妄想PLAN −2  フィレンツェ周辺都市の美術散歩とオルチャ渓谷散策


フィレンツェプラントップ写真




フィレンツェ・プランの考え方


までフィレンツェには3回訪れているが、何度行っても新鮮。まだ行っていないところ、行ったのだが入場できなかったところなどまだある。

 また、中部イタリアの都市には公共交通の便が悪く、管理人のような旅のスタイルにはなかなか行きにくい街が多い。

中でも中世からルネサンス美術の優れたものがあるので以前から行きたいと思っているヴォルテッラと

ピエンツァへは足をのばしてみたい。また、ピエンツァまで行くなら、景色の美しい自然遺産

にも登録されているオルチャ渓谷と点在している小さな街

にもゆきたくなった。


  このエリアは普通、車での旅行か、ツアーに参加するかでないと行きにくい街ばかり。プルマンやローカルバスの本数が極端に少ないので

 効率的に回ろうとする旅には難しい。ローカルバスをいかに乗りこなすか、レンタサイクルが利用できるかがポイントになる。

 バスの時刻表を見つけたが、現地では、乗り降りするバス停がスムーズにみつけられるかにかかってくる。


想定プラン   バスは特に、季節により冬期、夏期とで大きく異なるし、土日はさらに本数が少なくなるというのがイタリア。想定では初夏の

           時刻表をベースにしているが、実際出かける際は、交通機関の最新情報は必ず確認しなくてはならない。
           出発前に調べておき、それ以上は現地で臨機応変で対応するしかない。

目  的     フィレンツェ、及びトスカーナエリアの美術散歩とオルチャ渓谷散策


期 間      12日間  (もしくは 13日間 )  5月下旬か6月初旬を想定


ポイント     中世の風格を色濃く残すヴォルテッラ、ピウス2世が出身地で街づくりをおこなったルネサンス都市ピエンツァはどうしても行きたい

          街の一つ。この2つの街を含め、フィレンツェを拠点としてトスカーナ地方を巡る。

          トスカーナ散策では、バスが土日は本数が極端に少ないので、平日に訪れるスケジュールとする。

          ヴォルテッラへのバスの乗り換え地点である小さな中世都市コッレ デッラ バル デルサに寄る。ヴォルテッラはフィレンツェからの

          日帰りでは見きれないので1泊する。

          ピエンツァは旧市街は小さいが、オルチャ渓谷の外縁に位置するので、オルチャ渓谷内に散在する小さな中世都市、モンテプルチャーノ

          サンクイリコモンテキエッロ、可能であればカスティリオーネドルチャまでは足を延ばしたい。

          このエリアはバスもないか、あっても本数が少ないので当然、日帰りは無理。小さな村へは、レンタサイクルの利用も想定しなければならない。

          ピエンツァないし近くに宿をとり拠点とする。

          フィレンツェでは、何度でも訪れたいウフィッィ美術館のほか、今までの訪問でも入場できなかった教会などに再度アタックする。また、

          プラートのフレスコ美術館など前回見つからなかったところも再度挑戦する。ピエンツァへの乗り換え地であるシエナでも、前回見られなかった

          ところ、また訪れたい市庁舎、ドォーモにも寄りたい。

          日程表の検討に当たっては、美術館・博物館、教会など行き先・見学先の休館日、開場時間をもとに曜日を設定して行き先、方向

          を検討している。


宿 泊       フィレンツェ   サンタマリアノヴェッラ駅周辺   €60から65/@程度以下のホテルで★★から★★★クラス

                    前回拠点として利用したアラマンニなどを想定。 6〜7泊

           ヴォルテッラ   街の中、もしくは近くのB&B に1泊

           ピエンツァ    街の中、もしくは近くのB&Bかアグリツーリズモに3泊を予定。


          成田からの出発当日中にフィレンツェに到着する日程で、航空便を選定。そのため深夜にフィレンツェ市街に着くことになるので、分り易いこと、

          連泊するため費用を抑えるため安いこと、周辺都市にも足をのばすので駅に近いほうがよい。

          ピエンツァ、ヴォルテッラ、オルチャ渓谷へはシエナを拠点とすることも考えられる。但し、その場合、成田からの出発当日中にシエナ入りすることは

          無理なので、往復にそれぞれ1日づつ期間が延びることになる。


フィレンツェ・トスカーナ散策 基本日程表




 目的地
ポイント
宿泊地
1日目

移動日
FIRENZE
2日目

FIRENZE
FIRENZE
3日目

FIRENZE・PRATO
FIRENZE
4日目

Colle di val d’Elsa  Volterra

VOLTERRA

5日目

VOLTERRA
FIRENZE
6日目

PIENZA Pienza 

PIENZA

7日目

PIENZA  SanQuirico    Montechiello     Castiglione

PIENZA

8日目

PIENZA Montepuciano    Corsignano

PIENZA

9日目

SIENA 

FIRENZE

10日目

FIRENZE

FIRENZE

11日目

FIRENZE

FIRENZE

12日目

移動日



13日目

移動日(帰国)




フィレンツェ・周辺都市、オルチャ渓谷の移動・見所ポイント日程表




目的地
移動
ポイント・備考
1日目

移動日

@成田空港 アリタリア AZ785便  13:15 発

    ローマ・フィウミチーノ空港   19:00 着

Aローマ・ヒウミチーノ空港 アリタリアAZ1267便21:30発

          フィレンツェ空港         22:30着

Bタクシー        SMN駅   24:00着

   中央駅周辺    ホテル 着  24:15着

アリタリア便以外に、ヨーロッパ乗継での

フィレンツェ空港着便など、実際計画では価格など含め検討する。

出発当日中にフィレンツェのホテルに入ること。

2日目

FIRENZE (徒歩圏) 旧市街 中世邸宅博物館、サンガエターノ教会、カステッロ

・ホテル近辺での食事どころ、バール探しと方向になれること。

・インフォメーションで資料、地図をもらいアドバイスを受ける。

                     

・「サンタマルゲリータ・ディ・チェルキ教会」(プレスト通り)を探す。


3日目

PRATO ・FIRENZE @S.M.N. 9:10→fs→9:33 Prato Porta al Serraglio
A
Prato Porta al Serraglio 12:23 → 12:50 S.M.N
午前中プラートに行き、午後フィレンツェ。
プラート市立美術館、プラート・フレスコ美術館

ウフィツィ美術館、サンティアポストリ教会、サンタマリア・マッダレーナ・パッツィ修道院

4日目

Colle di Val d‘Elsa  ・  Volterra

@Firenze 8:40発 (SITTバス)  

                Colle di Val d’Elsa 9:45着

A Colle di Val d’Elsa 14:45発 (TRA・IN/CPT
                        バス)→Volterra15:35着

コッレディバルデルサ経由でヴォルテッラへ。

コッレディバルデルサでは、丘の上の街アルタにリフトで登る。

アルノルフォカンビオの生家(塔状住宅)、ヌォーバ門、ドォー

モ、市立博物館、など中世の街並みと周囲の眺望を。

昼食・休憩後、ヴォルテッラに移動。


宿にチェックイン後ヴォルテッラ旧市街を散策。

プリオーリ宮、ドォーモ、付属博物館、午後見学可能なところ

を訪問。夕景など眺望よし。

5日目

Volterra  → FIRENZE

@Volterra 13:15発(TRA・IN/CPT社バス)  

               Colle di Val d’Elsa 14:05着

A Colle di Val d’Elsa 14:10発  ( SITTバス )
                   
Firenze   15:15着

4日目に行けなかった市立絵画館、エトルリア博物館

ローマ劇場、サンフランチェスコ教会など旧市街地散策。


・西のはずれサンフランシスコ門を出て、まっすぐのステファーノ通り、サンジェスト通りを約1kmゆくと、バルツァという崩落をつづける断崖の上の教会のパノラマが見える。


ヴォルテッラからの最終バスは17:20だが、1本前の13:15分でフィレンツェに戻る。

6日目

FIRENZE  → PIENZA

@Firenze S.M.N 8:28発 → (fs) → 8:57Empoli 

        乗継9:08 → (fs) → 10:14 Siena 着

Aシエナ駅前 バスターミナル10:50発 →( バス)

                     12:05 PIENZA着

FSでシエナ駅。駅前?バスターミナルからモンテプルチャーノ行きに乗り、ピエンツァに。


・着いたら 宿を探して昼食。食後、市街の散策。

 ドォーモ、付属美術館、ピッコローミニ宮、サンフランチェス

 コ教会、カステッロ通り、ロッセリーニ通り、コルシニャー

 ノ、など。

 夕景などオルチャの景観、眺望を期待。

7日目

anquirico ・Montichiello ・ Castiglione

@ Pienza  9:19発 (シエナ行きバス)

                    Sanquirico 9:31着

      (レンタサイクル)

A Sanquirico 15:10、ないし、16:30発(モンテプ
    ルチャーノ行きバス)
15:25分、ないし16:45
                           
Pienza 着

・ピエンツァ早朝散策。食後、バスでサンクイリコに移動。

 コレジアータ教会、市街散策。

・モンテキエッロ、カスティリオーネへの行き方、バスを聞

 く。

・バスがない場合、貸自転車を探す。

・自転車、ないし、徒歩でモンテキエッロなどオルチャ渓谷

 散策。

・サンクイリコドルチャに戻りバスでピエンツァの宿に。

8日目

Montepuciao

@Pienza  8:35発 (モンテプルチァーノ行きバス)                   →Montepulciano 8:55着

AMontepulciano 15:10、ないし、16:30発(モンテプルチャーノ行きバス)15:25分、ないし16:45 

                             Pienza 着

バスでモンテプルチャーノに移動。着いたら、帰りのバス時刻表、バス停を確認。


・グランデ広場、ドォーモ、市立美術館、サンタゴスティーノ教会サンタマリアディセルヴィー教会、ポリツィアーノの生家、市庁舎などの見学と旧市街散策。眺望よし。


・バスでピエンツァに戻る。

9日目

SIENA

@Pienza  9:19発 (シエナ行きバス)→

               SIENA Pta Ovile 10:31着

A SIEN15:10、ないし16:10発(フィレンツェ行き     バス)→16:25分、ないし17:25 Firenze 着

フィレンツェへもどる乗り換え地シエナで旧市街散策。

・前回、見学できなかったサリンベーニ宮、スカラ救済院な どに再度挑戦。

 何度でも行きたい、ドォーモ、付属美術館、市庁舎にも

 行ってみたい。

10日目

FIRENZE

徒歩圏、ないし市内バス

旧市街散策。新市街散策

・チェルトーザ・デル・ガルッツォに足を延ばすか。

 バス本数少ないらしい。インフォメーションで確認。

・エンポリからバスでヴィンチ村にゆくか。

11日目

FIRENZE

徒歩圏

予備日

旧市街散策。新市街散策。

12日目

移動日

@ フィレンツェSMN駅前 8:30発−(タクシー25分

               →フィレンツェ空港  9:00着 

Aフィレンツェ空港 AZ1681便 12:05発 →

         ローマ・フィウミチーノ空港 13:00 着

Bローマ・フィウミチーノ空港 AZ784便15:15発 → 

アリタリア便以外に、ヨーロッパ乗継ぎ便での成田便など、実際計画では価格など含め検討する。

13日目

移動日 ( 帰国 )

                 → 成田空港 10:25 着



フィレンツェ周辺都市の美術散策とオルチャ渓谷散策 資料編(抜粋)


1.ヴォルテッラ   Volterra

1)基本情報  トスカーナ州 ピサ県のコムーネ   

          

  メッタリファーレと呼ばれる丘陵地帯にありエトルリア時代からの遺跡、中世の街並みが残るこじんまりとした

     街。  アラバスター(雪花石膏)が特産。エーラとチェチェナの谷に挟まれた高い丘の上にある。

   エトルリアの都市ヴェラトゥリが前身。ローマ帝政の属領となったが自治権を保持、10世紀にはロンバルド族

     のもとで滅んだ。教会の支配のもとで12世紀に自治都市として独立し、その当時の城壁が現在の街の基本

     形と なっている。教皇派のベルフォルティ家が主導し領主制となり、フィレンツェとの関係が強い。ヴォルテッ

  ラの戦いによりフィレンツェに併合される。ロレンツォ豪華王の15世紀、フィレンツェの支配下となる。

   街の中心はプリオーリ広場。 広場の裏手に大聖堂など宗教施設があり中世の風格を残す。

  ヴォルテッラは、かなり標高のある丘の上にあるバスが中心部近くまで連れて行ってくれる城壁の外はト

     スカーナの一大パノラマ、内に中世都市と街歩きに良い。


   ・フィレンツェからのバスの乗り換え地、 コッレ・ディ・ヴァル・デルザColle di Val d’Elsaも散策には良い古い

    丘の町。観光名所はないが下からリフトで上の町に上る。中世の古い町並みが静かにたたずみ、トスカー

    ナの風景も堪能できる。


2)特産・名産    アラバスターの小物


3)アクセス  公共交通で行くのは不便そう。バスのみ、本数は少ない。フィレンツェ、シエナ、サンジミニャーノか

        らもアクセス可。車がベター。

        

        @フィレンツェから

         シエナ行きのバスでコッレ・ディ・ヴァル・デルサまで行き,そこで別の会社CPTが運行するヴォルテ

         ッラ行きのバスに乗り換える。

         ・フィレンツェ→(シエナ行きSITA)コッレ・ディ・ヴァル・デルザColle di Val d’Elsa(サンジミニャーノ

          へ乗り換え地点ポッシポンジの次)乗り換え

         ・ヴォルテッラ行きTRA.IN/CPT  1時間45分〜2時間25分 平日4便、休日2便

          (例)フィレンツェ840 → コッレ・ディ・ヴァル・デルザ945→ヴォルテッラ71030

                                               帰りヴォルテッラ発13151720

         8時40分にフィレンツェを出発し、コッレで乗換え9時45分,ヴォルテッラ到着は10分。

         帰りの便は,1315分の後は,いきなり1720分の最終便。これだと2時間強しか時間とれず。

         

        Aフィレンツェ→(直通)→ヴォルテッラ SITA/ CPT  平日のみ 午前1便、午後2便 2時間                

        B鉄道 ローマ→(イタリア鉄道fs)→サリーナディ ヴォルテッラ下車・ バス10km本数少ない。            

                     C鉄道 フィレンツェから約45分の、ポンテデッラ(Pontedera)で下車 バス 1時間20分
          ・フィレンツェ → (イタリア鉄道)→ポンテデッラ(
Pontedera) 

           (切符は駅の売店、又はバスターミナルで購入)ヴォルテッラ迄は約1時間20分です。


         バスはCPTのサイトのExtraurbano Volterra-Pontedera http://www.cpt.pisa.it/orari.htmで確認のこと。


        Dその他、ピサ、などのフィレンツェへのイタリア鉄道沿線駅からバス便もあるらしい。本数少ない。

2.コッレ・バル・デルサ  Colle vald‘Elsa 


1)位置     フィレンツエ、シエナ、ヴォルテッラを結ぶ3角形の中心という位置にある。サンジミニャーノへの乗

       換え地点、ポッジボンシからさらにバスで10分ほど

       フィレンツエからだとシエナ行きに乗って1時間。このバスは特に午前中、サンジミニャーノへの観光客

       で混雑する。彼らがポッジボンシで降りてしまえば次の町がコッレ・ヴァル・デルサで。


2)現地   バスはアルノルフォカンビオ広場に着く。広場に面してバスの切符売場があり、この地域のバス便に

       ついて尋ねることができる。

       便によっては広場に入らないものもあるので発着共に要注意。この場合は、広場の「旧駅舎」の裏手

       に回ればバス停はすぐに解る。

       広場にインフォメーションあり。

       広場から西に延びるジョセッペ・ガリバルディ通りを300m進む。右奥にアルタへの無料リフト 

       impianto Risarita  あり。一方通行の標識を右に。


3)「下の町」と「上の町」を結ぶリフト

       下の乗り場がちょっと分かりにくいが、アルノルフォ広場から「上の町」方向に上がっていく道の途中の

       四辻を右に曲がってすぐ突き当たる建物の中にある。

       古い町と現代的デザインの取り合わせが面白い上の乗り場は「下の町」や周辺を展望するテラスに

       なっていて眺望よし。  

     ・バスもあり 

        コッレ・アルトに行くバスは2番か4番。コッレ・バッソを散策した後は、アルノルフォ広場からオレンジ色

      のバスに乗ってコッレ・アルトへ。
      それぞれ交互に30分に1本の割合でアルノルフォ広場を通り、最終的にはコッレ・アルトのP.zza

       Canonica(カノニカ広場)へ到着する。

    ・トイレについて

      場所はアルノルフォ広場からバス案内所のある辺の反対側の道を入ってすぐ右手の建物の中。尚「上

      の町」にも一つあり。i から城門と反対方向に行った先にある見晴らしの良い公園のすぐ下

4)「上の町」について

      テラスから歩き出せば、中世の街並み。

       高低差から半地下になってしまった小路や古い教会などがある。数百m進めば反対側の城門に至る。

      これを出た左手に i がある。アルタ入り口の塔状住宅は13世紀のものでカンビオの生家といわれる。

      このカステッロ通りからまっすぐヌォーバ門までがメイン。ドォーモ広場に市立博物館などが集中。

5)「下の町」について

      「下の町」は観光的に見るべきものが無い。その中心アルノルフォ広場はバスが発着する味のある広

      場。この広場にはバールが数軒、周辺には手頃なレストランもいくつかある。    


3.ピエンツァ  Pienza

1)基本情報  トスカーナ州 シエナ県のコムーネ   

          

      シエナのピッコローミニ家が神聖ローマ帝国のフリードリッヒ2世からこの地コルシニャーノを与えられ、

     法王ピウス2世が出身地の村に理想都市をつくろうと、建築家ロッセリーニに作らせた街。その際、名前も

     自分の名をつけピエンツァとした。世界遺産。オルチャとアッソ渓谷を見下ろす丘にある小さな町。

     標高490。こじんまりとしているが、建物の配置計画からすっきりした明るい印象を与える。1周するのに

     1時間程度の小さな街。

     ピエンツァは、街の中心にあるロッセリーノ通りを城門の端から端まで歩いても、500mもない。丘の上の

     城壁内をぐるりと一周回っても、1kmちょっと。

       ルネサンス様式で都市計画がなされた街として有名。大建築が作られたが、法王の死で中断。もとの

     小さな町にもどった。街から徒歩10分ほどvia delle Fonti(泉の道) という通りをいくとコルシニャーノ   

     Corsignano のもとの村に小さな教会が残る。途中は渓谷の景観を楽しめる。

     オルチャ渓谷に近く、周辺にアグリツーリズモの宿も多い。 ・特産・名産   ペコリーノ

 

2)アクセス  車以外は不便。


      @シエナ →ピエンツァ  バス TRA.IN /  SIENA MOBILITA  1時間 (平日のみ6便)

           fs線シエナ駅前 112番バス → 1時間20分 (午前中に数便のみ)

                       ・バスによるアクセスは、シエナからとモンテプルチャーノからがあるが、便数は多くない。

        ・シエナ発でピエンツァを通る112番のバス(モンテプルチアーノ行)に乗れば良い。

        ・ ちなみに景色はピエンツァ行きの時は向かって左の席に座るのが絶景

        ・(シエナ)ポルタ・オヴィーレ停留所が始発のバスが多い。

         「地球の歩き方」のシエナの地図を見ると徒歩で20分ほどでポルタ・オヴィーレ停留所に。

          

       ・112番のバスは国鉄シエナ駅始発なので、フィレンツェからはバスではなく鉄道で行った方が便利。

        但しバス便による。帰りはシエナまでの直通バスは14時台が最終。逆方向のシエナ行き112番の

        バスでピエンツァを出る。

         

      *バス時刻表はチケットセンターで確認を。
                  
TEL 0577204328  (シエナ駅構内   チケットセンター)
                  
0577204225  (グラムシ広場地下 チケットセンター)
                  時刻表サイト 
http://www.trainspa.it/train04/extraurbano.pdf (2012年1月現在)


     Aモンテプルチャーノ → ピエンツァ  バス TRA.IN /  SIENA MOBILITA  20分(平日のみ6便)

     Bローマからプルマン  SIRA社 3時間15分(1日1〜2便)


3)現地 (ピエンツァのバス停)

      ・プルマンはダンテ広場近くの道路上に停車する。街の西端、ムレツロ門のそば。ダンテ広場から西に

       100m。

       バスは、広場でも何でもない通常の幹線道路沿いの普通のバス停に停車。ホテル・コルシニャーノ

       の看板のところ、小さな保育所のようなものがあるあたり。わかりにくいので運転手に頼んでおく。

       Via della Madonnina の郵便局そば。 バスチケットはダンテ広場の新聞販売店、バールで。


       ・帰りはモンテプルチャーノまで行ってバスを乗り換えてキウージ駅に行き、列車でフィレンツェに戻る

        事も出来る。
       ・バスなどの時刻表はインフォメーションでも確認できる。


       ・シエナ駅前からのSiena Mobilita社のバス(下記URL↓参照)に乗る。
                                 Siena
MobilitaURL: http//www.sienamobilita.it/

 

             ※青いバス車体の写真の下の“Orariをクリックし、次の画面の表のなかで、SERVIZIO

               EXRAURBANOをクリックするとPDFファイルでダウンロードがはじまり、シエナから郊外

               へのバス時刻表がすべて表示される(170ページ以上ある)ので、ページを送っていきま

               す。


              (1) シエナ
ピエンツァ:112/A SIENA-BUONCONVENTO-MONTEPULCIANO
                  ピエンツァ シエナ:112/R MONTEPULCIANO-BUONCONVENTO-SIENA


              (2) モンテプルチャーノ ピエンツァ: 113/A  
                                 MONTEPULCIANO-MONTICCHIELLO-PIENZA
                  ピエンツァ モンテプルチャーノ: 113/R

                                PIENZA-MONTICCHIELLO-MONTEPULCIANO


4)宿    ・アグリ・ツーリズモの宿が散在している。B&Bもある。

                 ピエンツァの入り口で降り「ギッド・デュ・ルタール」で推薦されていたアグリツーリズモの宿に着く。

          「イル・ジャルディーノ・セグレト Il Giardino Segreto」の名の通り広々した庭。

          ・ピエンツァの城壁内のホテル−Relais il Chiostro di Pienza  大聖堂のすぐそばで、

         1400年代の僧院を改装している4つ星ホテルです。
            ホテル: 
Relais il Chiostro di Pienza   住所:  Corso Rossellino 26
      

           バス停の前に三つ星が一軒。町なかに宿のサインは殆ど見かけない。(宿泊するなら午前中必着)

            ・ピエンツァで宿泊するのは、メインストリートに面した小さなBed&Breakfast


4)レストラン   

         Trattoria da fiorella     via Condotti, 11     53026 Pienza     tel :0578 749095(英語、CB)
      ・Trattoria Latte di Luna

        ロッセリーノ通りを東へチーリオ門(Porta al Ciglio)方向へ行き、城門の手前で左折してすぐ。

         トスカーナの一般的な郷土料理が手ごろ。家族経営の食堂みたいな雰囲気。

         住所:Via San Carlo 2-4


5)その他

     ・眺望  ピエンツァの絶景夕陽    城壁沿いのカステッロ通りは大聖堂の裏手から始まっていて、

          ピエンツァ住民の集いの通りとなっている。

          カステッロ通りの城壁沿いからは、遠くに緩やかな丘陵が延々と続くオルチァ渓谷が見渡せる。

    ・レンタサイクル

          B&Bなどで聞く。自転車屋はあるらしい。

          自転車のレンタル費は3時間で10ユーロ位。どの自転車もマウンテンバイク。かなり大きめ。



4オルチャ渓谷  Val d'Orcia


ヴァル・ドルチャ (Val d‘Orcia) は、シエナ県にある広い谷で、北東にはモンテアミータとウンブリア州との州境

がある。ヴァル・ドルチャとは、「オルチャの谷」と言う意味を表し、オルチャ渓谷とも訳される。世界遺産。

 名前の元となったオルチャ川が中央を横切り、美しい風景が拡がり、中世に起源を持つ様々な街があり、その

中の二つピエンツァモンタルチーノは特筆に値する。元はシエナ「の領土であった。粘土質土壌のため耕

に向かない土地だったが、約300年に渡る土壌改良の結果、現在のような田園風景が誕生した。現在はワイン

のブドウ栽培が盛んである。

 また、渓谷を横断する道は中世ローマエルサレムへの主要な巡礼路として使われ、多くの巡礼者や商人

たちが行き交った。

 ヴァル・ドルチャに含まれているコムーネはカスティリオーネドルチャモンタルチーノ、ピエンツァ、ラディコー

ファニ、サン・クイリコドルチャ、である。他の重要な町はモンテキエッロ、バーノ・ヴィニョーニ、モンテネーロ・ドル

チャモンテジョーヴィ

この地方に来たらバールなどで赤ワイン、羊のチーズ、サラミなど、オルチャの名産を。


サン・クイリーコ・ドルチャ

 ・人口2,460人のシエナ県コムーネの一つ。

  街からみるオルチャ渓谷の美しさは必見。周囲には、バーニョ・ヴィニョーニ(Bagno Vignoni)という有名な温泉

  があり。サン・クイリコ・ドルチャは、ピエンツァの隣町。ピエンツァへタクシーを使ったら20ユーロ〜くらい?

  タクシーがあれば(?)
 ・メインストリートに観光客向けのお店やワインショップ、レストラン、八百屋などが並んでいる。雰囲気よし。

  特に名所があるわけでもない。サン・クイリコ・ダ・オルチャの見所は、高い塔のあるコレジアータ教会、この教

  会は12世から13世紀ごろロマネスク様式で建設され、ファサードは、ジョヴァンニ・ピサーノ派といわれる彫刻

  「ライオンと女人像」が彫られ、中に入るとサーノ・ディ・ピエトロの描いた3幅祭壇画がある。

  その他カッポチーニ門、1520年にアメデオ・レオーニによって造園された、レオーニの庭(イタリア式庭園。


・宿

 ルレ・キャピターノというホテルあり。町の中心にある古い館を改装したホテル。

・アクセス

 シエナ駅前からTrain社のバス112番「モンテプルチャーノ行き」にのる。サン・クイリコ・ダ・ドルチャなど各地に

 止まる。


・その他

  オルチャ周辺道路 =幹線以外は、道はピエンツァを出てく砂利道に。しかもアップダウンの激しい道が多い。

  サンクイリコとピエンツァの間に「Cappella della Madonna di Vitaletaマドンナ・ディ・ヴィタレータ礼拝堂

  り。


オルチャ渓谷の小村

 バス便はあるにはあるが、ほとんど時間が合わない。移動にはレンタサイクルかタクシーとなる。 ツアーもあるが日本で事前

 に手配するので高額。

 ・ピエンツァとサン・クイリコ・ドルチャの間には、オルチャ渓谷風景のひとつ、「Cappella della Madonna di Vitaletaマド

  ンナ・ディ・ヴィタレータ礼拝堂がある。

 ・サン・クイリコ・ドルチャとモンタルチーノの間にあるらしい、糸杉が集まっている風景、通称「糸杉会議」と、モンティッキエッ

  ロ近くにあるらしい、糸杉とカーブが続く道が有名な、通称「糸杉くねくね」


モンテキエッロ Montecchiello

 丘の上の城壁に囲まれた中世の街。。門の脇にレストラン、バールあり。城壁の中にB&Bあり。

 モンティッキエッロの静かな田舎町のオステリアで、シエナ県の特産ピチ(パスタ)をはじめとする素材にこだわったトスカーナ郷 

 土料理が食せる。 モンティッキエッロのレストランは木曜日が定休日。


カスティリョーネ・ドルチャ Castglione d'Orcia

 人口約2800人、アミアータ山とオルチャ渓谷を一望できる540の高台にあり、中世に建設されたサンティ・ステファノ・ 

 エ・デーニャ教区教会がある。この中にシエ ナ派の有力な画家であったピエトロ・ロレンツェティの「聖母子」、シモー

 ネ・マルティーニの「聖母子」、ヴェッキエッタの「荘厳の聖母」などの作品がある



5モンテプルチャーノ  MONTEPULCIANO


1)基本特性

    キアーナ渓谷を見下ろす高台にあるルネサンス建築が多く残る。ワインの名産地。

  エ トルリア人に起源をもつとされるが、歴史に表れるのは8世紀以降。キアーナとノルチャの谷を掌握できる立地のた

  めシエナとフィレンツェが争い、13世紀に シエナの支配下に。13世紀、デル・ペコラ家が支配したが後にフィレンツェ

  統合された。サンガッロらの建築家が城塞や教会を多数建築した。17世紀にも多 くの教会が建築されたがイタリア

  統一後、商工業の中心はキウーウィなどに移り、モンテプルチャーノはワインと観光に依存する街になっている。車は

  城壁内に 入れない。

  街の中心、グランデ広場周辺にゴシック、ルネサンス建築のパラッツォなど。市庁舎の塔にも登れ、眺望を楽しめる。

  市庁舎はヴェッキオ宮に似ている。


2)アクセス

  ・シエナ駅前からバス LFI/SIENA MOBILITA  1時間30分  夏(ピエンツァ経由)9便 冬季 3便

   シエナ駅前発は10:50のみ。?

   シエナ旧市街から(ポルタ・オーヴィレ P.ta Ovile)12:25、14:10、15:45、16:45、18:20

         (帰り)    最終 19:08 モンテプルチャーノ → シエナ 着20:45 

   ・ピエンツァ から(シエナからのバスで) 25分。

 ・モンテプルチャーノのバスターミナル= 旧市街の城壁北側の外、プラート門前のミンツィーニ広場の北に。

  (ポッジョファンティ公園の下)


3)宿について

  ・ワインを飲みに来る人相手だからかこの町の宿泊料金は高い。プルマンを降りてグランデ広場に向かう道すがらいくつ

   か宿をあたったが安くて60ユーロ。後ででもらったリストを見てもこの辺が相場らしい。ホテルではプルマンが到着する

   広場に面して一軒あるのが一番安そう。

  グランデ広場の下あたりでCAMERE(部屋貸し。普通は安宿のサイン)の表示を見つけたが、出てきたおじさんの回

  答は60€。


4)その他

   ・マドンナ・ディ・サン・ビアージョ教会

    サンガッロ設計のクーポラを持つギリシャ十字形の様式。

    モンテプルチャーノの西側のグラッスイ門から出て、サン・ビアージョ通りを500m下ると間もなく教会の前に出る。


6.フィレンツェ FIRENZE、プラート PRATO、シエナ SIENA

フィレンツェ

1)基本情報   トスカーナ州      フィレンツェ 県のコムーネ。 県都。州都でもある。   

        ルネサンス発祥の地としてすでに有名な観光地となっている。フィレンツェ旧市街はどこでもが歴史と美術が積み重なっている。フィレンツェ自体はアルノ川沿 いの平地のエトルリア人の土地にローマ帝政期、カエサルによって退役軍人のための農地、植民都市としてスタート、 12世紀には中小貴族や商人の自由都市しとなった。その後、毛織物業や金融業により富を蓄積した大商人が力を持ち14世紀には、トスカーナの中心を占める ようになった。芸術、文化にも力をいれる大富豪が増え、メディチ家が力を持った時代、古代の思想の復興=ルネサンスを主導した。

市街地には城壁は残っていないが、ローマの初期の区画やその後の段階的に拡張した区画が現在も読み取れるほど区画は変わらないのがわかる。

旧 市街は東西4km南北4km以内にほとんどの観光名所、教会、文化施設が集中している。「地球の歩き方」ではフィレンツェ旧市街を5つのブロックに分け て、歩いて見て回ることを紹介しているが、露地が多くまさに歩いてみて歩くのにふさわしい街。観光客が多いので、団体がいない早朝や夕刻がフィレンツェら しさを感じることができるので滞在型をおすすめする。

フィレンツェについては、ガイドブックやタウン情報は簡単に入手可能。


2)アクセス  @ヨーロッパからの乗り継ぎ → フィレンツェ・アメリゴベスプッチ空港 SITA社 バス→ 

                                           SMN駅そばバスターミナル  25分

         Aヨーロッパからの乗り継ぎ → ピサ・ガリレオガリレイ空港 → ピサ中央駅→ fs鉄道(R)

                                         → SMN駅 1時間15分

         B日本からミラノで国内便に乗継 → フィレンツェ・アメリゴベスプッチ空港 

           (ローマでの乗継より早い、但し、国内便は本数少ない)

         Cローマテルミニ → fs・ES → SMN駅 約2時間、 IC で2時間30分、 Rで 4時間10分

         Dミラノ中央駅 → fs・ES/FAN  → SMN駅 約2時間   IC 3時間30分〜 4時間    

プラート

1)基本情報 トスカーナ州 プラート県のコムーネ。県都。   

    丘 陵地帯に旧石器の遺跡、平野部にエトルリア人の遺構がある古い土地だが、プラートとしては10世紀の村が起源。その後アルベルティ家が支配し繊維関連産業 を継続発展させた。抵抗の末にフィレンツェに組み入れられ、メディチ家に支配された。17世紀に都市特権が与えられ自由都市となり司教座がおかれた。現 在、イタリアの中でも移民、特に中国人が多いので有名。フィリピーノリッピが生まれた土地でもある。


2)アクセス  @フィレンツェ → fs線 (R)→ プラート・セッラーリオ駅  約20分 

         Aフィレンツェ SMN駅脇バス停 ・CAP社、LAZZI社 で40分。

         *プラートには鉄道駅が2つ(プラートセントラル、プラート・セッラーリオ)あるが、旧市街へはセッラ

           ーリオ駅が近い。無人駅。

           セッラーリオ駅からマグノルフィ通りを直進、250mで旧市街の中心ドォーモに。

         *壁画博物館  Museo di Pittura  Mrale


シエナ

1)基本情報   トスカーナ州       シエナ県のコムーネ。県都。   

    主要な交通路からはずれており、歴史に登場するのは6世紀のランゴバルド王国が進出したころから。東ローマの影響を受けず迂回路として北方とローマの交通路としてシエナを経由するようになり繁栄、その後フランク王国の支配下に入る。12世紀都市国家が乱立するなかで自治として宣言。

フィ レンツェとの対抗の中で独自の文化を育んだ。3つの丘にまたがる街は尾根筋の3つの通りを軸に形成され、学問と芸術の街として栄えたが、フィレンツェの軍 門に下りフィレンツェ公国に併合された。絵画ではシエナ派とよばれる独自の系統を発展させ、コントラーダという地区組織が現在も根付いている。カンポ広場 とそこで行われるパリオ(競馬)、ゴシック建築があふれる旧市街は、世界遺産に登録されている。 


 

2)アクセス  @フィレンツェ プルマンSITTA社・SMN駅そばのバスターミナル → 急行 → 

             シエナ・サンドメニコ広場・グラムシ広場バスターミナル  1時間30分、/ 普通 約2時間

         Aローマ  鉄道 fs線 →( Chiusi- Chianciano Terme 乗り換え)→ シエナ駅 3時間

         Bフイレンツェ 鉄道 fs線 →(Empoli乗り換え、直通) シエナ駅  1時間30分から2時間 

           *シエナ駅 1番、3番バス 約10分 でサンドメニコ広場近く、もしくは、グラムシ広場に着く。

           *プルマンは、グラムシ広場に到着する。


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