LONDON
05年ロンドン紀行トップ写真テートモダン橋

時期 ・  期間 ・ 旅行の種類
05年5月12日(木)〜17日(火)・個人旅行パック
 目的地 ・ 目的
ナショナルギャラリーに はぜひとも行きたいと考えていたとき、ダン・ブラウンのダビンチ・コードを読み、ロンドンに行きたくなった。ついでにロンドンの美術館めぐりを計画した。 期間が短かったので大英博物館、テートモダン、コートールドなど近場の美術館と市内散策、その途中でテンプルにも行く事を検討した。
 印象 ・ おすすめポイント
ナショナルギャラリー、 テートモダン、コートールドには、期待以上に名画があり感激した。イタリア絵画、中世絵画がナショナルギャラリーに多数収蔵され1枚1枚が素晴らしい。 テートモダンは、現代美術中心だが、展示に新しいテーマ展示という方法を取り入れたりして面白い。
地下鉄での街歩きも楽しい。


行き先
宿泊地
5月12日(木) 1日目
移動日
LONDON
5月13日(金) 2日目
半日観光、大英博物館 LONDON
5月14日(土) 3日目
ナショナルギャラリー、テンプル、ピカデリー・サーカス LONDON
5月15日(日) 4日目
テート・モダン、コートールド、ハイドパーク LONDON
5月16日(月) 5日目
移動日

5月17日(火) 6日目
移動日


HISの安いパックを知りトライ。個人旅行パックでHISのツアーは初めてでイメージできず、不安
なところもあった。足回りの良いホテルだったので選んだが部屋のランクはバックパッカー
の旅並み。
空港からホテルの送迎は込みだが、現地での半日観光の内容
やサービスに費用をかけないのがみえみえでびっくりした。
それなりに楽しんでしまえばそれはそれでいい。
地下鉄を乗りこなすと市内のほとんどは
行けるし、発見も多い。

*ロンドンの旅の写真は少しですが GALLERIAにあります。HPのトップからご覧ください。

  05年5月12日(木)  移動日

成田空港12:40ヴァージンアトランティツク VS901便−17:00ヒースロー空港第3ターミナル―(バス)−19:00ロイヤルナショナルホテル・チェックイン−19:30買い物20:00ホテル

ホテルは大英博物館近くで地下鉄の駅に も近い。足回りはよいが、学生寮のような造りの大型ホテルでバックパッカー用のホテル並み。チェックインにも長蛇の列。

  05年5月13日(金) 半日市内観光

6:45散歩 −7:30朝食 −8: 10出発 −ユーストン-(ヴィクトリアライン)−オックスフォードピカデリー 9:00イギリス屋前 −9: 10半 日観光出発―リージェントストリート ―ロンドン塔前 ―トラファルガー広場・ナショナルギャラリー − バッキンガム宮殿前・衛兵交代  −セントジェイムス宮殿前 −イギリス屋解散 − (昼食)MASH −オックスフォードピカデリー(セントラルライン)−トッテナムコートロード −大 英博物館 −ホルボーン(ピカデリーライン)−ピカデリーサーカス −フォートナム・メイソン−ロンドン・バス − グリーン・パーク ― グリーンパーク(ヴィクトリアライン)―キングスクロス・キ ングスクロス駅 −19:30ホテル ―コンビニ −ホテル

地下鉄
正味3日間のロンドンだが、HISの半日市内観光はセットになっているので、参加するかどうか迷ったが、一応見ておこうと参加。集合場所までの送迎はな く、9:00地下鉄路線図vl16の集合場所イギリス屋の前に行かなくてはならない。地図・ガイドブックは手放せない。

まず、地下鉄のユーストン駅に向かう。 ロンドンの地下鉄・バスは路線がたくさんある。切符は、行き先ごとに買うより1日乗車券(デイ・トラベルカード)のほうが、地下鉄・バス共通で3回乗れ ば、もとを取れるというので、窓口で買う。ロンドンの地下鉄は、ゾーンごとの料金となっていて、ゾーン1,2に大半のロンドン市内の観光地は入っている。 地下鉄の通路はせまく、深く、迷路のよう。サインをみながら、路線とホームを確かめながらいく。ホームも狭い。ホームだけでなく、電車もすごく小さい。ト ンネルが丸で、それにあわせて車体も丸い。地元の人間も首を曲げて乗っている。平日のラッシュ時間帯らしく混んでいる。オックスフォードサーカスの地上に でたら、広場のイメージはなく、ただの交差点だった。


半日観光
めったにツアーにも参加しないので、パッケージされている半日観光に行くのは何十年ぶりだ。イギリス屋の前に、HISのガイドがいて、今日は9人とのこ と。さっそくバスにのる。市内観光といっても、乗ったまま説明してくれるだけ。降りるのは、ロンドン塔前、ナショナルギャラリー、バッキンガム宮殿前だ け。それでも、基本的情報を教えてくれるので、観光を期待しなければ、まずまず。入場料のかかるところは入らない。ブランドショップの立ち並ぶリージェン ト通りからピカデリーサーカスに出て、トラファルガー広場を通り、ストランド通り、シティに向かい、セントポール寺院の脇をぬけ、ロンドンブリッジ を渡る。タワーブリッジからロンドン塔に向かう。 ロンドン塔は来るつもりはなかったのでよかったが、案の定入場料のかかる中には入らず、テムズ川の公園 から、外から見るだけだった。話に聞くより市街地にあるので、ビルにかこまれた札幌の時計台のような感じ。でもテムズ川は天気も上々で、タワーブリッジも 良く見える。川の中には、戦艦ベルファストが浮かんでいる。風が冷たい。

次はトラファルガー広場にあるナショナ ルギャラリーにいく。イギリスの公共美術館は全て無料。ここは今回の目的の一つで、あとでゆっくり見たい。このツアーでは、印象派の部屋3つだけに誘導さ れた。この3つの部屋も名画がならぶ。ひまわりなどのゴッホ、モネ、マネ、ピサロ、セザンヌ、ルソー、モリゾ、スーラ、ルノアールなどが、数点づつ並んで いる。

ためいきを付きながら、バスに乗り、騎 馬隊の交代時間に出くわしたホースガードの前を通り、英国首相の官邸前ダウニング10番地を通り、ウエストミンスター寺院、半日観光で衛兵vl4セントジェイムス宮vl12国会議事堂の横を通り、ランベ スブリッジを渡り、ロンドンアイの脇をとおり、ウエストミンスターブリッジを渡る。 バッキンガム宮殿の衛兵交代を見るために、宮殿近くで降り、歩く。本 当の交代のところを見るには、早くから来ないと無理で、交代にいく隊を見ただけ。それでも人出は多い。そこから、セントジェームズ宮殿にいく。こちらは、 チャールズ皇太子の執務する宮殿だそうな。宮殿と言っても普通の道路に面しているのがイギリスらしい。ここの衛兵さんとは写真が取れる。ここから、イギリ ス屋で半日観光は終わり。


大英博物館
午後は、1日目なので、大英博物館に行くことにした。トッテナムコートロードまで1駅乗り、歩いて博物館にいく。地下鉄の迷路のような通路やエスカレー ターの前には、バスカーと呼ばれる地下鉄ミュージシャンが、半円のゾーンの中で、演奏している。駅から散歩しながら博物館を目指す。博物館前には、日本語 メニューあります、と書いてあるカフェテリアとパブがあった。夜、ここに来てもいいな。

大英博物館は広い。エジプト、ギリ シャ・ローマ、アッシリアだけ見るつもりで入る。ガイドツアーをHISに聞いたら今日はないということだった。でも入り口にフリーらしい日本語ガイドしま すという手書きの看板をもった人がいた。8ポンドだったのでやめたが、案内してもらったほうがよかったかも。 知識もガイドブックを見ながらでは、良く分 からない。それでも、ロゼッタストーンとかラムセス2世、アメンホテプ3世とかのエジプトのゾーンは圧巻。石棺に彫られた古代文字は、まるで、SF映画に 出てくるようで大英博物館ラムセス2世vl3偽物みたい。それなりに感激する。パルテノン神殿の破風彫刻もすばらしい。それ以上に西アジアの彫刻・レリーフも表現が面白い。もっと見た いが足が疲れてきた。それでも、せっかく来たので他のフロアも見ようとエジプトのミイラなどの翼棟にも行った。イギリスの収集力に驚く。当然、占領 して持ってきたものだろうが。

あまりに疲れて、1階の中庭アトリウム でお茶にしようと降りた。丁度3時。コートの中に本屋やみやげ物屋があった。入り口で日本語ガイドは買ってしまったが、いい本がたくさんあるが重いから なー。次どうしようと相談して、今日は美術館はここまでにして、土産を先に見てしまうことにした。出る前に、日本はどう紹介されているのか見てみようと東 洋ゾーンの3階に階段を上がっていったら日本の部屋はクローズしていた。がっかり。


また地下鉄で、ピカデリーサーカスに行く。ここももっと広いイメージだったが、狭い交差点にエロス像の小さな広場ピカデリーサーカスvl10があるだけ。渋谷のハチ公前をせまくした 感じ。人が多い。どうせ、土産は紅茶しかないと、せっかくだからとフォートナム・メイソンに行く。なかなか高級なお店。混んでいる。ここのアフタヌーン ティも食べてみたい。上の階に高級なティーラウンジがあり、1階にもカジュアルな喫茶室がある。


1階はお客が並んでいる。ビスケットや ジャムのほかおいしそうな惣菜も売っていたが、とりあえず、紅茶類だけを買った。店を出たら、2階建てバスの古いタイプが走っている。一度乗っておきたい が、バス路線は分かりにくい。そこで、1駅だけ乗ってみることにした。2階に乗らなければ、乗った気分はないが。古い、飛び乗り、飛び降りができるタイプ はすくなく、新型の普通のバスが多く走っている。この古いタイプはユーロの規制で来年廃止されるそうだ。

ハリーポッターの魔法学校へ行く列車はキングスクロス駅から出る。ホテルからほど近いので、帰りはキングスクロス駅に寄って行く。キングスクロス駅vl8


  05年5月14日(土)   ナショナルギャラリー・テンプル・アフタヌーンティー

6:30散歩 −8:00朝食 −8: 30出発 −ラッセルズスクエア(ピカデリーライン)−レスタースクエア  9:00トラファルガー広場−チャリングクロス駅―ハンガーフォードブリッ ジー 10:05ナ ショナルギャラリー13:15 − テ ンプル周辺 −テンプル((ディストリクトライン)−エンバンクメント(乗り換え)(ヴィクトリアライン)―ピカデリーサーカス ―16: 00フォートナム・メイソン (ア フタヌーンティ)― リージェントストリート・ハムレイズ・ペンショップ ―オックスフォードサーカス(ヴィクトリアライン)ー ユースト ン −19:00ホテル ―カフェテリア・バレンシア(夕食) −20:00 ホテル


早朝、天気は今日も曇り。昨日見た天気予報では、曇り時々晴れ。今朝もタバコを吸いがてら、一人で散歩に出る。今日はホテルの南側に行ってみる。大英博物 館まで10分もかからないので。ホテルのブロックの斜め前に、ラッセルズホテルがあった。格調あり。1860年代からのホテルらしい。その前にラッセルズ スクエアパークという公園があった。柵の門を開けている。入っていくとこの公園は整備されていてきれい。野鳥が芝を歩いている。中央に地面から水が噴出す 噴水がある。とみるとリスがたくさんいる。こんなビルの間の公園に、と思う。娘に教えてやろう。公園をつっきり、大英博物館を探してあるくと、違う美術館 はあるものの見つからないので、また公園に戻る。

ホテルの朝食は、昨日と全く同じ。昨日 はすぐにお腹がすいてしまったので、パンをもう一枚増やして食べた。リスの話をしたら、明日は娘も早起きして行く、という。
今日の予定は、ナショナルギャラリーとテートブリテンの2つの美術館を中心にその周りを歩く予定だった。娘がアフタヌーンティを食べてみたいというので、明日 は日曜でやらないので行くとすれば今日しかない。それで、ナショナルギャラリー からテンプルに行き、その後、アフタヌーンティに行くことにした。テート ブリテンをあきらめる。


ナショナルギャラリー
地下鉄のラッセルズスクエアに行くと、駅前に24時間のコンビニ・テスコがあった。今日は、HISのツアーのおまけの1日用のトラベルカードを使ってレス タースクエアで降り、ナショナルギャラリーにいく。開門は10:00なのに、別な門には人が並んでいる。見に行くとカラバッジョ展の列だった。時間がある ので、近くを歩こう、と反対方向のチャリングクロス駅のほうに行く。この駅は、ホームまでは入れない。地図を見るとテムズ川まで近そうなので、わきに回る とイタリアンレストランが並んでいた。川沿いにエンバンクメントの地下鉄の駅があり脇から橋にあがれる。ハンガーロードブリッジを歩く。今日は昨日より天 気がいい。橋からの眺めもいい。ロンドンアイも見える。そこも2階建てバスvl5行きたくなったが、無理だろう。土日は予約しないと乗れないほど混むそうだ。

そろそろ10時近くなったので、戻っ て、ナショナルギャラリーに入る。ここも無料。でも写真は撮れない。まず、ブックショップへ行ってガイドブックを買う。どうせ、英語版しかないだろうと適 当に持ってレジに行ったら、店員さんが日本語で、日本語版でなくていいのですか、これはポルトガル語ですが。と教えてくれた。よくみるとガイドは10カ国 語くらいある。日本語版の薄いものとイアリア絵画が乗っている正式版の英語版の2冊を買った。重い。

ここはゆっくり見たい、と娘をつき合わ せて、4つの翼棟の最初に、イタリア絵画のあるセインズウイングから見る。ここは1200年代から1500年以前の絵画で、ほとんどがイタリア絵画だっ た。思いがけず、ドウチョやマザッチオ、フラアンジェリコさらに、ベロネーゼなどベネチア派のイタリアルネッサンスの初期から盛期のものが沢山あって感激 した。それに、ヤンファンエイクのアルノルフィニ夫妻の肖像もここにあった。意外に小さい。これらをみられたのでロンドンに来た甲斐がある。

このギャラリーも部屋に番号はあるが順 路はないので、全部をみるのは大変。娘はこの時代の作品には興味がないのでもう疲れている。次は、1500年代から1600年のウエストウイング。ここで も、ラファエロ、ボッティチェリ、ティチアーノ、さらにダビンチの岩窟の聖母、があった。次は1600年代から1700年代のノースウイング。ここには ルーベンスの部屋、レンブラントの部屋などがあった。娘はここらへんから好きな分野みたい。最後はイーストウイング。1700年代から1900年の絵画の ゾーン。ゲインズボロ、ターナー、コンスタブルなどのイギリスの風景作家、コローなどのフランスの風景作家やアングルから半日観光で見た印象派の3つの部 屋など、どれもどこかで聞いたり見たりしたことがあるものばかり。それにしても多すぎるので全部は見切れない。少なくとも、美術館がハイライトと表示して いるものだけでも見ようとしたがそれでもハイライトの表示がなくても、有名な絵もいっぱいあり、ハイライトの表示も見る基準にはならない。見たいが疲れすぎた。 時計を見たら、1時を過ぎている。お腹もすいてきた。

外で休憩しようと、コベントガーデンを 見ながらその周りで喫茶店を探したが、食事でなければダメというカフェばかり。しかたなく、テンプルの方向に歩きながら探すことにした。ワンアルドリッチ というしゃれた喫茶店があったので一休みした。アフタヌーンティに行くから今食べないほうがいい、というのでコーヒーだけで我慢する。アフタヌーンティは 16:00から18:00というところが多い。


テンプル
テンプルvl15 アフタヌーンティに行く前に、ダビンチ・コードにも登場したテンプル騎士団のテンプルにいってみたくて、地図を頼りに探して歩く。ところが地図と実際がこ の一画だけ違っていて、どうにも地図のテンプルに近づけない。この一画は塀がまわっていて、マンションのような住宅群が囲んでいる。たまたま、小さなドア から住人らしい人が出てきたところに出くわし、中に入れてくれた。喜んで、迷路のような住宅棟と庭を抜け、テンプルを見つけた。が、ミサ中らしく、鍵がか かっていて入れなかった。残念。しかたなく、外に出ようと門を探したが、どこも鍵がかかっていて、守衛室はあるのに、人がいない。さっきの門にも鍵がか かっている。

グルグルグルグル探し回った。工事して いる人がいて、出たいと伝えたら、あっちの方向にいけ、と言われたがそれ以上は言葉が通じなかった。言われた方向に行ってみたものの、やはり門に鍵がか かっている。しかたがなく、テムズ川に面する門に行ってみた。守衛室はあるが人がいず、門にも鍵。やむを得ず、門の脇の柵を無理して乗り越えることにし た。外には人が通っているが、乗り越えて外へやっと出られた。あやしく見えただろうな。こんなことなら、テートブリテンかロンドンアイに行けばよかったか な。

ア フタヌーンティ
逃げるように柵から離れ、テンプルの駅からアフタヌーンティにトライするため、ピカデリーサーカスにいく。フォートナム・メイソンの上のラウンジはドレス コードにうるさそうだアフタヌーンティvl2が、断られたら、1階のカフェほうで我慢しようと、フォートナム・メイソンに行く。

エレベーターであがって入ると、広々と した豪華なラウンジが広がっている。2人、というと何の問題もなく席に案内される。メニューを見せられたが、アフタヌーンティにも数種類あり、アフタヌー ンティ以外のコースはもっと高い。紅茶の種類によってアフタヌーンティの値段も少しずつ違う。アールグレーを頼む。
一人20ポンド程度。4000円強。少し待つと例の3段重ねが来て、一番上のケーキは数種類から1人2つを選ばせてくれる。 値段なみに、サンドイッチも スコーンもケーキも美味しい。サーブしてくれる女性は応対がすこし横柄。せっかくのパンもまずくなる。他の黒人のウエイトレスさんは愛想がよかった。
この周りの有名な店をのぞいてみようとウィンドショッピング。いい万年筆があればとペンの専門店に入ったが、あまりの値段ですぐに出てしまう。いろいろな 店を覗いたが結局何も買わず、ホテルにもどった。

  05年5月15日(日)   テートモダン・コートールド・ハイドパーク

5:25火災報知器−6:30散歩− 8:00朝食−8:30出発−ラッセルズスクエア(ピカデリーライン)−グリーンパーク(乗り換えジュビリーライ ン)−サザーク− テー トモダン −ミ レニアムブリッジ −セ ントポール寺院 −テート・モダン −(昼食・テートレストラン)−サザーク(ジュビリーライン)−ウォータールー(ベイカールーライン) −エンバンクメント−コー トールド −中庭休憩 −コベントガーデン(ピカデリーライン)− ハイドパークコナー −ハ イドパーク  −マーブルアーチ(セントラルライン)−ホルボーン(乗り換えピカデリーライン)−ラッセルスクエア−19:00ホテル ― カフェテリア・バレンシア(夕食)−20:30 ホテル

火災報知器
早朝、5時半前、警報器のすごい音でおこされた。自分の部屋で鳴っていると思い、原因はどこかさがしたが、わからずあせった。火災警報かと思い、ドアをあ けると、他の客も下着姿で、ドアから顔を出している。何の放送もなくただ警報が鳴り響いている。煙や火は見えない。娘を起こし外に出よう、スーツケースに は鍵を閉めただけ。急いで着替え、非常階段で降りた。この間、5分くらい。部屋数だけは多いホテルなので、階段も混んでいるが、パニックにはなっていな い。カメラを持って出ようとしたが、不謹慎かな、と思い部屋に置いて来た。さらに5分くらいしたら、消防車が中庭に1台来た。 この間には何も放送や案内 らしき人はいない。ベルだけが鳴り続けてホテルの中庭に響いている。

大勢の客が、中庭の消防車を取り巻いて 見ているだけ。持ち物を全部持って出た人、寝巻きのままの人、我々のように着替えているが手ぶらの人など人種も様子も様々。エレベーターは止まっているが、何も ないので、階段をのぼって部屋にもどる人など様々。説明らしきものは何もない。結局、原因はわからなかった。それでも、貴重品も持ってこなかったし避難訓 練にもなり、いい経験。安心しきっていたのでこれからの旅行では非常口とか持って出るものとか考えなくちゃ。警報騒ぎは、この近くには大学も多く、学生の いたずららしい。

この時間では、寝るには中途半端なの で、娘とリスが見られるかもと公園に散歩に出かける。娘はしっかりカメラを持ってきている。ラッセルスクエアの公園にいくとまだ、ラッセルズ公園のリスvl11柵に鍵がしてあって入れ ない。日曜は開けないのかな、としかたなく外周から中を覗くと、リスはいる。反対にまわったところで、鍵を開ける人が歩いてくるので待つ。中に入ると、昨 日ほど数はいない。しばらく粘ってリスが近づくのを待つ。昨夜の食事の食べ残したパンを持っていたので、あげると馴れた1匹が寄ってきた。手からとってい く。しばらく遊んでから、大英博物館を探しに歩くと、すぐだった。大英博物館の横側はホテルになっているので、昨日は気がつかなかったのだ。 寒いので、 大英博物館の外周を散歩して戻った。今日は、ロンドンに来て一番晴れている。空が青い。

テート・モダン
テートモダンvl13 朝食後、地下鉄でテート・モダンへ行く。ラッセルスクエアは改札からホームまで深く、この前はすぐと思って階段で下ったらすごかったので、今日はエレベー ターで下る。日曜なので地下鉄はすいている。グリーンパークでジュビリーラインに乗り換え、サザークで降りる。再開発地域なのでホームも駅も新しい。地上 に出てからどっちか分からなかったが、街灯にテート・モダンへの→がずっと描いてある。人がいない。あの建物らしいと決めて、時間が早いので、テムズ川に 出ることにする。ガイドブックには改修工事中とあったミレニアム橋が見え、人が渡っている。さっそく、橋に行く。なかなかいい橋で歩行者専用。川の反対 側、テート・モダンと向き合って、セントポール大聖堂がある。ダイアナ妃の結婚式を行ったところ。天気はよく暖かい。セントポール寺院の中は、日曜は入れ ないらしいが、行くだけ行こう、と橋を渡る。近くにいくと寺院は大きい。写真を撮っていると入り口から人の出入りがある。中をのぞくと、ミサ中かコーラス が聞こえて堂内に響いている。近づくことはできなかったが、ステンドグラスも美しい。中も大きい。

10時近くなったので、テート・モダン に戻る。テート・モダンは、元発電所。外観はそのままで内装を変え、テートブリテンの分館として2000年にオープンした。20世紀以降の作品を展示する が、展示方法が変わっているというので来たかった。普通は、年代別や絵画とかジャンル別に展示するが、ここは常設展はなく、常に変化しているらしい。また、展示 もテーマ別展示といって、人物、風景、歴史、静物の4つの大きなテーマをもとに、テーマごとに作品がまとめられている。 

日常生活というテーマの部屋には、暮ら しを描いた絵画や静物があったり、抽象の部屋にはモネの睡蓮があったりする。ピカソ、ダリ、アンディウォーホールなどの著名作品もあるが、現代作家の抽象 画や、楽しむしかない、と思う抽象作品も多く、しかも実際楽しい。マチスとポロックが同じ部屋にあったり、ジャコメッティ、カンジンスキーがあったり、 ドゥチャンプの泉があったり、映像とロダンの彫刻が一緒だったり、ゴミとしか思えない作品や、手作りの玩具のような人体機械があったりする。ここは眺めて 通り過ぎるだけの美術館でないので面白い。広くて5階のうち3階が展示フロアになっている。

ロンドンタクシーvl14昼近くなって疲れたので、眺めで有名な レストランで食事をする。さすがに、窓側の席は空いていなかったが、ロンドンで初めてのまともな食事だ。少し高い、とガイドブックにあったが、美味しい し、テムズ川を下に、セントポール寺院を向かいに見る景色はいい。コーヒーまで飲んで休んだ。

コートールド美術館
1時も過ぎたので、午後はコートールドにいく。サザーク駅にもどり、ウォータールーで乗り換え、エンバンクメントで降り歩 く。ストランドの広いコートルード美術館中庭vl6通り沿いに直ぐに見つかった。コートールドは大学の一画にあり、小さい美術館。ここは私設の美術館なので有料。小さいが所蔵作品はフ ランス印象派を中心にすごいものばかり。1階はイタリア絵画など様々なものがある。ベネローゼ、アンジェリコもあった。それぞれいい。2階の絵画は、知ら れたものばかり。しかも、皆、むき出しにそのまま壁にかかっている。セザンヌ・サントヴィクトール山、ゴーギャン、ルノワール・桟敷席、ゴッホ・耳を切っ た自画像、マネのバーテン、モネ・アルジャントゥイユの秋、ピサロ・ロードシップレイン、ルソー、クラナッハ、ブリューゲル、ルーベンス、モディリアニと 圧巻。見飽きない。ガイドブックを買って、バックが重い。足に加え、腰が痛くなった。中庭に出て、休憩。面白い噴水に子供が遊んでいる。今日は本当に暖か い。元気なら、テートブリテンに頑張るが、今日は美術館はもういい、という感じ。せっかくなのだが体力もない

今日が最後なのに、気力はないので、娘 に行きたいところを探させたら、ハイドパークかベイカーストリートというので、ハイドパークvl7迷ったあげくハイドパークは広すぎるがとばくちだけでも行こうか、と地下鉄に乗 る。その名もハイドパークコーナー で地上にでたら、家族づれなどで混雑している。広い公園の池までは行こうと歩き出した。もう足がいたい。池まででたと ころで、人出も多く、疲れたので、反対側まで歩いて帰ろうとマーブルアーチ駅まで緑の中を歩いた。娘は、ピーターパンの像まで行きたかったらしいが、遠く てあきらめた。地下鉄を乗り継ぎホテルに戻る。今日もホテル近くの小さな食堂で、フィッシュ&チップスを食す。

  05年5月16日(月) 17日(火)  移動日

6: 30起床−7:00公園散歩−7:30朝食−8:30チェックアウト・8:50送迎出発 −10:30ヒースロー空港・出国手続き・第一ターミナル 9: 00 HISカウンタ−空港内−10:00ゲート−10:30ショッピング−12:30ゲート集合―13:00ヴァージンアトランティツク VS900便 −17日(火)8:20成田空港着

送 迎バスが早いので早めの出発。空港で時間がたっぷり。万年筆にまだ引っかかっていてウィンドゥショッピングしていたら、モンブランの店でセール中。欲し かった太めのペンがあり思わず買ってしまった。テートブリテンに行かなかったのは少し残念。テンプルも。それでもいい絵をたくさん見られたし、地下鉄を乗 りこなしてそれなりの市内散歩ができてまあいい旅だ。私の荷物は25キロをさらに超えていたが、2人だからかすんなりOKだった。


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