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管理人の日常生活の中で思いついたたわごとやぐちをメモがわりに書き綴ったページです。
ブログに載せていたものを移したものもあります。(ブログの無料登録
のサイズを超えてしまったので。)たいした内容はありません。


T. 日常生活での思いつきの覚え書き

U. ブログから引っ越した覚書



T. 日常生活での思いつきの覚え書き


栄枯盛衰


 祖父が手を入れてきた庭を 40年前に位置を変えて作り直したのが現在の庭。草花や鉢植えは、母がもっぱら切り花用に手入れしてきた。木は30数年前から私の担当。剪定の知識もない がこれ以上木が大きくならないようにカットしている。それでも毎年時季になると、梅や花梨、山法師、金木犀の花が咲き、杏や金柑が実をつけてくれる。
   草花のほうは、鳥が運んで来たり母の友人が持ってきてくれたものを隙間にどんどん地植えしてしまうので、ますます種類ばかり増え統一感のない庭になってい く。雑草との区別もつかない状況だ。
   そうこうしていると前に咲いていた花々がすっかり違う花に置き換わってしまっている。やせた土でも強い外来種が根を張りめぐらして、弱い種を溶かしてしま う。花屋が扱う花やガーデニングブームを話題にする人も大半は外来種が扱われる。

 この関係にあらがうべく、ささやかな抵抗で庭に広がってしまう後発種を縮小するように手を入れるようにしている。なかなかしぶとく戻りはしな いのだが。
 

ガー デニングブームにあらがい枝落とす下草の花うつろいにけり

秋の庭 ボタンの花



      ビ ス ラ ベットラ

 年末年始には、親族が顔をそろえて狭い居間に集まったものでした。今で は家族すら一緒の時間を過ごすことさえ難しくなってしまいました。それに、家だとそれなりの準備と手間をかけなくてはならないため間遠になってしまいまし た。それの罪滅ぼしではありませんが、集まれる人間だけでも集まって、普段の節約に目をつぶり食事会をするのが恒例になりました。サヴァティーニ、エスペ ロ、今半、三笠会館などなどで、直近では銀座の「ビス ラ ベットラ」で会いました。

 TVや雑誌、インターネットなどで紹介されると予約すらとりにくくなっ てしまう世の中はどこかおかしい、と思いつつ、やっと予約をとり出かけました。この手の店に来るお客は、ドレスコードがあるわけではないのに、想像どおり の客層で、どうも我ら一党のテーブルは浮いて見えたのではないかとおもいます。本来なら居心地のいい小奇麗なトラットリアなのに、そんなに気取らなくても と思うのだが。
 念のために一言付け加えると お店はしつらえも料理もサービスも落合シェフの教育よろしく大変満足できるものでした。

      食材を吟味しながら写真 撮るテーブルはさむビスラベットラ      ビスラベットラ      

   


  復刻

お正月にきちんとお膳を整えるなどという慣習は、我が家で はかなり昔に絶えてしまっていました。それでも娘夫婦が来てくれるようになって少しはカタチをつくろうと思い、 ここ数年おせち料理に挑戦しています。
  我ながら1年目よりは2年目と進歩のあとが見られ誰もほめてはくれませんが、ほめられたい気分です。田作り、黒豆、伊達巻風卵焼き、お煮しめがわりの 焙り鳥、紅白なます、煮ぶた、栗きんとんを作り、昆布巻き、数の子、かまぼこは切っただけです。それに、おすましの雑煮も準備しました。
  料理は以前から休日の担当として経験はありますが、専業主夫になってからは毎日の家事としてやるようになり、さすがに包丁で手を切ることは少なくなり ました。それでも未だにレシピは不可欠です。良く利用させてもらうのが、クックパッドとはなまるマーケットのレシピです。両方とも初心者でもなんとか味も カタチも恰好がつき、割合簡単に作れるものが多いので非常に助かっています。

  クリスマス、初もうで、ハ イキング、ジョギングが年末年始のやることだったのに代わり、大掃除の作業日程、おせちの準備と作業フローとスケジュールを作成するのが師走の仕事になり ました。

    テーブルに祝い膳並ぶ元日の味はいまいち復刻のきざし       おせち



    時間停止

 東京に降る雪は春のボタン雪のイメージだが、最近は、1月に大雪になった りするようになった。
大きな災害を引き起こす天候異変だが、なぜかウキウキしてしまう。雷がなると稲妻を探してしまうし、雪が降ると落ちてくる雪片を追ってしまう。

 一番ワクワクするのは、目覚 めると雪がどっさり積もって色を隠している早朝。なぜか、動くものがなく、音も沈んでいる。遠くの車のチェーンの音を聞きながら、足跡も轍もない白い道に 足跡をつけていく喜び。狭い道や庭にあきたらず、河川敷まで行ってみると、すでに、足跡があったりする。前人未踏の地を行く先駆者の満足感か破壊者の喜び か。

    音のない雪原わたる風裂いて踏みつけ歩む破壊者のごと 

    雪の庭  庭の雪2  雪の河川敷き  虹




リセットボタン

 ここの初日の出は6時50分過ぎ頃なので、6時40分には家を出る。日の 出を見るといっても土手に上るだけなので、正確には市川側の市街地の家並や工場の間から太陽が昇るのを見るだけなので海から昇る太陽を拝むわけではない。
習慣で、年越しの初もうでの帰りにでかけたりしていたが、最近は直接起き抜けに土手に上るようになった。太陽は毎日同じように東の空から昇るのだから正 月だからと言って別物というわけではないのに正月、特に元日は格別と思う。1年の最初jというだけで。
去年のことはなかったことにして、新たにスタートできるという、かなり好都合な気分のためとしか思えない。一 年の計というものの完遂できたためしもなく、便利なリセットボタンのようなものか。

数年に一度、水鳥の大群が一斉に水面から飛び立ち、くの字、への字を描きながら飛んでいくのを見られる年がある。こういう光景ひとつで、瑞兆かと感激する のも元旦ならではだ。

日の出待ちしばれる手の中缶コーヒー 輪郭燃えるリットボタン

 初日1 初日2 初日3





    小自然

 冬 から春にかけてささやかな庭にも入れ替わりたちかわり小鳥が来る。目立つようになったのはここ20年くらいか。それ以前は、ウグイスと目白がたまに来る程 度だったが、ドバト、目白、ヒヨドリ、オナガ、その他名前のわからない鳥も来るようになった。写真をとろうとすると飛び立ってしまうので、人に尋ねること もできない。
鳥たちの食欲は旺盛で、蝋梅 や福寿草のつぼみ、梅、杏の花、千両、万両、金柑の実、万年青の実までも食べていく。金柑など大きく、色づいたものからつついてしまうので、人間様はおこ ぼれをいただくことになる。
 小さなエサ台を作って、みかん類を入れておくとなくなっている。食べているところを見つけ写真をとろうと動くと行ってしまう。食べるのだから写真くらい 撮らせてほしいが、1枚もない。

 住宅の建築、建て替えで昔な がらの家がどんどんなくなり、ミニ建売に分割されたりアパートやマンションになってしまい、緑がどんどんなくなっている。役所は街路樹を植えたり、遊び もできない児童公園をふやして公園面積は増えている、というが、カシノキやトチノキや松やサクラはほとんどなくなっていく。マンション業者に都合のいいカ タチだけの空地や緑地が増えても人や生物に気持ちの良い緑は減り、中自然だけが増えていく。

        満開の梅に戯れ目白 食む小さな森に陽ざしのどけく

    庭のトリ1 庭の鳥2 庭の鳥3 庭の鳥4

    庭の鳥5 庭の鳥6 庭の鳥7 庭の鳥9




     習慣性

  飲み物はコーヒーがいい。豆を挽き熱いコーヒーを入れるのが休日の楽しみ だった。今は子供たちからプレゼントされたイタリア製のエスプレッソマシンで飲んでいる。こ れが優れもので、豆でも粉でもOK。アメリカンでもエスプレッソもできるし、牛乳の泡だて器をつなげばカプチーノも簡単にいけるのだ。温度、お湯の量、豆 の量、コーヒーの濃さなどプリセットしておけばそのとおりのコーヒーが抽出できる。
おかげで、時間のある時しかゆっくり味わえなかったのが、今は毎日、何杯のんでいるかわからないほど飲んでいる。前は、豆や煎り具合を決めたり特定の コーヒー屋で豆を買っていたが、豆代がばかにならないので、店をえらばず、大型の缶の粉コーヒーと浅煎りの豆、深煎りの豆の3種類を用意しているだけだ。

  こうなるとコーヒーという だけで、微妙な香りや味の違いを気にしなくなってきてしまった。嗜好品のはずがただの飲み物になってしまっているのに気が付いて、もう一度、コーヒーを飲 むという行為を見直している。   
  何事もルーティンになってしまうと気持ちがどこかに行ってしまうものだ。

     毎日を家事と競争こまねずみ息抜く香りエスプレッソマシン    エスプレッソマシーン




     クリエイティブ ライフ

 庭のなりもので食用になるものは少ない。杏、 金柑、梅くらいなものだ。杏は数がとれないので砂糖づけに、金柑は5,6回に分けて収穫し、生食と甘露煮、蜂蜜漬けで。梅はそこそこ獲れるので梅酒、砂糖 づけ、梅干しといろいろ作る。
  梅は、過去最高の収穫量は、27kg。老木のため、1年おきにしか大量には採れないが、それでも毎年10から20kgはまだ採れる。プロのように摘果 しないので大きさは大小様々だが。
 昨年は、カリカリ梅と紫蘇を入れたものと入れないもの、蜂蜜を加えた甘いものと4種類に挑戦した。天候不順で雨の日が多くはっきり梅雨明けしなかった。 干す段階でうまく日に当てられず、中途半端な塩になってしまった。カリカリ梅はカリカリせず、紫蘇入りはアカの色がうすかった。
 一年に一度なので毎回初めてつくるようなもの。毎年、試行錯誤している。その年の出来は、実のなり具合がわかる5月から干しあがる8月までのそれぞれの 段階での状況によるので、最後までわからない。
レシピに依存するものの料理も簡単なデザートを含め手間をかけて作ると、味以上に満足感が得られるので余裕がある時は新作にチャレンジする。キッチンに立 つのは、節約のためだけでなく、集中して頭と体を使っていて、絵や文章を書いたり映像を作ったり彫ったりするのと変わらない日常のクリエイティブ活動だ。

     梅雨明けの陽ざしを浴びて梅 の実に紫蘇塩白くふつふつと葺く 梅の実とり 梅干し




    骨休め、あるいは、年中無休

 家事にはきりというものががないことを痛感中。さらに、息子が土日祝日も 仕事に出るということもあり、こっちも休日にはならない。主夫生活に入る前は、もしかすると毎日が日曜日で、一日中ごろごろしてTVでもみていたり、晴耕 雨読生活が待っているのかとも期待していたがとんでもない。毎日があっという間。何ごともいやだと思うといやになるので、家事でも庭仕事でも好きでやって いると自己暗示状態にしてこまねずみのように動いている。
   専業主夫は、みんなイメージできないらしく、よく聞かれる。毎日何やってるの?趣味はないの?
旅行は最大の趣味といえば趣味。国内でも海外でも。その他に、読書(SF、美術史関連)、ジョギング(現在、膝・腰痛のため中断中)、写真、日帰り山行、 レコード鑑賞(60,70年代ジャズ)、焼物鑑賞(民芸系統)、仏像鑑賞(白鳳・天平以前)などなど広く浅く好き なことは多すぎて時間がたりない。今はそのどれもが中途半端。
   学生時代からこれらの好きなことは変わらないのがおかしい。写真は中学生から、日帰り山行は高校時代から、旅行は学生時代からだ。夏に1か月利尻、 雌阿寒、大雪、十勝などいくつか登りながら北海道周遊、次の年にも1か月かけて、屋久島の宮之浦岳にのぼりつつ、その当時日本の最南端だった与論島から コーラルアイランドを一つづつめぐり天草、伊万里、耶馬溪、国東、開聞岳など九州を1周した。海外へは家族ができてからだ。昔をなつかしむようではさみし いかぎりだが。

   イタリアの地方都市歩き がまだ熱やまないが、事前に調べる時間がなくそっちもすぐには行けそうもない。旅のうち、お手頃なのが温泉でリラックス。最近お気に入りの宿は、大沢山温 泉・大沢館。昔ながらの小さな日本旅館。1軒宿というと山奥のようだが、まわりに散歩するようなところもなく、宿の中で完結せざるを得ないところなのだ が、安くて、普通の食事がおいしくて、風呂がいい。リピート客ばかりというのもうなずける。HPもない。予約はなかなか取れないが、私が電話予約すると ちょうど今キャンセルが出たところだとかで、数回タイミングよく行けている。書いていてまた行きたくなった。

星 月夜一人湯につかる半露天灯火ひとつの湯煙に溶ける  

大沢山温泉1 大沢山温泉2 大沢山3




      マ イブーム

  すっかりはまり集中することもあれば、時間がたっても とぎれとぎれでもずっと好きという事もある。その一つが日帰り山行。自宅から早朝、始発電車ででかけ夜までには帰れる低山ハイクだ。中央線沿線なら甲府の 周辺まで、秩父なら雲取は無理だがその手前まで、丹沢なら塔が岳あたりまで、奥武蔵、奥多摩はほぼすべて行ける。以前は、平均して月1回行っていた年も あった。
 最近はご無沙汰だが、年末年 始のいずれかに陣馬山から高尾山までの平坦にちかい尾根の縦走路を歩くのが、その時の体力測定のつもりで行っていた。高校や学生時代は、高尾から陣馬に行 き高尾に戻る往復10時間程度の早足歩きだったが、近年は片道コースで6、7時間もかかって歩いている。
 行くのがおっくうになってきたのは、体力のせいよりも大勢が行くようになって、せっかくの静かな山の中で鳥や風が木々をわたる音を聞きたいし、やわらか い落ち葉道を歩くのがいいのに、音楽を鳴らしながら歩く人、ストックで道を崩しながら登る人、最近はマラソンしている団体なども多い。野草は刈り取られ道 幅がどんどん広くなってきている。人で登山路が渋滞するようではもう行く気は失せてしまう。世界遺産ブームが世界遺産を破壊するように、自然ブームが自然 を破壊している矛盾。

 それでも静かな山で足を踏む と、ちょっとふかっと沈む感じの狭い尾根歩きをまた味わいたくなった。

    陣馬   風わたる汗ひく鞍部にイワシャジンやっと静まる自分の呼吸




       ニンジン

めっきり足が弱った母は、駅までも歩いていけなくなった。半日のデイケア の無い晴れた暖かい日は、家の周囲を無理やり歩かせている。自主的な行動ができなくなって困ったもんだ。2,3ブロック歩くのもすぐに疲れてしまうのだ が、ご近所さんの玄関や庭先に季節の花々を咲かせてくれているので、それをニンジンに歩を進めさせている。
  我が家の庭の花と植木鉢は母の担当だったが、植え替えもしないので花をつけないのが増えてしまってきれいな色はなくなってきた。緑一色の庭になりロン ドンのグリーンパークのようだ。
もう一つ困ったことは、庭の花や緑の名前のわからないものが増えていく事。花々の名前は母に聞けば答えてくれていたのだが、母に頼れなくなってしまったので。木や鉢にかわいい花が咲いても教えることができない。種類だけはやたらに多 い、統一感のない庭に、今に名札をつけなくてはいけなくなるかも。


細足はグリーンパークにあきたらず色 にさそわれ牛歩のごとく  亀戸天神 

 


      オーバーチャージ

旅のみやげは写真と記録と思っているので、記念に何かを買 うという感覚がない。タックスリファウンドを利用したのも娘と行った時だけだ。ただ、イタリアは食材や小物に自分用に欲しくなるものが多いので困る。食材 で必ず買うのはドライトマトとオリーブオイルで揚げたポテトチップス。実用品では、ブランドものでないバック、靴、小銭入れ、ステーショナリー。イアリア以外で買ったのは万年筆、 チャイ、ヘレンドのティーカップくらいなものか。
お土産の他に必ず買うのが図 版類。読めないくせに感激した作品があった美術館や教会の図版集やその街のガイド本だ。重くなるので土産にビン類は買わないという自主規制しているが、5 冊も買うと図版は重い。
 今使っているスーツケースはかなりの量が入る大型のもの。バルセロナで前のスーツケースを壊してしまい、現地のデパートでやむなく買ったもの。その時開いていた店はそこしかわからず、その鞄 屋でこれしかなかったので。
 スーツケースに余裕がありすぎるので、いろいろ詰め込んでしまえるので重くなる。航空会社の重量チェックが厳しくなって、前回、フィウミチーノ空港で初 めてオーバーチャージをとられてしまった。その前の年にフィレンツェ空港では27kgでも重いねと言われただけだったのに、貧乏旅行が最後の最後で大金を とられてショックだった。2週間くらいいると本は増えるし、今後が問題。
これからはスーツケースに入れるのは重さを考慮し、手荷物 用はサイズを考えなくてはいけなくなる。

     丘陵の緑 のモザイクブドウ畑霞横たう車窓に流る

 笠 松の緑つらなるアッピアの雨宿りする名も知らぬ墓     チャイ

 

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