食べ方がわ からない。ナイフで2つ割りにしてスプーンで食べてみた。小さな種がいっぱいで種ごと食べるのかわからないので一応種は出した。食べ応えはなく、ほとんど 味はしない。甘くもすっぱくもない。帰国後イタリア語辞典でみたらFicoはイチジクだが、Fichid,india はヒラウチワサボテンとあるのでや はりサボテンの実だろう。いやに左手の指や手のひらがちくちくする。よくみると小さな透明な棘がたくさん刺さって痛い。果物を洗うときにこすったり2つに 割るときに持った指先が痛い。刺抜きを探し出して見えない棘を探して抜いていった。

明 日は、ボローニャの町歩きの予定。一番は、街の郊外4Kmのところにある山の上のサン・ルカ聖堂まで歩いていくこと。地図が手持ちのものしかないがサラゴ サ門からまっすぐということはわかっている。今日は、一回目の洗濯もした。日中はこれまで結構暑く、半そでシャツが足りない。持ってきたヒモに洗濯バサミ を取り付けて斜めにしか張れないヒモでも洗濯バサミがずれないようにして干した。 カメラとケイタイももってきた充電器で充電もした。


     9月27日(日)5日目  ボローニャ  (晴れ 15−26℃)

8:15出発 〜 8:45 サ ンフランチェスコ聖堂 〜9:20サ ラゴサ門 〜170番ポルティコのマドンナ〜10:05サ ン・ルカ聖堂到着 〜カフェサン・ルカ 〜136番のヤオヤ〜132番の碑文〜11:50サラゴサ門 〜12:20マッジョーレ広場・ポ デスタ館 〜12:30サ ン・ピエトロ教会〜13:40モ ンターニャ公園14:00〜14:10ボローニャ駅 〜15:10木 造ポルティコ 〜15:20サンジャコモ・イルモンテ教会 〜15:40サント・ステファノ教会群〜16:00サンペトロニオ教会〜17: 00ホテル着〜18:00隣のイベント広場 

今 日は目覚まし時計で起こされた。体調はいいが疲れてきたのかも。計画段階では、ボローニャではもっと時間がかかると思ってボローニャ散歩の時間を3日とっ たが、ボローニャの情報が意外に少なくて、見たかったものは大体見られた。サン・ルカ聖堂へは地図がみつからなかったので、行ければと思う程度だったが十分時間が 取れるので、半日は、サン・ルカへのお散歩時間とした。あとは、行っていないところを探しながらボローニャ散策する。

8:45 サンフランチェスコ聖堂
サン・ルカへのスタート地点であるサラゴサ門までも2km以上はありそうだ。途中でまだ行っていないところがあれば寄ることにして、まずサンフランチェス コ聖堂に寄った。ここも大きい。日曜のミサの準備か厳かな雰囲気で写真をとるのにはばかられる。こちらもいわれがありそうだが情報がない。内陣の外側を外 部から通りからみるとごっつい飛び梁が出ている。
サンフランチェスコ聖堂を過ぎると広い道はなくなり、路地ばかりになる。地図を見ながらサラゴサ門を目指す。もう足が痛くなる。     

 9: 20サラゴサ門  
サン・ルカへのポルティコvbf6 ボローニャの旧市街地と外周市街地との境界の城砦のなごりで12の門が残るそうだ。その南西の角にあるサラゴサ門。なぜ、このサン・ルカへの道が有名かと いえば、ここから頂上までの3.5Kmの間に途切れないポルティコがあり世界最長だから。1674年から1732年に貴族らが出資し作らせた。この道の周 囲には眺めの良さからか高級邸宅が連なる。666本のポルティコの柱がありヨハネ黙示録と関係があるといわれる。

170番ポルティコのマドンナ。  ポルティコの間には、彫像やフレスコなどが置かれているが、網や柵でよく見えない。170番目のポルティコにはふとっ たマドンナと呼ばれる聖母子像が置かれている。

サ ラゴサ門から300番くらいまでは登りといってもゆるやかでほとんど平坦。この時間は観光客より地元の人のほうが多く、ウォーキングやジョギングしている 人も多い。日曜のせいか、お祈りしながら登る年寄りグループもいる。300番目くらいに突然階段が現れる。そこからはずっと登りで階段のところもあれば斜 面のまま一直線に上るところもある。さすがに息が切れてきた。高級住宅の間からボローニャ市街を見下ろせるようになってくる。この坂をものともせずジョギ ングする人が多い。

10:05サン・ルカ聖堂 
標高は300m弱らしい。やっと666番目のポルティコ。そこからも階段は続き、サン・ルカ聖堂に繋がっている。現在の教会は18世紀に建てられたもの。 福音史家ルカによって描かれたマリア像がまつられているという。残念ながらミサ中。周囲は木に囲まれて眺望はよくない。ポルティコの道だけでなく反対側に は車で来る人の道があり露天も並んでいる。 トイレと一服がしたくて探していたら、カフェサン・ルカがあり、2人のおばあさんがいる。カプチーノを頼ん で、外の丸イスで休憩。

10: 50下る   もう一度ミサ中のサン・ルカ聖堂を覗いてからまたポルティコを下って戻る。下りもきつい。少しお腹がすいてきたので、バールでもあれば入ろ うと思うが日曜でお店がほとんど開いていない。136番のポルティコの八百屋が開いている。一山いくらでリンゴを売っている。1つ買おうとしたら、お金は 要らないとただで頂いてしまった。インド人の八百屋のおばさんだった。そんなに貧相に見えたのかな。少し離れたポルティコに腰掛け休憩。132番のポル ティコには碑文がある。一番最初にポルティコの石を置いた記念プレートらしい。11:50サラゴサ門 やっと出発地点のサラゴサ門に帰ってきた。歩く人は 観光客が増えている。

 12: 20マッジョーレ広場・ポデスタ館  
まだ行っていないUGO通りの市場に寄ってみるが、日曜で休みだった。しかたなく街の中心部マジョーレ広場のほうに裏道を通りながら行って見る。広場のポ デスタ館はこの前は入れなかったが何かイベントをしている。よくわからないが入ってみると、印刷・出版関係の企業ブースが並んでいて即売会もしている。イ ベントは別にして建物を見学。3階部分のテラスに出てみるとネプチューンの噴水を上から見られた。インディペンデンツァ通りに大きな教会があったのを思い 出し、行ってみる。12:30サン・ピエトロ教会 ここも大きいドームがある。

13:40モンターニャ公園  
駅とホテルの間に高台になっている小山がある。公園らしいので見行く。ホテルの隣の広い駐車場は屋台がたくさんでて、市のようなイベントをやっていてすご い人手。小山は変化のある公園になっていて池があったり遊園施設があったり。14:10ボローニャ駅   切符売り場で明日のウルビーノへの切符を買うた めの会話を思い出しながら、何時の列車にするか検討。ペーザロへ行くのは、アンコーナ行きだった。ペーザロへの往復料金は17.8€。

この後、ボローニャでは行くつもりで まだ行けてないところにいく。
15:10木造ポルティコ  マジョーレ通りにあるらしいので行ってみる。1500年から1600年の間に木造からレンガや石造りに変えるよう義務付けら れたため、現在でも残る木造ポルティコはここだけ。昔は馬に乗ったまま通れるように高さが高く作られていた。
次に、サントステファノの近くのサンジャコモ教会に行って見る。ここにはコッサの作品があるらしい。
15:20サンジャコモ・イルモンテ教会  行ったら、地下室から人が大勢出てくるが、正門は閉まってしまった。15:00から開くのかと思っていたが逆 に、15:00までだったらしい。

16: 00サンペトロニオ教会  今日の最後に、もう一度サンペトロニオ教会をじっくり見直してから、ホテルに戻る。1泊用にカバンをつくり、明日はこのホテル はチェックアウトするのでスーツケースもほとんどつめ直す。スーツケースを引っ張ってはゆけないので、明後日泊まるホテルEUROPAに早朝にあずける か、駅の荷物あずかりにあずけるか。荷造りと明日の予定を立てる。すると窓の外からにぎやかな音楽が聞こえてくる。窓をあけて眺めるとイベント広場で何か やっている。靴を履きなおし、カメラだけもってイベント広場にいく。
18:00隣のイベント広場 熱気球や楽隊やコンサートをやっていた。楽隊はイタリア各地にある地域の旗を表現するボローニャのある地区のグループらし い。見ているだけでも楽しい。コンサートは、このあともイタリアのオペラ歌手がでてきたり、ロックバンドが出てきたり、お客がいなくても深夜までやってい た。


     9月28日(月)6日目  ボローニャ・ペーザロ・ウルビーノ  (晴れ 15−25℃)

7: 30チェックアウト〜7:50 HOTELEUROPA 〜8:15跨線橋〜ボローニャ駅8:38アンコーナ行きー10:36ペーザロ駅着〜駅前バス停 10:55発車 −11:35ウルビーノ・メルカターレ広場着〜11:55ホテルラファエロ・チェックイン〜12:30出発 〜12:40ラファエロの家 〜13:20ドォー モ〜14:00テアトロサンチオカフェ(昼食)〜15:00ロー マ広場〜15:15ア ルボルノツ要塞〜15:25サ ンタマリアミゼリコルディア〜15:35サ ンジョバンニ祈祷堂〜15:45サンジュゼッペ祈祷堂〜15:50サ ンフランチェスコ教会〜16:25ドォー モ〜16:35サ ンタキアラ・モナステッロ〜16:40サンジローラモ教会 〜ジェラート屋・果物屋・〜17:30アルボルノツ要塞18:00〜18:10 ホテル〜20:00夜景散歩〜

ウ ルビーノは、鷲鼻の肖像で知られるモンテフェルトロ家のフェデリコが治めた街として有名。フェデリコは武人で、傭兵隊長として優れていたが学芸を重視し多 くの芸術家がフェデリコの元に集まっていた。ルネサンス建築の傑作ドゥカーレ宮殿が街の中核となっている。ラファエロが誕生した街でもある。ウルビーノは 山の中にあり、いたるところに急坂が走っている。町のメインストリートさえ急な坂道の街。

7: 50。5日間泊まったホテルレジーナをチェックアウトし、スーツケースを預かってもらえるか明後日泊まるEUROPAに行ってみることにする。重いスーツ ケースを引いて15分。簡単に引き受けてくれた。8:15ボローニャ駅 〜駅の跨線橋。もっと交渉に時間がかかるかと思っていたがすぐに終わり早 く着いてしまったので、駅の近くの跨線橋に行ってみる。学校が隣にあり学生や働く人が大勢わたっていく。

8: 38アンコーナ行き発車  ウルビーノには鉄道は行かないのでまず、ペーザロまでいく。直前に発車ホームが変更になってあわてたがほぼ時間どおりに出 発。 10:36定刻にペーザロに着いた。直ぐにバスの切符を買って駅舎を出たらバスターミナルになっていた。ただ、どれがウルビーノ行きか看板をみても わからないので、切符を買ったタバッキで聞くとターミナルだというがわからず、他の何人にも聞いてみた。番号でなく、あの白いバスだ、と教えてくれたの で、結局、何番線かわからない。

10:55駅前バス停発車 白いバス に行くとすぐに乗車開始で出発。ウルビーノまでは35Km。途中から山の中の道に入り登っていく。

11:35ウルビーノ・メルカターレ 広場
バ スの終点のメルカターレ広場がバスターミナルになっている。この広場は城砦のすぐ外で、しかもウルビーノの一番低い場所になっている。街全体を高い城砦が めぐっていて、広場の脇にバルボナ門があり街に入っていく。バルボナ門をくぐると真っ直ぐに急坂の道。これがマンツィーニ通り。いつもと違い1泊分のカバ ンなので重い。先ず、ホテルを探す。

11: 55ホテルラファエロ・チェックイン  地図よりも実際のほうがわかり易い。但し、坂の角度は別。前のめりに歩かないとちっとも進まない。ホテルは意外に も中心部にすごく近かった。小さな小奇麗なホテル。すぐにチェックインしてくれ、部屋に案内される。まだ掃除をしていたが部屋もかわいい。 
12:30カバンを置き、カメラとガイドブックだけもって散歩に出発。 

12:40ラファエロの家
ホテルから狭い道を下ると直ぐにメインのラファエロ通りに出る。このラファエロ通りがメインストリートで街の馬の背骨のように両側が下がっている。近くにラファエロの生家があり、若い時に描いた聖母子のフレスコがある。かなり裕福な家だったの だろうと思う。素晴らしい造りの住宅だ。(3€)ラファエロ通りに続くヴィットリオベネト通りから緩やかに登るとドォーモ広場に出る。

13:20ドォーモ
入っ てみるが、アルバーニ美術館への入り口がわからない。主祭壇の脇にはバロッキの最後の晩餐があったが、他の絵はわからない。カンビオのブロンズがあった。 ドォーモの斜め前にはドメニコ教会があるが工事中のようだ。それでも人が出入りしているので、入ってしまった。誰の描いたものかわからないが祭壇画と絵が ある。入り口のルネッタにはルカ・デ・ロッビアの聖母と聖人達がはめてある。ただしこれはコピーで本物はドゥカーレの美術館に入っている。
ドゥ カーレ宮は明日の朝ゆっくり行くつもり。ドォ−モを通り過ぎ、道を突き当たりまで行ってみることにする。道がどんどん細くなり最初はゆるい登りだが、サッ フィ通りに入ると狭い急な下り坂になる。横にきれいな路地があるので入っていくとドゥカーレ宮殿の裏側に回りこむ。そこにサンチオ劇場があり脇にカフェが ある。昼食にとそのカフェにいく。

14:00テアトロ・サンチオカフェ (昼食) 看板にラザニアなどが6€ と書いてあるので注文しようとして店をのぞいたら冷凍のパックだったのでやめて、パンとカプチーノにした。パンにチーズとハムをはさみ焼いたもので意外と おいしかった。カフェはちょうど城砦の上にあり、見晴らしがいい。目の下にはバスターミナルのメルカトーレ広場。天気はよく、パラソルの下でのんびりとカ プチーノするのは贅沢というものだ。(6€)

カフェの先に展望台のように城砦が突 き出たところに行ってみる。眺めはいい。どこかで読んだ、メルカトーレ広場からここまでの螺旋階段らしいものがあったが工事中で入れない。他にもこの道か ら城砦の壁ぞいに下にいく階段などがいくつかあった。エレベータもあるらしい。
14: 40   どうせこの時間はクローズ中のところが多いので、一番高い、眺めのいいところに行こうと登りの道を選んで歩き出す。ドゥカーレ宮殿の裏側の2本 の塔の下だ。近くから見るとこの宮殿は大きい。ガリバルディ通りを進んでいくと共和国広場に出てマンツィーニ通りと合わさる。そこからラファエロ通りがぐ んと急坂で 登っている。


15:00ローマ広場
一 直線に急坂なラファエロ通りをはさみ、商店や住宅がある。この道は観光ならいいが生活するのは大変だ。この道の突き当たりに出ると、ラファエロの像が立つ 広場と公園がある。ここが一番高いようで、先は下っている。下った先には新市街地が広がっている。公園で一服。地図を見ると、要塞というのがあるので探 す。矢印があるが、道はない。矢印の方向とは別に民家の間に細い道があるので回りこんでいくと公園があった。緑の広い公園で、入ると左側は視界が広がって いる。よく写真でみるドゥカーレ宮殿の全景が見える。感激した。ベンチに座ってひなたぼっこ。時間を忘れる。

15: 15アルボルノツ要塞
この公園の奥に要塞があるが入ることはできない。家族づれやカップルと観光客がぱらぱらといる。15:30になるので、見学を再 開するため、ラファエロ通りを下る。15:25サンタマリアミゼリコルディア 登る時には気がつかなかったが、左側に礼拝堂のようなサンタマリア・ミゼリ コルディアがあった。さらに下り、ホテルの近くの路地にはいりサンジョバンニ祈祷堂へいく。坂道の路地もいい雰囲気だ。

15:35サンジョバンニ祈祷堂
路地の突き当たりに小さなお堂。1300年代に創建された礼拝堂。単廊式で木造の天井が古さを物語る。内部は「聖ジョバンニの生涯」を描いたサリンベーニ のフレスコ(15世紀)ドゥカーレ宮殿vbf7で埋め尽くされている。小さいが色が美しい。(2.5€)奥の部屋の窓からドォカーレ宮殿 の概要が見える。
15:45サンジュゼッペ祈祷堂 地図では、隣にあるのだが、閉まっている。何も書いていない。

15: 50サンフランチェスコ教会   ラファエロ通りの入り口に立派な鐘楼をもつ教会。13世紀に建築されて内部は17世紀に手直しされたらしい。ウルビーノ 出身のバロッチが祭壇画を描いているはずが、貸し出し中なのか無かった。教会の前のコンビニのような店にウルビーノの本があったので買う(7€。)

16:25ドォーモ  もう一度 ドォーモにいく。アルバーニ美術館がどこかを聞いてみたい。観光客も入っているが周囲をうろついてもドアは閉まっている。牧師さんの服を着た人がいたので 聞いてみると、美術館は今は休館している、といっているらしい。残念。

16:35サンタキアラ・モナステッ ロ  しかたなく、今まで歩いていない路地、坂道を歩いてみようとドメニコ教会の脇の道を下る。サンタキアラ・モナステッロという建物がある。教会ではな く、今は記念館といったところか。路地を進む。

16: 40サンジローラモ教会 さらに路地を進むとサンジローラモ教会がある。閉まっている。ぼちぼちと街の中心にもどる。路地裏にもトラットリアがあるが、一 人では入りにくい。途中で、学生たちがたむろする共和国広場近くの小さなジェラート屋でリモーネのジェラートを食す(1.5€。)。 夕食の食材を買える店か1人でも入りやすい店を探しながら戻る。サンフランチェスコ教会の前に小さなコンビニを見 つけた。少し変わったパンもあったので買う。よくみると、地元のパンらしく、胡桃や干しブドウやナッツが入ってワインでこねたものらしい。

17:30アルボルノツ要塞
夕 方でも日が高いが、息をきらしながらまた要塞に行ってみる。なかなか夕陽というわけにはいかないが、のんびりベンチにこしかけドォカーレ宮殿を眺める。手 帳に写し取ろうとするが、複雑な形をしている。夕陽に照らされるのも見てみたいが、日はまだ高く、風が涼しくなってきたが夕焼けには程遠い。18:00ま でねばったがあきらめ帰る。

20: 00夜景散歩   ホテルの窓から見ると宮殿がライトアップされているので、出てみる。が、建物が大きすぎて写真には撮りきれない。学生たちだけがカフェ の前どころか広場を占拠するほど大勢が大声でたむろしている。要塞の公園からならこの夜景が見えるのではと頑張って急坂を登って、行ったら、公園に門があ り閉まっていた。19時までと書いてある。残念。


     9月29日(火)7日目  ウルビーノ・ペザーロ・ボローニャ  (晴れ)

8:50チェックアウト・荷物預け散歩出 発 〜 9:00 ドゥ カーレ宮殿(国立マルケ美術館) 〜11:00アルボルノツ要塞 〜11:30メルカターレ広場〜12:00ペーザロ行きバス出発〜12: 45ペーザロ駅 〜13:00荷物預かり 〜13:15ポ ポロ広場〜13:30 市 立美術館サ ンタアゴスティーニ教会〜13:55自由広場・ア ドリア海 〜ペーザロ駅15:20PIACENZA行き出発〜17:22ボローニャ駅着 17:30ホテル・EUROPAチェックイン 〜19:00PAM〜20:20ボローニャ駅〜20:40ホテル着

朝自然に目が覚めた。体調はいい。窓 を開けるときれいな朝。寒い。小さなホテルで何人泊まっているかわからないが朝食の予定時間に行ってみるとできていなかった。待ってくれ、と言われたつい でに外に散歩に出る。とっても寒い。
昨日と風景は全くかわらず静かな一日が始まる感じ。今日は、ウルビーノに来た最大の目的、ドゥカーレ宮殿にいく。すごいコレクション。美術史に出てくる絵 画がごろごろある。帰りには予定外だがペーザロの街も散歩し、アドリア海まで行き手を濡らしてきた。

待たされた朝食は美味しかった。コー ルドビュッフェではあるがチーズと生ハムは絶品。もっと食べたいところだった。チェックアウトをして、荷物を預けカメラだけもって、今日の目玉ドゥカーレ 宮殿に行く。

9:00 ドゥカーレ宮殿(国立マル ケ美術館)
ガイドブックから、宮殿の入り口と美術館の入り口は別のように思いこんでいて、入り口がわからず人に聞いた。美術館と同じ入り口だった。写真がだめだった のは残念。(4€) フェデリコの命で建てられた宮殿はルネサンス建築の傑作といわれ、増築を続けた。美術館以外の宮殿内部とその装飾、絵画も有名なものが多い。サンドメニコ 教会のルネッタの本物がある。13世紀のフレスコの部屋、14世紀の作品が集められた部屋、フェデリコの部屋には、ピエロ・デッラ・フランチェスカのキリ ストの鞭打ち、セニガッリアの聖母、理想の都市がある。理想の都市は、フランチェスカでなく、LAURANAの作品と書かれている。ボッティチェリのデザ インといわれる寄木細工装飾の書斎もあった。ラファエロの貴婦人の肖像とティチアーノの最後の晩餐は貸出中で見られなかった。BookShopでマルケ美 術館の本を買おうか迷ったが、今回スーツケースが厳しいのと昨日買った本とダブるところもあるのであきらめた。

ウルビーノの最後に、もう一度要塞の 公園に行き宮殿を眺め坂道を下った。

12: 00ペーザロ行きバス出発  12:45ペーザロ駅・13:00荷物預かり  早くペーザロに着いたのでペーザロの街を散歩することにした。ボローニャ行 きの列車は15:20、次が17:18なので3時までは散歩できそうだ。カバンが重いので荷物預かりを探すと駅のはずれにあった(3€)。ペーザロは計画していなかったが一応ネットで調べてはきた。市立美術館にJベリーニの祭壇画があり、近くのサンタアゴ スティーニ教会の装飾も素晴らしいとのことだ。

13:15ポポロ広場   
イ ンターネットで入手したアバウトな地図で歩きはじめる。まず、ポポロ広場を目指す。ここも中世からルネサンスにかけての建物がある。公爵の館で県庁になっ ている。ウバルド教会は17世紀の建設。広場の真ん中にトリトンの神像の噴水がある。路地を抜けて、市立美術館を探すと1階のドアは開いていたので入って いくが上の美術館自体は昼までのようだ。13:30 市立美術館・サンタアゴスティーニ教会。  近くのサンタアゴスティーニ教会まで行くがこちらも昼休 みのようだ。ここは内部より外部の彫刻がポイント。教会の外観をカタチづくる彫刻は古い時代のものだ。夕方まで待つつもりはないので、地図でどこかないか探すと海が近いので行ってみる。やたら とロッシーニなんとか、があるので調べたらロッシーニの生誕地で大規模な音楽祭なども開かれているリゾートエリアらしい。住宅地も緑が多く落ち着いた街 だ。  駅からまっすぐ伸びた細い道を進むと広い公園と海が見えてきた。

13:55自由広場・アドリア海    
アドリア海vbf8 広 い公園は自由広場と言うらしい。近くにインフォメーションもあるが閉まったままだ。両サイドをみると砂浜が広がり、泳いでいる人もいる。また左右ともにリ ゾートマンションかリゾートホテルが連なっている。公園の両サイドにはレストランも並んでいてお客が食事している。アドリア海をみながらベンチで一服。気 持ちがいい。木陰はなく、日差しは暑い。アドリア海に来た記念に海水に触れておく。

15:20PIACENZA行き出発   この線は、ボローニャから分かれる他の線よりも貧しい地域を走るのか、乗って来るのはイタリア人らしくない人間が多い。直ぐに満員になる。多少怖い気 もする。アフリカ系と中国系の人が多い。みなおしゃべりでうるさい。
17:22ボローニャ駅着  一応明日のフィレンツェ行きの時刻表を見る。レジョナーレはフィレンツェ・サンタマリアノベラ駅には行かないみたい。一旦ホ テルにチェックインして考えることにする。

17: 30ホテル・EUROPAチェックイン   ここはレジーナよりもだいぶ高級。ホテルを探す時、今日から何かフェアの関係でホテルが満杯でここしか取れず、しかもハイ シーズン料 金を要求された。1泊だけなので他を探せばよかった。ボーイがスーツケースを運んでくれる。チップの用意をする。部屋は本館5階から一旦外の踊り場をわたる別館の部屋でやたらと広い。天井が 斜めに低く なっているが20畳以上ある。広いダブルベッドで収納スペースも広い。バスルームはシャワーだけだがこちらも広い。1泊だけなのに高いのもうなずける。ど うせ明日移動なのでスーツケースは開けただけで広げない。すこし休憩し明日の計画をたてる。今回の鉄道は全てレジョナーレの2等の予定だったが、フィレン ツェの他の駅についても面倒なので、ES(ユーロスター)でいくことにする。ESだと座席予約が必要になる。当初はボローニャに夕方までいて夜フィレン ツェに移動するつもりだったが、ボローニャには午前中までにして午後は早めにフィレンツェ入りすることにした。

20:20ボローニャ駅  フィレン ツェ行きの列車の希望を紙に書いて11:25発のESの切符をくれ、と伝えた。(19€)駅員がこっちの希望をう まく理解してくれ、無事に予約できた。

 *後編に続く


             

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